フィーネが散り、地下に避難していた一般市民は地上へと戻っていく。二課や政府は街に残った被害をどうにかするための後始末に追われている。
正輝は彼らの仕事を手伝う必要があるが、それよりも大事な用件がある。
凛からの電話で1stの仲間がまどか達と出会い、正輝と話したいという内容だった。正輝がフィーネと戦っている間に、まどかの世界に介入してきた黒の騎士団がほむらの家に入ってきた。
彼らが1stの命令で従っているのから正輝には分からないが、兎にも角にも彼らの話し合いに立ち会わなければならない。
「悪いな、ちょっと抜け出す用事を思い出した…後始末は黒沢に頼む」
『分かったわ、アーチャー。いいわね』
『了解した…』
アーチャーはシンフォギアの世界に行き、後始末を手伝うこととなった。
「あの、正輝さん」
「響、翼、クリスはそのままその世界に滞在してくれ。俺の方は用事があるから船に戻らなきゃいけない」
正輝は響達にそう伝え、まどか達のいる世界に向かうために一旦船に帰ることとなった。
*****
正輝は立花達を連れて来ておらず、一人で船へと戻ってゆく。その後、シンフォギアの世界にアーチャーを送り込み、二課に協力して後始末を任せた。
正輝の方はフィーネ戦で身体の疲労が残っている。
「ただいま。つってもすぐにまどか達のいる世界に行かなきゃならないからな…状況はどうなってる?」
「みんな正輝を待っているわ」
モニター越しではまどか達がオロオロしている。正輝は疲労を完全回復したかったが、いつ騎士団と魔法少女達が対立して戦闘が起きてもおかしくない。
休むのは話し合いの後にするしかなかった。
「でも、さっき戦ってきたばかりで」
「俺が行かないとワルプルギス戦をする前に戦闘になったら大変なことになるだろ」
正輝は転移装置に向かい、すぐにまどかのいる世界へと転移した。
*****
「よう、ほむら」
「正輝…1stの仲間がここにきてるわ。話し合いは私とまどかがついてる。それでも用心して。
何をしてくるかわからない」
「警戒はするさ、1stの命令で動いているのかもしれないし」
正輝がほむらの家に転移すると、そこには黒の騎士団が何人かいる。その騎士団を敵視しているのはまどか達含む魔法少女軍団だった。
黒の騎士団は武器を収めて、ゼロに従っている人達は雑談をしていた。
対して魔法少女の方は恩人である正輝を殺そうとした彼らを許せない。何者なのか分からない組織に恐怖する少女もいる。
いくら自分達は危害を加えないと言っても怖いのは当たり前だ。1stが何をしていたのかをまどか達は知っている。話し合いという機会を利用して、自分達を騙しすのではないかと恐れている。
こうして殺伐とした空気になっており、いつ魔法少女と騎士団による戦闘になってもおかしくない。いや、戦闘という以前に騎士団の武装を見て戦争になりかねなかった。
前回、1stという男は黒の騎士団を引き連れてまどか☆マギカの世界に介入し、出没した
殺者の楽園である雨宮を1stが殺し、放たれた怪物は消されていった。
黒の騎士団の方の目的はまだ分からないが、彼女の弟である岩谷正輝に対話しようとする。
「3rdの岩谷正輝ですね」
「あんたがゼロって人か?」
仮面の男が先頭に出て、正輝に話しかけた。
「…なんで仮面を外さない。」
「まだ、私の素性を明かす時ではない。また会う時に仮面の下を見ることとなるだろう」
*****
こうして話し合いの席を作るために黒の騎士団の人達は準備をしていた。円状の大きな机を用意し、椅子を何脚が揃える。
正輝の側にはほむら、まどかの2人がいる。1stの仲間達である黒の騎士団には5人の責任者がいた。
