仮面ライダーゴースト〜命を燃やす少年少女〜 作:Purazuma
今年も仮面ライダーゴースト〜命を燃やす少年少女〜をよろしくお願いします!
望みを述べよ。
「俺の望みは決まっている……………!!!」
「俺の望みは……………!!」
「驚いたよ、本当に倒してしまうなんてね。でもその願いは止まらない。この先一生、君は殺戮を繰り返すことになる……………って、今の君に言っても届かないか。暁美ほむら、■■■■、君達はどうするんだい?」
「今こいつを倒しても手遅れだ……………ここは俺達の戦場じゃない。行こうほむら。」
「ええ。」
「……………本気かい?今の彼は時間すらも飛び越える。いずれ君達にも襲いかかるよ?」
「その時は……………倒すだけだ。」
「無理だね。今の彼の力は凄まじい、何せ、この力は願いその物だ。」
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「ふぁあ…………」
いやあ…………変な夢だったな……………しかもまた暁美が出てきたし。
あの声…………暁美と………キュゥべえだよな?あともう一人男の声………ああもう、聞いたことあるのに思い出せん。
「あ、おはよう幽斗君!」
「おはよ幽斗!」
教室に入り、鞄を下ろすと後ろからまどかとさやかが挨拶をしてくる。
「おはよう幽斗!」
……………なぜかキュゥべえも来てるし。本当に他の人には見えないんだろうな………?
「おはよう。」
《今日はよろしくね〜》
《魔法少女体験かー………楽しみだなあ!》
「!?」
まどかとさやかの声が脳内に直接届いてきた。テレパシーを使えるってことはまさか!!!
《まさか二人とも、もう契約したの!?》
こっちもテレパシーで二人に返す。
「いやいや、今はまだ僕が間で中継してるだけだよ。」
キュゥべえがまどかの机に乗り移りながらテレパシーが送られる。
こいつが普段口動かさないのって………テレパシーで会話してたからなのか。
《つーかさ、のこのこ学校まで付いて来ちゃってよかったの?》
さやかがキュゥべえに視線を向け言う。
《どうして?》
《言ったでしょ、昨日のあいつ……このクラスの転校生だって。あんた命狙われてるんじゃないの?》
《あいつ…………ってのは暁美の事か》
「うーん………むしろ学校の方が安全だと思うな。マミもいるし。」
《マミさんは三年生だから、クラスちょっと遠いよ?》
《ご心配なく、話はちゃんと聞こえているわ》
!?
今のはマミさんの声!?すげえ……テレパシーって多少離れてても使えるのか。
「この程度の距離なら、テレパシーも圏内だよ。」
《お、おはようございますマミさん》
とりあえず挨拶しとく。
《天空寺君も同じクラスなら心配ないわね。私もちゃんと見守っているから安心して。それにあの娘だって……人前で襲ってくるような真似はしないはずよ》
暁美ほむら…………………あいつがキュゥべえを狙ってるのは…………本当に魔法少女の誕生を阻止することだけなのか?
あいつには何か…………別の目的があるような…………そんな気がしてならない。
《ん…………?》
《?幽斗君……どうかしたの?》
今…………雄也がこっちを見てたような……………
深海雄也………俺と暁美が転校してきた初日に俺に話しかけてきた一人。どうもこいつは他のクラスの人達を避けてるようだ。
だけど…………あの日雄也は、自分から俺に話しかけてきた。
《幽斗君?》
《え?ああごめんまどか。なんでもない》
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「ねえまどか…………願い事、なんか考えた?」
昼休み。
俺とまどかとさやか、それとキュゥべえは屋上に上がって時間をつぶしていた。
「ううん………さやかちゃんは?」
「まだ、私も全然…………なんだかなー!いっくらでも思いつくと思ったんだけどなー!欲しい物もやりたい事もいっぱいあるけどさ。''命がけ''ってとこで、やっぱ引っかかっちゃうよね…………そーまでするもんじゃねーよなーって。」
うんうん、ちゃんと考えてくれてるな。
あー…………今思うと俺も少し後悔。あんな死にそうなとこじゃなかったら、別の願い事してたかもな………
「意外だな。ほとんどの娘は二つ返事なんだけど。」
ええ…………みんなそんなに簡単に魔法少女になっちゃうの?
