魔に魅入られた少年の話   作:新参者基本読み専

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投稿します。
中々思うようには投稿出来ませんね。
少しずつ頑張ります。 それとコメント、アドバイスありがとうございます。


反撃開始

トリガーも無事にゲットでき、第一層のエネミーにもほぼ圧勝できる様になった。多分第一層は肩慣らしだと思うけど苦戦しなくなったのは喜ばしい。経験はものを言うとは本当だと心から思った。

 

 「今の所礼装を使う場面がないのは良いのか悪いのか分からぬところだがのう。しかし、昨日のあの小僧の阿呆さには笑ったものよな。こっちは楽して情報を手に入れられたが、あの小僧は自分で自分の首を絞めておることに気付かぬのか?」

 

 ああ、この間慎二と遠坂が話してた件だな。確かにあれは迂闊すぎると思う。あそこまで情報を溢してくれるとは思ってもいなかった。そこで得た情報は「無敵艦隊」、このキーワードで慎二のサーヴァントのクラスはライダ―の線が強くなった。

 

 「後は船の名前等が分かれば情報戦はこちらの勝利だが、そう都合の良い事は無かろう。焦らず地道に情報を集めよう」

 

 確かにそれが確実だね。とりあえず図書室に行って情報を集めてからアリーナに向かおう。そう話して図書室に行く途中、遠坂に会った。

 

 「あら岸波君、調子はどう?」

 

 周りは皆敵だというのにこうして気軽に話しかけてくれる存在は正直ありがたい。遠坂の問いには「何とか大丈夫」と答え、昨日の情報を引き出してくれた事へのお礼を言う。

 

 「あれは彼が緊張感が無いだけよ。礼を言われる筋合いはないわ」

 

 それでもお礼を言わないと。ア―チャ―の言っていた事が本当だという事が確信出来たのは遠坂のおかげだ。自分では理解していてもいざとなると不安が残っていたから昨日の件は大きなものだから。後、遠坂に質問しないと。

 

 「サーヴァントの能力を強化するにはどうすれば良いんだ?」

 

 正直今のままでは勝ち目がない。何せ能力全部Eだから実戦に不安が残るしア―チャ―全力を出せていないことが心苦しかったからだ。

 

 「サーヴァントの強化?それなら教会へ行くといいわ。あそこで改竄を繰り返せばあなたのサーヴァントの本来の力を取り戻せるかもしれないわよ」

 

 教会か。確かにまだ行ったことが無かったな。今のうちに聞けることは聞こうと話していると、

 

 「ごきげんよう」

 

 声が聞こえたのでそちらを見ると一人の少年と騎士の青年が立っていた。少年の方は確か見覚えがある。名前は確か、

 

 「ハーウェイが来るとは知っていたけどまさかあなたが来るとはね。レオナルド・ビスタリオ・ハーウェイ・・・!」

 

 そう、レオだ。確か予選の時、転校生でクラスに来ていた。そして自分が本選に残るきっかけにもなった少年。

 

 「レオで良いですよ、遠坂さん。直接お会いするのは初めてですね。貴方ほどの人が参加しているとは楽しみです」

 

 「・・・いいわ地上での借り、天上で返してあげる。それに魔術師(ウィザード)としての腕前ならこっちに一日の長がある・・・!」

 

 二人はこの聖杯戦争で初対面だが、聖杯戦争関係なく敵対関係のようだ。そう考えていると、

 

 「あなたは岸波白野さんですね。この聖杯戦争で僕はあなたが最も興味深い。ガウェイン、紹介を」

 

 そう言うと騎士の青年が前に出てきて、

 

 「従者(サーヴァント)のガウェインと申します。以後、お見知りおきを。どうか我が主の良き好敵手であらん事を」

 

 そう青年は告げた。しかしガウェインはクラス名ではなく真名だろう。明かせるものは全て明かすというのが彼、レオのやり方らしい。

 

 「では、また。貴方と会える事を楽しみにしています」

 

 そう言ってレオはガウェインを連れ、去って行った。

 

 「上等!私も楽しくなって来たわ。じゃあ岸波君、またね」

 

 そう言って遠坂も去って行った。自分は取り残されてしまったが当初の目的通り図書室に向かうことにした。それに教会にもいかないと。そう思い、足を進めた。

 

 図書室に入るとそこには慎二が居た。こちらに気付くと見下した顔で、

 

 「やぁ君も情報収集かい。僕も君の情報はしっかりと集めているから、くれぐれも手を抜かないでくれよな。それとあの海賊(・・)女に関する本は残念ながらアリーナに隠蔽済みさ。最弱マスターの君に見つけられるかな?そろそろ一太刀ぐらい入れて僕を楽しませてくれよ」

