リリカルなのは:介入するなら頑張って   作:ゆかりフリカケ

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ちょいと飛ばして無印本編的には最終話
独自解釈とか独自設定を盛りに盛ったので
切られる覚悟もアリアリで。


#19 事情、躍者

 あれから様々な人に色々な出来事があった。

 

 時の庭園が爆破された後、動ける者からあの時転移したリニスの転移反応やフェイト・アルフから聞いて、時の庭園が在ったと思われる大まかな次元座標を割り出して”もしあの時脱出が出来ていたとしたら、漂着していたであろう座標”を予測し、その周辺を探索を行った。

 フェイト自身も必死になって探し続けた。今回の件で知り合い親しくなった友人たちもその様子に中てられてか必死になり、また管理局の面々も”目の前で行われた犯行を止める事も出来なかった責任がある”と同じように親身になって探し回ったいたが、その努力は実る事は無かった。

 

 そうして時間が流れていき少しした頃、管理局の人達が一度本局の方まで戻ると切り出した。曰く、今回のジュエルシードに関しての報告、元々の任務が巡航調査で在ったことなどで帰還しなければいけないとの事。又、時の庭園が在った次元領域を詳しく調査するにも申告を行う必要がある為それも同時に行う為にという事らしい。

 

 その間フェイト本人は独断で色々な世界を渡って探そうと思っていたが、クロノ達管理局側としては”本来、次元間の移動と言うのはそれぞれの世界での認可や相応の理由とそれに準ずる資格が必要である”と教える、管理局の自分達としては理由も解っているし見逃して上げたいがそれを見過ごす事は出来ないと告げてきたのだった。

 

 

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 それから暫くしてフェイトを含めた管理局側の人達が本局の方に帰る時がやってきた。何か縁があればまた会えるが本来自分達は住む国どころか世界、いや次元が違う為必ずしもそうなるわけでは無いとみんなで別れの言葉を交わし合っていた。

 もっとも何も問題が無ければどうせまた再会するとわかっている一部の者はこれからの”物語の間”の期間についてをバレない様に話し合っていたりもしたが。

 そして、なのはとフェイトの二人も連絡先など交換し話し合っていた。

 

「それで、フェイトちゃんはこれからどうするの?」

「クロノやロディル、リンディさんの薦めもあるし管理局に入ろうと思うんだ。そうすれば色んな次元世界に行くことが出来るし、もしかしたら母さんやリニスがどこかの世界に辿り着いて生きている可能性もあるって教えて貰ったし」

 

 時の庭園が破壊されたのを見た、そこに転移出来なくなっているのも確認した。そしてリニスやプレシアとも連絡がつかず魔力反応も感知出来ない事も確認している。それでも可能性は限りなく低いけど零じゃない、そういう思いから。そして

 

「それに、時の庭園自体は無くなってたんだけど、その周辺から観測された魔力残滓の中に”私達の中であの場所を訪れた事のある人物と誰とも符合しない”ものが2種類見つかったらしいから」

 

 という”まだ見ぬ何者かによって何処かに連れ去られた可能性”が生まれてきた。

そう思う根拠もいくつかあるが大雑把にいってしまえばフェイト自身の出自である”プロジェクトF”の存在があった。

 理論だけは在ったが実用化まで到達していなかった技術、ソレを完成させた者である”プレシア”。あの時通信をしてきた謎の人物と協力し亡くなったように見せかけて何者かが連れ去った可能性、それはフェイトが周りに自身の置かれていた状況などを説明していたのでプレシアがもう抵抗も碌に出来ない程弱っている事を皆が把握していた為その予測もたてられた。

 

「私は諦めない、可能性が少しでもあるのならその為に頑張るしなんだってする。リンディさん達が示してくれた道もあるから」

「うん! 応援するよ、フェイトちゃん。私に出来る事はすくないかもだけど、何かあったらよろこんで手伝うよ!」

「ありがとう、なのは」

 

