まあ、あくまで気晴らしだし多少はね?
「そこのお人、お困りの様ですね。」
日本語だ。振り返ると其処には17~19に見える女が傘を指して立っていた。
「ああ、ちょっとね…」
苦笑いをしながら此方も日本語で答えた。
それと共に幾らか不安が軽減された。訳も分からない場所でここにも同じ様に人間が居ると解ると何だが不安感よりも安心感が高くなった。
なんせざっと見、人間らしき人影は見えずましてや構造物すらない空間で同じ様な人間を見たときは正直、サハラ砂漠に遭難した時のオアシス以上に心強いものがある。
だが、こう言う時は大抵互いの情報を交換するのが妥当だろう。前もそんな感じで敵さんと和解して助かったし。
だが相手を見るに限りなくお嬢様だ。日傘は指してるし、服も綺麗だしまた尚且つべっぴんだし。言葉に気を付けながら話すことにした。
「お嬢ちゃん、いきなり初対面で悪いが此処は何処だい?」
まあ、これが一番妥当だろう。
相手が此処を知っているはずがないので其処からの話の発展の為にこちらから切り出し俺の手の内を見せる。これにより相手に俺が情報持っていない事を知らせる。そうして話がぽんぽんぽんっと進む訳だ。
だが相手は意外な対応をした。
「ああ、此処の事? そうなると…どうやら貴方が選ばれた様ね。」
は? 何言ってんだコイツ。話の様子から何か知ってい居るみたいだし聞いてみよう。
「あんたは此処について何か知ってんのか? んよりアンタ何方さん?」
「私の名前は八雲紫。特別にゆかりんで結構よ。質問の答えですがこの世に存在する誰よりも知っていますしなによりこの空間は私が造ったものですので。」
「つー事は俺を此処に呼び出した張本人ってか?」
「まあ、此方としても呼ばざる理由があってね。この子に呼ばせたのよ。」
そう言うといきなり空間の狭間が開き狐の尾を付けた同じ様なおぜうさんと見覚えのあるガキが現れた。
「紫、例のお人を呼びましたよ。」
「ええ、有難う。此方が貴方を呼びました八雲藍と橙です。」
「八雲藍と申します。宜しくお願い致します。」
と、狐を尾を九個も持っている如何にもコスプレイヤーな八雲藍さんから挨拶を受け
「橙だよ! よろしく!」
如何にも悪戯好きなガキこと橙の挨拶を受けた。
あれ? 二人も居たっけ? だがこちとらある意味被害に遭ってる訳だしそれについての謝罪を言わせなければ此方としてもメンツが立たない。
「それはわかったが、いきなり俺のグッスリ睡眠を妨害されて訳も解らない連れられたこっちの身も考えて頂けませんかねぇ…」
その質問に対し八雲藍が返答した。
いかがだったでしょうか?
是非感想をどんどん下さい。