関係無いもののネタがあがるあがる。
こっちがそこそこに進んだらオリ主で簪を愛でる小説を書こう、そうしよう。
いつになるんだろうなぁ…
投下開始!!
朝、一夏は幸せな夢から醒める。
「……はぁ、また今日も終わっちまったか」
目が覚めたとき、その現実に箒はいない。
「あら、おはよう一夏君。千冬ちゃんならもう家を出ちゃったわよ」
「おはようございます、雪子叔母さん。朝ごはん、いつもありがとうございます」
篠ノ之 雪子、箒の叔母にあたり、箒や束の父、柳韻に引き取られた一夏と千冬の現母親代わりである。
「良いのよ、気にしなくて。じゃあ、召し上がれ」
「いただきます」
こうして一夏の朝は誰かと共に過ぎていく。
「それじゃあ、行ってきます」
「行ってらっしゃい」
そして一夏は篠ノ之神社から出て学校に向かう。
「おはよー、一夏」
「おう、おはよう。鈴」
「今日もおっそいわねー」
「うるせー。お互い様だろ」
そう言いつつ二人は少し駆け足で学校に向かう。
一夏の1日が始まる。
***************
「ん、朝か」
篠ノ之箒もまた幸せな夢から醒める。
朝、箒は誰に言われるでもなく自分で朝食を用意する。
実際、誰もいないこの家で食事の用意をするのは箒だけで、箒以外やるものはいなかった。
「いただきます」
こうして箒の一人ぼっちの朝は過ぎていく。
「……行ってきます」
誰もいない家、それでも行ってきますと言ってしまうのは昔の幻想に縋っているからか。
そして箒は政府の用意した家を出て学校に向かう。
「おはよー、箒ちゃん」
「ああ、おはよう」
「今日もギリギリだねー」
「どうにもつい寝てしまってな」
「そっかー。剣道だっけ?頑張ってるもんねー。全国大会目指してるんでしょ?」
「ああ」
「頑張れー」
「ありがとう」
こうして箒の1日が始まる。
***************
そして時は過ぎ去っていき、1日は終わる。
人々が寝静まる前の事。
「兄さん、私のものにならないのなら、いっそ……」
***************
「よ、箒。元気してるか?」
夜、誰にも邪魔されない夢の密会が始まる。
「ああ、元気だよ。兄さん」
「そっか。なら良かった」
毎日、夢は現実味を増していき、いつしか周りの光景は日によって変わった。
今日は満月だったからかススキに囲まれた場所にいた。
「なあ、兄さん」
「どうしたんだ、箒」
「一つだけ頼みがあるんだ」
「なんだよ、なんかあるのか?」
「ああ、兄さん。ずっと、ずっと一緒にいたいのだ、だから……」
「ここで一緒に……!」
いつの間にか箒の手には刀が握られていた。
それを一夏に向けて箒は襲いかかる。
「待て!箒!」
「嫌だ!ここで離せば兄さんはまた、他の女と……それだけは絶対に!」
「くっ!ちくしょう!」
どこからともなく現れた木刀を握り、応戦する。
二人の剣が激突する。
二人共、その目は完全に剣士の目をしていた。
「久しぶりだけどやっぱ強えなあ!箒!」
「それは兄さんも同じだろう?」
二人は剣を交わしつつ、語る。
「なあ、箒!」
「なんだ、兄さん!」
「俺は、ここじゃなくて、あっちで箒とやりたかった!そして、あっちでずっと箒と一緒にいたい!」
「それでも!私は兄さんと別れたく無いのだ!ここでしか会えないのなら、離したくない!もう、もう……」
箒の剣が止まる。
「もう、一人でいたくない……あんな寂しいところに帰るのは、もう嫌だ……だから、だから……」
箒の目から零れ落ちる涙。
「箒!!」
それを見て、一夏は木刀を捨て箒を抱き締める。
「に、いさ、ん……」
「もう言わなくても良い!言わなくたってわかる!俺も、俺だって、箒とずっと一緒にいたい!だから……だから待っててくれ!絶対、絶対に迎えに行くから!」
「兄さん……分かった、絶対。絶対にだぞ」
「ああ!約束だ!」
「じゃあ、指切りをしよう。久しぶりに、な」
「おう」
そして二人は互いの小指を差し出す。
「「指切りげんまん、嘘ついたら針千本のーます!指切った!」」
二人は子供に戻ったかのように指切りを交わす。
「破ったら本当に針千本飲ませるからな、兄さん」
「大丈夫だって、絶対に破らないから」
「信じているぞ」
「おう」
約束は交わされる。世界に二人だけの夢でしか会えない兄妹の約束が。
しかし、夢はやがて醒める。二人は現実に帰される。
「じゃ、また明日」