 そう言葉を交わし、再開の約束としてリボンを互いに交換したりなどして、ある者達から観て”原作1期の終わり”を迎えた。

 

 

 

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「さて、色々と思わぬ展開になってしまいましたが、別れのシーンも……と、特に何もなく大丈夫でしたね。次の物語が開始するまでは問題ないでしょう」

 

 そう自らに言い聞かせるように確認して、私は見ていたサーチャーの映像から目を離し自宅の一室の扉を開ける。

 

「フェイトちゃんは親の為に健気に頑張った子としてまぁ悪くは扱われないでしょう。なんとかして伝えたい事も多いですけどまだ早計ですかね」

 

 ハラオウン性になってもならなくても、ある程度は原作に沿う形になってるので良いんですけどね。絶対にいずれ教えてあげましょう。

 

「――で、コレからどうします? 表向きの情報や伝聞ですと、生死不明の行方不明というよりもはや死亡者扱いになってしまうみたいですけど」

 

 私はそう部屋の中のベッドで上半身を起こし、顛末を聞く人物に向けて話を続ける。

 

「あの時アースラからリニスが飛び出し、アルサナから緊急連絡として座標と通信を飛ばして貰っていなければ、お二人とも爆発に巻き込まれるかその際に生じた虚数空間への穴に落ちて居なくなる所でしたしね、”プレシアさん”」

 

 あの時、時の庭園が謎の人物に崩壊させられるという事が起こっていたらしく、辿り着いた時には時の庭園がそこらじゅう現在進行形で爆破されていってるわ、何故か虚数空間への穴が開いてるわで大変でしたが、これ以上は……という大事になる前に連絡を受けた私が転移してゆき、一緒にコチラに転移させました、ギリギリでしたけどね。あと少し遅れていれば本当に助けられなくなる所でしたから。

 

「……それで? 貴女は何処の誰で、どうしてリニスと共に私と”アリシア”を助けてくれたのかしら?」

 

 アリシアちゃん入りのポッドも救出できたのは、偶々その時のプレシアさんが居た位置が自室ではなくアリシアちゃんの傍だったからなんですけど、結果オーライですかね。物語が平和だったのでアリシアちゃんの位置などをちゃんと確認しておかなかったので最悪の場合助け切れなかった可能性が在った。

 

「私ですか? 私は神在いつきです。助けた理由は……そうですね、リニスにお願いされたからでしょうか?」

 

 特に嘘は言ってないですし、これぐらいの理由でもいいですよね。”人を助けるのに、理由なんて要らないだろ?(キリッ”とか恥ずかしい事言えないです。私としては”誰かを助ける”ってそれだけで十分立派な理由だと思いますけど。

 そんな事を考えているとプレシアさんが口を開いてこちらに聞いてくる

 

「カミアリ? そういえばもう一つの呼び名がどうこうって……もしかしてエニシの――ちょっと、イツキだったかしら? 両親のどちらかはもしかして管理局員だったりするの」

 

 あれ?なんでプレシアさんそんなこと知ってるの? リニスが言う……わけないですね、リニスは私の事一言もプレシアさんに詳細伝えてなかったはずですし。もしかしてお知り合いですか?

 

「え?あ、ハイ。両親共に管理局員らしいですよ。今は私を一人にさせても大丈夫と思われたのか、此方に滅多に戻ってこずに向こうに行きっきりですけど。お知り合いだったのですか?」

「えぇ、彼は一時期私の部下でもあったし、ちょっとした騒動の時は私の為に管理局に対して意見を言ってくれたりしてたわ、結局は無駄になってしまったけれども」

「へ、へぇ~。そ、そうなんですか」

 

 吃驚何てモノではない。なんでそんな重要な干渉を我が今世の親は行っているのか。もはや、干渉すること自体運命付けされているみたいじゃないですか。いえ、実際その通りなんでしょうね。もう大分干渉しちゃいましたし。

 

