俺は目の前の光景に硬直していた。なんで光さんは瀬良さんに絡んでんだよ、あんた、瀬良さんと初対面だろ!てか、心太!てめぇはたしか、ヨロセヨをメチャクチャにして食品売り場に居たろ!?なんで出てんだよ!後、女装キメェしABCとか今時使わねぇよ!
「何してんだよ、あんたらは!」
この光景に叫びながら、俺は瀬良さんの元に走った。そして、光さんを瀬良さんから離し、天の助は机に叩き付けた。
「瀬良さん、大丈夫ですか!?すみません、家の店長が、、、。光さん、何絡んでるんですか!?あんた、元ヤンなんですから自重してくださいよ!後、なんでてめぇは此処に居んだよ天の助?てめぇ、今は食品売り場で謹慎だろうが!?毛利!ちゃんと管理しろよ、この賞味期限切れの軟体生物!」
「なんだよ来六、水くさいじゃないか、こんな美人を落としたんなら、一言位」
「来六、痛い!頭離してください!」
「光さん!?落としたなんて言い方悪いわ!瀬良さんは俺の友人です!後、てめぇは後でちゃんと食品売り場に返してやるから覚悟しろ。今度脱け出せないように密閉した箱にでも突っ込んでやる」
「あ、あの、来六君?」
「はっ!あの、これは違うんです!なんと言うか、どう言うか、その、、、、、、!?」
瀬良さんが引き気味に聞いてきたので、俺は慌てながら言い訳しようとしたが、慌てすぎて何を言ってるのか分からなくなった。そんな時、瀬良さんの隣の人物を見て俺は再度硬直した。
「、、、、、、お久しぶりです」
それは、2日前に会った悪魔であるソーナ・シトリーだった。俺はそれを認識して警戒しようとしたが、そんな俺をよそに瀬良さんが言った。
「あれ?来六君、ソーナちゃんと知り合ってたんだ☆なら、改めて紹介するよ♪」
『は(え)?』
「来六君、この子がメールで書いてた私の妹のソーナちゃん☆そして、ソーナちゃん☆この人が私の友人の来六君だよ♪」
『え、ええええええええ!?』
この時、俺とシトリーの声が重なりながら叫んだ。まさか、瀬良さんが紹介したかったのは、ソーナ・シトリーだったのかよ!?
「改めまして私は支取 瀬良の妹の支取 蒼那です」
「ソーナちゃん、彼が、私の友達の来六君だよ☆」
「、、、、、、初めまして、影野 来六です」
あの後、光さんが気を利かせて奥の方の人目につかない席を使っている。次いでに店を貸しきりにしてくれた。席順は俺の隣には毛利と如月。向かい側は左から、天の助、女の子、瀬良さん、シトリーの順だ。俺は現在物凄く気まずい。まさか、瀬良さんの妹が、シトリーだったなんて思ってなかった。もしかしたらスレで説明があったかもしれないが、俺はその時瀬良さんのことだけ考えていたから見てなかった。ヤバいマジで気まずい。向かえ側のシトリーも気まずそうにこちらを見ていた。2日前にあんなやり取りしたら、こうなるだろうよ。しかし、そんなことを梅雨も知らない瀬良さんはニコニコしながら話していた。
「来六君、来六君☆ソーナちゃんね、今近くの駒王学園でクラス委員をしてるんだよ♪本当、お姉ちゃんとして鼻が高いよ☆後ね、後ね!ソーナちゃんは将来生徒会長になたいんだって♪私はソーナちゃんが生徒会長になるならきっと駒王学園も良くなると思うんだ☆来六君もそう思うでしょ?」
瀬良さんはシトリーの事を凄く愛してるんだな。ここまで妹の事を言える姉はそうそう居ない。それに、シトリーの事を話す瀬良さん輝いてるし、瀬良さん可愛い。シスコンは萌え要素だったのか。俺は内心悶えながらそう思っていると、如月が笑いながら瀬良さんに言った。
「ハハハ、支取さんは本当にソーナちゃんの事が好きなんですね」
「うん☆ソーナちゃんの為なら天界を一人で滅ぼす位好きだよ♪あ、そう言えば君は誰かな?来六君の友達?」
「僕としたことが、自己紹介を忘れるなんて。僕は哦王 如月。来六君と毛利君の高校の時からの友人です」(キラキラ
如月はキラキラしながら瀬良さんに自己紹介した。止めろ如月!おまえがキラキラしてると大概女性が落ちるんだから自重しろ!このフラグ一級建築士が!
