Justice中章:歌姫と蘇生と復讐と   作:斬刄

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5話二人散策

7/3 11:24

 

「失敗⁉︎」

「うん。残念だけどね」

 

秋瀬から正輝に未来日記所有者から守る為に正輝と刑事である西島、友達の三人を加えての昨日の計画についての結果を電話で連絡していた。

 

まず最初に携帯電話のアンテナ塔で孫日記を打破するはずの予定が狂わされていたこと。その破られた理由は、我妻由乃という少女が高坂の家に現れ、持っているサバイバルナイフでコードを切られてしまった。

我妻由乃。その少女によって秋瀬達の予定が狂わされたからだ。

 

その女は天野雪輝の彼女でいつもくっついているが、雪輝の意識を捻じ曲げ、彼に対する愛は歪んでいる。一人にしてはかなり危険な存在であることがわかった。彼女は恋人である雪輝を監禁し、雪輝を助けようとする友達に牙を向けたからだ。

 

(なんて女だ…)

 

 

秋瀬と高坂の二人はアンテナ塔に向かう事となり。襲ってきた二人組に孫日記を使われ、西島と正輝の二人の壁を突破されてしまった。次に協力してくれた友達二人が倒され、孫日記所有者に追い込まれる形となった。

「二人の命は助かっても、切り札である日記を取られたんだろ?」

「うん、まあね」

正輝の活躍によって時間を大幅に稼ぐことができ、塔による作戦には成功した。この作戦で孫日記によるサーバーからの支援が送れなくなってしまう。

しかし、

『ひっかかりやがったぜ!こいつら』

 

襲ってきた二人は孫日記だけを持っている一般人ではなく、本物の未来日記所有者だった。孫所有者を倒すための作戦だったが、失敗し、屋敷内にいる二人が返り討ちに向かうが倒され、高坂の家が焼かれる。

結果、二人の未来日記を持って行かれ、秋瀬達の策は失敗に終わってしまった。

 

(がっくりはしたが…失敗したとしても助けるチャンスがあるから半分は嬉しい。しかも未来日記所有者!)

 

正輝は彼らと接触しようと試みる為に秋瀬にアドバイスを教えてもらったが。

「うーん…流石に近づくのは、止めておいたほうがいいよ」

「?どういうことだ?」

 

ただし、正輝が彼らを助けるにしても幾つか条件があった。一人であの二人に向かうのも危険だがその点に関してはどうしようもない。問題なのは

 

「君が尾行することにも気づかれてしまう。やめておいたほうがいい」

 

二人を助けるための条件としてまず一つ目は

【彼らの所在】

 

あの二人が一体どこにいるのか分からない。聞き込みをしたとしても無差別日記とやらで見つけられる可能性がある。やみくもに探しても時間がかかってしまう。

 

二つ目は交換日記の打開策

 

無差別日記については所有者を中心とした周囲の未来を無差別に予知できるためその張本人が病院から動かないから正輝の事について予知される事はない。しかし、互いが日記を確認して近くにいる場合、正輝の行動が記されてしまえば、正輝がいる位置を特定され、日記所有者相手に無防備のまま挑むことになってしまう。

 

「何か方法はないか…」

 

正輝はそのことについて何時間か悩んでいた。

 

7/7 9:43

 

ニュースでは高坂の家を焼いた犯人がかくまっていたことがわかったが、行こうと準備している途中に警察が取り調べをしているに違いないと思って、その場所に行かない事になった。取り調べをしているのなら入ることはままならないからだ。

 

未来日記については無差別日記の所有者と彼ら二人が遠くにいる場合なら問題はない。

正輝は遠くから監視すれば安全だということで一応解決した。

 

 

(未来日記はまだ壊されていない。つまり、7th達が日記で監視している可能性はある)

(でもそれ何の手がかりにもならないぞ?近くにいても遠くにいても観れるだろうし、てゆうかどこにいるのかわからない時点で近くにいたことがわかってもわかんないぞ?)

まだ家にこもっている正輝に神様から念話で話をし、提案をするも無駄に終わる。

 

(あのカップルには指輪がなかったから結婚してないし、男は茶髪で女の方は青い髪をしてた。男の服は上下真っ白の格好、女の方はスカートじゃない身軽な格好をしている。ジャージとかじゃない。

 

あの何が言いたいわけ?)

