「未発動のジュエルシードを探そうと思うんですよ」
大きくなる猫の件から数日後のある日、私はそう話し始める。
というのもいくら原作に沿わそうとしても、被害が出るモノを野放しにしたまま回収されるまで見守るのはやはり気にならないわけがない。むしろそれがもはや今を生きる現実で起こっているのなら尚更である――と今更ながら思い至ったのだ。
『急にどうした? 基本傍観決め込んで反れそうな時だけ介入するんじゃなかったのか? つかこの間”何もない日さいこー”とか言ってなかったか?』
その疑問を持たれるのも最もだ、そして元が同じ思考であったのだから余計に疑問に思うのだろう、自分から介入していき流れを壊し始めるなど本末転倒で先の予測さえも困難にしてしまいかねない行動だからだ。
「まぁそれはそうなんだけど、よくよく考えればある事の為に数が必要じゃないですか? 予備含め最低3個、出来るなら6個はこちらで隠し持っておきたいですし」
『あぁ、アレな。流石に1個じゃなんも出来ねぇからな』
「本来であればこの前の猫のヤツもこっちで持って置きたかったですけど、あんな状況に成ってしまっていたら渡して帰ってもらった方がフェイトちゃんの陣営の位置も特定できるしと思って渡しちゃいましたので数が足りないんです。かといってクロノ君達管理局陣営が出てきたら探しにくい。つまり、動くには今なんですよ」
アルサナは『それもそうだが……』と考え込む。確かに、もうアースラ管理局陣営が来るまで既に半月も無い。アースラに探知の為の設備などが整っている以上、それを掻い潜るには更に労力が必要となってくるだろう。それを踏まえると、今のうちに多少動いておく方がある意味で安全なのだ。しかし都合のいい自己弁論を繰り広げるが、彼女が思う本当の所はというと
「正直、展開遅すぎるのでじっと構えているのに飽きました。前世で見てたらアニメなので何かあった日しか出てませんが、こう現実になると、結構間空いてるんですもん」
もはや身も蓋もない言い分だった。
『だったらまた図書館行って調べものとか、デバイス作成して戦力整えたりとかの方が良いだろ。なにも自分から遭遇のリスク増やしに行かなくても……』
「さっきも言いましたが、アレを行うにはジュエルシードが足りません。なので、後最低2つは何処かで拾う必要があるんですよ」
もちろん、選択肢としては”救わない”、流れのままにすると云うのもある。そちらを選べばジュエルシードを集める必要など全くと言っていいほど存在しない。でもリニスをもう経緯はどうあれ”助けて”しまっているのだ、他の救われなかった人たちも救いたいと、救えるのではと思ってしまう。
『……まっ、そうだな。表に出る気がねぇ癖に救いたいとか考えるぐらい強欲な所は無いと其処に生きてるって感じはしねぇわな』
「在って困るマジックアイテムでもないでしょう、魔力結晶とかは。某運命な物語では魔力をため込んだ宝石が心臓を再生させてるんですから」
やろうとしている事自体は”他の誰かが蘇生等の救いが出来なかった時の保険を用意しておく”程度の気持ちでしかない。誰かが救えるのであれば、別に自分でなくてもいい。それがいつきの考え方だ。むしろ自分以外が積極的に頑張ってくれとさえ思っている、あくまで自分の役割は流れの補整なのだからと。
「あの二人は何考えてるんですかねぇ……悠次君はともかく、亮夜君はわざわざフェイトちゃん陣営に組み入ってる以上は何かしら考えての事だと思うんだけどなぁ」
『期待するだけ無駄じゃねぇーか? ”ペルソナ”に”.hack”どちらも戦闘系な上に片方は物語自体がゲームの中の話だ。それにどっちの作品にもエリクシルや賢者の石みたいな代表的な”超越した万能薬”がないからな』
便利アイテムを自分の手で作れればジュエルシードを集める必要も無くなる。いつきはそう考えていた。だが彼女達は考えもしないが、そもそも”要素”が存在しないとそれに準拠するようなモノも作れないという事情。以前使った【
『まぁ現状発動しそうというか感じられるのが3つだな。まずは海の近く』
「それクロノ君が乱入して来る時の木の化け物のヤツですよね、それはその時に回収しますし、何より危険度低いので放置で」
『次が町中の何処かだな』
「デバイス同士がぶつかって干渉した結果、小規模次元震が出来るヤツですね、それ起きないとアースラ来ないので危険度は高いですが、流れ上消すわけにはいきません、よってそれも仕方なく放置です」
『最後が山の中だ』