 

 そう言って笑いながら退室していった。てか、今物凄い事を耳にしたが・・・アリーナに本を隠蔽したはともかく確か、

 

 「海賊女と言っておったな。小僧のサーヴァントはほぼライダ―と見て間違いなかろう。あの小僧の口の軽さは異常よな。まぁ反面教師には相応しいがな」

 

 とりあえず慎二のサーヴァントはライダ―として、ガウェインの情報を探しておこう。備えあれば憂いなしと言うし、

 

 「そうじゃな。いずれ戦う相手じゃ、知ってい置いても損は無かろう」

 

 ア―チャ―の同意もあったし、少し調べてみるかと本棚を物色した。

 

 

 

 一通り情報収集をし、教会へ向かおうと一階に降りると、

 

 「あ!岸波君、ちょうど良かった~」

 

 そう声をかけて来たのは藤村先生だ。何か用事だろうか?

 

 「私の竹刀を見なかった?どこかに落としちゃって探してるんだけど」

 

 竹刀・・・そういえば第一層で手に入れていたな、そう思って竹刀を出して手渡した。

 

 「これですか?」

 

 「そう、これ!あなたの所に在ったのね!!見つけてくれてありがとう」

 

 まぁ、喜んでくれたのは嬉しい。正直使い道が分からなかったので持ち主に返せるなら返しておこう。

 

 「それと、もう一つお願いしてもいい?みかんを探してきて欲しんだけど・・・駄目かな?」

 

 みかん・・・アリーナにあるのか?まぁ竹刀があったから可能性は高いけど、多分大丈夫だろう。

 

 「探索のついでで良ければ良いですよ」

 

 「それでも構わないわ。引き受けてくれてありがとう。それじゃ私は仕事があるからまたね~!」

 

 そう言ってどこかへ走り去って行ってしまった。ついでだから何とかなるだろう。さて、教会へ行こうとすると端末にメールが届いたのだろう、着信音が聞こえた。メールを開くと、

 

 「第二層にて第二鍵(セカンダドリガー)生成」

 

 短い文章だがどうやらアリーナに新しい場所が出来たのだろう。多分、慎二はこの第二層に隠したのだろうから妨害もあるし、エネミーも強くなっているだろうから強化は必須だ。端末をポケットに入れ教会へ向かった。

 

 

 

 

 教会の中に入ると得体のしれない何かと鮮やかな赤髪の女性と青髪の女性が居た。

 

 「はぁい、ようこそ教会へ。君も魂の改竄に来たのかな?」

 

 「君は確か・・・なんだったかな。ま、細かいことはいいだろう」

 

 魂の改竄・・・さっき遠坂が言っていたサーヴァントの強化の事で間違いないのだろうか?

 

 「まぁそんな所ね。少しは知っているって感じかしら」

 

 「君が強くなるだけサーヴァントの能力を引き出せると言った所だな」

 

 成程。これは利用しない手はない。今の自分は最弱、強くなれるなら使わなければ。それにア―チャ―は本来の力を出せていない。これで少しでも力を取り戻すことが出来れば良いが。

 

 「失われた霊格を取り戻す事位ならその女でも出来るさ。正直その女はこういう繊細な事は不向きだからな。そのくらいの事は不安が残るが可能だよ」

 

 「不安が残るとか失礼ね。何もしない人に言われたくないわ」

 

 なんか空気がギスギスしてきたぞ。と、とりあえずその改竄と言うのをお願いしよう。このままだと居心地が悪いし。

 

 「では、お願いします」

 

 「はいは~い。じゃあサーヴァントを中央の所に来させて」

 

 指示を出されその通りにすると、赤髪の女性の手元にキーボードが出現し、何やら打っている。何がなんやら分からないが、一先ず彼女を信頼しようと見守ることにした。

 

 

 

 

 改竄も無事に終わり、今は購買部にいる。目的は回復アイテムと帰還用アイテムの購入だ。それとア―チャ―の事も聞こう。

 

 「調子はどう?」

 

 「問題はない。むしろ調子が良すぎて困惑しておる状態だ。これであのライダ―に遅れは取るまい。お主の鍛錬の成果を見せつけてやろう」

 

 慎二のサーヴァントはライダ―確定なんだね。でもまぁ艦隊、そして海賊という情報からして確かにライダ―だろう。後は船の名前が分かれば真名や宝具の情報を得られるかもしれない。

 

 「そうじゃな。では第二層に行くとしよう」

 

 アイテムの購入も済んだし、行くか。

 

 

 

 

 