「幽斗君は、どんな願いで仮面ライダーになったの?」
「え?」
不意にまどかがそう聞いてくる。
「俺は…………魔女にちょっとやられてな。死にそうになってるところを……………」
「あ……………ご、ごめんね。変な事聞いちゃって……………」
「いや、いいよ。」
「やっぱ…………私達が馬鹿なんだよ。」
さやかはフェンスを掴み、何か思いつめたような声で話した。
「ええ…………そうかな?」
「そ、''幸せ馬鹿''。」
さやかは表情を見せないまま続ける。
「別に珍しくなんかないはずだよ。命と引き換えにしてでも………叶えたい望みって。そういうの抱えてる人は………世の中に大勢いるんじゃないのかな。だから、それが見つからない私達って、その程度の不幸しか知らないって事じゃん。」
「さやか…………………」
「恵まれすぎて、馬鹿になっちゃってるんだよ………………なんで、私達なのかな。不公平だと思わない?こういうチャンス、本当に欲しいと思ってる人は他にいるはずなのにね。」
…………確かにその通りだ。俺はともかく、キュゥべえはどうしてまどか達にも声をかけたのだろうか。
魔法少女を増やしたいから?……………いや、そうじゃない気がする。
もっと別の目的が…………………?
「「「!!!」」」
下の階へ続く階段から誰かが上がってきた。
黒く、長い髪をなびかせた少女……………
「暁美……………?」
暁美がこっちに近づいてくる。
まどかは咄嗟にキュゥべえを庇うように抱き上げ、さやかはまどかを守るようにして前に出る。
《大丈夫》
マミさんの声がテレパシーで聞こえる。どうやらどこかで俺達を見ているようだ。
「昨日の続きかよ。」
さやかが少し強く言う。
暁美は表情を変えずに淡々と述べた。
「いいえ。そのつもりはないわ……………そいつが鹿目まどかと接触する前にケリをつけたかったけれど。今更それも手遅れですし。」
暁美は俺に一瞬視線を向け、下を向いた後再びまどか達の方を向いた。
「で、どうするの?あなたも魔法少女になるつもり?」
「私は……………」
「あんたにとやかく言われる筋合いはないわよ!」
あれ……………?''あなたも''?
どうして暁美は…………まどかだけを止めて、さやかが魔法少女になるのは防ごうとしないんだ?
「昨日の話、覚えてる?」
「うん……………」
「ならいいわ。忠告が無駄にならないよう、祈ってる……………それと天空寺幽斗君。」
………お、俺!?
「……………なんだ?」
必死に冷静を装う。
「……………気をつけなさい。」
はい?
「それはどういう……………」
暁美は俺の問いに答えず、踵を返して階段へ戻って行った。
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放課後。
俺達はファストフード店に入った。
「さて、それじゃあ魔法少女体験コース第一弾。張り切って行ってみましょうか。」
ついに来ましたこの時間。緊張するわあ………………まどかとさやかは俺とマミさんが守らないといけないしな。
「準備はいいのか?」
「準備になってるかどうかはわからないけど……………持ってきました!」
そう言ってさやかが取り出したのは…………………ただのバット。
「何もないよりマシかと思って。」
「うん……………まあそういう覚悟なら助かるよ、うん。」
「まどかは何か持ってきた?」
「え?えっと…………私は………」
まどかは鞄から一冊のノートを取り出し、見開きのページを開き机に置いた。
「うわあ…………」
「とりあえず衣装だけでも考えておこうかと思って……」
そこに描かれていた絵を見て、まどか以外の全員が吹き出す。
「「「アハハハハ!!!」」」
「えっえっええ……!」
一気にまどかの顔が紅潮する。
「うん、意気込みとしては十分ね。」
「こりゃまいった!あんたには負けるわあ。」
いいね〜おもしろいよこの娘!
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マミさんがソウルジェムを取り出し、魔女の探索を始める。
俺も続いてオレゴーストアイコンを取り出す。
「これが昨日の魔女が残していった魔力の痕跡。」
どうやら昨日出会った魔女は仕留めきれなかったらしい。俺はあの仮面ライダーに邪魔されて使い魔しか見てないけど…………
「そういえばマミさん。俺も自分で魔女探すの初めてなんですが…………」
「え?幽斗もなの?」
「うん、ついこの前キュゥべえと契約したばっかだし。」
昨日はマミさんについて行っただけだしね。
「じゃあ天空寺君にも色々教えながらじゃないとね。」
助かります先輩。
「基本的に、魔女探しは足頼みよ。こうしてソウルジェムが捉えた魔力を辿っていくわけ。」
「意外と地味ですね………」
オレゴーストアイコンに視線を向けると、僅かだが白く点滅している。なるほど、こうやって探すのか。
…………じゃあ''眼魔''って奴も、これと同じ要領で探せるのかな?
