月夜に潜む狂犬 作:狂犬
最初なので短いです。
とある小さな無人島。
その中にある小さなボロ小屋に、一人の少女が寝ていた。
ボロボロのベットに敷いた、ボロボロの毛布で寝ている彼女の容姿は、黒色のセーラー服を着ていて、頭に犬耳のようなアホ毛、額の蝶結び、先端が桜色という特異的な色をした白色に近い金髪。そして首元に所々汚れが付いた白いマフラーを巻いている。
寝息を立てる毎に、彼女の実った胸が小さく揺れる。
「…ん〜」
そして、彼女が寝返りを打った。しかし、元々左端に寝ていた彼女の身体は、より左に寝返りを打った事により、彼女の身体がベットから落ち、身体を床に叩きつけてしまう。
「ふにゃあ!?」
叩きつけた衝撃によって、彼女の意識は覚醒した。
「うぅ〜…痛った〜」
頭を強く叩きつけてしまったのか、右側頭を抑えて悶える。
数分後にはすっかり頭痛が引き、さっきのせいですっかり眠気が吹き飛んでしまった彼女は、ボロ小屋から出て、近くの浅瀬へと赴いた。
時間は既に夜。雲一つ無く、満月が周囲を鈍く照らしている。
浅瀬に辿り着いた彼女は、浅瀬に仕掛けていた自作の魚取りを引き上げ始める。
ロープを引っ張り、海面から現れた鉄製の仕掛け。それらを開けると、10匹前後の小魚と小さなタコが入っていた。
「今日は大漁っぽい♪」
そう言って彼女はまず、小さなタコを掴み取って一本の脚を引き千切り、生で食べ始める。
「♪〜」
久しぶりにありつけたご馳走に彼女は上機嫌になり、そのままタコ脚を引き千切っては食べる。一応火も用意出来るが、火を付けるにも貴重な資源を僅かに使用する為、ほぼ全てを生で食べるのが彼女の主流だ。
当然、最初は何度も食あたりを起こしていたが、今ではすっかり耐性が出来て、普通に生で食べる事が出来るようになった。
そうして全てのタコ脚を食べ、残ったタコの身体を海へと投げ返す。これでタコは自由の身になったものの、全ての脚か食われたせいで身動きが全く取れない一種の生き地獄を味わう事になる。
そんな事を全く気にしていない彼女は腹を満たす為、掛かっていた小魚を全て生で食べ、仕掛けを海に戻した後はボロ小屋へと戻り、海へと出る準備をしていた。
彼女は自力で、艦橋のような造形をした巨大な機械を背中に付け、右手に二つの砲身を持つ砲台を持つ。
「それじゃあ…駆逐艦〈夕立〉、抜錨!!」
そう言って自らのスイッチを一つ入れて、海へと走り出す。
彼女の名は、夕立。白露型駆逐艦四番艦、夕立。
突如現れた人類の敵、深海棲艦に対抗出来る意思と感情を持った兵器の一人。
そして、意思と感情があった故に自らを修羅の道へと進め、深海棲艦のみならず、人類にも、艦娘にもその存在を恐れられる狂犬。
彼女の、たった一つの目的の障害となるならば、立ちはだかる者が、同じ艦娘であったとしても、守るべき人類であったとしても。彼女は躊躇無くその引き金を引くだろう。
彼女の目的に立ちはだかる者は、一切合切無事では済まない。
何故ならば、彼女は、鎖を引き千切った
次回をお楽しみに。