『本当にすいませんでした!!』
「あの、私は気にしてませんので、頭を上げてください」
口論が終わり、俺達は口論のせいで完全に怯えていた少女をどうにか落ち着かせて土下座をしていた。いや、本当にすいません。
「けど、あんな事したねぇ。なにかお詫びをしないとあたしの気が済まないんだよ」
「いえ、私は、、、」
「そうだ、光さん確か新作のケーキありましたよね?それでお詫びってのはどうです」
「おっ、それは良いねぇ。あんた、ケーキは好きかい?」
「え、ケーキですか?まぁ、それなりには、、、」
「そうかい、ならとっとと作って来るよ。来六!アンタもケーキに合うコーヒーを入れな!飛びっきり旨いのをな!」
「あいよ」
光さんはそう言ってキッチンに向かい、俺は店にあるコーヒーメーカーでコーヒーを入れ始めた。そして、二人きりになったことを見計らって少女は俺に話しかけてきた。
「色々とありましたが、漸く二人きりで話せますね」
「で、あんたは何者だ?あの狼男の仲間、、、いや、違うか。アンタからはそんなに大きな魔力は感じないし」
「嘗めてますか?それでも上級悪魔なのですが?」
「上級悪魔がどんなものか知らないが、俺の殺気にビビったり、光さんとの口論であぁ成る奴を脅威と見る方が難しいんだが?」
「うぐっ」
「まぁ、あいつみたいに欲望で暴れないのなら、こっちは何もしないさ」
俺はそう言って、出来上がったコーヒーを少女に差し出した。少女はそれを受けとり、自分の好みの砂糖とミルクを入れ飲んだ。
「、、、美味しい。まさか、あんな口論をしていた人が、こんなに美味しいコーヒーを入れるとは思っていませんでした」
「さっきのお返しかよ。まぁ良いや。それで結局あんたは何者で、俺にどんな話をしに来たんだ?」
「そうでしたね。私としたことが、すっかり脱線してしまいました」
少女は眼鏡をくいっと上げて俺に言った。
「私はソーナ・シトリー。上級悪魔にしてシトリー家の次期当主候補です」
「悪魔ねぇ、、、」
まさか、悪魔が出て来るとは。普通なら妄言と言ってしまうが、俺は転生者だし、魔力が普通の人間より多い事から真実なのだろう。
「んで、その悪魔さんが俺に何の用?」
「そうですね、一言で言うなら貴方に興味があり、話をしに来ました」
「、、、、、、はぁ」
それから、俺はソーナから色々聞いた。悪魔と言う存在。悪魔が天使、堕天使と戦争して深刻なダメージを受けた事、そして、其を改善する為に産み出された生き物を悪魔に転生させるアイテム悪魔の駒。それらを聞いた俺は悪魔と言う存在に呆れていた。
「まぁ、色々教えてくれたけどさ。悪魔って馬鹿ばっかりなの?」
「なっ、いきなり何を言ってるんですか!?」
「いやさ、悪魔の数が減って、それを改善する為の悪魔の駒だけど、結局はそれで問題が起きるのは仕方なくね?だって、話を聞く限り、はぐれ悪魔って多いんだろ?理由は主から逃げたからとか、殺したからって、その主に問題あるだろ」
「しかし、それは力に溺れたから、、、」
「全部が全部そうなの?」
「え?」
俺の言葉にソーナは、驚いた。はぁ、、、、、、気づいてないのかよこの娘は。俺は呆れながら簡単に説明した。
「要はさ悪魔側は物としか転生悪魔を見てないんだよ。力が強い、力が珍しいから眷属にした。けど、それは力しか見てない。その人物を完全に無視してる。そんな奴に従う。俺なら無理だね、自己中のお飾りにやるなんて糞喰らえだ。だから、殺されたり、裏切られる」
「そんなことはありません!?私達悪魔にも、、、、、、」
「じゃあさ、はぐれ悪魔の話を聞いたの?」
「え?」
「だからさ、はぐれ悪魔に成った理由。聞いたんだろ?聞いたから言ってるんだろ?そんなことが」
「、、、、、、」
やっぱりな。話を聞く限り、はぐれ悪魔は即滅が基本。はぐれ悪魔の人権なんて、悪魔達は考えてない。あ"ぁ、苛々するな。こういった自己中は、聞いてただけでも吐き気がする。俺の中で悪魔と言う存在の評価はかなり低く成った。
「話しはこれで終わりか?なら、ケーキを食べて帰んな。後、もう俺に構うなよ?自己中な悪魔様に関わりたくないんでね」
俺はそう言って、その場を去った。
今回は来六君が悪魔について色々と知りましたが、悪魔の評価はかなり低いです。