#00 ぷろろーぐ
どうやら自分はいつの間にか眠っていたようだ、ふと目が覚めてその眼に飛び込んできたのは
…………知らない空間だった。
さて、一度は言ってみたいテンプレも終らせた所で現状の確認でもしてみるとしようかな
先ず周りを見渡す、其処にはただただ真っ白な空間が広々と端など無いかのように広がり続いている
次に何故自分はそのような場所に居るのかを思い出そうと試みる
記憶の最後にあるのは……PCを弄り、ゲームをして、そして……そして? 靄が掛かるかのように鮮明さを得ない、っというよりは思い出せないと言った方が正しいか
その次に自分が立っていると思わしき足元を触ってみる、とくに何の感触もしないが固いと表現できる程の押し返す感じはする。普通の地面のようにも思えるが一切の凹凸も無い、かといって滑々としている様でもない
最後に自分の体を確かめる。こちらも触れる、まごう事なき自分の体だ
服も思い出せる記憶の最後のとおりの服装のままだ
色々触れる事から触覚が生きているので自分が死んだわけではないとは思うのだが、近年の幽霊の類はアグレッシブなので物理干渉などは思いのままだろうと考えると定かではない
掌を上にかざして透かしてみる……透けてはいない、良し大丈夫のようだ
「ちょいちょい、大丈夫じゃないよ」
おや?どこからか声(?)の様なモノが聞こえてくる、幻聴か?
「幻聴ではないよ、ちゃんと”私”がキミに話しかけているんだ」
いや、しかし、聴こえてはいても俺からはどこを見回しても誰も居ないのだが一体どういうことだ?
「何故、前後左右しか確認しないんだい?キミが見れる空間はまだ上下に残っているじゃないか」
人間は浮くことが出来ないし、地面に何の手立てもなく潜る事も出来ないのだからまずその選択肢は無いだろう
何を言っているんだ、この声(?)の人物は
言われたからには確認するが……何も無いし誰もいない
「ふふふ。甘いね、言われたからといってソレが真実であるとは限らないのだよ」
などとのたまう声(?)の人物
先ほどから脳内に直接響いてるので”言う”といった表現で伝えられているのか甚だ疑問なのだが、ソレはさておき、この状況の説明が出来るのであれば、判らない俺のために早急に説明をして欲しい
「少しは自分で考えようとは思わないのかい?」
考えた上で判らないのだから、説明して欲しいと思っているのだけれども?
っと言うよりも、先ほどから俺は一言も喋っていない、常に考えているだけなのだが
「それはそうだよ、私はキミの思考を直接読んでいるからね」
声の人物は確実にドヤ顔をしているはずの抑揚でそうのたまう
それならそうとさっさと説明を要求する!
「せっかちだね、まぁ私もそろそろ飽きてきたし、説明をするとしますよ」
さんざん自由にして”飽きた”って……
俺は喋らなくて大丈夫なのか?というより俺は喋れる状態なのか?
「キミは喋らなくて大丈夫だよ、私はキミの考えが直接読めるからね。そして次の疑問だが、キミは喋れる状態では無いね」
「――――――ッ」
試しに声を出そうとしてみたが、出たのは空気が漏れだす様な音のみだった。どうやら確かに喋れはしないようだ
ならば今の俺はどういう状態なのだろうか?
肉体はある、触覚はある、聴覚……は多分大丈夫だろう
「その疑問にもさっさと答えてあげよう、展開を進めたいからね」
メタいですよ、謎の声の人物さん
まぁ、俺も確かにさっさと伝えて欲しいです
”自分が生きている状態なのかどうか”を
「簡潔に言うなら、キミは”生きている”状態ではないね。
状態は、まぁアレだね”一つの生を終えた後の状態”とでも
表現しておこうかな?」
――……あぁ、つまりは”亡くなった”的な状態ですか。
確かに最後の記憶があまり鮮明ではないですが、死因とかって聞けたりしますかね?
「う~ん、死因かぁ……心臓発作的な?」
――いや”的”ってどういうことですかね。ふわっとし過ぎでしょう
原因不明だと捕らえておけばいいですかね?
