原作と同じような時系列をまだ辿りますのでご了承を
それではごゆるりと
case:01「近接適正と浪漫」
まだ早いとは思っていたけれども、よくよく思い出してみればPT事件~闇の書事件までの間がとても短い事を思い出したので修練できるうちにある程度満遍なく手を出そうと思い立ち、対ヴォルケンズ用の近接対応術を習得できないかな? と試みる事にした。だがその前に
「そういえばリニスって何か得意な得物とかあるんですか? と言うより戦えたりしますか?」
まぁ外伝ではあったがGoD等でも出ていたので戦えるには戦えるでしょうね。でも万が一もありますからね、そうなったら……自己流で我流に決めて行きますか。他の作品の技とか再現してみたいってのもありますし。
「えぇ、まぁある程度なら。それと特にコレといったものはないですね。満遍なく一通りは出来ますよ急にどうしたんですか?」
「特に意味は無いです。ただ、今後の事も考えて攻撃系の魔導、それに近接格闘辺りを修練しようかと思いまして」
ヴォルケンズ――特にバトルジャンキー気質のピンクにやられた所を蒐集されるとか、最悪の展開ですからね。あれ
「出来れば、近接戦闘に於ける”回避”や”捌き”を中心に、戦闘の心得をある程度教えて欲しいんですけど、その辺り出来ます?」
「そうですね……出来ない事は無いですが、それも”最低限”っと言った所でしょうか」
最低限ですか。まぁ触りさえ修めれば、あとはアルサナの補助も含めて何とか成るでしょう。
「得意なスタイルとかってある?」
「魔導師は基本的に”杖”ですからね。杖術とあとは軽斧、私個人としては拳闘といったところでしょうか」
それだけあれば上々ですね。やはりリニスは拳闘も出来ますか今度リニス用に作っているデバイスの調整もしなくては。
「じゃあちょっとはじめますか。とりあえず一通りお願いしますね、リニス」
「わかりました、私で良ければお教え出来る事はお教えしますよ」
~暫くして~
「……」
「何と言いますか……中途半端ですね、イツキ」
一通り終えて頂いた言葉は、ダメ出しだった。
「その年齢と体格の割には”出来過ぎている”と言ってもいいですが、アルサナの補助の無い素の状態ですとある程度の”捌き”以外は駄目ですね。それに出来る事と出来ない事がちぐはぐ過ぎて、矯正のしようがないです」
「やっぱり、近接はダメかぁ……」
試した結果、ダメダメでした。アルサナに補助全般を任せれば、全てをこなせはするのだが、アルサナが使えない状態を想定して、己の力と自己補助だけで戦おうとすると、捌くので精一杯であった。何も出来ない状態よりはマシである。っと言った所だろう。
「いえ、素の状態であそこまで出来れば見事なものです。それに”捌き”は出来ているので、
「
この時点で私がそのスタイルを完成させるのは少し
「イツキはまだ体も幼いですしこれからですよ。どうして力が必要かは知りませんが、自衛として役立ちますので在っても困らないでしょうし」
「うん、もう少しだけ待ってね。そうすれば色々伝えることができるから」
まだこの時点でフェイトをはじめとしたテスタロッサ一家については伝えていないしまだ伝えるわけにはいかない。初遭遇のあの時を過ぎれば話そうとそう考えていた。
「さて、そろそろいい時間ですが、どうしますか?」
そう切り出すリニス。だが私の目論見はここからだ!