「そうなんだ☆来六君と毛利君の友達なんだ♪私は支取 瀬良だよ♪よろしくね☆」
「よろしくお願いします、支取さん。」
「瀬良で良いよ☆私も如月君って呼ぶから♪」
「あはは、それなら瀬良さんと呼ぶよ、、、っ!?」
「、、、、、、」
俺は如月の野郎が瀬良さんと話してるのを聞きながら、こいつの脇腹を抜き手で突く。けして、けして嫉妬ではない。嫉妬じゃないからな!フラグ建築士が!!如月は表情を崩さず俺を見た。そして顔を真っ青にしていた。よく見たら、瀬良さん以外が顔を真っ青にしていた。何かあったのか?後で聞いたが、この時の俺はまるで邪神のような顔だったそうな。
「ん、ちょっと電話が来たから外出るね♪」
そんな時、瀬良さんの携帯に電話が入り通話する為に外に行こうとした。
「分かりました。なら待ってますよ」
「分かった☆ちょっと席を外すよ♪」
「あ、私も、、、」
瀬良さんが席を立つのを見て、シトリーも立とうとしたが、天の助が肘でシトリーを突つく。
「おまえまで行かんで良いだろ。この際、来六と話せよ」
「うぅ、そうですね」
小声で二人は話してシトリーは席に着く。なんで、こいつら仲良いんだ?そして、瀬良さんがお手洗いに向かい、俺はシトリーと向かい合う形になった。
「んでだ。さっきから聞きたいが、そこの子供は誰だ?」
「っ、、、、、、!」
俺は机に肘を付いてシトリーに聞いた。その際に子供に目をやると、子供は怯えたようにビクついた。見た感じ、体の傷とか魔力から考えて俺が前に聞いた眷属でかなり虐待された存在だろう。あぁ、こいつが瀬良さんの妹じゃなければ此処で消してたんだがな。俺はそう考えていたら、毛利と如月から突つかれた。どうやら、殺気を隠せてなかったようだ。シトリーは顔を青くしていた。
「あ、あの、、、、、、」
「ん?」
そんなシトリーを見て、子供が怯えながらであるが、俺に話し掛けてきた。
「そ、ソーナさんを、、、、、、虐めないで下さい、、、」
「、、、、、、虐める気は無いんだかな。只、俺は自己中の悪魔様が嫌いなんだよ」
「ソーナさんは、、、、、、自己中じゃありません、、、、、、!」
「あ?」
俺は低い声で子供に返した。なんだ、こいつは?自分が悪魔に虐待されてたのに悪魔の肩を持つのか?意味が分からないぞ?俺の苛つきに気付いたのか、子供は泣き出しそうになり、両隣から仲裁が入りそうになるが、その前に天の助が俺を殴り付けた。
「この糞来六がーーー!」
「うっ、テメェ、、、今はテメェのおふざけに付き合う気分じゃねえんだが、、、」
「うるせぇ!ソーナやゴゥーマの事知らねぇ、癖に殺気立ちやがって!」
「あぁ!?なんだ?テメェもこいつの肩を持つってのか?」
俺はそう言って、懐からナイフを取り出す。それを見て毛利達が止めに入る。
「待て待て!いくらなんでも、それは不味いだろ!?」
「来六君、君がそう言った人が嫌いなのは知ってるけど、落ち着いて」
「、、、、、、ちっ」
毛利の豪腕と如月の技に何も出来ないと分かった俺は、ナイフを仕舞い舌打ちしながら席に着いた。その際にシトリーは体中から冷や汗が吹き出ていて、子供の方は泣いていた。俺はそれを見て、自分の沸点の低さを痛感して、頭を強く掻きながら溜め息混じりに謝罪した。
