魔導師が勇者召喚に巻き込まれたそうです。   作:無双レイヴェルト

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貴方は一体何者かしら?

ミラさんを追って辿り着いたのは、簡素な扉にギルドマスター室と書かれた板が掛かった部屋の前。

 

コンコンコン

 

「どうぞ」

 

「失礼しま~す♪」

 

 

扉が開かれて中に入ると、そこに居たのは……

 

「バーサークヒーラーっすかwww」

 

 

そこに居たのは、巷でデスナや抜刀妻などと呼ばれているブラッキー先生の正妻さんだったwwwwww

 

 

「あれ? なんで私の不名誉な二つ名を君が知ってるのかな? 君と面識はなかったはずなんだけど……」

 

「すんませんwww気にしないで下さいwww」

 

この世界でもその二つ名で呼ばれているんですねwww

 

「気になるけどまぁ良いわ。それはそうとミラ、私に一体何の用かしら?」

 

「訳あり新規加入者のコウ君を報告しようと連れて来たんだ~☆」

 

 

紹介されたから挨拶しますかね。

 

 

「どうも、今紹介されました訳あり新規加入者のコウジ=ヤガミです。よろしくッスwwwwww」

 

 

笑いながら自分の名を名乗り真っ正面にいるバーサークヒーラーさんにお辞儀する。

 

 

 

 

 

「そう、宜しくね。私はこのギルド『永久の絆』で七代目のギルドマスターしているフィリス=クローディアよ」

 

「クローディアって………」

 

聞き覚えのある名字を聞き後ろに振り返り、未だにザッフィーを抱き抱えているルナマリアを見る。

 

 

「あっ、君に言うの忘れてたよ。あたしとフィリスさんは家族で姉妹なんだよ。まぁ姉妹の方に義理が付くけどね」

 

 

「ルナマリアさんや、ご説明乙ですわwwww」

 

「むぅ、コウジ君。もうあたし達友達なんだからさん付けじゃなく普通に呼び捨てか愛称で呼んでよ!」

 

「へ……」

 

ルナマリアが頬を膨らませながらそんなことを言い出したことに俺は軽く驚いた。

 

 

何時から俺ら友達になったしwwwwww?

 

 

「………名前を呼び捨てで呼ぶの、嫌?」

 

 

「嫌じゃないぜ。OK牧場だ、ルナマリア」

 

 

美少女の上目遣いには敵わないわwww

 

 

「仲良しのところ悪いんだけど、ちょっと聞かせてもらっていいかしら」

 

「どうぞwww」

 

振り向くと和やかな笑みをしていたフィリスさんがいきなり険しい表情になった。

 

 

 

 

「貴方は一体何者かしら?」

 

「…………」

 

 

「ルナちゃんと話している間、わたし君が書いた登録用紙を一通り読んだけれど、普通の人ではあり得ないことが書かれていたわ。それは第二項目と第三項目の『魔力と属性を測ったがないから分からない』ってところよ。

これはまずあり得ないわ、何故ならどの国でも年齢が五歳に達したら魔力と属性を測るように義務付けされてる。………なのに何故貴方は今日、ギルドで測定するまでやらなかったの?」

 

 

「………………」

 

 

「他にも貴方を疑う点があるわ。それは君が着ている衣服よ。わたしね、ギルドマスターに就く直前までギルドの依頼で世界中の街を訪れ回ったけど、いま君が着ている衣服は見たことがないわ。

………さて、物的証拠と証言がある以上言い逃れ出来ないわよ?」

 

 

「……………」

 

 

 

「…………コウジ君」

 

 

「………くぅ~~ん」

 

 

「((o(☆ー☆)o))」

 

 

ルナマリアとザッフィーは心配そうに、ミラはわくわくした雰囲気で二人のやり取りを見守っている。

 

 

「「「…………」」」

 

 

「…………ぐぅ……zzz」

 

 

「「「寝るなぁ!!」」」

 

 

「アベシッ!?」

 

 

フィリスさんとルナマリアが放った拳が俺の腹と頬にミシミシめり込んでぇぇぇぇ来たぁぁぁ!!