「それでなんですけど、改めて聞きますがこれからプレシアさんはどうしたいですか?」

「そうね……リニスが見せてくれた映像の人物、アレが誰でどういう目的を持って私を消そうとしたのかは判らないけれど、生きている事が判ったらまた何かしてくるでしょうね。助けて貰えたのは有難いのだけれど、貴女にも迷惑はかけられない。それに私はどのみち病に冒されていてもう長くは無いのよ……」

 

 俯きながら気力をなくしつつある顔で彼女はそう答える。だがその問題はもう問題では無い。

 

「あぁ、それなら”どちらも”多分大丈夫ですね。アレが誰かは私にもわからないですが、恐らくですが口ぶりから察するに目的自体は”プレシアさんの表舞台からの退場”だと思いますので少なくとも1年後……ですかね? それまで姿を見せなければいいと思います」

 

 この世界がどの軸を辿るのか、若干読み辛くなってきてはいるが出来事の”本筋”は何故か起きている上に辿って行っている。ならばそのブレも含めてA's後にあの世界線にたどり着く可能性も十分にある。あの世界線でのプレシアさんやリニスがどういった経緯で出ていたのかは詳しくは知らないけれど”出ていた”という認識があればその時点に居る事自体はおかしくは無い筈だ。それ以降も”ズレ”という形で、せっかく助かっているのだし何とかして生存し続けさせてあげたい。

 

「あの人物が誰でどういった目的かは置いておいて、プレシアさんの病自体は私が治しておきましたよ。今までのような体の違和感を感じないでしょう?」

「……え?えぇ確かに感じないけれども一時的なものではなくて? いえ、ソレよりも私でもどうすることも出来なくて、どの医師でも治す事は出来ず、フェイトに協力していてくれたリョウヤという子や白い魔導師の子と一緒に居た子、そして管理局の子が使ったような見たことも無い魔法を使う子達にも出来なかったというのに」

 

 驚きを隠せないのか、自分の状態を確認しつつも動揺しながらプレシアさんは呟く。それに対して私はぼかしながらも答える。

 

「詳細についてはまだお教え出来ないのですけど、私の稀少技能(レアスキル)とでも思っておいて下さい」

 

 嘘は言ってないですしね。本当でもないですけど。只ソレを持ってしてでも

 

「じゃ、じゃあその稀少技能(レアスキル)でアリシアも!」

「……ゴメンナサイ、試してはみたのですが、”まだ”出来ませんでした」

「そう……なのね」

 

 そう、アリシアは治す事は出来なかった。まだ”自分の想していた通り”要素が足りなかったのだと思う。

 

 明らかに絶望の淵にまた立たされたような表情に変わるプレシア。心苦しいモノがあるが、私自身彼女を治せなかったのはある意味想定の範囲内ではあった、治癒と蘇生は根本が違いますし。だからこれから行おうとしている事を告げる

 

「ですが、方法が無いわけではありません。もう少しだけ時間を下さい。今の段階で完全な治癒が施せないというだけで、可能性全てが無いわけじゃないんです」

 

 プレシアさんの病を治す時に確認できたので、方法としては行えるはずだが、やはりまだ完全に施すには要素(ピース)が足りていないのだろう。そして”ソレを創る技術”は今の私にはない。

 

「さて、それではアリシアちゃんの蘇生についてなんですけd「一体、一体どうやってするつもりなの!?」……お、落ち着いてください」

 

 がっつきすぎです、プレシアさん顔近いです。

 

「で、では説明を続けますね。方向性自体はプレシアさんが行おうとしていたものと然程違いはありませんね」

「昔の妄執していた頃の私が追い求めていたようにアルハザードで失われた知識や技術を手に入れるということ? でもそれは……」

「いえ、失われたという点では近いですがそうではありません。あとソレとは別に動力源として、この回収したジュエルシートを使います」

 

 そういって私はアルサナからジュエルシードを取り出す。

 

