ゼロの使い魔 異常な力を持った普通な一般人? 作:ディアズ・R
誕生日だっちゃ♪
俺のじゃないけどな!
馬車で移動中なのだが、暇なので神に念話を繋いでみた。
(ラ・ヴァリエール領で、カタレン?さんの誕生会を開くそうです)
(……こちら側からしか念話は繋げない筈なのだがな)
(え?うっそ~着拒とか酷くな~い?解除してよね~)
(電話感覚!?……もうよい、諦めた)
これがツンデレか……興味深い!
(誰がツンデレか!!)
強制遮断、合法ロリがなんのその。
もう、何も怖くない!
「ライナ、もう着くから起きなさい」
む、寝ながら思考していたようだ。
何時もどうりで何よりだ。
実に俺らしい!
ラ・ヴァリエール宅に着いたので、馬車を降りる。
屋敷を見て一言。
「すごく……大きいです」
いや、冗談抜きで。
ウチの屋敷が物置に見えるぜ!
……その考えだと、平民の家は犬小屋?
そんな、俺は、貴族に染まっちまったのか!?別にどうでもいいか。
ヴァリエール邸内に入ると、高そうな調度品や絵画が並び金持ちな印象を受けた。
まぁ鎧や剣も多かったし、品の良い感じに整理されてる。
俺と両親はそのままゆっくりと歩を進め公爵がいる部屋へと向かった。
「どうしよう、父さん」
「ん?どうした?」
「やっちゃいそう」
「……アレだけはやるなよ?」
「……お、あそこだね」
「アレなのか!?」
父さんをからかうのも飽きたのでドアを開ける。
その中では、二人の娘を抱えて頬擦りしているラ・ヴァリエール公しゃ―――
何も言わずに静かに扉を閉めることにした。
「どうしたんだ、ライナ?」
「部屋でも間違えたの?」
「……この前の二人を見た時の様な光景があった」
少し考えた二人の顔が、同時に赤くなった。
思春期の高校生かよ。
若いな、御二人さん!
「あ、あれわだな、その」
「こ、こここ、子作くりよ!」
「そう!子作りだ!弟か妹どっちが良い!?」
「それとも両方が良いの!?」
「墓穴掘ってる墓穴掘ってる」
ウチの二人はあわあわしてる。
ドアの向こうで、爆音が聞こえた。
(リアルカオス、マジキツイwww(笑))
(笑いながら言われても……)
とりあえずもう一度扉を開く。
見事な笑顔でこちらを出迎えてくれた公爵夫人と娘2人。
そして所々痣ができているラ・ヴァリエール公爵の姿を確認。
爆発したのに痣なの?
「ようこそリュートルー殿」
「此度は、お招きいただきありがとうございます」
口調は少し硬いがお互いの表情は笑顔で、親交の深さを表している。
知り合いだったのか?
いや、ウチの父は魔法関係で有名らしいからそれかな?
母さんは母さんで公爵夫人と井戸端会議的な何かを始めたようだ。
必然俺は残った二人の相手をすることになった。
片や笑顔でこちらをじっと見ているし、片や少し警戒している。
とりあえず話しかけることにした。
「どんな願いも一つだけかなえてやろう!」
空気読め?理由が無いな!
これが飾らない俺だ!!ネタ万歳!
(何故にドラゴ○・ボー○!?)
「えっと……」
「……アホらしい」
やっぱロリ神の方がツッコミをわかってるな。
そこにしびれる、あこがれる!!
「ライナ・リュートルーです。よろ~」
嬉しそうに片方が―――
「カトレア・イヴェット・ラ・ボーム・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールです。仲良くしましょうね?」
少し不機嫌そうにもう片方が―――
「エレオノール……エレオノール・アルベルティーヌ・ル・ブラン・ド・ラ・ブロワ・ド・ラ・ヴァリエールよ」
と、言った。
エレオノール嬢は10歳、カトレア嬢は今日で7歳だ。
てか、名前なげえ……
あ、ちなみに俺はすでに7歳になってるじぇ!
「誕生日おめ」
(軽いわ!?)
「まあ、ありがとうライナ君」
(いいのか!?)
ナイスツッコミだ、神よ。
「が、誕生日プレゼントなど用意していない!残念だったな!」
(威張るな!!)
「それは残念ね」
(ニコニコしながら言われても!)
む!?殺気!?何奴!……ラ・ヴァリエール公爵と公爵夫人が見とる。
何故だ!俺が何をしたと言うんだ!!
だがしかし、俺に非が無いとしても逃げることは悪いことじゃない。
「それでは、誕生会で!」
脱兎、それは逃げるウサギの様子。
明日まで生きていられるだろうか。
幼「お主マジ可笑しい」
主「オイオイオイオイオイオイオイオイ、いきなりどうした?」
幼「なんで念話繋いでんの?」
主「坊やだからさ」
幼「よっしゃ、その首叩き斬ってやる」
主「幼女ご乱心!!静まりたまえ!!」
幼「これがゴッドハンドじゃ!!」
主「ぅゎょぅι゛ょっょぃ」
幼「これが神の力じゃ」
主「ゴフッ……幼女に殴られるとか……ご褒美です」
幼「ダメだこいつ、早く何とかしないと……」
主「てか、二人だと意外と暇だな」
幼「血を流しながら普通に会話されても困るんじゃが……まあ、確かに二人だと暇じゃの」
主「と言うわけで、次回はゲストを呼んじゃうよ♪」
幼「あ、そういう前フリだったのね。理解した」
主「血で前が見えねぇ……幼女はどこだぁ~」
幼「血塗れの手で触るんじゃない!!やめ―――」