魔導師が勇者召喚に巻き込まれたそうです。 作:無双レイヴェルト
作者Side
(さて、そろそろ動けるようにしてやっても良いだろう)
悠斗達がエドラス城から出た事を案内役のセレスティアに念話で確認したショゼフ王様は勇者(笑)こと劉雅の拘束を解いた。
「さて話に戻ってもいいだろうか・・・?」
「あ、動ける・・・っと、は、はい!」
なんで自分は動けなくなったのか気になった
まぁその一国の王が動けない様にしてたのだが、まだ魔法を知らない勇者(笑)は気付く事はない。
「まず、彼女を紹介しよう」
「初めまして、私はアンネローゼといいます!今日から貴方様の身の回りをお世話することになりましたメイドです!/////」
「は、はぁ・・・」
ちゃんと自己紹介された事により、礼儀作法を必死に思い出そうとする勇者(笑)。
「そこまで硬くならずともよい、気を楽にしなさい」
「いや、しかし・・・」
「そうですわリュウガ様、私の事は気軽にアンネとお呼びくださいです!」
「え、うん、わかったよ。それじゃぼくも聖也って呼んで、様付けはなんだか恥ずかしいや」ニコッ
「はうっ!/////」
勇者(笑)の攻撃、キラースマイル!
アンネローゼは10000のダメージを受けた!
アンネローゼは更に勇者(笑)に惚れた!
勇者(笑)ハーレムにアンネが加わった!
ショゼフと騎士達は不快感を覚えた!
(なんと言うか・・・・・やはり適当に選んだのがいけなかったか・・・・・勇者(笑)とはまた別の面倒臭さがあるな)
(流石は城内である意味有名なメイドだ。勇者はテメェの恋愛ごっこのために呼んだんじゃねぇってのに・・・・・王様が不憫だ、王女さま達は天真爛漫だが場をわきまえる事の大切さは分かっておられると言うに・・・・・)
「「はぁ・・・・・」」
そんな周りの事など気にもせずにイチャつきだす勇者(笑)とメイド。
と言うかこのバカはさっきまでの反応はどうした、あとその気もないのにイチャつくんじゃあねぇよ!
「本題に入ろうか」
叱れよ王様!
(はぁ・・・もう全部面倒臭い、さっさと終わらせて公務に戻ろう)
「は、はい!」
「ちっ・・・・・・・邪魔するじゃあねぇよ、甘ちゃん中年野郎が」
邪魔された事により、勇者(笑)に聞こえないように舌打ちと陰口するメイド。
「・・・・アンネローゼ・・・・・今すぐ謁見の間から出て行きなさい」
勇者(笑)には聞こえなかったようだが、王様にはしっかり聞こえていたアンネの舌打ちと陰口。
国民から温厚な王と呼ばれるショゼフだが、現在のその額には青筋が浮かんでいる。
「え?どうしてですか?」
結構はっきりと浮かんでいる青筋に何故か気付かない勇者(笑)は、何故アンネローゼが追い出されるのか分からないようだ。
「アンネローゼは自分が担当していた仕事の引き継ぎがまだ終わってないんだよ」
素直にウザイからとは言わず、それっぽい事を言って納得させようとする王様。
「そ、それなら夜に「アンネローゼ?聞こえなかったのか?」・・・・わ、わかりました」
「また後でね?」
「ハイ!それでは失礼いたします」
「「「「ふぅ・・・」」」」
メイドが出ていった事により思わず安堵のため息をつく騎士達。この騎士達は王族直属の親衛隊でかなりの修羅場をくぐってきてるのだが、国王がブチギレた時に比べればその修羅場など遊びに等しくなる事を彼等は知っている。
「本題だ、君にはこれから勇者の泉と云う場所に行ってもらう、勇者の力を覚醒させる泉だ」
「・・・・勇者の泉」
ここから泉までのくだりは面戸臭いのでカット。
エドラス城の中庭 勇者の泉
「この泉に入って、底に置いてある水晶に触れる。それだけでいい」
「え?それだけでいいんですか?」
「・・・・・恐らく」
「え?」
「いや、なにせ当時の資料がほとんど残ってない上に所々欠落して、かろうじて勇者の召喚方法と覚醒の仕方がわかったんだ」
因みにこの泉、周辺の見回りや警護はしていたが手入れなどは一切されておらず、王室の伝統でなんとなく守ってきた泉と云う感じだったのを、半年前に王様が暇つぶしに資料を眺めたら重要な泉だと気付き、税金を使って急いで掃除や補修を行い今の姿になった。
「・・・・・よし!行くぞ!」
「よし行きなさい」
「へ?」
不安を押し殺して、いざ泉に入ろうと
勢いが着いた勇者(笑)は派手に飛沫を上げて泉に沈んでいった
「お、王様?」
「これはいけないことをした、思わず足で蹴っ飛ばしてしまった」
何気にイラつきが治まってなかった王様、もちろん
((((王様、グッジョッブです!))))
謁見の間から泉までの間に何があったかはここにいる者だけが知る。
ただ一言だけ言えるなら、勇者(笑)は常識人にはストレスの元えある。
ドッボーン!!
(うわっ 鼻に水入っちゃった!?もういきなり押すなんて酷いなぁ、まぁぼくが勇気出せるように背中を押してくれたんだろうけど強く押しすぎだよ王様)
突き落とされたのを自分の都合のいいようにポジティブで考える勇者(笑)、普通突き飛ばされてこの考える者はいない。そこはさすが勇者(笑)と言えるだろう。
(さてと、底のほうにある水晶に触れればいいんだよね?)