「温泉の話のヤツですか……”お名前教えて”イベントは無くなりますが、さして影響はないでしょう。なのはちゃんにはゆっくり休んでもらいますか。でもあれが無ければアルフと出会うイベントもへし折る気もしますが」
『いずれ会うし構わんだろうぜ』
「そう……ですかね? まぁ、なるようにしかならないですし案外それが無くても会うかも知れませんしね。じゃあ行きますか」
この時、いつきはまだ気が付いていなかった、前の時から数日経過し、まとまって動ける”連休”であるという事はすなわち温泉で主要人物達が集結しているという事を。もう既に事前に動き回収するなど出来ない日に成っていた事、盛大に自分から巻き込まれていっているという事も。
「そうだ、ついでに温泉入って行こう。リニス! 温泉行くよ、温泉!」
「え? なんですか急に、ちょ、まっ、説明をー!」
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半ば拉致る形でリニスも引き連れてやってきた温泉地、宿泊の為一室を借りさて温泉にでも浸かってから動こうかと考え、そこで待ち受けていたのは、楽にジュエルシードを回収出来る場では当然無く
「人物集合してるじゃないですかーやだー」
やるせなく脱力させて「”巻き込まれ”は主人公属性持ちの特許でしょーなんで私にあるんですかー」と
『なんつーか……もう諦めようぜ、そこらへん。
よもやあの自称神が特典外で余計なモノ付与してくれたんじゃなかろうかと考える二人(一人と一機)。そのものその通りとしか考えようがないのだが、あくまでその可能性は最後まで否定したいと思っているので思考は堂々巡りだ。そこに声を挿したのが
「ところでココどこですか? なんで私まで連れてこられたんですか」
人型を取って連れ立っている被害者リニスであった。一応
「ここは温泉旅館です。連れてきた理由は、泊まるための保護者やk……じゃなくて、近くでジュエルシードの反応があるので、回収の手伝いをして貰おうかと」
本音と建前がごっちゃである。回収とは別の目的もあるのは本当なのであるが。
「口を滑らせていなければ信じていました」
「いや、まぁ、ここまで来たならついでだと思ったのは否めないですが、リニス、まだ悩んでるでしょう? 少しでも気にしない様に気が休めればと思ったんですけど」
あれから日が経つがリニスは未だに悩んでいた。いつきからしてみれば居てくれた方が動きやすいけれど元々居ない人物ではあったのだから、一人でもこなせるそれなりの方法は考えてはいたのでフェイトの元に戻りたければ何時でも戻ってもいいとは言ってある。のだが元々が教育者として居た為か、いつきをどうしても子供と見てしまい放っておけないと考えているのだろう。
「私は……」
「まぁ、急いても考えは纏まらないでしょうし、とりあえず温泉行きましょう、温泉」
「……そうですね」
そんな他愛もない会話のやりとりをしつつ、浴場に向かっていると、話し声が聞こえてきた。
「アッハハハハ、ごめんね、人違いだったみたいだよ」
豪快に笑うお姉さんと
「(あれってアルフですよねぇ。ってことはどこかの木の上でフェイトちゃんは待機中ってところですかね)」
『(ここまで進んでたら、そうなんだろうな。しかもコレが起きたって事はもう今夜にはイベント発生だぞ、どうすんだよ)』
「(イベント前までには回収すればいいんじゃないかな?)」
調整しようにも原作通り事が巡り、先に行動しようにも後手後手に回ってきた今となっては、何か既に若干以上、面倒臭くなってしまっているいつきである。
「ところでリニス、あの人から何か感じませんか?」
立ち止まって居ては不自然なので歩きながらそう言っていつきは一応の確認の為、リニスに確かめる。
「そうですね、フェイトの魔力を少し感じます」
「……だとすると、あの人は使い魔か何かでしょうね、会って話でもしてみます?」
「今は辞めておきますよ」
その言葉に対して少し考えたが否定したリニス、それに対し「冗談ですよ、貴女にもいろいろあるでしょうしねー」といつきが笑いながら返す。両親がそばに居ない為か話し相手が欲しい為か、自由奔放な性格になっているのだと勝手に勘違いするリニスであった。
温泉が気持ちよ過ぎてリニスが猫に戻りそうになったり、アルフに見つかりそうになったりと色々あった気がするが時刻は既に夜。イベント発生のお時間付近だ。
「なんか色々とすっ飛ばして、事態は既に発生間近なんですけど」
