魔力量Eでワンピースの力を持ってやっていきます。   作:costフィーバー

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多分原作ではもっと後でしょうが、この段階ではやてはミッドチルダにマイホームを建てた事にします。


22話

歴史的な衝撃の事実を知った次の日、僕はザフィーラに覇気を教える為に、はやての自宅に近い海辺の砂浜を歩いていた。

そしてシロはというと、

 

「海が気持ち良いニャー!」

 

人型で巨大な水飛沫を上げながら泳いでいた。温かいとはいえ、まだ海水浴の季節には早いと思うんだけどなー。

 

「おーいシロー、ザフィーラに会わなくても良いのか?」

 

「今日は泳ぐニャー!」

 

あっそ。泳いどけ。

僕だって……泳ぎたいんだよ。だけど悪魔の実の所為で泳げないんだからな。コンチクショウ!

 

「あ、勝手に帰るなら、帰りに買い物しといてくれ。勝って欲しい物はメールで送っとくから後で見ろよー。」

 

シロにそう言って、メールを送ってから待ち合わせ場所に行くと、人型のザフィーラが居た。

 

「よおザッフィー、相変わらずのガチムチマッチョマンな事で。」

 

「ザッフィーは止めてくれ、マスター。」

 

「じゃあお前もそのマスターを止めろや。」

 

あの主人に対しては堅いシグナムだって僕の事をマスターとは呼ばないんだぞ。

 

「性分なのでな。それで、シロから話は聞いてるな?」

 

「ああ聞いてる。で、解決方法は至って簡単だ。シロはやってなかった様だが、覇気を込めて地味に痛めつけるって方法だ。」

 

僕はザフィーラに人差し指を向ける。

 

「んじゃ、早速始めるぞ。あ、魔力使うの無しな。今使える限りの覇気を使って攻撃してくれ。」

 

ザフィーラが拳を構える。

 

「心得た。覇気の指導、宜しく頼む、マスター。」

 

よし、またマスターと呼んだので、それなりにボコろう。

 

 

 

 

 

 

「ハァ……ゼェ……ハァ……」

 

「おーいザフィーラー、大丈夫かー?」

 

「あ、ああ。」

 

始めてから二時間弱、ザフィーラをそれなりにボコり、ザフィーラがスタミナ切れを起こして膝を付いていた。汗もダラダラ流している。ちなみに僕もそれなりに汗を流しているが息切れはしてない。

此処で一つ感想を。こう言っちゃ悪いけど、魔力無しだったら驚く程弱いな。

 

「どうだ?何か掴めたか?」

 

「………分からん。」

 

うん、だよねー。覇王色の覇気が有るならともかく、しばらくの間鍛錬してみないと出来るかどうか、伸びるのかどうか何て判らないし。

 

「まあ、またシロに付き合って貰え。多分お前なら数年で使える様になると思うぞ?」

 

「……数年、か。」

 

「後思ったんだけどさ、魔力抜きだったら歴戦のお前でもすぐ疲れるのか?」

 

ザフィーラが息継ぎの中でため息をして、

 

「マスターの身体能力と体力が異常なだけだ。」

 

あ、はい、そうですかい。真面目なお前が言うならそうなんでしょうね。

 

「じゃあ帰るなー。シロには次から教える時は覇気込みで殴れって言っておくから。」

 

僕はそう言ってシロが泳いでいた所に戻るが、案の定居ない。

ふと砂を見てみると、『買い物してから帰るねー』と書かれていた。ご丁寧に去った時間まで。

念話届くか?

 

《おーいシロー、帰ったかー?》

 

《あ、ご主人どうしよう……頼まれた薬が無かったニャ。》

 

マジか。まあ、最近使う機会が増えたからな。主にアホらしい事に使って。あ、勿論真面目な事にも使ってるぞ。

にしても困ったな。どうしよ。

 

《シロ、何時頃また入荷するんだ?》

 

まあ遅くても二日後には……

 

《少し前から作られて無いらしいニャ。その所為で入荷の目処が立って無いって。》

 

ウッソーン、立ってない?それは可笑しい。何せ頼んだ薬は別段貴重な物は無いんだから。

僕は無かった薬の名前をシロから聞いておく。

 

《ありがとシロ。家に帰って来てくれ。》

 

《了ー解!モグモグ》

 

シロよ、何を食ってるんだ?

