目の前の彼女に目を奪われた俺は、その場で固まっていた。そんな俺を心配してか、彼女は声をかけてきた。
「ねぇ、君大丈夫?」
「うぇえい!?」
可愛らしい声に俺は甲高い声でオンドゥル語が出ました。恥ずかしい、このまま逃げたい。そんなことを考えていると、彼女はクスクスと笑っていた。
「ふふ、うぇいって。君は面白いね」
はい、第一印象貰いました!けど、うぇいは流石に無いな、もっと言う事無かったのか俺よ。あ、そうだ、下らない事考える前にと。
「すみません、前を見て歩いていなくて。怪我はありませんか?」
「ううん、大丈夫だよ。私の方も初めてここに来たから色々見てたから、ちゃんと前を見てなかったわ」
「そうですか、アキバは初めてだと色々目に入りますもんね」
「そうそう、特に魔法少女ミルキーのポスターとか」
おお、なんだか話が弾んでいるぞ!これならいけるか?いや待て、落ち着けCOOLになるんだ俺よ。ここでガッツったら、引かれてしまう可能性がある。ここは紳士的にだな。俺はCOOLを装おいながら彼女の話を聞いてみた。
曰く、彼女は魔法少女ミルキースパイラル7オルタナティブが好きで、前々から秋葉原に行ってミルキーグッズなどを見たいと思っていたそうだが仕事が忙しく、尚且つ住まいが地方の方で行けなかったが、やっとまとまった休みが入って初めて秋葉原に来たらしい。しかし土地勘が無く、何処に行けば良いか分からなくて歩いていた時に俺にぶつかったそうだ。
俺はそれを聞いてから彼女に案内をすると申し出た。幸い、秋葉原の場所ならある程度理解しているし、彼女の話を聞いた後だ断る理由がなかった。
「ありがとう!君は良い人なんだね☆」
彼女は笑顔で答えた。その笑顔は俺にとってはまるで太陽のように眩しかった。こんな笑顔が見れたのだ。彼女が満足できるようにエスコートしよ、、、ん、これはまさか、、、いや待て落ち着け俺よ、まずは案内だ。
「まずは何処にいきますか?えっと」
頭を切り替えようと彼女に何処にいきたいのか聞いた時に、そう言えば彼女の名前を知らないことを思い出す。それを知ってか彼女は笑顔のまま答えた。
「そう言えば、名前言ってなかったね。私は支取 瀬良、貴方の名前は?」
「瀬良さんですか良い名前ですね。俺は影野 来六って言います」
俺がそう答えると、瀬良さんは少し俺の顔を見ていた。やべぇ、少しキザだったか?俺は内心あたふたしとると瀬良さんは少し笑っていた。
「やっぱり君は面白いね♪来六君か覚えたよ君の名前☆」
瀬良さんに名前を呼ばれて俺は顔が赤くなった。ヤバい名前を呼ばれただけでこれか、今まで名字やニックネームで呼ばれ続けてたせいか名前で呼ばれる事がこんなにムズムズするものだったとは。しかも、瀬良さんに呼ばれたからなのか、顔が熱いヤバい。
「ん?どうしたの来六君」
おふう、それに追撃するかのように瀬良さんは俺の顔を覗きながら聞いてきた。ヤバい、どれ位ヤバいって親に隠してた本がバレたとき位にはヤバい。俺は顔を背けて熱が冷まそうとした。その時、瀬良さんを見た時に瀬良さんは少し寂しそうな顔をしていた。俺は何事かと瀬良さんに聞いた。
「どうしまいた!?何かありました!まさか、さっきぶつかった時に何処か痛めました!」
俺は混乱しながら瀬良さんに聞いた。瀬良さんに怪我させてたらヤバい!てか、さっきからヤバいとしか言ってないか俺は。
「えっ!いや、さっきぶつけたところは大丈夫だよ。ただ、、、」
「ただ?」
「私、来六君に馴れ馴れしかったかな何て思って、。顔を背けてたし」
かはっ!俺は心の中で喀血した。何、この人は天使か?天使なのか?天使だろう!?今まで色んな人と会ったけどこんなに可愛らしい人見たことないぞ、おい。てか、顔を背けたことを気にしてるって10割俺のせいじゃねぇか!あぁ、数分前の俺を殴りたい、妄想心音で。それよりもまずは瀬良さんの誤解を解かなければ!
「いや、顔を背けたのは別に支取さんの事を鬱陶しいと思っているわけではなくですね!俺、名前で呼ばれるなんて親位しか居なくて、支取さんみたいな人に呼ばれたせいで恥ずかしいと言うかなんと言うか、馴れてなくて、えっと、、、、、、」
「、、、、、、名字」
言い訳している俺に瀬良さんはムッとした顔で呟いた。ん、名字?
「瀬良、、、瀬良って呼んで」
「え?名前でですか?」
「支取って呼ばないで、瀬良っ呼んで!」
瀬良さんは急に怒り出して、俺に言い寄ってきた。怒った顔も可愛らしいな。近くで見ると本当に可愛いな。ってそれよりも何で怒ってるんだっけか?そうだ、名前だ。
「ごめんなさい、瀬良さん」
「、、、、、、」
とりあえず、瀬良さんの名前を呼んで謝った。他人の初対面の人の名前を呼ぶなんて、もしかしたら生まれて初めてかもしれない。なんか、胸がもやっとするな。俺はそんな感覚を覚えながら瀬良さんを見るとさっきまで怒ってた瀬良さんはニマニマと笑みを見せて俺を見ていた。
「宜しい!んじゃ行こうか、時間は有限だよ来六君☆」
名前で呼ばれたからなのか嬉しそうな瀬良さんはルンルン気分で俺の手を取った。俺はそのまま手を引かれながら瀬良さんを案内し。
これが俺と瀬良さんのファーストコンタクトだ。
この小説では、セラフォルーもソーナ同様偽名を使ってます。セラフォルーだから瀬良は安直でしたかね?