『運命だな、アハハハハ』
「笑うなぁ!!」
コントのような応対を繰り広げるいつきとアルサナ、もはやどっちが主なのかわからない。そしてリニスはというとフェイトの魔力を探ろうとしているのか、一言も介さない。
「リニス? リニース、ちょっと無視しないで下さいよ」
「……え、あ、なんです? イツキ」
ようやく我に返ったリニス、そんなに頑張らなくても会えるのに、とは思っていても口にはしない。
「何に集中してたのかわかりませんが、探すならジュエルシードの反応探した方が良いかもですよ」
そう一言告げ森に向かって歩き始める。彼女達は浴衣姿で散歩しに来た客然としながら探している。もっとも、既にアルサナが昼間の内から場所は特定しており、後は事が起こるだけなのだが、起こる前に回収をと、この期に及んで
「そろそろですかねぇ……アルサナ、池?まであとどれくらいですか?」
『もうちょいで着くぞ。っと見えてきたなあそこだ』
目の間に広がるの割と大きめの池、そして架かっている広めの橋。まだ周りには誰の気配もない。
「ではさっさと釣り上げますか。アルサナ、
『え!? いや、意味わかんねぇよ。自分で修練も兼ねてだn
「ま か せ ま す ね?」
……アイマム』
楽しようと足掻く私を笑った罰です、きりきり働きなさい。
「このあと問題なければ直ぐにでもフェイトちゃんがここに来ると思いますけど、リニスどうしたいか考えが纏まりました?」
「なんでその事がわかるんですか……って聞いてもどうせまだ教えてくれないんですよね。そうですね……少し、話をしてみたいと決めました」
「え? 昼間は”まだその時ではない……”みたいな事言ってませんでした?」
「私はそんな言い方してないですよ。少し、自分からも行動しようと思ったまでです」
リニスなりに何か思うところがあるのだろう。まぁタイミングで言えば今回か次回ぐらいしかないのだから、話はさせようとは思っていたが。
「そう……わかりました。ではジュエルシードが釣れ次第、私は隠れますので後よろしくお願いしますね。あっそうそう、昼間の使い魔さんと白い子とフェレットも多分来ますので、いなしてください」
「え、フェイトと二人きりとかじゃないんですか!?」
「そこまでお膳立て出来るほど私は万能ではないのですよ『フィーッシュ!』っとどうやら釣れたので、セイ!」
魔力を込めて少し発動状態にさせて反応を飛ばす。これでフェイト/アルフ・なのは/ユーノがそれぞれセットで来てくれるはずだ。そう考えてから即座にアルサナが
「ではあとよろしくー……」
笑顔で手を振り、消えていくいつき。手に持ったジュエルシードの反応も完璧に消え去った。するとそこに暫くしてから先ず現れたのがフェイトだ。
「確かこの辺りで反応が有ったんだけど……あれ? もう誰かいる?」
現れたフェイトは、ジュエルシードの反応を感知してから直ぐ来たのに既に人が影がある事に少し不思議に思ったが、その人物が話しかけて来て疑問は無くなった。
「久しぶり……に成るんでしょうか。私がわかりますか、フェイト」
「え? その声、まさかリニス!? どうしてココに、それに理由が在って居なくなったって!」
「……その理由は誰から聞いたのですか? まさかプレシアが?」
「うん、母さんから教えて貰ったんだ『リニスは、貴女に教えるられる事を教え、与えるモノを与えたから、私の頼み事であるものを探しに行ったわ』って」
「そう……なのですか。そう聞いたのですね(私が居なくなったのは、契約が”フェイトを鍛える”という契約で成されソレが完遂されたとみなされたのと、プレシアではもう私を維持できなくなったからの筈なのに、どうして?)」
リニスは不思議に思う。まだ自分が居た頃の彼女は”あの子の蘇生の為になら何だってする”という執念に囚われていた筈だった。それは何度説得しようとしても、治りはしなかったのに。そんな彼女が”本当の事を
「それで、その、リニスの探し物は見つかったの?」
少し不安げに、久しぶりに会えた家族だった人と話し方がわからないかのようにリニスに話しかけてたフェイト。
「え? いえ、残念なのですがまだ見つかってません。ここに居たのもある意味偶然ですよ。そういうフェイトはなぜここに?」
「えっと……その、リニスだから話すけど、私も母さんに頼まれてここに居るんだ。なんでもこの地球っていう星のこの辺りに”ジュエルシード”っていう魔力結晶のロストロギアがバラ撒かれたらしいから余り動けない私の代わりに探してきて欲しいって。”アリシア姉さんが目を覚ますためにも”必要なんだって」