 

《スルメ、イカ焼き、イカ飯。》

 

イカばっかりだな。どっかに屋台でも有るのか?そして、何故考えてる事が読める?まさかこの距離で見聞色の覇気で思考を読んだ?いや無い。それは無い。

 

《食うのは良いけど無駄遣いするなよ。》

 

僕はそう言って自宅に帰った。

 

 

 

 

 

 

 

自宅に帰ってから、ブレードに頼んで(ハッキングでは無い)薬が無かった理由を調べて貰った。

そしてその理由が、無かった薬の素材が全てルスカイナに有るらしい。

だが、今まで安定供給されていたのに何故切れたのか調べてみた。

理由は(此処からはハッキング)、今まで回収してた魔導師が運悪く原生生物に遭遇して、亡くなったらしい。

おいおい、危険度が高いって分かり切ってる世界に何で実力が合わない魔導師を行かせるんだよ。ああ、成る程、この件がばれたく無いから情報規制してるのね。万年人手不足とはいえ、こんなのは駄目でしょ。

あれ?今までは普通に売られてたよな?………後でクロ官にでも報告しよ。

というかミッドチルダの技術で栽培出来無いの?

自分用に作ってた奴は必要無かったんだが、こんな時の為に薬作成関連の資格も取りましょうかね?そして、薬草を溜め込もう。

 

「ブレード、近い内にルスカイナに行く部隊は有るか?」

 

『少々お待ち下さい………有りました。本日の数時間程前に武装隊が出撃した模様です。』

 

武装隊か……なのはやヴィータもその部隊に居るのかね?というか薬草の回収とか武装隊の仕事じゃ無いんじゃ?ああ、探索とかやってるから強ち……間違いでは無いのかな?

出撃してる奴等は誰だろ?

 

「ブレード、出撃してる奴の名前を出してくれ。」

 

《了解…表示します。》

 

ワオッ!仕事が早いね!

改めて回収するなら実力は釣り合っているよな?

表示された名簿を見てみる………全員知らん奴だった。

魔導師ランクは最低でA、最高でAAAの魔導師の四人編成だった。

うーん、遭遇する生物によっては無理じゃね?ドラゴンとかデカゴリラとか。

………ネタ技でも作ってるか。

そしてしばらくすると、

 

『マスター、先程の部隊が帰還しましたが、任務失敗の模様です。』

 

ほらやっぱり。

僕が立候補出来無いかね?武装隊へ通じるコネが無いから無理だ。どうしましょ。

一週間もしたら薬が高騰したり……店に無かったんだから、もう高騰してるなきっと。あるいは、薬切れだ。

本格的にマズイんじゃね?

 

「ご主じーん、お腹空いた〜。」

 

「自分で作れよ。只今考え中だ。」

 

「私が作るよりご主人に作って貰った方が美味しいニャ。」

 

何気に嬉しい事言ってくれるな。

 

「はいはい、今日は骨や内臓も無駄無く使う魚料理でもするか。」

 

「わ〜い♪」

 

僕とシロで十キロ以上も有る魚を跡形も無く食べた。

寝る前に僕がルスカイナに行けないかどうか、クロ官やリンディさんにメールを送った。

寝付く前にふと思った疑問。

定期的にルスカイナで薬草回収してたなら、僕が飛ばされた時にも何処かに転送装置が有ったんじゃね?

ノォォォォ〜〜〜〜ン………zzz……。

 

 

 

 

 

一週間が経った。

テレビを見てみたら、一部の薬が不足しているというニュースが流れていた。こりゃ本格的にマズイという訳だな。

次のニュースでは他の管理世界でだが、聖王教会支部襲撃、これで二十件というニュースも流れていた。其処に配備されていた騎士やシスターはほぼ全員やられたらしい。

これにも気になる事が有った。何でも襲撃者が一人で、身長が三メートル弱

で、無数の腕を持っていたとか何とか。この無数の腕とは変身魔法とは考えにくい。多分悪魔の実の能力だ。

で、僕は今何をやっているかというと、少し前から出していた書物閲覧の申請が通ったので、シロと一緒に聖王教会に来ていた。

探している本は勿論、ジュラキュール・ミホーク関連の物だ。

 

「おーいシロー、目的の本は見つかったか〜?」

 

「見つからないニャ。ご主人、私は昼寝がしたいニャ。」

 

そういや今日は昼寝をする日か。

 

「んじゃ、寝て良いぞー。」

 

「じゃあ……お休み〜。」

 

「………寝るにしても頭に乗るなよ。」

 

シロはミニ虎になって、僕の頭で寝た。

単純に乗るならともかく、寝るなら寝心地が悪くないか?頭を傾けられないじゃないか。

にしても、周りにいる人達から視線を感じるなー。

あれか?朝のニュースでやっていた襲撃犯を警戒してるのか?だったら何で申請が通ったんだ?