ゼロ、枢木スザク、紅月カレン、藤堂、扇。この6人が正輝に会いたいとのことで話し合いの場を用意した。
「で、1stの仲間であるあんた達が一体俺に何の用だ?仲良くしましょってわけじゃないだろ?あんなことがあったんだから…知らないわけないよな」
「知っているとも、1stが襲ってきたことは。それを承知でここにきた。」
「下手すれば、話にならないってことになるぞ?」
1stの仲間がここにきてドローンを渡している。ワルプルギスの夜のこともあるが、本当の目的は『正輝達の戦力』についてだと正輝は考えた。ドローンの監視映像を1stが高みの見物で拝見し、どんな切り札を持っているのかを知ることができる。
ゼロがまず先に話す。
「岩谷嶺、君のお姉さんだね…彼女について知りたい。そして彼女がどこにいるのか」
「は、えっ?いやいやちょっと待て⁉︎」
「我々は我々の目的としてきている。1stの命令できているわけじゃない」
姉について知っているのかというのは1stから知らされている。彼女のことについて、弟である正輝ならば何か知っているんじゃないかと黒の騎士団はその為にまどかの世界に介入した。
1stの命令はドローンの輸送を命じられてはいるものの、話し合いの方は指示で動いているわけではないと言っている。
しかし、
(何考えてんのこいつら⁉︎凄く怪しいんだけど‼︎)
逆に聞いている正輝にとって騎士団の言っていることは不信感しか受け止められなかった。いくら1stの命令ではなく自分達で動いていると言われていてもそれを信じるわけにはいかない。
(なんでこんな連中が俺の姉に興味持ってんの⁉︎)
むしろ油断しているところを狙って、正輝の姉を探ろうとしているんじゃないかと正輝は黒の騎士団という組織に危機感を抱いた。
簡単に自分達の事を明かせるわけがないと。
「何度も言うが、話し合いの方はこちらの独断だ」
「それでも…あんた達が1stの指示って可能性もある。お前らの意思で動いているのなら証拠を見せてくれないか?」
今の正輝は彼らが姉に興味があること事態に疑問を思っている。
なぜ、姉を探しているのか。彼らは1stの命令で動いているのか。
それでも、1stの指示に従って動いているわけではないという証拠があるのなら正輝も断らないこともなかった。
(やはり口を割らないか…どうすれば彼が我々を信用してくれるか。力づくでやれば我々も3人の正義側とその中玉達に蜂の巣にされる)
ほむらの家にいる魔法少女達が正輝を助ける為に一気に襲いかかるだろう。
「こちらは、1stの計画を盗聴機でいつでも聞ける。その内容を君達に伝える」
「おまえらが1stの命令に従ってないという理由にはならないぞ…」
黒の騎士団は自分達が敵意はなく、
姉の居場所を知り、話をしたいだけ。
しかし、正輝の方は自分達のことを探ろうと企んでいるんじゃないのかと不審がっていた。こんな会話が堂々巡りに続いて最初に戻ってしまう。
そこで正輝はある提案をする。
「俺から提供するが、自分達が敵じゃないというのから…すぐにドローンを撤去しないのか?」
「それはできない。奴は指示の内容はちゃんと管理している。
それで、すぐにバレてしまうからだ」
信じてしまえば自分達の切り札を見られてしまい対策を取られてしまう。
英霊の情報、データドレインのことについてや呪符のことも。1stはその情報を糧として有利な状況を作り出し、正輝達と再会する時に情報を利用して追い詰める。
正輝にとっても、彼の姉にとっても、自分の弱点を簡単に晒されるわけがない。
〔ピンコーン〕
(あぁぁっ、もぅなんだよこういう時にぃ!)
