なんか、こう、次回はもっとほのぼのとしたものを書きたいですね。
今回は相当難産でしたのであまりご期待なさらず。
今までで一番長いかもです。
どうぞ。
始まりは一夏が兄認定されて、数日後のことだった。
「箒ちゃーん、いっくーん。はろー」
篠ノ之束───箒の実姉でシスコン、一夏が義弟になってからブラコンも併発した強者。容姿は原作通りうさ耳アリス服である。
「姉さん!」「束姉!」
「2人共元気かな〜?」
そう言うと2人を抱きしめる束。
「ね、姉さん……く、苦しい……」
余談だが、当時から胸は大きかったので、身長差的に一夏と箒の口を塞ぐ形になっていた。
「おっと、ごめんね箒ちゃん、いっくん。」
そう言って束は箒と一夏を抱きしめから解放する。
「束姉、“けんきゅー”ってのはどうしたんだよ?」
「研究ならひと段落ついたから2人に会いに来たんだよ〜」
「えーっと、“インフィニット・ストラトス”だっけ?」
「正解だよいっくん!あれは宇宙に行けるスーツなのだ〜」
「宇宙!?すっげえ!俺行きたい!」
「に、兄さんが行くなら私も!」
「ふっふっふ〜。完成したら束さんが2人を宇宙に連れて行ってあげよう」
「「やったー!」」
この時はまだ誰も予想していなかった。この約束が後に兄と妹を引き離すことになろうとは…
時は流れて二年後、2人が小学4年の時の事だった。
この時、篠ノ之束はISをほとんど完成させて、論文まで発表した。そんな時だったのだ。
「なっ!?大量のミサイルが日本に向かってる!?」
世界各国のミサイルが制御を奪われ、日本に向かってきていた。
「箒ちゃんといっくんが危ない!」
束は弟と妹の為にISに乗って迎撃しようとする。しかしそれを止める人間が一人いた。
「どうした束?」
篠ノ之千冬───一夏の実姉で当時からブラコンな上若干シスコンにもなりかけている。
「ちーちゃん!このままだと箒ちゃんといっくんが!」
「落ち着け。ちゃんと意味がわかるように説明しろ」
束は早急に状況の説明を始めた。
すると千冬はこう言い出したのだ。
「はぁ、もういい、私が出よう」
「ちーちゃん!?」
「この手の問題は私の分野だろう。だから私が行く」
「そんな……だってちーちゃんは……」
一夏の唯一の血の繋がりを持つ家族だ、と言おうとした束を手で制す。
「大丈夫だ。お前の発明を信じてやる」
そう言うと千冬はまだ説明もしていないISに乗り込み、出撃準備を整えていった。
「っ、分かったよちーちゃん。だけど説明だけはさせて貰うよ。それは前々から言ってたISの試作機《白騎士》。武装については……」
と、束による説明は着々と進み、そしていよいよ出撃となった。
「ちーちゃん、大丈夫だと思うけど言っとくよ」
「なんだ?」
「いってらっしゃい」
「ああ、行ってくる」
二人の間にこれ以上は必要無かった。
「さて。こっちも始めますか!」
そう呟くと束はハッキングされているミサイルに対して更にハッキングを仕掛け出した。しかし、
「っ!?この束さんを超えるなんて……!?」
しかしそれらは一切通じなかった。
自身を天災と自負する束にとって、この事実は衝撃だった。
「……ごめん、あとは頼むよ。ちーちゃん」
こうして、篠ノ之束は千冬に全てを託した。
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上空
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千冬は縦横無尽に飛び回り、ミサイルを迎撃していく、それはまさに、空に舞う英雄だった。
「一夏を、箒を、やらせてなるものかぁぁぁぁぁ!」
千冬は舞う、家族の待つ地を守るために。
そうして、一つ、また一つとミサイルを空中で爆破していく。
「これで、終わりだぁぁぁぁ!」
そして、千冬は最後のミサイルと交差する。
直後、ミサイルは空中で爆発、千冬は家族と故郷を守りきった。
しかし、まだ終わらない。
「…戦闘機!?どういうことだ束!!」
