読書厨のある日の出来事   作:くろくろさん

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夏 誠道館事件簿

夏・・・といってもまだ梅雨。

梅雨がまだ明けてないというのに、蝉は鳴き始めている。

3年生になってから3ヶ月程。

校舎では・・・

 

ガガガガガガ!

 

古い校舎の改修工事準備の為、足場やら色々と作られていた。

 

正直に言うと、煩い。

さっきから削岩機が大活躍していて、4階の教室まで振動が伝わっている。

そのせいで先生の声が聞き取り辛い・・・まぁ、先生も生徒の声が十分に聞き取れていないようだが。

 

だというのに、隣の席では鳥(その人のあだ名)が居眠りをしていた。神か。

 

___________

 

 

今日の授業がやっと終わった。

机を教室の後ろに下げ、身体を伸ばし、掃除場所である誠道館へと向かう。

ちなみに教室からは一番遠い。

 

誠道館につき、箒を取り出し、靴を脱ぐ。

もう既に一人来ているようだ。証拠に靴がある。

入ろうとして中をチラッと覗く。そして大きな違和感を覚える。

誰もいない。

誠道館内には更衣室はあるが、掃除していない。それ以外に隠れる場所はないと思う。

入り口から首を出し、様子を伺う。

すると、バレーボールの入ったかごの影に人がいた。

 

「うわっ!?」

 

影の人が僕の間抜けな悲鳴に驚いたのか、肩を震わせた。

その人は、班員の山澤だった。

山澤は人差し指を口にあて、「静かに」と伝えてきた。

いや、喋れよ。

まぁどういうことかは理解した。

 

一人で掃除をしていると、隠れた人に気づかずに二宮が入ってきた。

 

「あれ?山澤は?靴あったよな?」

 

「そこ」

 

「何処だ?」

 

指を指して説明しても気づかない。ここからは確かに見えづらい。

二宮は近づいてからやっと気づき、後退りした。

 

二人で掃除をしていると、中野(ヒトリボッチで出てきた奴)がやってきた。

山澤の存在はすぐにバレて、「何やってんだ?」と聞いていた。

 

ここまではまだ前座だろう。

驚かせる本命は恐らく鳥だ。

 

 

「うりゃぁぁぁぁ!」

 

「うわぁぁぁぁぁ!?」

 

鳥が入ってきた瞬間、隠れていた山澤が畳用の小箒2本を両手に襲い掛かった。

山澤は小箒をゲームの双剣みたいに振り回し、鳥は箒(教室とかで使う奴)で攻撃を塞ぐ。

 

そして。

 

ヒュー・・・バキッ!

 

鳥が箒を離してしまい、小箒で飛ばされた箒は壁の出っ張りに当たり。真っ二つに折れた。

 

「「「「「折れた!?」」」」」

 

そして沈黙。

 

「・・・自主するか」

 

「いや、俺が持って帰って証拠隠滅」

 

「「「賛成」」」

 

「いや、駄目だろ!?」

 

その後、折れた箒がどうなったかは想像に任せる。

ただ教えられるのは、証拠隠滅派が4人、自主派が1人いた事だけだ。

 




お久しぶりです。
ちなみに箒が折れたのは事実ですw改修工事も同じです。
1時間クオリティなので短いですが、楽しんで頂ければ幸いです。
では、閲覧ありがとうございました!
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