「あっ、じゃあ少し試したいモノがありまして、魔力で糸を作っての
「え! 私がですか!?」
「ハイ、お願いしますね」
これ以上ない、いい笑顔を浮かべて私はお願いする。
”操糸術”は是非ともやってみたかったモノだ。某魔法先生の人形遣い然り、某黒猫掃除屋のナンバーズ然り、浪漫武器っていいですよね。更にこの世界なら魔力で組み上げればある程度の思考での操作も出来ると踏んでいる。それに”特定の作品にしか存在しない技術”でもないため、非常にグレーではあるが要素の追加足り得ないと判断してだ。後者に至っては完全にロマンです。いいですよね、全く実用性の感じられない武器。理論的には、どこかの
「まぁ前者は私もやろうと思いますが、後者は機構を考え試作しただけなので威力の調整がまだできていないので私がやろうとすると、最悪腕が飛びかねません。なのでお願いします」
「なんて危険なモノ作ってるんですか!」
浪漫を求め再現したくなるのは、色々出来るこの世界に来てしまった故なのですよ。許してください。
その後、操糸術はある程度は様になり、魔力糸によって拘束してバインドに変換したり、好きな形にプロテクションを張ったりと応用が利くことが判明しました。いい感じです、やってみるものですね。
そして模擬パイルバンカーに至っては……威力が高すぎました。食らった相手は爆発四散。な展開になりかねないので最重要調整案件になりました。
case:02「物は試し」
また別の時、今度は、出来てしまったら要素を増やすことに成りかねないが、どうしても試してみたい事をやろうと思い立つ。
「ねぇ、アルサナ」
『ん?どうした、お嬢』
「お嬢いうな!せめて名前にして。そうすれば、貴方の扱いも良くするし、
『ふっ……だが断る』
こいつ、いつまで経っても態度を改めようとしない。まぁ元が元だから仕方ないといえば仕方ないのだが。
「はぁ……まぁいいです。それで、相談なんですけども」
『なんだ?またなんか再現でもしようってのか?』
「流石、理解が早いですね。そうですね、ちょっと考えたんですよ、某魔法先生の
『いや、流石にアレは止めようぜ、なんつーか既に嫌な予感、失敗に終わる予感しかしねぇよ』
言い終わる前に遮られる。そんなに不安な要素あるかな?
「え?確かにこの世界の変換は資質に頼るところが多いですし、”炎熱”・”凍結”・”電雷”の3つですけど、あの作品でも”雷”と”氷”ぐらいしか出なかったですし、それに術式の圧縮や固定は収束砲みたいな所がありますから不可能ではないかと」
『吸収と自身の魔力転身はどうすんだよ』
「えっと、カートリッジ利用以外考えてなかったですね。まぁ魔力転身というより、アレにあった雷化とかは無理としても、纏うぐらいは出来そうじゃないですか」
そうでした、アレもたしか発動した後の魔法を圧縮・固定・掌握(吸収)して発動でしたね。
「細かい所は一回試してから考えましょう。とりあえず、”纏えるか”ぐらいは試します。それができれば近接徒手空拳に対する自動防御機構になりますし。ではアルサナ、変換とその変換魔力をブーストの要領で私に流してください」
『……どうなってもしらねぇぞ。いいか、俺はちゃんと注意して、止める様に最初に言ったからな?』
「実験なんですから失敗してもいいんですよ、さぁ、
ふふふ、これが出来れば足りない近接防御もバッチリです。吸収についてはあの子を助ける事が出来た時に考えればいい事。
~”電雷”の場合~
「あばばばばばば、痛い!地味にすっごい痛い!ピリピリする!!」
静電気のあのバチッっとした奴がずっと続いているような感じなった。纏う事自体は成功している。あわよくば某狩人x2の暗殺一家の彼みたいになるかと思ったがそれどころではなかった。
~”炎熱”の場合~
「あっつーい!すごく熱いのに、熱いのに火傷も何もない。けどとにかく熱い。って服燃えた!?アルサナ!バリアジャケット展開して!早く!!」
纏った炎は自身を燃やすことは無かったが、周りが燃える、主に服が。そしてとにかく熱く、自分で纏っているのに熱が遮断できなかった。燃やしてしまった服の事で後でリニスに怒られないか不安だ。
~”凍結”の場合~
「(ガチガチガチガチ)……さ、寒い。炎熱の時もそうでしたが自身の変換魔力なのに温度変化には全く耐性出来ないんですね……バリアジャケット展開しててもこれですか……」
氷を纏ってアイスアーマー!とかやりたかったのですが、これでは完全に無理ですね。専用デバイスの補助があったとはいえ、こんな変換を扱ったクロノ君ってホントすごいですね。