――フェイトは今、なんと言った? ”アリシア”の為? 何故フェイトがアリシアの事を知っているのか。私もその事を知ったのは彼女達の元を去る時だったのに。
「フェイト……貴女はアリシアの事まで聞いているのですか?」
「うん、聞いたよ。その……私の事も、色々と」
彼女は――ソレを受け入れたとでも言うのだろうか。あんな事実を、生まれた理由を。
「それで……大丈夫、なの、ですか?」
「……最初聞いたときは、確かに傷ついたよ。それでもその後母さんが『生まれは正しくなかったかもしれない、でもフェイトは――フェイトもちゃんとした私の娘でアリシアの妹なんだ』ってそう言ってくれたんだ」
フェイトはソレがとても嬉しかったのだと、生まれなどがどうで在ってもプレシアの娘である事には変わりないのだと言われて自分も娘としてちゃんと在ろうと思ったと笑顔を浮かべて語った。リニスは自分が居なくなってから彼女は変われたのだと、ならば次は
「私も、そろそろ考えを決めるべき……ですかね」
プレシアに何があったのかは、居なくなっていた自分ではわからない。ソレを知ることが出来れば、私も少しは変われるだろうか。
「フェイト、一度、私もプレシアの元に戻ろうと思うのですが、連れて行ってもらってもいいですか?」
「え? いいけど、リニスも知って……そういえば前の所じゃなくて今は別の所に居るから、母さんの魔力反応も次元が違うから感じられるわけないし座標もわからないよね。うん、わかった。あっ、それと紹介しておくね、アルフ、アルフー」
そうフェイトが呼ぶと、近くの草むらから一人の女性が出てくる。
「なんだいフェイト、見つかったのかい?……ってそっちの人は、どっかで見たことあるね、フェイトの知ってる人かい?」
「母さんの使い魔のリニスだよ。数年前まで一緒に居たんだけど、母さんからの頼まれ事で探し物があったとかで出てたんだって。それでリニス、私の使い魔のアルフ、リニスが居なくなってから私が契約したんだ」
そんな紹介を交わして挨拶する三人。リニスは一旦フェイトに連れられてプレシアの元に行く事をいつきに連絡しようと念話を飛ばした
~所変わって少しだけ時間が戻って
……なんですかあの微妙な雰囲気。シリアスはごめんですよー。あっ会話は聞いてないですよ、流石にそこまで無神経じゃないので。
「久しぶりに会ったからって、あんなに連続で驚くモノですかね? なにか自分の知らなかった事でも言われてるんですかねぇ」
『そう……だな、そうなんだろうな(一体どういうことだ、原作とまるで違う? いや、概ねは原作通りだろう、少なくとも”リニスが去るまでは”そのままだったんだろう、だとすると、何時だ、何時からズレている)』
いつきは彼女達の事情をわざわざ知る必要はない全てを知るのは相手にも悪いと、今を”現実”として生きる以上の最低限の礼儀と考えフェイト達の会話を知ろうとはしなかった。だがそれでも懸念事項はあるだろうと”既にズレが多少以上にある”ので全てを自分ぐらいは把握しておこうとするアルサナは別であった。事実、その考えは正しかった”何かがおかしい”のだが、まだ何がおかしいのか特定できる材料が足りなさ過ぎる。転生者と思われるものは自分達含めて3人、全て主人公なのはと同年代ではあるが”まだ3人”しか対象が居ないのだ判断するには少なすぎる事例数なのだ。
「っと言うか、なのはちゃんとユーノ君、遅くないですか? もしかして、あの程度の発動じゃ気がつかなかった?」
『……ん?あぁ、なのはやユーノだったら、アッチ見てみ? 橋の右側の入り口の奥の方、其処にいるぞ』
アルサナにそう言われて見てみると、確かに白い服が見える。あの雰囲気には入り辛いですよね。
そう考えていたらリニスから念話が届く
『――ツキ、イツキ、聞こえますか?』
『んう? なんですか?リニス。話終わったんですか?』
『え? 聞いてたんじゃないんですか?』
『なんで私が久しぶりに再会した家族の会話を盗み聞かなきゃいけないんですか、そんな趣味はないですよ!』
『えぇ!?』
『……今度話し合いましょうか、リニス。まぁ今はいいです、それで?』
『あぁ、ハイ。一度、フェイトに連れられて一緒に行くことに成りましたので』
簡潔にそう告げてくるリニス。ふむ、”どこに”とか”だれに会いに”は言わないみたいですね、なら私も察してあげるのが優しさ!
