Ciao!~大空の少年と憤怒の青年と黄のアルコバレーノの物語~   作:cibetkato

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リング争奪戦 6

 そして何事もなくあっという間に放課後。ツナは残りの守護者に対して思いを馳せる。

 

「・・・大空が俺で嵐が獄寺君、雨が山本、雲が雲雀さんで晴が了平さん・・・残りは」

 

「雷と霧ですね」

 

 獄寺がツナの言葉を引き継いで口にする。

 

「雷は・・・たぶんランボだと思う。アイツの技は雷に関するものだったし」

 

「アホ牛ですか!?・・・でも、アイツはまだ5歳ですよ?」

 

「そうなんだよね・・・リング争奪戦は個人戦。ランボじゃまだ無理だ。・・・でも、10年バズーカで何とかなるかもしれないね。5分でノせる相手ではないと思うけど・・・連発するとか」

 

「10年バズーカ?」

 

 山本が首を傾げる。

 

「あ、山本は知らなかったっけ。・・・ランボの所属しているボヴィーノファミリーに代々伝わるアイテムなんだけど、10年後の自分と入れ替わることができるんだよ」

 

「へ~、面白そうなのな!」

 

「ふふっ・・・今度、皆の10年後見てみたいよねぇ」

 

 クスクスと笑うツナに、獄寺も山本も同じことを同時に思った。

 

(ツナ(10代目)の10年後が1番見たい・・・!)

 

「ん?・・・どうして、俺の10年後が1番見たいの?」

 

「へあ!?」

 

「な、なんでっ・・・」

 

 心の中で思ったことなのにと2人が仰天すると、ツナはハッとした後、困ったように笑った。

 

「ごめん、スゴイ強い思いだったから癖で読んじゃった。・・・本当にごめんね?」

 

「・・・あ、読心術っすか・・・10代目もお使いになれたんですね」

 

「あぁ、小僧の使ってるアレか。・・・へぇ、やっぱ、ツナってスゲーのな」

 

「あ、普段から使ってるわけじゃないからね?今のはちょっと、強すぎる思いだったから」

 

 ツナの言葉に、獄寺と山本は互いに視線を交わらせ、眉を顰める。

 

(こいつ・・・やっぱ10代目のこと!)

 

「・・・いえ、気にしないでください。わざとじゃないんですから!」

 

(ふーん、獄寺もツナが気になってるってわけか、ライバルってやつだな)

 

「そうそう」

 

 ニカリ、と笑って見せる2人に、ツナはホッとした様子で笑みをうかべる。

 

「・・・ありがと///」

 

((か、可愛いッ!!!))

 

 ダダ漏れになっている心の声に気付いているだろうか。ツナは頬を赤らめて2人を睨んだ。

 

「俺、男だからね!可愛いって褒め言葉になんないよ!!心の中で力説しないで!!思わず読んじゃったじゃないか!」

 

「はッ!・・・す、すみません、すみません、すみません!!!」

 

「・・・ははっ、悪りぃ、ツナ」

 

 土下座しそうな勢いの獄寺と、軽い調子で謝る山本。

 

 どこまでも対極的な2人だが、いずれこの2人が己の両側を固める守護者となることを、超直感が知らせている。

 

「・・・もう。しょうがないんだから」

 

 そんな2人に対して本気で怒る気にはなれず、ツナはいつの間にか笑みをうかべていた。

 

「・・・しかし、霧の奴は一体誰なんだろうなぁ」

 

 唐突に話を戻した山本に、獄寺もツナも確かに、と呟く。

 

「父さんが配ったみたいだし、訊いてみるつもり。・・・まぁ隠そうとしたら、しょうがないから読心術使って読むよ。・・・だって自分の守護者を知らないなんて、お笑い草でしょ?」

 

「そうっすね・・・いくらお父様と言えど、10代目に隠し事はいけません!」

 

「だよな!やっぱ、大切なことはちゃんと知らせてもらわないといけないのな!!」

 

「じゃあ、2人にも関わりのあることだし、このまま家に来る?」

 

 ツナが言えば、獄寺も山本も競うかのように即答した。

 

「あ、じゃあ、お邪魔させて頂きます!」

 

「そうだな、俺も気になるし。邪魔するぜ、ツナ」

 

 

 

 ***

 

 

 

 そのまま獄寺達を引き連れて自宅に帰って来たツナは、ドアを開けた瞬間に腹に衝撃を受けて、一瞬呻いた。

 

「っう・・・」

 

「ツナーッ!!!お帰り!あのねー、ランボさんねー、お手伝いしてたんだぞ!」

 

「ランボ・・・いきなりはダメだって。・・・てて」

 

 腹をさすりながらランボを引きはがすと、上から呆れた声が聞こえて来る。

 

「ったく、炎や氷に頼り過ぎて、肉体を鍛えねぇからそうなんだぞ」

 

「リボーン・・・そんなこと言ったって筋肉付かない体質なんだし、しょうがないだろ?」

 

「このアホ牛!!」

 

「むぎゃー!!!ツナー!獄寺が、いじめるーーー!!!」

 

「はは・・・獄寺君、放してあげて。うるさいから」

 

「あ、はい!10代目!!」

 

 突如賑やかになった玄関に、奈々や家光、そしてバジルが顔を出す。

 

「あらあら、ツッ君。そんな所で話し込んでないで、早くあがっていらっしゃい」

 

 奈々が言えば、ツナは素直に頷く。

 

「うん。ただいま、母さん」

 

「お邪魔いたします!お母様!!」

 

「こんちは!お邪魔します!」

 

「はい、いらっしゃい、獄寺君、山本君」

 

 ニッコリと笑う奈々に、獄寺も山本もホッとした様子で家にあがりこむ。

 

「父さん、バジル君・・・ちょっと話があるんだけど?」

 

 ツナがそう言うと、家光とバジルは顔を見合わせ、それからこくりと頷いた。

 

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