『どうやらその《白騎士》を狙ってるみたい。向こうはこっちの事なんて一切考えてくれないよ。だから迎撃して!ちーちゃん!』
「クッ!」
千冬は止むを得ずに、戦闘機を迎撃、乗員も全て救出した。
その後、これは《白騎士事件》と呼ばれる歴史的事件となる……
しかし、この白騎士事件により兄妹にとっての悲劇の幕が上がってしまった。
白騎士事件以降、篠ノ之束は認められ、世界的大科学者となった。だが──彼女を目的として、彼女の家族に危害を加えようとする者を危惧して、
つまり、兄妹が引き離されてしまうという、最悪の事件が起きてしまった。
「放せ千冬姉!」
「やめろ、一夏!」
「兄さん!」
別れたくない二人を強引に引き離す千冬と国家の特務エージェント。
「時間です。ついてきてください。」
「放せって言ってるだろ千冬姉!ちくしょう!!待ってくれ、箒、箒、箒ぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」
「やめろ!放せ!!兄さん、兄さぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」
しかし無情にも箒は車に乗せられて連れて行かれる。
「ほうきぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」
一夏は泣き喚きながら千冬の手を振り払い車を追いかける。
しかし車は止まらない。兄妹は、引き離されてしまった。
「ちくしょう……箒……」
「一夏!」
姉の千冬が一夏に近寄り、手を差し出す、しかし一夏はそれを振り払ってこう叫ぶ。
「なんで、なんで止めたんだよ!!千冬姉!止めなかったら箒は……」
恨みを籠めた目を千冬に向ける一夏。それに対し千冬は、
「馬鹿者!!」
と一夏を叱る。
「お前だけであんな男達に勝てる訳がなかろう!身の程知らずも大概にしておけ!!」
「じゃあ何も言わずに箒が連れてかれるのを見とけってのかよ!ふざけんな!まだ箒を守る為の手段ならいくらだって……」
突如一夏の肩に手を乗せた千冬の目には涙が浮かんでいた。
「どうしようも、無かったんだ……お前達二人を守るにはもう、これしか残されていなかったっ……だから、都合が良すぎるかもしれん、それでも、許してくれ、一夏……」
やはり、皆のように箒を妹のように可愛がっていた千冬も、辛かったのだ。弟と妹の笑顔が見れないかもしれない。それでも2人の命のために、彼女は最善を尽くしていたのだ。
「っ!ごめん、千冬姉……」
「気にするんじゃない、さあ、帰るぞ、一夏」
こうして二人だけの姉弟は帰っていく。2人の元いた家に。
空は生憎の曇り空だった。
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世界のどこか
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「そんな……束さんのせいでこんな……二人共……」
真実を知った兎は絶望する。
「ごめん、ごめんね二人共、束さんが、あんなもの作らなければ、こんな事には……」
兎は写真立ての写真を前に泣く。そこにはまだ離れる前の、家族写真があった。
「せめて、2人を夢の中だけでも……会わせてあげたい……」
そんなことを呟き、兎は研究室に消えていった。
という感じでしたがいかがでしたでしょう。
正直兄妹の救いが中々まとまらず、夢ということになりました。
正直箒病むんじゃねえのかなと内心不安です。
次回予告です、ぶっちゃけ少し時系列飛びます。
「箒?なんで夢に……」
義妹に会いたいシスコン───篠ノ之一夏
「兄さん?これは……夢?」
義兄に会いたい妹───篠ノ之箒
「二人共、迷惑かけてごめんね。これが束さんなりの罪滅ぼしだよ。」
2人の姉───篠ノ之束
「誰か、助けてっ!」
中国人の転校生───???
さて、最後はダレデショウネー(棒)
感想、お待ちしております。