『わかりました。いってらっしゃい。供給量自体は強めにしてあげますので”どれだけ離れても”大丈夫ですし、その辺の説明とかをフェイトちゃんにしなくてもいいですよ』
『ホントに聞いてなかったんですか?』
なんて疑り深いのだ。確かに思い当たる節が無い事も無いのが痛い所ではあるのだが決して聞いてないぞ。
『聞いてないですって。それよりも一つだけ、ちょっとこっち来て貰ってもいいですか?』
『え? わかりました』
そう言って念話が途切れる。そしてこちらの方に現れるリニス。
「なんですか?」
「こいつ持ってって」
私はアルサナを差し出す。一応の護衛の為だ。プレシアさんの気性が原作のままだったらリニスがどうなるかわからないから。
『……ハァ!? ちょっと待てよ、なんで俺が』
「護衛と供給ラインの繋ぎとして一緒に行ってきて」
それが表の理由。そして本当の理由は
『(なんとかしてプレシアさんを説得出来そうな材料を集めてきて、リニス達の会話から。あと出来ればでいいから病状や進行度の確認も)』
『(……まぁ、ソレは……確かに必要だな。しゃあねぇな)』
リニスという本来は無かった要素から何とかする為の、今からでも改心させられるような材料を得られないかと画策しての考えだ。それで何とかなるほど簡単では無いのはわかっている。でも、少しでも足掛かりがあればフェイトちゃんは原作以上に救ってあげられるはずだ。
「っと言うわけで、ハイ。持ってって」
「わ、わかりました」
ふぅ、コレで自由だー。別にソレが本当の目的だったとかじゃないですよ、ホントですよ。自分をからかってくる存在がアレとか思ってないですよ。あっ、そうだ、最後に
「別に
「え、え? い、いいんですか?」
リニスの不安は”両親から貰った大切なデバイスをそんな扱いでいいのか”というのもあるのだが
「いいんですよ。アルサナには何処にあっても”私の元に”勝手に自分で転送してくる機能が付いてるので、アルサナが大丈夫だと判断した段階でコッチに戻ってきますから」
何故か何処に置き忘れても勝手に腕にハマってる。なんのために在るのかまったくわからない機能が搭載されていたりする。
「ほら、さっさと戻らないと、フェイトちゃんが心配しますよ。私の事は……まぁ心配しなくて良いって言っても聞かないでしょうし”これ以上発動したジュエルシードには”多分関わらないから大丈夫ですよ」
「わかりましたよ、ホントに危険な事だけはダメですからね」
最後にそう言い、リニスはフェイトの元へ戻っていった。
まぁ発動前には関わるしホントに危なければその限りでは無いけどね。それにしてもこの間もなのはちゃん、動かなかったけど……まぁ大丈夫だよね、起こらなかったという事は”お名前教えて”イベントは世界的にも重要じゃ無かったという事だよ。
世界的には今は大丈夫かもしれないけれど、今後に影響する?とか若干
3人称地文の書き方練習してますので、大目に見て頂きたいでのす。
※皮だけ似せた仮面や衣装と、”能力まで”似せた皮込みモノとでは違うと捉えて頂ければ幸いです