 

 

 

 

 

「い、いきなり何するんや! 痛いやろが!?」

 

 

「五月蝿い! そんなの自業自得よ!!人が大事な話している途中に寝る人がいる!?」

 

「え? 大事な話? あっ、ごめんなさい。俺、未成年なので結婚とかそういう事はちょっと……」

 

 

「そっちの意味じゃないわよ!それに私はもう既婚者よ!!」

 

 

ジョークのつもりで言ってみたら、フィリスさんがツッコミを入れつつ既婚宣言してきた。

 

意外なところで王道崩しが起きたwww

 

 

「ただっら紛らわしいこと言わないで下さいやwww間違えた意味で捉えた此方が恥ずかしいじゃないッスかwwww後、旦那さんと今も毎日イチャイチャしてます?」

 

 

「うん、メチャクチャしてるよ。だってフィーちゃん達は無意識で突然イチャイチャし始める程仲が良いんだ~♪それでね~周りの人達の口の中が甘くなる位のラブラブオーラを出すんだよね…………口から砂糖が出る位にね」

 

 

「ちょ、ミラ!?」

 

 

自身の恥ずかしい情報をリークされたことに驚愕するフィリスさんwww

 

 

「その話kwsk聞きたいところですけど、からかうの飽きたんでやめますわwwwww」

 

 

「なぁ!?あ、貴方――」

 

 

「俺は被害者だ」

 

 

突然話を変えられ、三人は反応できずに固まる。

 

そして、その間に俺は事実を語る。

 

 

「何時もと変わらない朝を家族と過ごし、学校でクラスメイトとバカなことをしながら楽しく授業を受け、親友とその日あった出来事を語りながら家に帰る。

 

…………それが俺の何の変哲も無い日常だった。

 

 

だけど、今日の帰り道は何時もと大きく違っていた。

 

 

それは道のど真ん中で幾何学的模様の魔方陣の中心にハーレム野郎と橘が立っていたからだ。

 

 

アレを見た瞬間に親友を連れて、あの場から直ぐ立ち去れば巻き込まれて済んだのにな……。

 

 

まぁ過ぎたことを今更言っても仕様がないか………。

 

 

ちょっと脱線したが、結論を言えば……

 

 

俺は【勇者召喚に巻き込まれてこの世界に来てしまった異世界の学生】と言うことだ」

 

 

 

 

 

「………そうなの」

 

 

「さぁ一体どうするんだ、ギルドマスターのフィリスさん。異世界人の俺をギルドに受け入れるのか、それとも異世界人なんて虚言だと思ってギルドから追い出すか?後者を選んだとしても俺は貴女のことを怨まないから安心してくれ」

 

 

「「・・・・・・・・・」」

 

 

俺がそうフィリスさんに言うと後ろからゴクリとひと息に飲み込む音が二つ聞こえてきた。

 

 

「・・・・・・・・・・フッフフフ、ちょっと意地悪し過ぎたようね。

 

 

安心して頂戴、君が勇者召還に巻き込まれた異世界人だろうと皇族に知られてもこのギルドから追い出したりなんてしないわ。

 

なぜなら、ここ〈永久の絆〉は『どんな訳ありを持った者でも絶対に拒否をしない。家族のように受け入れる。』と云う信条があるの。

 

 

だから、コウジ=ヤガミくん、〈永久の絆〉へようこそ!ギルドマスターとして貴方の加入を歓迎するわ」

 

 

フィリスさんの最後の一言で先程まで部屋全体を包み込んでいた険悪な空気は何だったのかって位に雰囲気が良くなった。

 

 

「意地悪にしては性質が悪いぜ、フィリスさん。取り敢えずこれからよろしくお願いします。」

 

 

「確かに性質が悪すぎたよごめんね、コウジくん。あと、こちらこそよろしくね」

 

 

 

 

お互いに出した手に握手してギルド加入する為の面接が終えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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