「フェイト達が数が足りないと言っていたと思ったら貴方が回収していたのね」

「こそこそと回収させて貰いました。大変でしたよ?正体を明かさずに回収するのは。只でさえなのはちゃんやフェイトちゃん以外に協力者が居てイレギュラーだったというのに……まぁソレはいいです、過ぎた事ですので。ソレよりもコレの使い道ですが、”ブースター”としてのモノ、そして”力の変質”をワザと起こします」

 

 そう前置きをし話し始める、これはまだ準備段階でしかない。まだ万全を期す為には欠片(ピース)が足りていない。この後起こる事件で彼女を助ける事が出来ればあの技術を習得できるかもしれないからだ。

 

「”ブースター”としてというのは、ジュエルシードを願いの叶うロストロギアではなく、只の魔力結晶として使うと言う事ね。でも”力の変質”というのは?」

 

 そこは疑問に思いますよね。コレは、悪いですけど一種の賭けになってしまう部分もありますが大丈夫でしょう

 

「”力の変質”というのはジュエルシードの”願いを叶える”という部分に少しだけ捻じ曲げた方向性を加えて、回復系統の魔導を変質させます。一応確実性を増すそのための補助装置も作成する予定ですので」

「それは一体どうやって……」

「そうですね、まだ完全な認識には出来ていないのですが”この世界の”という言い方が正しいかどうかは判らないんですけども、回復系統の魔導は方向としては”加算”方向の治癒であるという所ですね。ですので傷を”なかった事”にする”減算”ではなく”時間経過により治った”という方向に進ませるのが魔導による回復治癒の方式だと。ジュエルシードによってその概念を”戻す”という事一点に集中させて”逆さになれ”と願い叶えさせます。コレが”回復魔導を変質させる”と言った所ですね」

「そんな使い方が本当に? ……貴方は何処でソレを知ったの?」

 

 驚きつつも冷静な表情で私に問う。わざと変質を起こさせる、なんて”正気では無い”もいい所ですからね。それに漠然とした方向にしか認識してくれないのでまだまだ安定はしない方法なんですけどね、プレシアさんの時は成功してくれて良かった。

 

「いえ、ジュエルシード自体今回の件ではじめて見ましたし、その願いが叶えられる所もこの事件の一環で視ただけですよ」

 

 半分以上は嘘である。前世の記憶が無ければそんな事微塵も考えられるはずが無い。こっちはまだ9歳の身の上なのだ。

 

「ジュエルシードに関してはこれぐらいでしょうか。まだプレシアさんの容態も様子見の段階を抜けていませんので暫くは安静でお願いしますね。何かあれば私に直接か言いにくければリニスにでも言って下さい、出来る限りの事はさせてもらいますので」

「そうね……本調子、とまではいかなくても動けるようになるまではお世話に成ろうかしら」

「それが良いですね、ですがさっきも言ったように早く動き回れるようになっても余り無茶はしないで下さいね。それに時の庭園が無くなってしまった以上、この家以外にアリシアちゃんの生体維持を行える設備は用意できないかと思いますので」

「そういえばそうね……貴女は先ほど”自分なら治せるかもしれない”の様な事も言っていた事だし、それまで居させて貰うわ」

「では、これからよろしくお願いしますね。両親をご存じの様ですしあまり(かしこ)まれてもアレですのでお気軽に」

「じゃあイツキ、これからリニス・アリシア共々よろしくね。機会があればフェイトとも仲良くして頂戴」

 

 互いに挨拶を終え、プレシアさんはこの家に居る事となった。経緯は異なってしまったが、プレシアさんに関しては出来れば救いたい程度には最初から考えては居たので、ある意味予定通りとなって良かった。StS編に向けて被害を少なくするための戦力を増やすという意味では頼もしい戦力だ。フェイトちゃんと仲良くするのはもうちょっと待ってください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして最後にと私はこの物語(一連の流れ)中、ずっと疑問に思っていた事をプレシアさんに聞いてみた。

 

