Justice中章:歌姫と蘇生と復讐と   作:斬刄

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12話大変お世話になりました

我妻は自分の持っているナイフで刺して死んだ。

残された一週目のムルムルは2週目のムルムルに抑えつけられていない。

「まだじゃ!このままでは終わらせられんのじゃ!」

2週目のムルムラはたとえ一周目の神である我妻が死んだとしてもムルムルは悪足搔きに乗じた。

 

「なっ⁉︎まだ諦めてないのかテメェ!」

「⁉︎誰だお前は!」

正輝が出てきて、彼らの中に介入する。

ムルムルは我妻の遺体を核にして食べて、自分の身に隠した。

来栖圭吾は2人に銃口を向けて警告している。

 

「こいつっ…!往生際も大概にしろ‼︎」

「動くなお前達!」

「…まだ、わしに何か用か?4thと異端者」

 

正輝は来栖圭吾を無視してムルムルを止めようと投影魔術にて干渉・莫耶を投影する。これ以上ムルムルに何かされたらと思い、殺される前に殺そうとする。しかし、

 

「そこまでじゃ!貴様ら他の世界に介入してちとやり過ぎじゃぞ!これより貴様らを捕縛する!」

「や、辞めるのじゃぁぁ!」

「ちょっ、俺までぇ⁉︎」

 

ムルムルの方は3週目のムルムルによって球体に鹵獲された。正輝の方は球体に鹵獲されてはいないが、リングで手を塞がれて連行されていた。

 

「正輝と言ったな。貴様は2週目にてもう一人の観測者を連れてここに来ている。詳しく話を聞かせてもらおうか」

「ですよね…」

 

結局、正輝の存在はこの世界にとっては異端者でしかない。つまりはこの世界に外部から現れた者。当然、事情を話さない限り不法入国と同じような扱いをされてしまう。

 

ムルムルとデウスが現れ、黙って正輝は秋瀬とみねねを連れて事情を説明しにいくしかなかった。

 

正輝とムルムルは転移され、消えた。

 

「な、なんだったんだ…一体⁉︎」

 

*****

 

事情を説明している間は正輝もまた拘束されて、動けなくされていた。まず正輝と一緒に2週目についていった秋瀬或から大まかな事情を説明し、自分達が害悪でないことを話す。

 

「彼のことは2週目に来たみねねさんに聞けば分かる。彼女が協力してくれていたから証言してくれるだろう」

みねねの方は大怪我を負っており、話せない状態になっている。彼女の怪我が完全に回復し、彼女から正輝に加勢していることは知っているために、みねねはそれを話している。

 

 

「私とこいつは2週目のデウスと話している。こいつの方は加勢してくれたからな」

「この世界をどうこうする気はまったくもってない…信じてくれないか?」

 

2人のおかげで、正輝の動機を証明されたことによって三週目のデウスとムルムルを納得させた。

 

「こやつが自分から出て行くのなら何も問題ないな」

「そうじゃな、いいぞ」

 

正輝が協力者であり、命の恩人であることも、仕事は終えたために正輝はこの世界から出て行くと言っている。自分からこの世界から出ていこうとしているためにお咎めはない。

 

 

*****

 

 

正輝を拘束していたリングの手錠が解除されて、ようやく解放された。誤解を解くために何日間か費やされることとなったが、存在を消されないよりはまだ良かった方だ。この街にお別れをするために正輝と秋瀬は1日だけこの世界にいられる。

 

正輝はこの世界に外部から侵入してきた異端者であり、秋瀬が2人いるためにできればこの世界から出て行って欲しいと頼まれている。

みねねの方は彼女の恋人の記憶が2週目の記憶が入ってゆき、愛しているためにこの世界に残っている。

みねねにはデウスの力もあるために神にしたいと思っているが、この街に残り夫婦生活を満喫することとなった。

 

 

この街を見渡せるほどの場所に2人がいる。この場所を見渡して、もう2度と見ることもない街を目に焼き付けていた。

「後悔してるか?」

「ううん、雪輝君のことについてもうこれ以上は干渉出来ない。彼は神になっちゃったからね」

 

正輝は秋瀬に聞いた。雪輝の友達として助けようと秋瀬なりに必死に頑張っていた。だが、今はもう彼がいくら努力しても手の届かない場所にいる。

 

 

「なぁ、2週目世界にいきたくないのか?」

「どうやって介入して協力できるの?

僕にはもう観測者の力はない。ただの人間さ…行きたくても世界がほぼ壊滅しているだろうね。君とついていくよ、君には命を救われたから」

「雪輝のことは諦めるのか?」

「言ったはずだよ、僕が手伝おうとしても手の届かないところにいる」

一緒に行くことに秋瀬或は承諾を得た。大怪我を負い、助けてくれた以上彼の命は正輝に委ねられていた。

 

彼は一度死にかけたのだから。

 

「高坂王子、日野日向、野々坂まお、上下かまど…協力してくれた4人はもう生き返えることはない。僕だけが生き残ってしまった。救われたこの命は、きっと四人の命の分までしっかりと生きないといけないってことなんだろね」

正輝は秋瀬の腕を掴み、転移の準備をした。もうこの世界に未練はない。

役割を終えて、船へと帰る準備をする。

「さてと…ここの世界もお終いか。あとの問題はこの世界で今を生きる奴らがやるだけだろう。ここから先は俺の助けは不要だな」

 

 

後はこの世界を去るだけだった。

その街には自分の家があって、物語に関与せずに普通に暮らしていた。

その暮らしももう終わり、いよいよ本来のあるべき場所へと戻って行く。この世界の今後はこの世界に存在している者達がどうにかしなければならない。ここから先は正輝達には関係ないこと。

 

彼ら自身がどうにかしなければならない。3週目の世界を幾ら関与した所で平和な世界であるために未来を変えても無意味だからだ。

そんなことをしてもデウスとムルムルに目をつけられて消されてしまう。立場が違うから身の程をわきまえてこの世界にこれ以上の関与をすることなく出て行く。

 

転移をする前に正輝は、敬意を込めて頭をさげる。

 

ーーーー大変…お世話になりました

 

そう言って、正輝は秋瀬を連れて転移して、船へと帰って行った。

 

 




未来日記編終了

仲間確定:秋瀬或(少年探偵)
次回、ボスラッシュ編(戦姫絶唱シンフォギア&魔法少女まどか☆マギカ)
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