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これは夢なのだろうか――
黄金色 黄昏浜辺が見えまるで非現実的な雰囲気を出していた。波のせせらぎ。鳥たちの鳴き声。自分が住んでいる町とはかけ離れた風景。太陽が海に沈む瞬間で止まっており、海を茜色に染め上げていた。その風景はよりいっそう非現実的な雰囲気をかもしだしていた。
「……ven………ang」
誰かの声だろうか。小さく聞き取りづらく男性の声か女性の声かもわからなかった。
「…………――!」
誰かいるのかと声をかけようとしたが声が出なかった。
「Je venx………sang……sang」
誰かの話声だと思っていたものはどうやら歌のようだ。しかしその歌は悲しく寂しそうだった。そう思った瞬間いきなり意識が反転した。気がついたらそこは処刑台のようなところに横になっていた。周りには群集が集まり始め歌を歌い始めた。
「Je veux le sang, sang, sang, et sang」
血 血 血 血が欲しい
その歌は先ほど聞いた歌だった。しかしさきほど聞いた声のように悲しみや寂しさはなく、怒りなど負の感情が感じられた。一人の男性が近づき始めた。どうやら死刑を執行する人らしい。その男性はやがて刑を初め、刃が落ち――
「うわあああぁぁぁぁぁあああぁ!!」
叫び声をあげながら飛び起きた。外からさす朝日からどうやら朝らしい。
「はぁはぁ……夢だったのか……」
息を整えながら時計を確認した。 ってかギロチンで首が刎ねられそうな夢ってどんな夢だよ……って
「7時半……? ……って7時半!?やべええぇえ!今日は入学式じゃん!!」
急いで着替えを取り出し支度を始めた。
「入学式当日にあんな変な夢見てしかも遅刻寸前なんて………ん?」
玄関のチャイムがなり響いた。
「こんな朝からだれだ…?」
2階から降り玄関に向かいドアを開けた。
「おはようございます。刹那さん。今日は入学式ですよ」
「おはようございます……って夕乃さん!?」
「はいそうです。どうしたんですか?」
不思議そうに首をかしげながら聞いてきた。
そこには、昔世話になった家に住んでいた一つ上のお姉さんの崩月夕乃さんがいた。夕乃さんは当時家になじまなかった俺をいつも世話をしてくれていてまだ頭ががらない。大和撫子のような容姿、成績優秀で学校では男子の憧れの的の一人らしい。
「もしかしてまだ寝ていたのですか?寝癖ついてますよ。早く準備しないと遅刻してしまいますよ?一人暮らしは生活だらしなくなりやすいんですから……… 刹那さんは私がいないとだめなんですから(ボソッ」
と髪を指差しながら少し赤く頬染めながら言った。
「あはは…… ちょっと夢見が悪くて…… 最後何かいいました?」
すこし苦笑いし、寝癖を直しながら聞いた。
「……なんなら私が一緒に住んで面倒みてあげますよとか・・・キャッ-!まるで奥さんみたいじゃないですか…! そのまま……ブツブツ」
「夕乃さんー?……またか……」
ときどき会話しているとこのようになぜか暴走し一人で考え込んだり話したりすることがときどきある。 ……なぜか俺と話してるときだけらしいのだが…
「夕乃さんー! 急がないと遅刻しますよー!」
「そこまで刹那君が言うなら私…… って刹那君?どうしましたか…?あ!入学式!急がないと間に合いませんよ!支度できましたか?」
トリップから帰ってきた夕乃さんが聞いてきた。
「支度できてますよ。急がないと遅刻するんで行きましょう」
「はい!」
これから通う学校に期待を膨らませ急いで家を出て向かった。
しかしこのときはまだ知らなかった。これから3年間通う駒王学園で平凡な日常が非日常に変わることなど想像すらしていなかった。