魔力量Eでワンピースの力を持ってやっていきます。 作:costフィーバー
フェイト、アリシア、シロ、僕が食べ終わった後、フェイトから任務の内容を聞いていた。
「簡単に言うと、今回は未探索の無人世界の探索で良いんだな?それで僕が同行するのは色々な所で確認されているガジェットって機械に遭遇したら二人ではキツイから僕が破壊しろって事だな。」
「うん。今の私と姉さんじゃAMFの中じゃまともな攻撃が出来無いからね。」
「という事でガジェットの相手はお願いね!」
「他力本願は良いが、執務官を目指すならそれ位やれる様にしておけよ。演算力を上げればそんなの無いも同然だ。」
「は〜い。/うん。」
ちなみに僕は演算力はかなり高いが魔力量の問題でAMFは超効いてしまう。
そして場所は移動して、シロは自宅に置いて三人で探索対象となった無人世界の森林地帯を探索していた。
「誰も居無いねー。」
「アリシア、此処が無人世界ってのをもう忘れたのか?」
「姉さん、足元に気を付けて……あっ…。」
「アゥッ……!」
アリシアが木の根に足を引っ掛けて転んだ。やっぱりフェイト程の経験が無いから差が出てるなー。色々と。
「ウゥ……痛い。」
「バリアジャケット着てるんだから大丈夫だろ。というか僕置いてって良いから空飛べよ。また転ぶぞ。」
「祐君が空飛べないって言うから歩いているのに!」
「仕方無いだろ。引っ掛ける雲が微塵も見当たら無いんだから。」
「姉さん、落ち着いて。」
アリシアがプンスカ怒ってフェイトが宥めつつ、僕等は森林の中を歩いて行く。
探索目的はこの世界の地形やら資源やら生物やらを調べて報告する事だが、基本的にデバイスが勝手にデータ収集をしてくれる。
「ゆ、祐……」
「どうした?」
フェイトが指を指す。その方向を見てみると、
「ブモォォォォーー!!」
元のサイズのシロ程では無いが大きい牛が此方に突進して来た。
「おい、二人共飛んで逃げろ!」
「「…………」」
「だぁ〜〜硬直してる!」
フェイトとアリシアは初めて見るのか巨大な牛に驚いて固まっている。
仕方が無い。
「…フッ!!」
「ッ!?」
僕は覇王色の覇気を放ち、牛が急ブレーキを掛けて僕の目の前で止まる。
「去れ。じゃないと……食っちまうぞ?」
「ブモォォォォーーー!?」
牛が涙をダラダラ流しながら逃げて行った。
「フェイトー、アリシアー、起きてるかー?」
「………へ?……あ……」
「…………」
フェイトは気付いたが、アリシアはまだ固まっている。なのでアリシアの頬を掴んで強く引っ張った。
「……いひゃい!?いひゃいいひゃい!!」
「目ぇ覚ましたか?」
「何も言わずに女の子の顔を引っ張る何て酷いよ!」
「あのなー……はあ。第一、あの時アリシアは参加して無かったから仕方無いとして、何でフェイトがあんな牛で驚くんだよ?闇の書のアレと比べたらあの牛が可愛く見えるだろ。」
「その………シロ以外であんな大きい生物初めて見たから。」
貴女は対人戦より対魔法生物戦をしなさい。
「そういえば祐君、何で何もして無かったのに牛さんは逃げちゃったの?」
硬直してた割には覚えてるのね。
「覇王色の覇気で威圧したんだよ。そして牛は察知したんだろ。此奴には勝てないって。」
「へぇー、便利だなー。」
「通用するのは戦うまでも無い格下限定だ。おまけに使える奴も限られている。ほら、とっとと探索を済ますぞ。」
森林地帯のデータ収集が終わり、次は山岳地帯に移動する。丁度この山々をサンドバッグに出来ないかね?
「祐、この辺りで高い魔力反応が探知されたよ。」
「何処だ?」
「ごめん、正確な場所は判らないんだ。」
「あー、ちょっと待って。」
僕は見聞色の覇気と魔力感知を合わせて使い、魔力反応の正確な位置を調べる。
「………見つけた。」
「流石祐君!」
「どうやらその周辺に謎の物体が有るっぽいぞ。二人が言ってたガジェットじゃねーの?」
「「破壊お願いします(!)。」」
「………ちゃんと対抗出来る様になれよ。」
他力本願は余り良く無いぞ。特に執務官を目指すならな。確か執務官って大抵は単独行動になるんじゃなかったっけ?
なのはもガジェットと遭遇してたりしてんのかね?