話し合いにかなり行き詰まっている最中にインターホンが鳴り、正輝は荒々しくリビングのドアを開ける。
「おい!今こっちは揉めて「ヤッホー、来たけど」…えっ」
入ってきたのは、正輝の姉だった。
姉の方は議論になっていたのは全く知らずに目が点になっていた。
まず入る時の空気が違っていた。
嶺はあまりの空気の重さに、周囲をすぐに見てドアをバタンとすぐに閉じた。
「いや、姉さぁぁぁん!待ってぇぇぇっ⁉︎」
「何も見ていなかった、話し合いの修羅場なんてナニモミテイナイヨー」
嶺は全速力でその場から逃げ、正輝は姉の後ろを追いかける。
正輝の方は本人がいないと困る。
こうして来てくれているお陰で正輝が苦労して話す手間が省ける。ルルーシュは正輝の言葉で姉がいることに気づく。
(まさか…本人が来てるのか⁉︎)
「えっ、お姉さん⁉︎」
こうして話し合いをしている一同全員は唖然になった。まどかとほむらは席を立って、正輝を手伝おうと向かう。
「いま逃げてるのって私達が話してた人⁉︎」
カレンとスザクも正輝の姉を捕まえる為に追おうとする。正輝は姉が手伝ってくれるというのは知らず、黒の騎士団の方はまさか目的の人物が自分からここに来るだなんて思わなかった。
まどか達の方も知らされていない。
誤算は、姉の性格を知っていながら誰も姉がここに来ることを考えてなかったことだ。
*****
正輝の姉である岩谷嶺が介入したことによってこのシリアスな空気を見事に壊した。因みに嶺は30分後に捕まえ、ほむらの家に帰ってくると嶺の仲間が来ていた。
「あんの野郎の仲間か‼︎」
「まぁまぁ」
「落ち着いてナッツ、グレイ!」
嶺の仲間であるナッツやグレイは1stの仲間であるのを聞いてすぐに倒そうと言ったものの嶺とルーシーの二人が止めてくれたお陰で二人は納得しどうにか鎮圧した。
こうして話し合いは嶺に加えて鳴上悠、エルザ、ハセヲの3人が話し合いに加わった。
しかし、話し合いをしようとするものの。
「あ、なんか注文するわ。俺お腹すいたし」
ルルーシュを困らせたのはのほほんとした空気になっていたことだった。姉が来たことによって半数が気を楽にしている。
重苦しい空気のはずだったのに、ガチガチになってた正輝も気を楽にしている。
「おい、何かほしいか?言っておくが、自分の分は払えよ」
「それじゃあ寿司とか、いいですか?」
「はいこれ、注文用のやつがあるから」
「あ、ありがと「なにやってんのよスザク!」あぁぁっそうだった!」
正輝の言葉にスザクはすっかり空気に同調してしまう。
そんなスザクにカレンが一喝する。
話し合いをするはずの場所が乱れてしまった。更には
(.C.C…なんでお前まで‼︎)
話し合いの場所に.C.Cがいることだった。彼女の方は呑気にピザを食べて話を聞いているだけ。嶺の介入したことによってこんな事態になってしまった。
「真面目にやれよ…全く!あ、寿司頼む」
「正輝も正輝でふざけないでやろうか?」
「んなこと言われても」
「んなこと言われてもじゃありません。せめておにぎりにしなさい」
「へいへい」
姉の登場でさっきまで重苦しい空気だった議論が一気に混沌としていた。混沌になっている間は、ゼロと残りの3人はなにも言えなかった。
正輝はおにぎりを買って行き、帰って食べている。
「そろそろ本題に入ろうか。で?私に何の用だっけ?」
(いままでのシリアスは一体…)
状況を掴めてない扇は目を丸くして困った顔をしている。
「1stが君達に危害を加えたことからまず先に謝ろうと思う。すまなかった」
「ん、そう。謝るのはわかったから…そっちは敵なの?味方なの?」
「我々は…君達の味方だ。敵だとするならこんな話し合いはしていない」
ゼロと騎士団全員は武器を所持してないことを明かし、嶺や正輝達とは戦わないことを明かす。
「この話し合いは1stの命令ではない」
「ではおまえ達の行動で?」
「そうだ」
エルザの服装は鎧のような服ではなく、嶺がちゃんとした服を用意して着させている。エルザがゼロ達が自分の意思で動いているというのを聞いて、今度はハセヲが割って話す。
「簡単に信用できると思ってるのか?そっちは散々嶺を怒らせたんだからな…嶺や俺達を信用させるものくらい準備しているんだろ?」
