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この度確認された
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管理局空陸軍共同観測科のレポートから一部抜粋。
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フェイトが倒れるほんの少し前に戻る。
今回の買い物はなかなかにデンジャラスだ、とジェイル・スカリエッティは呆れながらガジェットを操作していた。
(ふぅ……。管理局も何が楽しくてこんな男のケツを追いかけているのやら………)
自分に犯罪者の自覚がないこの男は、絶賛フェイトに襲撃を受けていた。
と言うのも何てことはない。フェイトが適当にばら撒いたサーチャーにたまたま買い物から帰っていたスカリエッティを補足、先手必勝とばかりにバインドを放ってきたフェイトに慌てて応戦。以降、ガジェットはガラクタの山に変貌するのを見ていただけであった。
逃げ帰ればいいのにそれをしなかったのは、スカリエッティにもわからない。敢えて言うなら長年従ってきた勘だ。
そもそもの話、ジェイル・スカリエッティは犯罪者に仕立て上げられている。
まず彼が何をしたのかを(地球が管理世界と認識される前の時代の)
曰く、その者、ロストロギアを求めあらゆる次元に飛び、自分の欲望を満たすまで征服活動を続けている。
曰く、小さき者を洗脳し身体を改造、インターフェイスとして奴隷のように扱っている。
曰く、力なき者に甘い誘惑を促し管理局に反乱をもたらすように裏で細工している。
曰く、何も知らない人々を誘拐し、自分の配下へと従えている。配下にならない者は殺している。
曰く、ジェイル・スカリエッティの最終目標は世界征服である。そのため管理局はそれを阻止しようと懸命に探している。
等と、ありもしない自分の犯罪履歴を吹いているのだ。イソップ物語のイソップより質が悪い。その物語で例えると、善良な村人であったイソップの声を真似て大法螺を吹き、なおかつイソップを嵌めているのだ。そして自分は甘い汁を吸ってのうのうと生きている。
そして、自分がやったことと言えば、
1個目は慰安旅行のために違う次元へと旅立ち、このままあわよくば永住しようかと現地にて画策していたところ何故か神秘的な場所に入っていて、次元震が起こり捕捉される。
2個目はもう先が長くない子供を見てどうにか助けられないかと思考していたところ、子供の体を機械である程度補えばいいのではないかと思いつき、子供や親に許可されたうえでオペを実行している
3個目はいつもいつも追ってくる管理局に心底ヘトヘトして愚痴を漏らしてしまいそれを聞いた原住民が管理局を絶対に悪だと認識してしまい果てには戦争を吹っ掛けたりする。
4個目はそうやっていつもいつも見る天涯孤独な老若男女の人々を一時的に保護、その後のんびり暮らせるようにあらゆる言語翻訳機などを発明。アフターケア万全で行きたい次元に行かせてそこで暮らしてもらっていた。(と言ってもほとんどが地球なのだが)
5個目はどこからその発想が出てきたかわからないし、くだらない思想を持つそれこそ三流魔導士が掲げそうな目論見だ。火がたたぬところに煙なしと言うが、むしろ放火されているのに煙がなくなるのかと問いかけたいところだ。実際に問いかけたところ自分の話を聞くようになり、証拠を見せると自分を配下にしてくれないかと言われた。
このように自分が行動すると管理局が介入してきて自分を悪役に仕立て上げるのだ。管理局の流布された人物像は結果的にこうなる。
その者、ロストロギアを求めあらゆる次元に飛び、自分の欲望を満たすまで征服活動を続けている。
→その者、慰安を求めあらゆる次元に飛び、自分の欲望を満たすまで慰安ついでの慈善活動を続けている。