 第二層は景色はあるが、海の底の様な景色で沈没船ばかりでより「死」を連想してしまう。さて、慎二が隠した本を探すのとトリガーの収得、そして実戦での経験を積む等とやる事はたくさんだ。

 

 「エネミーも強くなっておろう。油断は禁物だぞ」

 

 そのアドバイスを受け、気を引き締めて先へ進んだ。

 

 今の所戦ったエネミーは、第一層にもいた盾の形の敵INSPIRE(インスパイア)、第二層で初めて見た魚っぽい形のVIPER(バイパー)、牛型のCLUSTER HORN(クラスター ホーン)を倒して進むと二手に別れた道に出たので右へ進んだ。理由は勘である。

 

 「何とも根拠のない理由よな」

 

 考えても分からないなら即決断した方がいい、時間も惜しいしね。そんな話をしながら進むと一つの沈没船の前で足が止まった。なんか目立つアイテムボックスがあるからだ。もしかして、あれか?

 

 「分からんが調べる価値はあろう。さっき見えない床があったから行く道があるかもな」

 

 確かに。目に見えるものが真実とは限らないとはこのことだろう。船が見える方の壁に手を添え、一つずつ歩きながら確かめると、ある壁で手が奥に入った。ここだ。

 

 「では進もう。しかしあの小僧、気配はあるが妨害に来ぬな。見つからない自信があるのか?だとしたら哀れよな」

 

 確かに妨害はなかったなと思いながら船の内部に乗り込み、アイテムボックスを開くと羊皮紙に書かれた何かの手記の本だ。開いてみると古すぎてなのか、それとも慎二が消去しようとしてなのか分からないが消えかかっていたが「黄金の鹿号(ゴールデン ハインド)」という船の名前が分かった。これは真名、宝具につながる情報をゲット出来た・・・いや、真名は分かったが史実とは違うことに疑問を感じてやまない。

 

 「食い違う事くらいよくあろう。さて、あの小僧がこちらに向かってきておるぞ。迎え撃つか?」

 

 当然。一太刀入れて欲しいというリクエストに応えるとしよう。ついでに近くにあるアイテムボックスも回収。中身は聖者のモノクルだった。効果は後で調べるとしよう。

 

 通路に出ると、慎二が走ってきた。

 

 「こんな所まで探すなんて随分必死じゃないか」

 

 「小僧、いつもの余裕はどこへ行った?まさか焦っている訳ではあるまいなぁ?」

 

 慎二の言葉にア―チャ―は挑発で返す。その挑発に慎二は焦りながら、

 

 「は、はぁ!!?何で僕が焦らなきゃなんないの!?い、言い掛かりも程ほどにしなよ。僕は何時だって余裕さ」

 

 「焦りが言葉や他の全てに出てきておるぞ小僧。しっかしこんな小物と契約するとは運が無いな・・・ライダ―?」

 

 「!!?」

 

 ア―チャ―がクラス名を言った瞬間、慎二は顔を真っ青に染めるが

 

 「アッハッハ!いやあーバレちまったか~いつかバレるとは思ってたけどねぇ~」

 

 ライダ―は豪快に笑い、まさに余裕だった。

 

 「さあ~てどうする慎二ィ~?状況はこっちが不利だよ?」

 

 「はっ情報がバレたってここで倒せば問題ないさ!やっちまえライダ―!!」

 

 「了解!!さぁ~て覚悟はいいかい?坊やたち!!」

 

 そう慎二が言うとライダ―は二丁拳銃を構え、銃弾を放った。初めて戦った時とは違い、ライダ―は油断しておらず、連射して来た。

 

 「ふむ、前回よりは此方を警戒しておるな。だが、わしらはその上を行くぞ!」

 

 そう言って抜いていた刀で銃弾を弾きながら前回同様ライダ―との距離を詰めていく。だが、前回と違うのは、

 

 「チッ!!前回よりも疾くなってきてるねぇ!」

 

 「油断、慢心は大敗を招く毒よ。貴様のマスターはそれを理解できておらぬな」

 

 そう言い合いながら距離を詰めると、

 

 「はっ!!」

 

 と言って、刃を横にした状態で突きをした。

 

 「甘いね!!」

 

 そう言ってライダ―はア―チャ―の左へ避けた。

 

 「甘いのは貴様だ、ライダ―!!」

 

 そう言うと刃を横に滑らせ、ライダ―に迫った。これはライダ―を含め、ここに居る全員が驚きを隠せなかった。

 

 「チッ!!」

 

 舌打ちをしながら後ろへ跳んだ。躱されたと思ったが、

 

 「浅かったか。運が良いな貴様」

 

 と言ったのでライダ―を見ると、腹部に切られた傷があった。

 

 「はっ!こいつは驚いた・・・。少し見ない間に随分成長したね。さて、こっちも使わせてもらうよ!」

 

 傷を片手で抑えながら立つと

 

 「砲撃用意!」

 

 そう言って横に避けると4門の大砲が出現した。それを見た瞬間、嫌な予感がしたので、念話を送った。

 

 (ア―チャ―!!後ろに跳ぶんだ!タイミングは任せて!)