「あぁ、こちらは1stの部屋に盗聴器を張っている。この盗聴器で1stの漏らす情報を君達に伝える」
1stの部屋についてある盗聴機があれば、彼がなにをくらんでいるのかは筒抜け。
「仲間でリーダーを止めるというのは?」
「無理だ。船の管理下である1stに力でどうにかしようとするとなにが起こるかわからない」
黒の騎士団が彼の企みを知ったとしても止めることはできない。最悪命令権で騎士団全員に世界に転移して無関係な人達をさらい、人質にするという可能性もある。
しかし、嶺は釈然とはしなかった。
「ふーん…で?いや、意味わかんないんだけど?一体どうしたいわけ?」
「…は?」
「ええっと、嶺は君達になにが目的なのかって言っているんだ」
ゼロは1stが迷惑をかけた詫びとして色々な情報を嶺に明け渡してはいる。
しかし、姉が求めているものはゼロと騎士団の極論を話してほしいとのことだった。
「では…細かい話は無しにし、単刀直入に言おう。君達の手で、暴走している1stを止めてくれ」
「…なんで?」
「1stや2nd以外にも手を貸している者がいる。その者が何者なのかは分からないが、1stを豹変させたのは手を貸した者の仕業だ」
1stを止めることを嶺に頼んだ。
仲間が手も足も出ようがないのなら、話に耳を傾けてくれている正輝達に話をし、分かってくれるかどうかの問題だった。
「1stの行動が分かり次第2ndの情報もそちらに渡す。2ndと1stは繋がっている…君達がほしい情報だと思わないか?」
「ね、姉さん」
1stと2ndの企みを黒の騎士団を通じて早々に潰すことができれば、正輝達の方は万々歳。
二人に加担した何者かも明るみに出て、黒の騎士団も正輝達と協力して動ける。
正義側を陥れようとした人物を見つけ出して確保することもできる。
ただし、それを決めるのは嶺次第。
嶺の答えは
「…分かった。いいよ」
嶺はゼロの意見に同意した。
黒の騎士団の提案に同意する理由があった。黒の騎士団から通じ、1stを辿れば2ndの情報を手に入れることができる。
嶺は正輝を殺そうとした2ndを見つけ出し、いち早くサーチ&デストロイすることができると考えた。
「ただし、そのドローンは1stが私達の監視のために置いているんなら、話は別だけど」
しかし、嶺が黒の騎士団を許すにはまだ大きな難題があった。ドローンの撤廃をしなければ、正輝と嶺、加藤と仲間達の切り札を1stに見られることとなる。
「それができないのなら、この話し合いに賛成はできないよ?」
1stのドローンをどうにかしない限りは、この話し合いの交渉は不成立となる。
「1stは機械の方について特化している…流石にそれは誤魔化しきれない。一応1stに多少は協力しなければこちらの身が危ない」
1stは、機体のことについては目を離そうとはしない。いくら欺いても、必ずバレてしまう。
そうなれば騎士団の信用を失い、最悪、1stは命令権を使い、力づくで騎士団を動かされてしまう。
「なぁ、俺(私)に考えがあるんだが」
そんな時に、ハセヲとエルザはあることをゼロに提案した。
*****
まどか☆マギカにある1stの基地内
その基地でドローンを生成し、ワルプルギスの夜にて正輝達の情報を得ようと準備している。その基地内に6thが突然出没したと連絡が入り、基地にいる騎士団全員を1stに加担した連中であるとみなして襲撃した。
『た、大変です!6thに奇襲されてうわぁぁぁっ⁉︎』
「お、おい!どうした⁉︎」
黒の騎士団から緊急として1stに連絡が入る。
『彼女の猛攻で…ぜ、全ドローン、全て破壊されてしまいました‼︎』
「クソッ!6thのやつ…先回りして‼︎いや待て?どこで…どこでそんな情報が⁉︎」
『そ、それが突然天井から落ちてきて【偶然】基地に落ちてきて…それからはサーチ&デストロイと言いながら我々を…うわぁぁっ‼︎』
「そんななんでっ⁉︎この計画は僕と騎士団以外知らないのに。それがこんなくだらない偶然で馬鹿げてる⁉︎いや、やりかねないっ…あの女は空からいきなり奇襲してきたんだっ…おかしくないか。クソッ!」
1stは6thの襲撃に焦った。6thがまだ基地を襲っているのなら、騎士団を人質にしている。