 

「お、有った有った。」

 

ミホーク関連の本を十冊程取り、麦わら帽子の中にシロを入れた状態で机に置き、僕は椅子に座って本を読んだ。

読んでみて判ったが、これらの本には無限書庫に有った様なミホークの特徴や戦い方や武器は書かれてなく、ミホークの行いや誰と関係が有ったのかという論説系ばかりだった。

つまりは、どれが真実なのか判らないという訳である。役に立たない書物め。

黒腕とか武具を黒くさせて防御力を高めるとか書かれていたが、どうやら昔はそれなりに覇気が存在していた様だ。

 

「失礼ですが、少々宜しいでしょうか?」

 

「あ、はい、何でしょう?」

 

呼ばれたので振り向いて見ると、赤髪のシスターが居た。

何かクロ官と似た気配を感じるな。

 

「其処で寝ている使い魔の名前を聞いても?」

 

ん?何でシロの名前を聞きたいんだ?

 

「シロです。」

 

「!(という事は……)最近教会の近くで強盗事件が有ったのですがご存知ですか?」

 

何故其処で強盗事件が出て来るんだ?

 

「知ってますよ。というか書類上じゃ違いますけど、そいつらを無力化したのは僕です。」

 

「やはり……!」

 

え?やはりって、え?何?目的はシロじゃなくて僕!?

グレーまでなら何度もやった事が有るが、犯罪を犯した事は無いぞ!あ、管理局員ではなくシスターに呼ばれてるんだから違うか。

 

「えっと〜……」

 

「ああ、紹介が遅れました。私はシャッハ・ヌエラと申します。」

 

「僕は不動祐です。」

 

「不動……もしかして八神さんのご友人の?」

 

え?何故はやての名前が?

 

「まあ、はい。」

 

ふとシャッハさんが誰かに通信をする。

そして終わったら、

 

「騎士カリムがお会いになりたいそうなので、お時間を頂けますか?」

 

「………え゛ぇ゛!?」

 

カリムってあのカリム・グラシア!?

管理局と聖王教会の橋渡し役で何方でも高い権限を持っていて雑誌にも載ってる人だよね!?

 

「え、ちょ、本片付けて無いんですけど!?」

 

「後で我々が片付けて置くので、お気になさらず。」

 

いやいや!僕が気にするんですよ!

といっても、お偉いさんを待たせるのもマズイので、僕は寝ているシロを左腕で抱き抱え、麦わら帽子をブレードの圧縮空間に仕舞う。

 

「じゃあ、案内をお願いします。」

 

シャッハさんに着いて行き、関係者以外立ち入り禁止の所を通り抜け、進んで行く。

やがて他のより高級な扉に着いた。

 

「此方です。」

 

扉を抜けるとカリムさんが優雅に紅茶を啜っていた。

 

「カリム!何故勝手に紅茶を……というかその菓子は私の!!」

 

「あ、バレちゃった☆」

 

「後で覚悟しておいて下さい……!」

 

「…………。」

 

シャッハさんが身体をワナワナと震わしている。

この二人ってどうゆう関係?

 

《マスター、如何やらシスターシャッハは騎士カリムの護衛兼秘書の様です。》

 

成る程。そしてブレード、思考を読むな。

 

「コホン、初めまして不動さん。聖王教会教会騎士団のカリム・グラシアです。」

 

「自分は不動祐です。それで、僕にどんなご用件が?」

 

「お話の前に座って此方でもどうぞ。」

 

座って紅茶を飲めという事か。

シロはどうしましょ。

 

「その、座る前に此奴を……。」

 

「あ、シロちゃんですね。私が預かります。」

 

とても触りたそうにしてるカリムさん。ん?何で名前知ってるんだ?

 

「まあ、丁寧にお願いします。」

 

「キャ〜、可愛い!白い!フサフサ!」

 

シロをカリムさんに渡すと、それはもう喜んでいた。猫好き(シロは虎だけど)何ですかね?

僕は紅茶を啜って菓子を食べる。シャッハさんすんません、美味しいです。

カリムさんが抱いてからシロがうんうん唸っている。

知らん人が抱えてるからかね?