「まぁキミがそれで良いなら、大丈夫だけど、やけにあっさりしているね?普通ならもっと驚いたり、取り乱したりするものだと思うのだけれど」
――まぁ普通の人だったならそうでしょうね。でもあいにく、普通じゃない自覚はあるのでそういうのは無いですよ、コレでも自称オタクですからね。
「それがなんの関係があるんだい?」
――何があっても『仕方ないか』で片付けて、楽しむように努力できます(キリッ
「いや、そんなドヤ顔で言われてもね。でもそれなら私もそろそろ本題を話そうと思っていたし、理解してくれやすそうで助かるよ」
まだ本題にも入ってなかったんですね
「そりゃあね、現状説明もままなっていない気がするけど、やっぱり”飽きてきた”からね」
飽きたかどうかが重要なんですね、俺もそういうのわかりますけど
「うんうん、いいね。キミはやっぱりいいね。キミを私の元に『引き寄せえられて』ホントに良かった」
――ん?それは一体どういうことですか?
「うん? それはね”自分と同じような考え方”が出来るモノだと心の距離が近しくなりやすい、扱いやすい。そして共感する。っという事ができるだろう、そういう感じさ」
――……なるほど、つまりそうなると俺の死因はそもそも偶発的なモノでは無かった感じがしますね。誰かの、それこそ声のアナタと同じ存在の様なモノの仕業だと
そう思って声がするほうに姿勢を向ける
「……そこまで気がまわるとはね、ますます気に入ったよ。それじゃあ、キミの現状とこれからについて説明するよ」
そう声の人物が言い終わると、
目の前に妙齢とも取れる、幼いとも取れる
男性とも取れる、女性とも取れる
その瞬間瞬間で姿が換わって見える、けれども”人”の形であることは認識できる何かが現れた
「あぁ、私の姿は今のキミには正しく捉えきれていないだろうね。他人の認識によって変化する。君達の認識で言う”神”は……と言うよりも、キミ達人間がより高次の存在を認識しようとするとそうなるようなんだよ」
つまり、アナタは自分が神だと、そういう次元の存在だというのですか、まぁそういうモノだと思っておきますよ。しかし”認識次第”か、それならば……
「そうなんだけども……おや?私の姿が固定化された?これは……男性?キミには私は男神とみるのかい?」
こういうテンプレな展開だと女神様な感じが多いですけど、あえて男神で! っていうのは建前でなんかノリとかが俺自身に近いので男だろうっと。あと多彩では無いけれど強大な力を持つのって男神が多いと思った次第です
「自分がオモい対話し対面するのは、男性の方がいいと思うのかい、なるほど、なるほど。私自身はどちらでもあるのだから変わらないけどね」
ん?なんか言葉繰りが意味有り気なんだが
「うん、良し、それはそれで。っと、さてそろそろ話を進めるよ。キミを今この場に呼んでいるのは、所謂”転生”させるに当たっての話なんだけれども」
転生?あの創作ものとかにある神様転生とか言う奴ですか?
「そう、それそれ。っでだキミには”特典”と言われる、自分に付け加えられる”自由設定”を3つ程選ばせてあげよう!」
え?ちょ、話が進みすぎなんですけど、因みに行く世界とか選b
「転生先の世界の選択権はキミには無いよ。行く先は『リリカルなのは』が基準の世界だね」
こちらの選択肢などない怒涛の展開である
……選べ無いんですね、決定済みなんですね。バリバリ戦いがある世界じゃないですか。
いや、でもまて、魔力資質を特典でなくして関わらない様にすr
「あっ、それは無しで。キミには否が応でも関わって貰う予定だから」
えぇ……二次創作も好きですけどどちらかと言えば原作展開遵守派なので関わる運命に在っても原作展開変える気は無いですよ俺
「え~っとだね……その”原作展開”に関わってくる事なんだけども……」
微妙に顔を背けながら非常に言いにくそうに言いよどむ目の前の自称神的存在
……なんですか、その反応。まさか?
「いや、なんと言えばいいのか、ね。あくまで”基準世界”っていう感じで、リリカルなのはの人物は皆登場するんだけど『必ず原作をたどる訳ではない』っていうか……な?」
それってもしかすると大前提として”IF化”する可能性のほうが過半数ということですか?
