言い訳は活動報告にてぐだぐだ言いますので。
(この前書も次話投稿次第編集します)
それではどうぞ
(なのはRef始まっちゃったよ、観に行けてないよ……)
『《困るんだよねぇ……勝手に”平和な物語”になって終わってしまうのは……》』
何処からともなくそう男の声が聞こえてきた、その声色は聞こえてきた言葉の通りの困っているだけという様子ではなくどこか嬉々とした、そんな感じも孕んでいる声色で。
「!?誰だ、姿を見せろ!」
『《ハッハ、ごめんよ。どうやら音声しか飛ばせてなかったようだね。生憎私はその場所に居るわけではないから映像としてしか姿を見せれないがね》』
クロノが一度解いたバリアジャケットを再び展開し武装を構え警戒していると声の人物はそう答え、なのは達やクロノやリンディ等を含め主要人物全員が集っていた部屋の空中に映像が映し出された。そこに映しだされたのは顔全体を隠す道化師の様な仮面をつけた人物だった。
『《ごきげんよう、なのかな? キミたちが居る次元の正確な時間がわからないから何とも言えないけれど。まぁそんな事はどうでもいいか》』
なんとも要領を得ない、自分本位で語りを進めるてくる相手。身振り手振りが全て大げさと言っても良い程に大きく、正にコレからショーを行う前のピエロの様な何処か不気味な感じをさせつつ喋り続ける。
『《いやいや、実にスムーズに事を運んでくれたね。
「何故ソレを知っている」
『《言うわけないだろう? 情報とは他人より優位に立つ為のモノであり、直接相対していない場合ではどんな武力よりも”力”を持つモノ。それをひけらかすのは愚物のやる事さ》』
クロノが冷静を装い言葉を交わしていくが何処か小馬鹿にされているような感じで一方的な話が進んでゆく。
『《ある程度の情報を開示し、此方の優位性を出してやるのが流れだろうが、それを語った所でどうせ理解できないだろうしね》』
「随分とこちらを下に見ているようだな」
『《事実としてその通りだからね。私がその気になればその艦のコントロールを奪う事も出来る、けれどそれでは面白くないし
それだけ言い放つと、仮面の男はなにやら懐からど真ん中にボタンが一つしかないリモコンの様な、一目見ただけではオモチャと見間違うほど陳腐なモノを見せびらかすように取り出した。
『《さて、そんな余計な事をしててもしょうがないし、本題といこうか――さぁ御覧在れ》』
リモコンの様なその物体を振りかざし格好つけてボタン押すと、どこかの次元空間だろう場所が映し出されたホロウィンドが現れる。
「なんだ、あれは」
「アレは……まさか”時の庭園”?」
『《ご名答。そうだよ、ココに映っているのは其処に居るテスタロッサ嬢が母親、プレシア・テスタロッサと共に現在拠点としている場所さ》』
そこに映し出されていたのは空間に浮かんでいる孤島を思わせる場所、時の庭園そのものだった。フェイトやアルフといった直接其処に居た者やリニスや亮夜等の訪れた事の有る者達以外は初めて目にする者が殆どで、フェイト達から事前に話を聞いていた通り老朽化が進み寂れた様子が見て取れる。口々に小さく出るのは”何故形がまだ保たれているのか”やら”思った以上に荒廃が進んでいる”等様々だ。
「それを見せられて、僕たちはどう反応すればいいんだ」
『《別に? ただコレから私がやろうとしている事を、君達にも見ておく権利があると言った所からかな、親切心だよ》』
「権利? ソレは一体なんのことだ」
クロノの疑問は当然である、いきなり現れた不審人物に今現在も遺失物捜索に協力してくれている人物の拠点の映像を見せられ、何の要領も得ないまま”見ておく権利がある”とだけ告げられては、何をどう見ていればいいかもわからないし、そもそもその場所はいずれ訪れる予定の場所だったのだ”見る権利”もなにもない、混乱するばかりである。
『《これから起こる……いや、私が起こす、かな? その出来事を知る事を、
「なに? さっきから一体何を……」
『《今この時、君達と語り合う言葉を、内容を、私は持ち合わせてはいないよ。ただ君達は今から行われることをただ観測し、事実として、事象として認識すればそれでいいのさ》』
クロノも会話を引き伸ばし、少しでも情報を引き出したり出来ないモノかと試してはいるがソレは叶わないようだ。なによりクロノではそういった交渉事の経験が不足している。
「それで、お前が行おうとしている、考えている事はなんだ?」
『《在るべき事象に沿って貰わないと、来るべき出来事に繋がらない可能性が高くなるんだ。それはコチラとしても困るんだよねぇ、”あの争いの時”が来てくれないと》』
告げられた目的にその場にいた誰も彼もが意味を理解できないで居た――とある事情を識る者達を除いてはだが。そしてそんな事情を知る者達も”今映し出されているコイツはもしかすると自分達と同じ……”と考え込んでしまい何の行動も起こせないで居る。
『《そしてコレから行う事は君達に止める事は出来ないし、止めるための行動を起こさせる気も、その時間を与える気も、私には無い》』
”これは一種の清算なのだ、ある特定の人達が関わってしまった事が及ぼした影響への”と区切り、懐からまた別の端末の様なモノを取り出した。先ほどの映像を映し出した時のモノと比べると些かボタンなどが多い様に見えるモノを。
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周りの人達がそんな急展開に戸惑っていた時、ある意味その出来事を俯瞰から見る事が出来ていた者達も居た。アースラに協力しているフェイト側ではあるが、別の視点から見ていたアルサナとリニスだ。
「あまり、こういう風に聞きたくは無いのですが。アルサナ――”アレ”は貴方達の行っている行動の一部ですか?」