 

 (分かった!信じておるぞ)

 

 その信頼に応えられるよう、タイミングを計る。

 

 「さあて・・・藻屑と消えな!」

 

 そう言って砲撃を始めた。まだ・・・まだ・・まだ・、そう思って計っていると、

 

 (今だ!!後ろに思いっきり跳べ!)

 

 そう念話で指示を送り、ア―チャ―が後方に跳んだ瞬間、大砲の弾が着弾した。

 

 「やったか!?」

 

 そう慎二が言った瞬間、煙が晴れ、現実を見せる。

 

 「そ、そんな・・・傷一つもないなんて!?」

 

 「へぇ~・・中々いい読みしてるじゃないさぁ」

 

 そこには傷一つなく自分の傍に立つア―チャ―の姿があった。

 

 「少し肝が冷えたぞ。だが・・・貴様らは連携も碌に出来ぬのか?さて、小僧さっき図書室で一太刀入れて欲しいと言っておったなぁ?」

 

 

 と、慎二を挑発する。

 

 「う、うるさい!!今のはマグレだ!ライダ―、さっさとあいつらを叩きのめせ!」

 

 そう慎二が指示をした瞬間、

 

 『これ以上アリーナでの戦闘は禁止されています。継続するならペナルティを加え、強制的に戦闘を終了させます』

 

 無機質な声がアリーナに響き、空間が赤く染まった。セラフの介入だろう。これ以上の戦闘は出来ない。

 

 「う、嘘だ・・・っ。この僕が傷を受けるだけじゃなく、岸波にダメージを与えられなかったなんて・・・!」

 

 「慎二ィ・・・今回はあたし達の負けだよ。しっかし予想以上の成長だ。これは次は本気(・・)でやらないとマズイねぇ」

 

 「ふ、ふん!!ここで負けたからって決戦では圧勝してやるよ!岸波!この程度で調子に乗るなよ」

 

 そう言って慎二たちはアリーナから姿を消した。

 

 「何と言うか。あの小僧、サーヴァント頼りで碌な連携も出来ぬとは。実力、才能はあってもそれを使えなければいみもない・・・。しかし」

 

 そう言って自分に笑顔を向けると、

 

 「あの砲撃のタイミングを見抜くとは驚いたぞ!今までの鍛錬のおかげかもしれんな」

 

 確かにそれもある。だけど何故かあのライダ―の砲撃が来る瞬間、何となく弾が来るタイミングが頭をよぎったし、弾の弾道も見えた。

 

 「案外感じる力と目が良いのかもしれんのう。今回はそれに助けられたな。これからもそれを磨いて行くと良かろう」

 

 そうだね。ア―チャ―の言った通り、今のままで満足せず磨きをかけよう。

 

 「それで良い。少なくともあの小僧の様にはなるな。さて、トリガーを取りに行くとしよう」

 

 了解。トリガーを取って、決戦に備えよう。そう話して、アリーナの奥へ進んだ。

 

 

 セカンダトリガーも無事に入手完了。そして礼装守り刀とみかんもゲット。守り刀の効果はダメージを与えるのとSKILLスタンと書かれてあった。(ちなみに聖者のモノクルはフィールド上にいるエネミーのレベルが分かるという正直微妙なものだった)

 

 「スキルはわしらサーヴァント全員がそれぞれ攻撃、補助をもっている。攻撃スキルはさっきのライダ―の大砲による砲撃といった所だな。それを封じるのは結構使えるぞ」

 

 よし、決戦で使う礼装は決まった。しかし・・・何でアリーナにみかんがあるんだ?いやまぁ、竹刀があったから他にもあるだろうなとは思ったけど・・・あれか?アリーナはどこぞのロボットのハイスペックなポケットか何かなのか!?

 

 「わしにいわれてもな・・・。さて後は決戦までいつも通り鍛錬あるのみ。情報収集も忘れずにな」

 

 そうだね。まあ慎二の事だから何かと妨害してきそうだし、その時に対処するのと油断しないこと。じゃあ、おやすみ。そう言ってベットに横になってその日を終了した。




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正直これは驚きました。これからも頑張りますので感想、コメントなどよろしくお願いします。
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