仮面ライダーゴースト〜命を燃やす少年少女〜 作:Purazuma
もしかしたら別に連載しているドライブ小説ともクロスする時もあるかも。
プロローグ
その日は朝から希望に満ちていた。
今日から俺は引っ越すのだ、見滝原市という街に。
新しいスクールライフが待っているのだ!
荷物も新しい家になるマンションに入れ終わり、後は明日の登校日を待つだけ!
「そうだ…………いいこと考えた!」
この街を色々見ておこう!
明日まで待ちきれない俺は早足で玄関に向かい、驚異のスピードで靴を履き、外に出た。
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「やっぱり…………かなり都会だな……………」
来る前に街の写真を見たけど、広いし、建物も多い。
「これは、明日行く学校も楽しみだ。」
顔がニヤついているのが自分でもわかってしまう。
ふと腕時計を見ると、時刻は4時15分。
「もう学生は帰ってるとこかな…………あ。」
思わず声を上げる。
視線の先には明日から通う中学校、見滝原中学校の制服を着た少女が歩いていたからだ。
綺麗な人だな…………
黄色い紙をロール状にし、下げている。
「………新しい学校に行ったら…………彼女とかできるかな………?」
そう、俺は彼女いない歴=年齢。
一度は彼女というものを作ってみたい。
「ま、それより今は街を散策するか。暗くなったらやだし。」
俺は人混みの中を小走りで進んで行った。
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「やっべえ…………随分暗くなっちゃった……………」
今は夜の7時。
こんな時間まで街を歩いていたのか……………楽しくて気づかなかった。
「帰るか。」
俺はマンションの方向へ向き、足を進めた。
「ん………………?」
おかしいな…………なんか道が……………遠ざかって………?
「!?!?」
突然空間がねじ曲がり、目の前がぐるぐると回るような感覚に襲われる。
「なんだ……………これ!?」
気づくと俺はさっきまでいた歩道ではなく、不思議な空間に立っていた。
周りは絵画のようなタッチで、ガラクタが散乱している。
この世の物とは思えない光景だ。
「一体なんなんだ……………?」
周りを見渡す。
俺の他には誰もいない。
どこだ………ここ?
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怖くなって、俺は走り始めた。
謎の空間をどんどん進んでいく、奥へと向かっているとも知らずに。
「はあっ………!はあっ………!っ!?」
なんだ……………あれ…………!?
顔を上げると、そこには異形の怪物が立っていた。
怪物は体を動かし、俺をじっと見つめる…………
「ひっ………!?」
ドス。
嫌な音と体をを貫かれる感覚、そして腹部の激痛。
膝から崩れ落ち、地面に横たわった。
俺は、死ぬのか?
このまま……………終わりだなんて…………
嫌だ………………
そう思った時、俺の目の前にある小さな動物が現れた。
猫でも犬でもない、白くて少し不気味な動物。
「な…………ん………………だ……………?」
「へえ………これは驚いた。君は僕が見えているのかい?」
「あ……………?」
白い動物は表情を変えることなく、眈々と言葉を述べていく。
「まさか男性である者が素質を持つなんてね…………君達人間は本当に予想外な事ばかりだ。」
素質?
「いや、そういえば前にもいたっけ。」
何を言ってるんだ?
「どうだい?君は今叶えたい願いはあるかい?」
白い動物は首を傾げてそう聞いてきた。
願い…………………………
「生き………………たい。」
生きたい。
このまま終わるなんて、嫌だ。
「わかった…………契約は成立。君に力をあげるよ。」
白い動物がそう言った途端、腹部の痛みが引いてゆき、頭の方もはっきりしてきた。
「………………お前は?」
白い動物を見て、問う。
「僕はキュゥべえ。さあ自己紹介はほどほどにして、さっそく魔女を倒してみようか。」
「魔女?」
「今君の目の前にいる奴さ。」
この怪物か……………
今自分に何が起こっているかさっぱりだけど…………やるしかないか!
「どうすればいい?」
「右手と腰を見てくれ。」
「え?……………………うお!?」
キュゥべえに言われたとおり右手と腰を見ると、右手には手のひらサイズの丸っこくて黒い、目玉のような見た目のした何か。
そして腰には中心に目玉の模様があるお化けのようなバックルが付いたベルトが巻かれていた。
「なんだよこれ!?」
「確か……………カバーを開いてそのアイコンを装填、そしてレバーを操作、だった気がするよ。よく覚えてないや、何せ前例が少なすぎる。」
……………?
「まあいいや、詳しいことは後で聞かせてもらうからなキュゥべえ!」
アイコンのボタンを押す。
そして言われたとおりベルトのカバーを開き、アイコンを装填した。
《アーイ!》
「あい!?」
ベルトから急に音声が出て驚く。
《バッチリミナー!バッチリミナー!バッチリミナー!》
さらに驚いたのは次にベルトから出てきた謎のパーカー。
ふわふわと俺の周りを浮遊している。
「えっと…………こうか…………?」
レバーを引き、もう一度押し込むと……………
《カイガン!オレ!》
《レッツゴー!覚悟!ゴ・ゴ・ゴ・ゴースト!!!》
パーカーが俺に覆い被さり、俺は仮面ライダーゴーストへと変身した。
「ゴースト?」
「その姿の名前さ。」
キュゥべえが駆け足で後ろに下がった。
「おい!?逃げるのかよ!?」
「早く魔女を倒すんだ!」
んなこと言ったって…………!!
何か戦える物…………!!!
《ガンガンセイバー!!!》
俺が咄嗟に剣を想像すると、ベルトから変わった形の大きな剣が飛び出してきた。
「が、ガンガンセイバー?」
それを慌ててキャッチし、魔女の方へ向き直る。
「引っ越しした最初の日にわけわからん事に巻き込まれたけど……………」
俺は絶対に、次のスクールライフを楽しみ抜いてやるんだ!!!
「うおおおおおおおお!!!」
自分の体長の5倍はありそうな魔女にガンガンセイバーを振りかざす。
魔女の体が切り裂かれ、苦しそうに暴れている。
「き、効いてる!?」
そう思ったのもつかの間。
今度は魔女が叫び声を上げると、大勢の手下のような小さな怪物が現れた。
「ちょ!?卑怯だぞ!?」
まずい、この数を一人で倒すのは…………!!
「くそっ…………!!」
ガンガンセイバーを変形させ、銃の形にする。
そして手下の大群に向かってめちゃくちゃに撃ちまくった。
「ううっ………!だめだ!足りない!」
どんどん押されているのがわかる。
ここまでか…………………!!
しかし次の瞬間………………
ドドドドドドドドドドドドドド!!!!
「!?」
数え切れない程の弾丸が大勢の手下を貫き、蹴散らした。
「あなた、大丈夫?」
女の人の声だ。
上を向くと、そこには黄色い髪をロール状にして下げている女の子がいた。
次回から本格的に物語が動きます!!