「若先生!探しました。」
男の名はガハルド・バレーン
ルッケンスの武門の一人である。
ちなみにグレンダンで有名な武門を挙げるならば、
天剣授受者が創始したルッケンスの武門。
三王家の亜流であるリヴァネスの武門。
そして現在、最も栄えているミッドノットの武門。
その三つ全てに、現役の天剣授受者を擁している。
「若先生、どうしてこんな所に・・・!!、貴様は!」
ガハルドは銀髪の青年の向こう側に入るレイフォンを見て
威嚇しながら思う。
(なぜ、あの人がアイツと一緒に! それだけではなく、見つめ合ったまま
動かないだと!)
銀髪の青年は思う。
(助かりました。彼が来てくれて、・・・誰でしたっけ?)
レイフォンは思う。
「フゥ~ 助かった。 ものすごく恥ずかしかったな、・・・誰だろうこの人は?。」
「レイフォン、口から出てます。・・・ 彼の顔を見て下さい‐貴様は!‐と言ったのに
顔を覚えられていないと分かって一番恥ずかしいのは彼です。
ちなみに、君の名は?。」
レイフォンは、「えっ!」 と驚きながら、口を両手で塞ぐ 。
「ぐっ・・ヴォルひゅっ・・・ヴォルフシュテイン郷、
私の名はガハルド・バレーンです。是非とも覚えておいてください。」
「噛んだ。」
「こらレイフォン、指摘しては彼が可哀想ですよ・・・で、君の名は?。」
「いや、若先生先程名乗りましたが・・・」
「スイマセンね、その前に貴方が噛んだのでそちらに気を取られまして。」
「・・・」
銀髪の青年は悪びれもせず言う。
「私の名はガハりゅどです。!」
「・・・」
「・・・」
「・・・」
時が止まった。
(また噛んだ。)(噛みましたね。)
「・・・」
「・・・」
「・・・」
(どうすればいいんだ。まさかの二度噛みだよ。どうし(レイフォン落ち着くんだ。)勝手に心の中に入るな!)
(もう一度言う。レイフォン落ち着くんだ。)
(なんですか、いったい。)
(実は僕は一度目の時にちゃんと聞いたんだよ・・・彼の名を。)
(じゃあ、何で言わなかったんですか?)
(それはそれ、これはこれです。)
(・・・)
(・・・)
(もしかすると、彼の名は本当にガハりゅどかも知れません。)
(いやいや、ないですよ。それは・・・仮にガハりゅどだとしてもどうして一度目の時にガハルドっていったんですか。)
(考えてみれば分かるだろう、レイフォン)
(?)
(自分の名前を噛むわけ無いだろう?普通・・・だからあの一度目の時に僕らが聞き間違えをしたんだ。)
(!? 、なるほど。!)
二人はばかだった。
そしていつの間にか心の声でしゃべれる様になっていたりするふたりだった。
「あの、若先生?よろしいでしょうか?。」
「なんだい、ガハりゅど?。」
「違います。」
「?なにがだい。ガハりゅど。」
「いえ、あの、私の名前はガハ「レイフォン!待ちたまえ」・・・。」
銀髪の青年はレイフォンを呼ぶ。
レイフォンはいやいや振り向く。
「なんですか?。」
「どこに行くんだい?。」
「買い物にいくんです。ついてこないで下さい。」
「勝負はどうなるんですか?。」
「・・・また、後日です。」
「!?ダメです、今すぐ殺り合いましょう。
でなければ許しません。」
「許しませんって何であなたが許さないんですか?
てゆうか貴方は人の事を言えないでしょ!」
「それはそれです。」
「これはこれです。!」
「何を焦っているんですか、貴方は?。」
「は、なにいってんのこいつ?なぁーガハりゅど?」
「・・・若先生、口調がおかしいです。」
「それはそうと、何か様があったんだろ?ガハりゅど。」
何かを隠す銀髪の青年だった。
「・・・はい。私はガハりゅどです。ええ、そうです。
ゴホン、 若先生・・・師範代が御呼びです。」
「そうですか、わかりました。レイフォン悪いね僕は行くよ。」
「ハァ」
去っていく銀髪の青年の後ろについて行くガハりゅどがレイフォンの前で止まる。
「私はお前を認めない。」
そう言いながら去っていく。
「意味がわからない。何だったんだいったい。」
レイフォンは戸惑いながら二人の後ろ姿を見る。
「あれ、どこに行くんだったけ」
レイフォンは銀髪の青年との話が長かったから
お使いを忘れてしまったのだ!。
「よし・・・帰るか!」
この後リーリンにこってり叱られるのは
いうまでもないことである。