小さき者を洗脳し身体を改造、インターフェイスとして奴隷のように扱っている。
→先のない子どものために身体を機械で補い、インターフェイスとして最大限のバックアップを行っている。
力なき者に甘い誘惑を促し管理局に反乱をもたらすように裏で細工している。
→原住民に愚痴を零してしまい管理局に遺憾をもたらすようになってしまう。しかもだいたい最後は戦争秒読み段階になる。
何も知らない人々を誘拐し、自分の配下へと従えている。配下にならない者は殺している。
→天涯孤独の人々の安全や治療のため、自分の家で保護している。アフターケアバッチリで後悔のないその後の人生を歩ませている。
ジェイル・スカリエッティの最終目標は世界征服である。そのため管理局はそれを阻止しようと懸命に探している。
→バカバカしくて取り合ってられない。そもそも管理局の目的であろうに。
あやゆる行動が誤解を生み、裏目に出て自分に返ってくる。けれど、自分の行動に悔いはない。
明らかに偽善だろうと、自分の行動が人の命を救い、人の生きる目標を作るならば、それはそれで自分は満足であるとスカリエッティは考えるのである。
こうした善性を持つ男が(スカリエッティが考える限り)ド低能の三流悪役になるのは、
だいたいがレジアスという男のせいである。
この男、彼が管理局に訴え出るか否かと悶々としているときに接触された人物である。
レジアスと接触したとき、やっと管理局にも正常な人物が現れたのかと若干ながら見直した彼だったが、その後の彼はこの時に訝しんでいればと深く後悔している。
彼ほどの優しい心を持つ人にここまで怒りを持たせたのはもはや一種のスキルであろう。
ここに至るまで彼は何をしたのか。
スカリエッティがレジアスと知り合ってから半年後、なかなかな友好関係を築けていた。
その頃には彼の周りには天涯孤独であった孤児の世話や治療などを効率よくできずに忙しかった時期であった。
たまには休むことも大事ですと自分をしたってついてきてくれた彼女にそう言われ、慰安しようと休憩していた時であった。
レジアスから食事の誘いが来たのだ。
かねてから来ていた誘いを今まで断ってきたので「
指定は夕方6時、場所はミッドチルダの倉庫街。
倉庫街にはなはだ疑問があったが、レジアスからの「管理局が近くにあるのに堂々と表通りで待ち合わせするのか?」と言われ、納得した。
後日、彼は約束の日にある程度のおしゃれを兼ねて変装し倉庫街で佇んでいた。
しかし、レジアスが来たのは約束の時間から約二時間後。その後は流れ作業のようにトントンと事が運んだ。
まず、レジアスの第一声が「いたぞーーーーーー!!!!」。
スカリエッティはそこまで慌てたレジアスに対し、「仕事で遅れていたのだろう」とのんきな構えであった。
しかし、レジアスは知ってか知らずかニヤニヤと下衆染みた顔で近づき、あろうことかそのままデバイスを展開、彼に魔法を放ったのだ。
幸い、スカリエッティは靴紐が解けているのに気づき屈んでいたからよけれたものの、その威力は倉庫街の赤く塗られた建物の一部を完全に破壊した。非殺傷設定とはいえ、この威力は決して研究者や
何が何やら分からないスカリエッティはとりあえず逃走を開始。
後ろからは、「逃がすな!!ここで管理局に害するあいつを何としても捕まえるのだ!!」と言う怒号。
それからというもの、秘書である彼女に連絡。至急、スカリエッティは帰宅し事なきを得た。
夜のミッドチルダに鳴り響くサイレンや爆撃音、それは管理局に苦情が垂れ込むほどである。
レジアスはちゃっかり被害者面をし、管理局から異例の名誉二階級特進。見事に現在の地位に納まった。
管理局にますます不信感を募らせる結果になった。
さて、レジアスとの絡みを説明したところで話を戻そう。
今度の管理局の追っ手は「フェイト・T・ハラオウン」。彼女も美人ではあるのに性格はクズであるのかと疑っていた。