すまないなシロよ。お偉いさんに粗相は出来無い。社会的に抹消されても困るからな。

 

「ところで、この子は何処の世界の出身ですか?」

 

「ルスカイナです。そして一見猫に見えますが虎です。んで本来の大きさは軽く十人位は背中に乗せられる程デカイです。」

 

カリムさんの表情が固まり、シロを見て此方を見てシロを見て此方を見てを繰り返し、

 

「ルスカイナ!?あの危険極まらない世界の虎!?え、じゃあ不動さんは……」

 

「ルスカイナに行った事があります。訳有って一年位前から4ヶ月間過ごしてる間に、シロと会いました。」

 

「どうやって使い魔に?」

 

「まあ、威圧して負けを認めさせました。」

 

「威圧で(それは間違い無く覇王色の覇気)………ふふ、流石ははやてちゃん自慢の友達ですね。」

 

「え?」

 

何故其処ではやての名前が出て来るんだ?

 

「あら?はやてちゃんから聞いてませんか?」

 

さっきシャッハさんも口に出していたが、まさか………

 

「もしかして、はやてが言っていた聖王教会の友達って貴女ですか?」

 

「そうですよ。」

 

はやてよ、色々コネを持ってるとか言ってたけど、人脈チートになってないか?

 

「さて、本題に入ります。貴方が悪魔の実の能力を三つ持っている事は知っています。余りの魔力の少なさの所為で魔導師ランクがEである事も。」

 

「帰って良いですか?」

 

何で能力複数持ち(正確には四つだけど)が伝わってんだよ。

 

「待って待って!私が言いたいのはですね、騎士団に入りませんか?」

 

騎士団、ねぇ〜………

 

「丁重にお断りします。」

 

「即答!?そして早口!?い…いえでも、騎士団に入れば管理局より優遇が「結構です。」…………。でしたらせめて、覇気という能力を此処の騎士達にに伝授して頂けませんか?」

 

あれ?この人は覇気を信じてるの?

 

「あの、何処でそれを?」

 

「貴方が提出した覇気の詳細をクロノ執務官から見させて貰いました。」

 

成る程、管理局の奴等は鼻で笑い飛ばしたが、聖王教会の人達は信じた訳だ。

 

「教えるのは良いですが、会得期間とかは知ってますよね?一生掛かっても会得出来無いとか。」

 

「ええ。」

 

「その、覇気を使える様になりたいって人は居るんですか?」

 

「勿論居ますよ。何せこの覇気という力は古代ベルカで振るわれていた力なのですから。ベルカ騎士からすれば、使える事は一つの憧れです。それに自然(ロギア)系の能力者に攻撃を当てられますし。(騎士達が自然系の能力者を捕まえられる様になれば聖王教会の株が上がる!)」

 

居るのか。そして予想通り、覇気は昔流行っていたのね。

 

「解りました。では、ちょくちょくとシロを寄越します。」

 

「え、不動さんが来るのでは……?」

 

「安心して下さい。シロも立派な覇気使いです。ほらシロ起きてるんだろ?起きろ。」

 

というか、シロはカリムさんが『さて、本題に入ります』と言った所から起きてたな。耳がピクピクしてるから丸分かりだ。

 

「ご主人、寝てる間に私を知らない人に渡して勝手に話を進めるなんて酷いニャ。」

 

「お前としても、僕以外の奴を殴り飛ばしたいだろ?一方的に。」

 

「………(殴るって不動さんは一体どんな生活を)」

 

カリムさんの腕から離れ、僕の肩に乗る。

 

「では、また後日来ます。」

 

「ええ、その時はお願いします。」

 

そう言って僕は聖王教会を後にした。

シロが騎士達に覇気を教えるのは大丈夫だよね?何せザフィーラに教えてるんだから。

自宅に着くと、

 

『マスター、高町なのはからメールです。』

 

なのはからメール?一体何が有った?

メールを開いて見てみると、明日薬草の回収任務でルスカイナに行く事になったんだけど、前に行った事のある祐君に来て貰っても良いかな?と書かれていた。

よし行こう。僕としても薬は欲しかったし、美味しいONIKUも食べたいし。

僕は付いて行くという趣旨を書いたメールを送っておく。

 

「ご主人、なのはの任務に付いて行くならドラゴンの肉を持って帰って来てね。」

 

「それは保証出来無いな。何せ仕事だからな。」

 

「え〜〜〜。だったら私も。」

 

「すまんシロ。だったら土産は用意するからさ、早速明日は聖王教会に行って騎士達に覇気を教えてやってくれ。」

 

「……ドラゴン。」

 

「解った。ちゃんと狩って来る。」

 

「わ〜い、明日は頑張るニャ!」

 

薬草回収の道中でドラゴンは居るかな?




やっと覇気を広める目処が立った主人公。
さあ、後はトンデモ実績を作り出すだけだ!
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