人質になっている騎士団の方は緊急テレポートを使って逃すことができるものの、1stはルルーシュ達を使い嶺を潰そうと考えた。
「もういい!僕が出る!まだ早いがルルーシュと協力して6thをいまここで叩き潰し「決着はA'sにしろ」け、けどっ⁉︎」
赤いロープの者が1stの足を止める。
1stは本来の目的を見失わずに、嶺の撃破を後回しにした。
「6thがよくも、僕の考えをこんなっ…ちっ!ドローンはもういい‼︎作戦は中止、騎士団をすぐにでも引き上げさせる‼︎」
緊急テレポートにて基地内にいる騎士団を撤収させた。赤ロープの言う通りに1stは引き下げざる負えなくなった。
*****
「あっ、テレポートされますね」
「1stの説得は頼んだぞ。ダメなら私とカレン、スザクがとうにかして説得する」
「「「了解‼︎」」」
基地は襲撃された状態にして6thによって破壊された。実際死人は出ておらず、大量に破壊されたドローンが転がっているだけだった。
「これで宜しいでしょうか?」
「ん、いいよ」
「き、基地が…」
まどか☆マギカの世界で1stを相手に終わらせてもいいが、1stは我が身大事であるためにそばにいる騎士団を使ってくる。更には2ndの情報も引き出せられない。
ほむらとまどかはまさか自分達の基地を犠牲にするとは思わなかった。ゼロは1stがこの世界で決着をつけるつもりはないとの理由で無駄に無人機を操作して襲わせることもない。
「彼は、リリカルなのはA'sの世界で決着をつけると言っていた」
連絡メールにて6thが1stを倒しましたと2ndからも来て、2ndの企みがわからなくなる。正輝の姉が1stを倒すのはまだ先のことで、およがせる必要があった。基地を壊し、6thが破壊したように送ってほしいと、ハセヲとエルザが提案した。
「これであちらの方はドローンが全て壊されてしまったことになりました」
「ん…これは中々うめぇな」
鉄くずになったドローンはフェアリーテイルのガジルの餌として与えられていた。隣でガツガツと残りのドローンを食っている。
「…こんな安い手で引っかかってくれるとはな」
C.C.は燃えゆく基地を頭を上げて眺めている。1stにとって基地の一つや二つは継続している計画よりもずっと安いもの。ワルプルギスの夜の戦いでどのみち崩れゆくものでしかない。
「では、我々はこれにて。後の連絡はこの戦いを終えてから。ご武運を祈ります」
「ん、じゃーね」
ゼロと率いる黒の騎士団総員は1stの緊急テレポートにて船へと撤退していった。
*****
黒の騎士団撤退後、1stが状況の説明をするもののゼロが6thの出現に察知できずに襲われたことを知らせる。
ドローンは無残に壊され、中には燃やし尽くされたものもあるといい、回収は不可能だと報告。
1stは報告を聞いて、いきなり基地が襲撃されるとは思ってもおらずがっくりして帰っていった。
ルルーシュは部屋に戻り、ソファに座り込む。
「ずいぶん苦労したな」
「1stを正気に戻すためだ…まぁ、あいつを正気に戻したことで悪いのは変わらないがな。少なくとも大量の機体増産や、正義側同士の潰し合いをどうにかできる。あんな状態で悪化するよりマシだ。元に戻しても悪いままだが…それでも今のやり方では騎士団全員の不満が募る。俺とスザク、カレン、.C.2の四人がどうにかしてくれたお陰で不満は抑えられているが…」
黒の騎士団の不満は1stの行動によるもの。これで1stが強行手段にでも入っていたら組織内で反乱が起き、1stを殺そうとする。
反乱が起きていないのは1stが周囲を自分の都合で押し付けるほどまだそんな低俗に成り下がってないからだ。
「肉体的なものじゃないからな、あれでも痛めつけたりして従ったりしてないからマシだ。問題は精神的な部分だ。すぐにでもどうにかしなければ」
「面倒なリーダーだな」
「しかし、どうにかするとしても…彼らがワルプルギスの夜とやらに勝たければならない。死にそうになってもこちらは助けに行けないからな」
1stの暴走を止めるには正輝達がワルプルギスの夜をどうにかして勝ち、生き残らなければならない。
「話し合いの方は解決した。後のことは、彼らがどうにかするしかないだろ…動くのはまだ先のことだ」
話し合いに向かっていたルルーシュ達は、疲れて休むこととなった。