魔力反応が有った洞窟に入り進んで行く。真っ暗なので光はアリシアに作って貰っている。まあ、見聞色の覇気で何とかやってけるけど。
「暗いよー、さっきの森もそうだったけどジメジメする〜。」
「んじゃ帰れ。」
「いつも思ってたけど、祐君って私だけ扱いが酷くない?」
「だと思ってるならフェイトを見習え。姉だろ?そしていきなり飛び付くのを止めろ。」
「止めないよ〜♪」
此奴め………あ、卵型の機械がホバー移動しながら此方に来た。あれがガジェットだな。
「………祐!」
「来たよ、祐君!」
「はいはいお二人さん、お任せあれ。」
二人がデバイスを構え、僕は三代鬼徹を抜く。
二人は置き去りにして僕一人でガジェット群に突っ込む。
「祐!一人で進んだら……!」
フェイトの忠告を無視してガジェット群を通り抜けつつ斬撃を入れていく。通り抜けた後はのんびりと奥へと進みながら三代鬼徹を鞘に収めていく。
「姉さん!」
「うん!」
フェイトとアリシアがデバイスを構える。
「そんな必要無えよ。鼻唄三丁……矢筈斬り!!」
完全に納刀すると、ガジェットがバラバラに崩れた。
「「…………」」
二人共あんぐりと口を開けている。牛の時みたいに起こすのが面倒なので、ガジェットの中から出て来た赤い結晶?クリスタル?を拾う。
これが魔力反応の元だな。ジュエルシードと比べたら大きさも色も違うし、何より魔力量が桁違いだな。
僕はフェイトに謎の物体を投げる。
「フェイト、封印よろしく。」
「え?……あ、ロストロギア!?」
フェイトが慌てて謎の物体を受け取り即座に封印する。
「祐!ロストロギアは丁寧に扱って!」
「魔力による衝撃を与えなければ大丈夫だろ?」
「だとしてもだよ!」
「はいはーい解りましたーすみませーん。」
そう言いながら僕はそこら辺に転がってるガジェットの残骸を蹴っ飛ばす。
フェイトから危険物の扱い云々を聞かされた後は、念の為行き止まりまで進んでみたがロストロギアが置かれていたと思われる台座しか見つからなかった。その台座を調べてみても、何も解らなかった。
洞窟を出て、他の場所の探索も行ったが変わった事は無かった。
「んじゃ、粗方データ収集は出来たし、帰ろうぜ。」
「やっと帰れる〜、歩き疲れた〜。」
「うん。」
帰りは何事も無く無事本局に帰還出来た。
フェイトとアリシアは本局で別れて、僕は無限書庫に向かっていた。
「おーいユーノー、久し振りに来たぞー………って寝てる。」
「すぅー……すぅー……zzz〜……」
無重力空間の書庫内を漂いながら寝ていた。
寝顔を確認して見ると、それは見事な隈が有った。此奴、全然寝て無かった様だな。
念の為オペオペの能力で解析を掛けて見るが、ただの睡眠不足だった。
よし、取り敢えず手当たり次第整理と登録をするか。
「影騎糸(ブラックナイト)、ROOM。」
僕はドーム状のサークルを展開して、スキャンで本の解析を行い、タクトやシャンブルズで移動させたり、サークル外なら糸人形を使ったりしてを作業を開始した。
そして、三時間程で今日のノルマを達成した。
「終わった〜結構体力が減って疲れた〜……ブレード、ちゃんと本の記録をしてデータ更新したな?」
『はい、抜かりありません。』
「よし、整理するだけで帰るのも勿体無いし、未整理区画を見に行ってみますか。」
僕は古代ベルカ区画に入り適当に本を漁る。その中には古代兵器の事やらどっかの武術やら誰かの日記やらが書かれた本が有った。医学の本も有ったので読んでみたが、昔の医療技術も馬鹿に出来ないなと思った。
更に漁って偉人の事について書かれた本が無いかなーと探してみると、有った。最強の男と呼ばれていたジュラキュール・ミホークについての本が。
僕はその本をブレードの圧縮空間に仕舞う。
「一生じゃないが、しばらくの間借りてくぜー。」
僕は誰も居無い空間にそう呟きながらユーノが寝てる所に戻った。
戻るとユーノは起きていて、本の並びをチェックしていた。
「起きたかのか、ユーノ。」
「祐!?これは君が並べてくれたのかい?」
「モチ。」
「助かったよ。最近徹夜続きでね、これで今日はしっかりと休めそうだよ。」
