読書厨のある日の出来事   作:くろくろさん

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私:女。語り手。この人side。読書中毒者もどき。作者。茶道部所属。 1位になれない。

アヤノ:女。友達。頭いい。しかも美人。料理上手。茶道部部長。茶筅を振れば残像が見える。

シノ:女。身体が少し弱い。友達。茶道部副部長。強気だったりする。

サキ:女。論破が得意。友達・・・?茶道部書記。PCを使いこなす。

マユ:女。不登校の子。友達というよりも親友だと信じたい。絵が上手い。茶道部所属。 


春 卒業茶会

春らしくなってきた今日この頃。天気は小雨。カッパを着ていけば自転車通学可能。去年のこの頃は駄目だったのに、ありがたい。それに雨のお陰で天敵である花粉があまり飛んでない。それなりにいい感じだ。

実は県立受験の次の日である。え?どんな感じだったかって?英語と数学ラスボス。それで察して。ということで晴れて自由の身・・・と思うでしょ?正解なんだけどね。考えてみ?全員が自由なんだよ。つまりは、

 

「いええええええええええええええ!!」

 

深夜テンションと呼ばれる人間が沢山いる。そういう私もテンション高めでお送りしております。

今日からは授業はなくなり、卒業式練習や集会になる。1、2時間目は卒業証書授与の練習、3時間目は歌唱練習、4時間目は入退場の練習、5時間目は大掃除、6時間目は縄跳び大会だとかなんとか。

 

1、2時間目:卒業証書授与の練習(割愛)

 

3時間目:歌唱練習

この時間は卒業式や集会で歌う曲を一通り歌うとのこと。その前に、私のクラスの担任が珍しく真面目な表情で前に立った。あっ珍しくは余計か。

 

「真面目な話をします」

 

全員に緊張が走る・・・ということもなく、どうせくだらない話だろという空気が流れている。

 

「大変私事ではありますが、結婚することになりました!」

 

ほんの一瞬の静寂。次の瞬間、60人分の拍手が鳴り響いた。歓声が何処かから上がる。私は急展開すぎてついていけてない。ケッコン?え?

 

「受験後に言おうと思い、今のタイミングになりました」

 

脳内で「血痕」と変換されて「違うだろ」と追い出した。「結婚」に変換されたところで、私も拍手しはじめた。おめでとうございます。

 

「結婚式を〇日に行うので、是非来てください!!おもてなしをさせていただきます!」

 

えっ行っていいんすか!?回りもザワザワとしだす。「行きます!」という声が上がった。

 

「ということで、歌唱練習頑張りましょう」

 

いや何が「ということで」なの!?とつっこんだのは私だけであろうか。タイミングおかしいでしょ。

 

4時間目~6時間目:とくに面白くないので割愛

 

放課後。えっ手抜き乙?ごめんなさい。

このまま帰る!ということもない。今日は卒業茶会。中学生として、部室に入れる最後のチャンスだ。沢山あったな~。ウイロウ歯みがき粉事件とか。去年のお菓子は抹茶味のウイロウだったので不好評だった。今の1年生には「ウイロウ作りそうになったら抵抗してなんとか別のお菓子にしてもらえ」と釘を刺しておいたが、果たしてどうなったことやら。

この学校では、後輩から先輩に色紙を贈る風習がある。ただし茶道部は別で、先輩から後輩に残すのだ。毎年、卒業茶会の日に贈るのだが、朝に問題が発覚していた。

 

回想

 

「「色紙忘れたぁぁぁぁぁぁぁ!?」」

「てへぺろ☆」

 

色紙を保管していた書記であるサキが、なんと家に色紙を忘れた。てへぺろじゃねぇだろ。まぁ、私もまだ描いてない部分があったけど。

 

「それって夜に必死に自画像描いてた私の苦労は!?」

 

副部長のシノが苦労を主張する。

 

「ドンマイ」

「えぇ!?」

 

このあとめちゃくちゃ議論をかわしたが、結局次に学校へ来る月曜日となった。

 

回想終了

 

「センパアアアアアアアアイ!!」

「久しぶりですうううううう!!」

 

後輩二人がお出迎え。ハイテンションなのはいつものこと。八畳の部室の端に座るよう言われ、私たちは座る。変わらない顔ぶれ。2年前のこのころの1年生は4月と比べてかなり変わっていたのに、ほぼ変わらない。2年前・・・

 

「あっそっち座らないと!」

「センパイ、ちょーっと待っててください!」

 

あんまり変わってないかもしれない。このグダグダ感、この動物園と職員会議で問題になるほどの騒がしさ、変わっていない。

 

 

気を取り直して。

 

「本日は私達のお茶会に足を運んでいただき、ありがとうございます・・・(後略)」

「本日はお招きいただきありがとうございます。今日を楽しみにしておりました・・・(後略)」

 

じつはこのやり取りをかわすのに3分ほどグダついていたりした。お互い何を言えばいいか分からなかったから。

お茶がたつまで待つ間はヒソヒソ話。受験校のことを聞かれたり色々あった。

 

といっても、卒業茶会は後輩がお茶を振る舞う茶会などではない。私達が先生にお茶を振る舞うのだ。私の担当は水屋という裏でたったお茶を運ぶというものと水屋からどのタイミングでお茶をたてるか言う人。サキが説明などをする半東。シノは表でお茶をたてる役。アヤノとマユは水屋でお茶をたてる。運ぶのが追い付かないのではという自嘲気味なツッコミはさておき、卒業茶会開始だ。まずいらしたのは校長先生、保健室の先生、結婚を発表した先生、学年主任の先生。

 

「4人来たよ」

 

2畳ほどの水屋で2人が4人分の茶碗を用意する。ちなみに2畳のうち1畳が棚なので狭い。

・・・それにしても、思い出たくさんあるなぁ。足の裏を火傷したり、ウイロウが保管されていたり・・・いい思い出ないけど。

 

「あっもうそろそろ」

「「うん」」

 

シャカシャカシャカシャカシャカシャカ

 

アヤノとマユの手が動き出す。残像が見える。やっぱりすごい。私は全く敵わない。

 

「はい」

「どうぞ」

 

2人同時にお茶がたちおわり、差し出される。とりあえずマユのお茶を受け取り、先生の前に運び、すぐ水屋に戻る。アヤノのお茶を受け取り、また別の先生に運ぶ。空になった茶碗を水屋に運び、お茶をまた他の先生に持っていく。その繰り返しだ。

 

時間はあっという間にすぎ、卒業茶会が終わった。これでもう部室に来る機会がなくなると考えると、少しだけ悲しい。

 

あと数日で、私達は卒業する。

3年間の中学校生活が、幕を閉じようとしていた。




お久しぶりです(久しぶりすぎ)
もうすぐ卒業です。ということで今回の小説を書きました。
私がここに来なかった間も小説を書いて、書いて、書きまくっていました。だから少し変わってるかもしれません。

では!長くなる前に終わります!閲覧ありがとうございました!
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