俺達は外に出て魔力を辿ることにした。
外は太陽が沈みかけていて、空はオレンジ色になっている。
「光、全然変わらないっすね。」
「取り逃がしてから一晩経っちゃったからね。足跡も薄くなってるわ。」
俺のアイコンも大して反応は変わっていない。……………こりゃ数が少ないっていう眼魔を探すのにも骨が折れそうだ。
「あの時………すぐ追いかけていたら。」
「仕留められたかもしれないけど、あなた達を放っておいてまで優先する事じゃなかったわ。」
「……ごめんなさい。」
「ううん、いいのよ。」
「うん!やっぱりマミさんは正義の味方だ!それに引き換え、あの転校生!ほんっとにむかつくなー!」
さやか…………''転校生''って言われると少し反応してしまうんだが………
「ん?」
まどかが眉を下げて俯いた。
暁美について何か考えているのだろうか。
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「なあマミさん、魔女のいそうな場所って、目星とかはつけられないんですか?」
さすがにこのペースじゃあ時間がかかりすぎる。
「そうね…………魔女の呪いの影響で割と多いのは……交通事故や傷害事件ね。だから大きな道路や喧嘩が起きそうな歓楽街は優先的にチェックしないと。…………あと、自殺に向いてそうな人気のない場所。」
なるほど……………覚えておこう。
「それから、病院とかに取り憑かれると最悪ね。ただでさえ弱っている人達から……生命力が吸い上げられるから、目も当てられないことになる………」
と、その時。
俺のアイコンとマミさんのソウルジェムが同時に強い光を放った。
「マミさんこれは………」
「………かなり強い魔力の波動だわ。」
全員の表情が引き締まる。
「…………近いかも。」
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魔力の波動を辿り、俺達は廃墟となった建物に向かった。
「ここ…………ですかね。」
マミさんが頷く。
よし……………戦闘準備、戦闘準備っと……………
「あっ!マミさんあれ!!」
さやかが建物の屋上を指差し、大声を上げる。
「まずい!」
そこには飛び降りようとしている一人の女性。
「くそっ!!」
急いでゴーストドライバーを出現させるが、間に合わない、既に女性は飛び降りていた。
すぐさまマミさんが変身し、女性の元へ向かう。
大量のリボンをネットのようにして、落ちてくる女性を受け止めた。
床に寝かせ、首元を見ると変わった形の紋章のようなものが。
「これは…………」
「魔女の口づけ………やっぱりね。」
「この人は……」
「大丈夫、気を失ってるだけ………行くわよ。」
建物の中に入り、奥へと進んでいく。
一つの階段の前で止まると、マミさんのソウルジェムが反応し、魔女の結界へ続く門が開かれた。
「今日こそ逃がさないわよ。」
俺はアイコンのスイッチを押し、ゴーストドライバーに装填した。
《アーイ!》
《バッチリミナー!バッチリミナー!バッチリミナー!》
「変身!」
《カイガン!オレ!レッツゴー!覚悟!ゴ・ゴ・ゴ・ゴースト!》
オレゴーストを纏い、仮面ライダーゴーストへと変身する。
マミさんがさやかの持っているバットを掴むと、たちまち形が変化し、武器へと変わる。
「すごい………!」
「気休めだけど…………これで身を守る程度の役には立つわ、絶対に私と天空寺君の側を離れないで!」
「「はい!!」」
マミさん、さやか、俺、と門の中へと入っていく。
「ほい、まどか。」
少し怖がっているようなので、俺はまどかに手を差し出し、手助けする。
「あ、ありがと。」
よし……………これで全員入ったな。
「よーし!レッツ魔女退治!」
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「行ったな……………」
「行きましょうか。」
「ああ。」
《アーイ!バッチリミロ!バッチリミロ!バッチリミロ!》
「変身。」
《カイガン!スペクター……!レディゴー!覚悟!ドキドキゴースト!》
次回か次々回あたりに新しいゴーストアイコンを出そうと思います。