~全変換を試し終えて~
「………」
既に試すだけで満身創痍である。
『あーあ……だから言ったのに。原作でもあまり語られてなくて描写もなかった筈だが、おそらく変換自体は誰でもできるが、資質を先天的に持つ奴以外は纏ったりするとそういう弊害が出るんだろうよ』
「…?………!」
『あぁ? 「A’s以降どうしよう?」だ? しらねぇよ、それに「このままだと裏方に徹する事ができず表舞台に上がらなくちゃいけなくなる!」だと? いや、その心配は要らねぇよ、大丈夫だ』
「…?」
『いや、喋れねぇからって全部目で訴えてくるのやめろや。念話つかえ、念話を。「どういうこと?」って聞かれりゃ……まぁもうちょい経てばわかるだろうよ。最後に求めた”何かしらの
そう最後に締めくくったアルサナの言葉を聞いて、私の意識は一時的に落ちた。
その後、目を覚ませば夕方、急いで帰ればリニスに何をしてたのかと怒られ、燃えた服の件でも怒られた。
case:03「フラグは建てたまま放置したい」
やってきました、図書館!……すっごい広いよ。
「なにから探しましょうかねぇ……やっぱり地理確認からですかねぇ」
『PCがあるなら俺を繋いでくれれば、近年の事件やOS史とかも調べれるぜ?』
「広すぎてちょっと、迷う気がするんですよねー」
『いや、俺が居るじゃん』
あぁそういやアナタ無駄に高性能なデバイスでしたね。
「じゃあちょっと探検気味に一通り回って見ますか」
『時間はあるんだ、ゆっくりいこうや』
そうやりとりし、とりあえず全体を見て回って行く事にした。
「……ここ何が置いてあるエリアなの?」
『……なんだろうな?少なくとも日本語や英語の背表紙じゃねぇな?なんでそんなモンまで蔵書してんだ、ここ』
ありたいていに言えば、目的のモノはまだ見つかっていない。広すぎる上に2階まで在ったりする、大図書館過ぎる。
「入り口まで一旦戻って地理関連の所でも探しますかね」
『そうしよう、流石にマッピング凄い事になってきたからな。もしかするとこれも俺らというイレギュラーの影響か、それとも元々からここまでデカイのか……』
後者の可能性は考えたくないですね。でも有り得なくはないですね。
~地理コーナー~
さって、先ずは日本地図からですかね。
「ん、よっと、くっ」
背の低さが恨めしい、上のほうに在るモノに手が届かない。むぅ、何処かに台は……
「あの……コレ、使います?」
後ろから誰かに声をかけられた。親切な人も居るものだ。
「あっ、すみません。ありがとうございま、す……」
そりゃ、優しいはずですよね……其処にいたのは、車椅子に乗った主人公の一人、”八神はやて”ちゃんその人でした。何故私が遭遇するし。ここは主人公属性を付与された男のオリ主君が出会う所で
『(人はそれを”運命力”と呼ぶ)』
「(呼びません、黙っててください)」
まずい、出会ってしまった以上逃げ出すのはありえない。それにまだろくに調べ物も終ってないのだ。かといって必要以上に仲良くすると良からぬ影響を及ぼしかねない、どうする!私!
「なにか探してるん? わたしも手伝おか?」
あれ? もしや年下に思われてる? て今はどうでも……ま、いっか出逢ってしまったものは仕方が無い、ここは厚意に甘えるとしましょう。
「えっと、ある程度まで詳しく描かれた日本地図と地域別に村町まで書かれた地図とか置いてある場所を探してるんですけど」
『(え!? 関わんの!?)』
「(こうなったらもう仕方ないでしょう? いっその事接点を作っておいてダミーイメージを与えるんですよ)」
そして戦いの場で別人になりきればバレない――筈だ! ここでのイメージを=私として与えて置くのだ。
『(またどうせ失敗するだろうな)』
何も聞こえなーい。
「それやったら、ここやのーて、アッチの方やな。付いてきて、こっちや」
「あっ、車椅子押しますよ」
「ありがとうな」
その後、はやてちゃんに案内してもらった場所で地図書物を複数取り、調べてみたが目ぼしい地名は無かった。でも、”八十稲羽”の地名は見つけてしまった……嫌な予感しかしない。他にもちらほらと現実では存在してなくて作品の中身の地名として見知ったものが在った。そんな地名が在るだけだと信じたい。事が起こらないと信じたい。
はやてちゃんとは一応連絡先は交換しました。まだ調べたい事も多いので図書館は利用するだろうし、その度に見つからないようにするとか面倒なのでガッツリ交流する方向をとりました。