「そういえばプレシアさん、リニスから最初聞いていた人物像と大部性格が違ったのと、なんでアリシアちゃんの複製体を改心した後も寝かせていたんですか?」

「あら?そういえばリニスにもキチンと説明してなかったわね。いいわ、エニシの娘である貴女は十分信用に値するし何より私の恩人だものね、そうね――」

 

 そう優しい顔で語り始めるプレシアさん。だがその口から語られた事に私は衝撃を受ける事になった。

 

 

「先ずなのだけれどアリシアの体は”複製体”なんかじゃなくて私の娘アリシア本人よ。私がこう言うのは悲しい……と言えば変に感じてしまうけど、複製を作るのにも”オリジナル”は必要でしょう? 勿論、複製もたくさん存在していたけれど数年前のある日を境に全て丁重に処分……いえ、葬ったわ」

「……え?」

「それと、これも自分で言うのも笑えてしまうけれど”まとも”に戻ったのはそのある日に誰も訪れる事が出来ない様にしていた筈の時の庭園にフラッと現れた、日焼けした様な肌で赤みの掛かった髪をした少年に言われたのよ

 

『貴女が何を為そうとしているのかは知らないが、この娘はまだ生きているようだ。死んでもいない者を生き返らせようとしても成功する筈が無い。”治す”方法を探す方が良い、ソレも貴女が追い求める”アルハザード”の様な”魔法世界の失われた技術”が記されている物ではない、本当に新しい”治療法”を持つ者を』

 

ってね。勿論ソレだけではないわ、それを聞いたとき私は受け入れられなかった、だってどんな医者や治療魔法に精通した人に診せても、アリシアは死亡したとされていたもの。その事を問い詰めたら

 

『自分は魔法ではない”別の手段”で肉体や精神そのものを調べたから判る。貴女が病に蝕まれもう先が余り長くない事も。ただ残念なことに自分が出来るのは”解析する(みる)”事だけ。だがいずれ……そうだな、数年内には貴女もこの娘も治せる”モノ”が現れるでしょう。その時までもう一人の娘と”一緒に生き延びる”ことだけを考えていればいい』

っと真剣に言われたわ……そこまで言われたら、もう私の命は長くは無かったしそれに(すが)るのもまた一考ということで今までを思い直して、フェイトやアルフと共に過ごして居たのよ。あの少年は”モノ”としか言わなかったから、私はてっきりその時から数年後、今からだと数ヶ月前かしら? Jと名乗る人物から送られてきた文書にあったジュエルシードの事だと思ったわ。その世界――あぁ地球の事ね――は魔法文化が無いのにソレが出てきたから勘違いしたのね」

 

 

 プレシアさんは懐かしむように語るが、私はソレを聞いて頭が回らなかった。最後に出て来た”J”という者もさることながら、全く姿を見せなかった第4者の存在、そして先に説明した治療の方法で治せなかったのが方向性が根本から間違っていたかもしれないという事、それによって考えている治療法も見直さなければいけない。どうやらコレからも一筋縄では行きそうにないらしい。まぁなんとか成るでしょう。それにこれ以降はバトルが続きますので

”介入するなら頑張って”ですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

私にその気持ち(つもり)は修正の為にちゃちゃ入れする程度しかないので、私以外が。

 

 それと今更ですがジュエルシードってもしかして持ってたらダメな類ですかね?って思い始めました。まぁ管理外世界なので治外法権という体裁で大丈夫でしょう、うん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふむ……こんなものか。思っていた以上の"モノ"では無かったな」

 

 呟きと共に、カタカタカタ……カリカリカリ……っと何者かが何かを打ち書きする音がその空間に響く

 

「彼等はもう少し、公に大々的に華やかに、色々な要素を引き連れて乱してくれると思っていたのだが……」

 

 その空間には灯りが少なく、照らしているのは、部屋全体に広がる空間ディスプレイの青白い灯りのみ。

 