「ああ、また明日」
二人は在るべき場所に帰っていく。
***************
この日は休日。一夏は朝の鍛錬を終えた後、鈴の家に中華を食べに行く約束をしていた一夏は鈴の家に向かっていた。
「いらっしゃいませー、って一夏君か。鈴なら上だぞ。ちょっと待ってろ、おい鈴!一夏君来たぞー!」
鈴の父がそう叫ぶと鈴の声が上から聞こえてくる。
「ありがとうございます。あ、酢豚一つ」
「まいど!今後もうちをよろしくな!」
しばらくして鈴が降りてきて、雑談をしつつ鈴の父の中華を食べる一夏と鈴。
「やっぱ鈴のお父さんの酢豚は美味いなー」
「ふふふ、そりゃね」
「いや、お前が作ったわけじゃねーだろ」
「うっさいわね!私はまだ作れないけど、いつかあんたの舌を唸らせる酢豚を作ってやるわよ!」
「そうか、楽しみにしないで待っといてやるよ」
「そこは楽しみにしときなさいよ!」
そんな会話を繰り広げる二人。
────そこで鈴は一夏に約束を持ちかけることにした。
「ね、ねえ一夏」
「ん?なんだよ鈴?」
「あ、私が料理できるようになったら、毎日私の酢豚を食べてくれる?」
ある種のプロポーズのような約束を持ち掛ける鈴。
少し間をおいて一夏は答える。
「わりぃ、無理だわ。」
「ちょ、ちょっと、なんでよ!」
「いや、俺はいずれ箒を迎えに行くからさ、ずっと一緒にいられねーと思うんだわ。」
「じゃあ私も……」
「いや、それは俺だけで行こうと思ってるんだ。ついてきて貰うにしても千冬姉だけだ。」
「な、なんで……?」
「そりゃお前、何でって……決まってんだろ────家族だからだよ。」
鈴は心の内で歯噛みする。
「なんで……」
「────なんでそんなに
「鈴……?」
「いつもいつも箒、箒って、なんなのよもう!私じゃダメなの!?私じゃその
「おい鈴!後ろ……」
「何よ!後ろがどうし……」
「上でやりやがれ鈴!」
「あいた!」
客がまだほとんどいない時間帯だったことが幸いし、ほとんど迷惑は掛けなかったが二人とも上に上げさせられた。
「うう、お父さんめぇ……」
「そりゃ営業中の店であんなに騒げばな」
「あんたのせいよ!」
「なんでだよ!?」
ギャーギャー言い合う二人、そうこうするうちに日がくれたので後日に持ち越しで口喧嘩は終結した。
「……やっぱ、私じゃダメなのかな……」
夜、そんな少女の悲痛な呟きが夜に紛れて消えていった。
そして、一夏も鈴も中学に進学した。
入学式も終わり一夏は隣の席の男子と友好を深めていた。
「よ、織斑だっけ?」
「えっと、五反田だっけ?あと、一夏でいいぜ。苗字呼びは好きじゃねえんだ」
「そうか一夏。俺も弾でいいぞ。よろしくな」
「よろしく、弾」
「ところで一夏」
「なんだよ?」
「お前って妹いるか?」
「いるぜ、義妹だけど。よくわかったな。」
「なんとなくわかったんだよ、それにしても義妹かよ羨ましい。じゃあ聞くけどよ」
「お前にとって妹ってのは何だ?」
「女神。いやそれを超越した存在。俺の生きる糧」
沈黙が二人の間に流れる。
「同志よ!」
「お前も
「おうともよ!」
手を取り合う男子2人、その時、二人は確かに心友となったのだ。
「今度会いに行ってもいいか?」
「悪い、今色々事情があって会えねーんだわ。」
「おおぅ……なんかすまねぇな。嫌なこと思い出させちまって、妹に会えないとか地獄じゃねえの?」
「そこは
「へぇー、いい人だな。」
「まあ、
「なるほどなぁ。あ、今度うち来るか?妹紹介するわ。」
「おう行く行く。ちなみに妹って義妹?実妹?」
「実妹。」
「マジかよ。大変じゃねえの?」
「大変だけどよ。そんなの気にしねえよ。なんなら駆け落ちしてしまおうかと思うまであるぜ。」
「すげえな……まあ俺も似たようなことになるかも知んねーけどさ。」
「え?どういう事だよ?」
「いや、そのうち義妹を迎えに行こうと思ってっからさ。」
「へぇー。」
その後シスコン談義は夕方まで続いたという。
終わりましたよ、ええ。
なんでこんな長くなったやら。
さてさて次回の篠ノ之一夏とIS学園は!
「ちょ、待ってくれ蘭!お兄ちゃんを今一人にしないでくれぇぇぇ!」
一夏の心友───五反田弾
「うー、お兄のばかぁ……」
ツンデレブラコン───五反田蘭
「……ここどこだよ……」
義妹を愛する者───篠ノ之一夏
「あれ……兄さん……?」
義兄を愛する者───篠ノ之箒