「はぁ、、、、、、悪い。今回は俺の沸点の低さが悪いな、、、、すまなかった」
「全くだよ、馬鹿来六」
「今回は弁護出来ないよ。いい加減その沸点の低さを直したらどうだい?」
「、、、、、、話だったな。一応聞いてやるから、早くしてくれ」
『話を反らすな!』
俺は二人から殴られてから、シトリーの話を聞いた。そして、全てを聞いてから俺は静かに目を閉じた。あの話からシトリーはゴゥーマに出会い、自分の考えが間違っていることに気づき、ゴゥーマを守ろうと現在悪魔に訴えかけている。
「それで、天の助はシトリーの肩を持ってたのか。てか、天の助だけじゃなくてこいつらもシトリーの方を持ってるな。、、、、、、」
「肩を持つって、来六君、言い方どうにか出来ないのかい?」
「悪い、まぁ、話は分かった。だがな、、、」
俺はシトリーを見ながら言った。シトリーは肩を跳ねさせて俺を見た。
「これだけで信用するほど、俺も甘くない。今後の行動次第だ。もしも、下手な行動をしたら俺はおまえを殺す。瀬良さんの妹だが、今だ悪魔は信用出来ない。それが俺の答えだ」
「、、、、、、分かりました。口で言うのは簡単です、しかし、これだけで信用出来るとは私も思っていません。だから後は行動で示します、これが私の出来る事ですから」
シトリーは先程と別人の様に強い口調で言った。目を見ると、力強い意思が見えていた。、、、、、、、。
「なら、改めて自己紹介しようか。俺は影野 来六、これからよろしく頼むぞソーナ・シトリー」
「、、、、、、。は、はい!」
俺は自己紹介してから、ソーナに手を差し出した。それに驚きながらも、ソーナは手を掴んだ。それを見た毛利達は安心したらしく、安堵していた。
「はぁ、、、。全く、ヒヤヒヤしたよ。緊張してお腹が空いたし、来六君の奢りで食べようかな」
「そうだな!この馬鹿の奢りで食おう!」
「おいゴラぁ!なんで、奢りなんだよ!?ヤだぞ俺は、如月の飯代なんていくら必要なんだよ!」
「うるせぇ!ソーナとゴゥーマを泣かしたんだ、男なら奢れや!奢らねぇと、瀬良に言い付けるぞ!アイツ、シスコンだから嫌われるぞ!」
「っ!?、、、、、、分かった。なら、奢ってやるわ!」
「え、えっと、、、私も出しましょうか?」
「いや、今思ったら瀬良さんの妹なんだし、俺が奢る!オラ!好きなもん頼めやこの野郎!」
『ヒャッハー!』
こうして、俺達はドンチャン騒ぎすることになった。ソーナのことは、信用はまだ出来ないが、少なからず信じてみようと思った。後は瀬良さんが戻って来て皆で騒ごう。俺はそう思っていると、妄想神経が警報を鳴らした。
「っ!?」
「、、、!?」
何かを感じた俺と、武道家の如月は直ぐに感じた方向を見た。その瞬間、テラスの窓ガラスが割れて何かが来た。
「よぉ、迎えに来たぜ?ゴゥーマちゃ~ん」
今回で、来六君はソーナちゃんの事を少し信じました!やったねソーナちゃん☆来六君は屑転生者や悪魔にはキツイ通り越してブッ殺思考です。この考えは昔の話なので、今は話せません。んで、次回はゲス登場回です!