「其処まで休めないならストライキでも起こせよ。」
「僕が居なくなると半分以上も効率が下がってしまうんだ。そのお陰で迂闊に休めないんだ。」
ワオ、半分以上とは言いますな。
「それはお気の毒に。但し最低六時間は寝ろ。じゃないと僕が此処に突入してお前を誘拐するからな。」
「……善処するよ。」
今の間は、守る気が無いとみた。
「善処じゃなくて約束しろや。」
「それは……ちょっと……なー?」
ユーノが目を泳がせている。よし、今日は無理にでも寝て貰おう。
「ROOM。」
右手にサークルを纏わせてユーノに近づく。
「ゆ、祐?」
「ちゃんと続けてしっかりと寝ろ。じゃないとこうだ。カウンターショック!」
「ギャァァァァーーーッッ!!…………」
ガクッとユーノが気絶した。
気絶したユーノを仮眠室へ運んでから、僕は自宅に帰った。
「ご主人おかえり〜。」
「おうただいまー。」
帰ってきた僕をシロが出迎えてくれる。
「フェイトとアリシアとの任務はどうだったんだニャ?」
「僕が覇王色の覇気で原生生物をビビらしたり、ガジェットを少々ぶった斬る簡単なお仕事だったよ。」
「……アレはもう嫌ニャ……。」
まあ、初めて会った時は覇王色の覇気で威圧してたからな。
「あ、ご主人、明日暇?」
「明日無限書庫に行って本を返さんといけないから……まあ昼過ぎからなら空いてるな。んで、用件は?」
「ちょっと前から私が覇気を教えていたんだけど、ちょっと行き詰っちゃって………」
ウッソ〜〜〜ン!?いつの間にお前は教える側になった!
「教えてる奴は誰何だ?」
「ザフィーラニャ。」
ザフィーラか……まあ彼奴は管理局に所属してる訳じゃ無いから、腐る程時間が有るわな。
「何処まで覇気の修行が進んでるか教えてちょ。」
「えっとー……見聞色は周りの気配は感知できるけど先読みが出来なくて……武装色は威力強化までいかず、能力者に触れられる程度ニャ。」
シロ程じゃないが、ザフィーラも見聞色の会得速度は大概だな。
「解った、明日訪ねに行く。」
その後は夕飯を済ませ、ミニ虎になったシロを頭に乗せた状態自室に行き、無限書庫から勝手に借りた文献をブレードの圧縮空間から取り出す。
「ご主人、それは?」
「とある偉人について書かれた本さ。」
「……お休みー。」
シロが僕のベッドへ移動して寝てしまった。ちなみにシロのベッドも用意してあるが、一度も使った事が無い。
さて、読もうか。
最強の男、ジュラキュール・ミホーク。
その男の剣の一振りは一つの軍隊や国、その余波で山々を切り裂いていた最強の剣士。
その男はかの聖王オリヴィエや覇王イングヴァルドを徒手で圧倒した最強の拳士。
剣士として戦う時は、剣王ゾロと同じ三刀流、或いは身の丈ほどもある十字架を模した漆黒の刀剣を用いて戦っていた。
拳士として戦う時は、手脚をを黒く染め、伸縮する身体を利用して戦っていた。
彼が戦場に立てば、その場に居る兵の大半が気絶した。
更には剣や拳を除いて、強力な能力を有していた。虚空を殴れば大気中に罅が入って天変地異が起こり、身体から出る糸を用いて攻撃、或いは人を操り、死なせずに人間の身体を解体する能力を有していた。
だが、彼はある時を境に姿を消した。
姿を消した理由は恐らく………
(此処から先は書かれてない)
ヤベェ………読んで見たらマジでヤベェぞ。これに書かれているジュラキュール・ミホークは多分僕だ。
お、おお、おおおお落ち着け。他のページを見よう。
ペラペラめくっていくが、目立つ情報は無し……あ、ミホークが使っていた武器の絵が描かれている。
どれどれ………あ、駄目だこりゃ。このミホークは僕で確定だ。何せ描かれている武器は夜、鬼哭、秋水、和道一文字、そして何故か初代鬼徹が描かれていた。
この本は………僕が持ちっぱなしにしておこう。それが良い。地味に無断レンタルで犯罪だが、こればかりはマズイ。
「…………寝よ。」
僕は本をブレードの圧縮空間に仕舞い、シロを抱き締めながら寝た。
にしても、この本を書いた奴、一体誰何だろ?
この作品のジュラキュール・ミホークはどうやら、かなり暴れていた模様です。何せグラグラの実の能力を使ってますからね。