『いや、”あんな人物が登場する”予定や事象は知らない。恐らくだがアレは”俺達も知らない”イレギュラーそのものだ』
「イレギュラー、ですか。それは以前教えて貰ったようにイツキや貴方が自分達の事をそう称していたような感じですか」
『そうだとも言えるかもしれないし、そうじゃないと言えるかもしれない。少なくとも現時点では情報が少なすぎて”わからない”としか答えようがないな』
アルサナの言う事も尤もだ。だが少なくともアルサナも此処には居ないいつきも、出てきた人物については一切の情報を知らないと断言するだろう。それほどまでに異質で唐突な人物の登場なのだ。
『それよりも嫌な予感がする。奴の言っている”在るべき事象”とやらにだけは少しばかり心当たりが在る。いつでも”時の庭園へ転移できる準備をしていてくれリニス。俺は俺でアイツに別の連絡しておく事がある』
「わかりました。何故その心当たりで時の庭園が出来るのかなど、正直聞きたい事は山ほど在りますが今は時間がなさそうなので貴方に従います」
そうして周りの人達とは別に行動する準備をし始めていた一人と一機だった。
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『《さて、いつまでもこのように時間を浪費するものではないからね、始めようか》』
男がそういうと、先程取り出して手に持った端末のボタンを一つ、また一つと押していく。すると映し出されていた時の庭園の一部が爆発し炎が上がっていった。
「ッ!」
「待ってリニス!! あれ、なんで、なんで転移できないの!?」
『《ハハ、少しばかり細工させて貰っているよ。”彼女一人だけ”が其処からあそこまで転移できるというちょっと特殊な細工をね》』
見せられた事が唐突で其処に居る人たちは動けなくなっていたが何かを察したのか咄嗟に転移していったリニス、リニスが転移した事を見てそれを追い転移しようとしたフェイトだったが何故か転移できなかった。そしてそれをとても楽しそうに、自分の思っている通りに物事が順調に進み過ぎて仕方がないといった様子で語る。その様子にフェイトが声を荒げて問う。
「なんで! なんでそんな事を!!」
『《うん?必要だからだよ。”彼女の存在はレールから外れている”だから此処で元のレールに私が戻してあげるんだよ》』
「”レール”?一体何の話をしているの!?」
『《君達は別に知らなくてもいい事さ。これは私が私のやりたい事を成す為に、そこに行き着く為に必要だと思ったからやっているに過ぎないしね。最初から言ってるだろ?”必要だと思ってるからやっている”のだと》』
言っている意味を、語られるている事を、ソレらを理解出来るものは正規の歴史には存在しない。そしてソレを知るであろう者達もあまりの展開に思考が動かず口を出せずに居た。
そんな中いち早く意識を取り戻し意見したのがクロノであった。
「ふざけるな! たとえどんな理由であろうとも”居なくなっていい”とか”必要の無い”者など存在しないんだ!」
『《面白い事を言う。確かにその通りなのだろう”居なくなっていい者はいない”素晴らしい考え方だ、実に
”物事の是非はね、見る視点で変わるんだよ”そう付け加えて、その仮面の裏に隠れているであろう笑みを幻視出来るかのような抑揚で語られた。
『《君達がどう足掻こうとも、私は私のやる事に躊躇は無い! そして私の目的の為に慈悲も見せない! さぁ、御覧在れ、次に繋がるショータイムだッ!!》』
そう告げられた瞬間、ホロウィンドに映し出されていた時の庭園の至る所から次々と爆煙が上がり崩れていき、崩れ落ちた端から次元の狭間に消えていく。
「そんな…嘘…リニス?母さん!?」
その声は届かない、連絡を取ろうにも一向に繋がらない。その相手が応じられる状態に居ないのか、ジャミングされているのか理由は定かではないが。
『《ふはははは! 綺麗なモノだな。急ごしらえなだったがなかなか上手くいった様だ》』
「いや……いやぁぁぁぁぁ!!」
フェイトの叫びが広がり、正体のわからない人物の笑い声が響く中、アースラに居る者達は、無残に崩れ去って行く時の庭園の最後の様を見せれた映像で眺めている事しか出来なかった。
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~そんなこんなシリアスイベントが起こっていた時のとある人物のとある時点の一動~
「どこかで見た事が有るような気前のいい兄貴肌の人に目的のモノを貰って、偶然とはいえ探す手間も省けて良かったぁ。もうこれ以上何かが起こる事も無いだろうし平和に終わっちゃうかな~……修正に当たる様な介入行為をした様な事もそんなになかったし、客観的に見ても出来てなかったし、でもちょっと壊しちゃった気がするけどまぁいいかな。積極的に関わって自分から崩しちゃうと”原作知識”というモノのアドバンテージがなくなっちゃうし――――(ピピッ)ん?通信? どうしたんです……え?今すぐ送った座標まで転移して来い? 詠唱しなくてそっちからも渡れる様にポートを創って? 何の為にそんな必要が、そもそも私の魔力保有量で次元転移陣なんて展開ならともかく設置構築とか出来る気がしませんし、それに私もう眠……説明してる暇が無さそうだからとにかく急げ? あぁ!もう判りましたよ!やればいいんでしょ!! ……へ?”3分間で支度しな”? 混ぜるな!!そして無茶言うな!!もー、どこなんですかこんな長い座標の場所って!!」
自らに課されてしまっている運命やらなんやらに扱き使われていたりした。
タイトルのルビは『オリジナルになったけど物語に沿って終わった』と読んで下さい。