何度も言うがスカリエッティは好漢である。果てしなく管理局の屑どもよりも正義感溢れる御人である。
何度も何度も交戦していくうちに彼女はそこらの管理局員とは違うのではないかと思うようになった。
だが、スカリエッティは一回とはいえ裏切られたことがあるので慎重に探りを入れた。
するとどうだろうか。彼女はとても良き人柄であり、管理局員として燻らせるのはとても惜しい人材であった。
と言うのも彼女は彼の治療していた子供を助けたのだ。
卑劣な管理局の上層どもに唆された陸軍は子供を洗脳しようと拉致しようとしたのだ。
それに気づいた彼女はその管理局員を捕縛、上層部に訴え出でるまでしたのだ。
これにはスカリエッティも涙を流したものだ。
後日改めてお礼を述べたところ、
「あなたのためでなく、友達が貫く志に従ったまでです。放置しておけるほど私は腐っておりません」
と、スカリエッティがお礼をしたのが意外だったのか少し目を瞬かせたあとに微笑みながら確固たるしっかりとした口調で述べた。
一瞬の出来事だが
その時に莫大な魔力とともに次元干渉を起こしたが、それに気づくことは一人たりていなかった。
かくして、フェイトは意図せずしてスカリエッティの好感度をカンストさせたのだ。
しかし、なぜか焦っている。
時々不安定になる彼女ではあったが、最近はかなり違和感があった。
何かを忘れ去ろうとしているのか。必死に、とにかく必死に急いでいる。
何かに追いつこうと。
ただ、それだけがスカリエッティの心に残った。
スカリエッティは天才であるゆえに、作業しながらの考え事は日常茶飯事であった。
こうした、思考を続けていてもガジェットを操作する両手には躊躇いはない。
正当防衛だと、脳で割り切っているからである。
そんななか、一体のガジェットがフェイトにをボディーブローをきめた。
一瞬の硬直を見逃す彼ではないのだ。
自分が生きるために、逃げるために、スカリエッティは躊躇しない。
倒れたフェイトに追撃を命令する彼であったが、ガジェットが一斉に跳びかかった瞬間にガジェットはあらぬ方向にふっ飛ばされ視界は
圧倒的な赤、赤、赤、赤、赤。
彼女の魔力質は雷、すなわち黄色のはず。
援軍かと辺りを見渡すが人の子一人いない。
それもそうだろう。周りには遮蔽物がない埠頭。さらには
(この中での援軍は望み薄だ。ならこの発せられる光の発信源は彼女になる…………!!)
そう脊髄反射のように加速した思考で彼は彼女を注視した。
しかし彼はそれよりも前に小さい、しかしはっきりとした声で詠唱されていく祝詞を聞いた。
「
目を閉じながら厳かに発せられる祝詞は魔力をまき散らし、言霊は空へと吸い込まれる。
「
地は鳴り響き、空はどよめく。
(私は知らない……)
スカリエッティでは理解しきれない理論。
それこそが
「
何人たりとも遮れない、
コツコツと一歩ずつ歩いてくるフェイトに恐怖と歓喜が沸き上がる。
毛先から徐々に赤く、紅くなっていく。
「
理想を叶えたいと願う、破滅の願望。
この世界の未知。
結界が軋み、悲鳴を上げていた。
「
それは、神への反逆。
(美しい………)
「
それは、世界への反逆。
「
それは、運命への反逆。
「
ふと、立ち止まり天高く右腕を掲げる。
「
瞬間、世界は
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ここに新たなる英雄が誕生した。
それは抑止への反乱。
結末は______________
誰も知り得ない。
よくわかる要点!!
陸軍「この魔力は竜種なんてちゃちなもんじゃねえ!!もっと恐ろしい何かの片鱗だ!!」
ジェイル「(フェイトを除く)管理局はゴミ。ハッキリ分かるもんだね」
フェイト「世界への反逆よ!!」
ジェイル「フつくしい………」
感想よろしくね!!