「ありたいていに言い表せばそういう事かな? だから特典を選ぶ場合はその辺りも視野に入れて選んだほうがいいと進言しておくよ。ちょっと色んな要素が混ざりすぎて先が見えなくなっているんだよね、ハハハ」
そう、あっけからんと言い放つ自称神
余り素養が無さ過ぎると、原作を辿らせる為の介入も出来ないという事か
最悪、最初の事件の時に地球そのものが終る可能性もあると考えてもおかしくはないか
「そうだね、その可能性のIFも十分に在り得ちゃうんだよね。その為に私は一先ずは誰でもいいからと引き寄せた。そうしたら、一発で理解力の面白いキミが来てくれた。
そんな急展開に対する理解力の在るキミだからこそ出来るだけ関わって欲しい、そして出来れば流れだけでも正しい感じに持って行って欲しいのだけれど……ダメだろうか?」
いいですよ。流石に転生すれば、其処がどんな世界であれ、元がアニメや小説の世界でも、俺にとっては現実に成るわけですからね。コッチが一方的に知っているだけだとしても、本来生きるはずの人が亡くなるのを黙って見過ごすのは目覚めが悪いですからね
……そういえば”色んな要素が”って言ってましたが、俺以外にも俺のような転生者がいるとか?そういうのを伺っても?
「スマナイ、ソレについては答えられない、というより、わからないんだ。ただ言えるのは先述の通り”私が逢ったのはキミが最初だ”っということだけだ。元々どんな形であれ世界というモノは”私の様の存在が管理しているわけでは無い”。ただ其処にそういう箱庭があるというだけだ、そしてキミを送ろうとしている様にソレに干渉できる存在というのは私だけでは無い。他の要素が入り込む余地は多分に存在しているんだよ。ソレが私と同じような存在によるものなのか、元からあったものなのか私にはわからないけれどね」
まぁ、もしも本当に俺以外に転生者が居たとしても、そいつ等に任せるという選択肢も増えるという事ですからね、俺の負担が減るのならそれに越した事はないですから
そうなると、原作で亡くなっている筈の人たちが生存してくる、もしくは自分やそういう存在が偶発的に助けてしまう可能性も出るという事か
それがどの程度影響してくるかは、わからないが俺自身もできれば助けたいとは思う。だが、あくまで俺自身は出来る限り原作の流れを重視することに努めよう
「それで、キミはどんな力を望むんだい?一応、私がお願いしている形をとっている立場だからね、結構無理めな事でも可能にしてみせるよ」
チート級の能力貰って無双したい訳じゃないんでそういうのはちょっと……
それに多くの要素が入り込んでいる世界にこれ以上原作以外の不特定要素を潜り込ませるのは
其処で生きて行こうとしている俺的にも勘弁願いたいですね、その要素って言いますか因子が入り込むだけで起こる事件も増えるだろうし
じゃあ先ずは1つ目だが
・ある程度の魔力資質
を下さい。
俺はそういって1つ目の特典を提示する。魔力素質自体は2期以降バトルがあるので無いと関われない事に成ってしまうので自動的に付与されそうだが
あえて自分から”ある程度”(そう、個人的にはクロノ君程度)を求めておけば原作のStS編でも力不足という事で前線に立たずに関われると打算した結果だ。
「ある程度?そんなモノでいいのかい?望めば原作にある、え~っと資質ランクSSS?相当とか、原作にはないがそれ以上の限界突破も軽く与えることができるよ?」
事もなさげにとんでもないことを言い放ちよる、先ほど俺が言ったことを聞いていたのだろうか
いや、さっきも言ったがチート貰って無双するつもりはないんで、それに、あまり力を持ち過ぎると事件に巻き込まれませんからね、強者故の運命など要りません。
「……よし、わかった。その辺りは”私の観点”で調整しておこう。それで?2つ目は何にするんだい?」
また言葉の端に影を含んだな。まぁいいだろう。
そうだな、2つ目は
・その世界で出来る限りの技術の技量
を貰いたいです
「ん?言い方がちょっと妙だけど、どういうことだい? そしてどういったモノだい? スマナイが付与する側である私が認識を上手くしていないと出来ないんだよ」
そう聞き返してくる、これに関してはちょっと考えあってのことだ
理由としては、前提として”展開方向性の修正は行うが表舞台に立つつもりはない”ってのが先ずある。だれが好き好んであんな戦いの世界に身を投じるものか、それに俺というイレギュラーがどれ程の影響力を及ぼすのかも、行ってみないとわからない以上、過剰な力は要らない。
しかしそうは言っても全く関わらないのはもはや無理、だが表舞台には上がりたくは無い、なら影から支えるしかないだろう。でも影から支えるとなると正規のサポートなどは無いに等しいだろうからな、だからこそデバイスの修理や調整、作成などは自分である程度行わなくてはいけなくなるというものだ、そしてその作成技術もだが、魔法自体を扱う技量もないと隠れながらの支援などできない。っと考えた上で判断しての要求能力だ
「なるほど、技術力や制御力があれば隠れながらでも出来ると。しかし、そんなのでいいのかい?私なら”いろんな作品で出てきた機械類やアイテムを作成できるようになる力”とかでも出来るよ?」
まぁそれも便利ではあるんですけどね、俺はコレで、コレが良いんですよ、出来ますかね?