「元から在る者とそこに居る(入る)者達。面白い具合に全ての場所に、それぞれ介入者(イレギュラー)が入っていたというのに……」

 

 モニターに映るのは、様々な少年少女達

白い衣服を身に纏い杖を構える少女、

黒い衣装を身に纏い斧を構える少女、

双剣を構える少年に刀とも取れる剣を振る少年、

猫耳の女性や犬耳の女性や小動物に成る少年、

全身黒い黒髪の少年と少し赤みの掛かった茶髪で双剣が仕込まれている杖を扱う少年、

 

 そして一番大きなモニターには、

 

「やはり要因は彼女か……」

 

 場面場面で衣装が違うが、頑なに顔を見せないように映っている少女が映し出されていた。

 

「多様な広がりを見せつつも、介入者(イレギュラー)全ての"ある"共通点から、明らかに逸脱している……」

 

 "海鳴市(無印編の舞台)"以外もちらほらと映し出しているモニター。そこには決まって"同年代"に見える子供が映っていた。

 

「まさしくそれが特異点と”成っている”のか……はたまた"成ってしまった"のか……」

 

 複数人映る映像、共通点は”物語”に携わっている事と年代のみ、その他である発揮される力量、行使される力、使う方向性、全てがちぐはぐで一貫性は全く無いに等しい中、されどその人物だけは"明らかに違う"と表現できる。

 

「君が表舞台に出るのを楽しみに待つとしよう。唯一の特異点、或いは修正力とでも呼ぶべきか」

 

 モニターが映すは"過去の映像"のみ、そこには一縷の未来も無い、未来はこれから"紡がれてゆく"

 

「アレ程の事を起こしてやったのに、それでも尚表に出ず健気に頑張ろうとする……か、面白いな。ならば彼女達(1期で無くなるはずだった人達)の生存は見逃してあげよう。そして見させて貰おう、私が確認できている中で、唯一である"彼女(キミ)"が物語にどう巻き込まれるのか…」

 

 モニターに映る映像を次々と静止させてゆき、手元の書の空白部に唯一動いている映像の所動を紡いでゆく。

 

「出来る事なら、潰れてくれるな、隠れたいのであれば隠れ切って見せてくれよ。次は"無印編(今まで)"以上に愉快になるだろう」

 

 そう一言終え、紡いでいた書を閉じ、立ち上がる。

 

「私を楽しませてくれ。その為なら労力を惜しまず種を蒔き事を起こし紡ごう

 "貴方達の為の物語(だれもが じゆうにえがく せかい)"を、な」

 

 一人静かにそう語る、そして何処かに通信を繋げる。

 

「私だ、暫くは大人しくして居てくれ。なに、それも1年にも満たない間だそれくらいは開発に専念しておけ。上手くいけば面白い方向に転ぶ材料が手に入るかもしれん、それを手に入れれば、そうだな”10年後位には”もっと愉快で面白い出来事に巡り合えるだろうさ」

 

 最後に通信相手にそう言い残し誰もいないその人物は部屋を出て行った。

そこに残されたのは全ての映像が静止したモニター達。そこに映るは、未来の活躍が約束された少年少女達。

そしてそれとは別の群には、本来居なかったはずの者達。

 

 その中で特異点と称された人物。その人物が映るモニターと周りを囲むモニターを見比べれば判る明らかな違い。

 

 

 

 

 それは"彼女(女性)"が"彼女(その子)"だけであるのだから……

 

 

 

 




二文字目は暗躍者、役者《やくしゃ》の意味も含んで
(二文字x2縛りとかするんじゃなかった)

前話に比べ文字数多いのは実は結構最初のウチから8割がた此処の話は出来てました。

自分の創り方が、最後&最初→ハイライト→その間の繋ぎ。
と言う感じなので。

この後少しの閑話と今までの投稿分を再校正し直してA's編へ行きます
段落とか合わせるだけなので構成を変える事は無いので
意味直す必要はございませんです
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