水をかき、泉の底へ底へと潜ていく勇者(笑)
その頃地上では・・・・
「ほれ急げ!早く作らないと奴が出てきてしまうぞ!」
「「「はい!」」」
騎士達が泉の周りを囲み、王様の指示で炭酸の入浴剤(粉末状)を大量に流し込んでいた。
「これも試練のうちの一つ、頑張りなさい」
「王様、泉全体がシュワシュワする程の量はもう流し込みましたよー!」
「それじゃ仕上げに今のと同じ量を流し込みなさい」
「かしこまっ」(`・ω・´)ゞ
・・・・・・・・・・
(あれ?水温上がったかな?それになんだか少しずつ少しずつ動きづらくなってきたような?)
泉全体に大量の入浴剤が流し込まれてる中潜り続けている勇者(笑)。
その視界に金色に光る何かが映る。
(ん、あれかな?)
その光る何かに向けて水をかく
その頃地上では
「全体に行き届くようにかき混ざろ!」
「はい!!」
「かしこまっ」(`・ω・´)ゞ
入浴剤が全体に行き届くように、騎士達は長さ5メートルの棒で泉をかき混ぜていた。
・・・・・・・・・・
(・・・・本当に水晶が置いてある、これに触れればいいんだね)
水晶が置いてある場所まで潜った
(え?え?もしかして)
カッ
勇者(笑)は利き手で水晶に触れる、すると水晶が激しく震えだし閃光弾のような光を発した。
光のせいで視界が真っ白になった勇者(笑)
しばらくの間何も見えなかったが少しずつ何かの輪郭がおぼろげにだが見え始める。
「っーいきなり光るなんて聞いてないよ・・・・・あれ?息ができる?」
勇者(笑)は自分が息をしていて周りに先ほどまでに水の感触がない事に疑問を持ち始めた。
「ここはどこなんだろう?」
完全に復活した視界から見える景色、それは虹色に光り輝く宮殿 勇者(笑)はその巨大な宮殿の正面に立っている。
そして、勇者(笑)が疑問を口にしたと同時に宮殿の門が開き、中から蒼いドレスを着た金髪の女性が出てきた。
「ようこそ、貴方が今代の勇者?」
蒼いドレスで身を包んだ女性は優しく勇者(笑)に話しかける。
「は はい!そうらしいです!」
「そうですか・・・・ようこそ、此処は水晶の中にある世界。今、あなたは精神だけがここに来ている状態です」
「は、はぁ・・・」
理解できてないのか弱々しい返事をする
「自己紹介が遅れましたね、私はオスティアの意思です」
「え?オスティアの意思?」
「はい、主な役割はオスティアに来た勇者の補助をさせてもらっています」
「へー・・・あ!あの!勇者の力を覚醒させる事って」
「できますよ?では、中にお入りください勇者様」
女性は半開きだった扉を開け、勇者(笑)を招き入れる。
その頃地上では・・・・
「見てこれを」
「王様!危険です!お止め下さい!」
「だからよく見なさい!私が乗ってもほとんど沈まない、なんと言う事だ」
親衛隊の声を無視して完璧に固まり寒天のようになった泉に乗って遊んでいる王様。
「あ!?王様!これ入浴剤じゃありません!」
「なんだって!?それは本当か?」
「はい、これは炭酸入り寒天の素って書いてあります!」
「しかも色は無色透明だそうです!どうしますか、王様」
「「「「「・・・・・・・・・・」」」」」
「・・・・放置で」
「かしこまっ!!!」(`・ω・´)ゞ×20
「・・・・ここでやるんですか?」
「はい」
宮殿内の広間のようになっている場所で止まるオスティアの意志と勇者(笑)
「では、まっすぐ立って目を閉じてください」
「え?もうやるんですか?」
「早いほうがいいでしょ?さぁ、目を瞑って」
不安がる勇者(笑)をあやすように優しく頬に触れるオスティアの意志
「ほわぁ!?「目を瞑って下さいね?」は、はいぃぃ!」
頬に触れる柔らかな手の感触と、すぐ目の前にあるオスティアの意志の整った顔。
(この状況で目を瞑るってまさか・・・)
ドキドキドキドキ
ある予想を立てドギマギしながら目を強く閉じる
若干唇が尖って変な顔になっている
「じゃぁいきますよ・・・・・」
オスティアの意志の声に目を一層強くつむる勇者(笑)。
ッパァァァン!!!
勇者(笑)の頬に触れてない方の手で、オスティアの意思は思いっきり勇者(笑)の頬を引っぱたいた。
「べふぇ!!???」
何が起きたか分からず15M位吹っ飛ばされてた勇者(笑)。
オスティアの意思はどことなくスッキリした!とゆう顔をして満足げに笑っていた。
「以上で覚醒の儀は終わりです、今から現実世界に戻りますけど何か質問はありますか?」
「~~~っっ!!?!?」
「無いようですね。ではまた世界の何処かでお会いしましょう、
痛みで喋れないだけで聞きたい事は山ほどあった勇者(笑)、しかしそんな事お構いなしに会話を終了させ、
その顔は、悪戯が成功した子供のような、獲物を手に入れた獣のような、素晴らしい笑顔だった。