「うん、出来るよ、じゃあコレも”私の観点”で調整しておいてあげよう。さて、じゃあ最後の3つめはどうする?」
なんか適当に
「……最後だけ適当ではないかな?」
正直、前者の二個があれば割と何とかなる気はしますし、何とかしますよ。
「ふぅん、まぁ適当でいいならコッチで見繕っておくよ。それにしても見事に要素がリリカルなのはに沿っているモノだけだけど、本当に他の作品とかのモノを欲しいとか思わないのかい?某学園都市1位さんの能力とか、某金ピカ王の宝物庫とかでも出来るんだよ?」
要らないですよ、ホントに。何度も言いますがチートオリ主になりたい訳でもソレを使って無双するオリ主然とするつもりとかも無いですからね
あと、付け加えるなら、自分から更に要素を付け加えて、余計な出来事を起こしたくないというのが在りますから
要素があると時期によってはその作品の出来事が丸ごと関わってくる可能性も出てしまいますからね、2期から3期の間の空白期とかに
そう俺は答える。こればっかりは本心からだ。余計な要素を持ち込んだ挙句、巻き込まれるとか勘弁願いたい
某学園都市の要素を持ち込めば、クローン体いっぱい居たり、そもそも都市そのものが存在しかねないし
某金ピカ王の要素を持ち込めば、魔術師が存在し聖杯戦争なぞ起こりかねん。リリカルな原作の物語に出てくる以上の直接的大災害必至だ。
「わかったよ。キミがそこまで考えて選んだのなら、何も言わないさ。まぁ与えるのは私だから、魔力資質規模や技術の範囲とかは私の匙加減で与えておくよ」
適量でお願いしますね、適量で
「さぁ、いよいよ、お別れだね。出発の刻、そして再誕の時だよ。キミの新しい人生に幸あれだ!」
そう言うと、後ろの方から光が出て来た
振り返ってみれば扉の様なものが存在していた
……存在していたのだが、他にも余計に色々と
ちょっと待とう。いや、行くのはいい。 っが”どれ”が本命かによって必要な覚悟の分量が大幅に変わってくるのだが
「ん?さぁ、気にせずドンと行くがいい」
だから待って欲しい。目の前に在るのは扉だ、だが扉だけではない
まず真正面ぶ在るのは言った通り『扉』、本当にただの扉、上部が半円形の両開きの『扉』
おそらくここを開いて通れば次の瞬間には生まれ変わっているのだろう
そして『扉』の右側、某野球ゲームの主人公君が『バット』を構えて待ち構えている
その対面、つまりは自分の後ろを見れば空中に『
打たれたらあそこまで飛んでいくと、そして生まれ変わると
更に『扉』の左側、ウォータースライダーの様な入り口がある。滑って行けと。そして滑り降りれば(ry
ど、どれが本物なんだ、いや、自称神は俺と同じような性格といった、もしかすると全部偽者な可能性も在るな
「どれかは本物だからさっさと逝きなよ」
字が違う気がします! あと自分はもう逝った後だから此処にいるのでは!? えぇい、いつまでも考えていても仕方ない、ままよ!
目の前の『扉」が一番だと考え、”裏側に回って”開こうとする
そして扉が開き、光があふれ出して包まれていき
扉を潜ろうと踏み出すその瞬間に立っていた足元が真円にぐぱっと擬音が聞こえるかの勢いで開ける
へ?
「おめでとう、正解は”扉の裏側にある落とし穴”だ。見事にそちらに行ってくれたね、考え抜いて用意した甲斐が在ったよ」
襲いくる浮遊感、なぜか急に感じる重力の力
抗うことが出来ずに落下していく俺
ちっくしょぉぉぉうがぁぁぁぁ!
「それでは、本当の別れだ。”色んな意味で”第二の人生を楽しみな」
意識が途切れる前に最後に見たのは
悪戯が大成功したときに魅せるような満面の
それはもう満面の笑みを浮かべた自称神の笑顔だった。
はじめまして。いつまで出来るかわかりませぬが、生暖かい目で、よろしくお願いします。