(バカモン。生死をかけたサバイバルゲームじゃからいつ死んでもおかしくない。もしも最愛の二人なら死ぬ前にかけがえのない大切な事…二人だけの結婚とかも考えられるじゃろ)

(まぁ、確かに…でも二人だけで結婚?周りに人とかはないのか?)

(ありえんじゃろ…だって殺し合い真っ只中に入ってるわけだし)

未来日記によるサバイバルゲームをやっている時点でまず、人通りの多い場所で結婚とかをすることはなかった。

(つまり人が集まることなく結婚式場になりそうな場所を探せばいいんだな)

(そういうことじゃ)

しかし、携帯で結婚の会場をネットで調べるもののどれも人が集まるものばかり。そもそも人目のつかない場所で結婚する場所を探すとしても範囲が広すぎる。

少なくとも、一番大事な結婚を粗末な場所でやるはずがない。必ず二人にとって大事な場所あることには違いなかった。が、二人が大事にする場所がわからない以上特定して探すのはとても困難。

 

(やっぱり、無理か…)

 

正輝は諦めるしかないのかと思っていたその時。

(思ったんじゃが…正式にやっている結婚式会場以外にもその式場の建物が解体される前の式場は調べておるのか?)

「タワーSAKURAMIとかか?」

そのタワーは一ヶ月後には壊されるようになっており、立ち入り禁止の場所だった。そのタワーにも調べると結婚式の会場がある。しかし、あの二人がそ他のタワーが大事であり目指している場所が本当にそこかどうかわからない。

結婚式場の建物をもうすぐに壊すところはタワー以外に他にもある。もし、桜味市に二人がかつて住んでいるのならその可能性は大きい。

(それでダメなら無駄足…当たりの場合は即回収に移る!)

 

正輝は二人がそのタワーに行くことに賭けた。ダメなら無駄足だとわかってはいるものの、工事される建物で人は近寄らず、式場で目立っているのならあそこぐらいしかない。

すぐに出かける準備をする。すぐにでも逃げられるように、変な格好をする事なく、身軽な服装ですぐ外に出かける。

 

 

もしもその式場にいなかったらダメなら諦めるしかなかった。だが、

 

 

正輝の賭けはあたった。

 

 

(見つけた⁉︎)

 

 

電車を待っている二人をすぐに見つけ、ベンチに座っている。二人をすぐに見つけたのは運が良かった。女性の方は指輪を持っており、男の方は電話で誰かと話をしている。

二人がどこの式場にいくのか、彼らを尾行する必要がある。

 

まず先に二人が乗る電車の時間を確認しようとしたその時

「おい」

「⁉︎」

 

二人が正輝に声をかけている。怒っているような声をしているわけではないが、

 

(これはかなりヤバイ…いきなりばれたのか⁉︎)

 

正輝の方は尾行されたことにもう気づかれたのかと心拍音が鳴り、ゆっくりと後ろを振り向くとやはり二人がそこにいた。しかし、探っていたのがばれたのではなく

 

「これ落ちてたぞ」

「あ、ありがとうございます」

 

 

正輝が駅の時間を見ている間、ポケットからハンカチが落ちていたところを見て、二人が拾ってくれた。

 

「なんなんだあいつ」

「ねぇマル。そろそろ」

「おう、時間か」

 

正輝は二人の様子を見ながら、電車に乗って怪しまれることなく携帯ゲームをしながら二人をいつも見ていた。

*****

 

正輝は二人と同じ駅に電車を降りた後、タワーとは別の場所に向かい、その二人から離れる。

喫茶店でとにかく一息つける場所に撤退する。

また尾行するのは危険すぎるからだ。

「あ、危なかった…」

(見事じゃ、これでリンクの方は問題ない)

「え、どゆこと?」

二人が接触した時にマスター・オブ・ザ・リンクはすでに二人に繋がれることとなっていた。正輝の仲間になったというわけではないが、命の危機の場合に連絡してくれることには大変貴重で重要なものだった。

 

 

 

という大事なことを神様は正輝に話していなかった。

 

(ハァ⁉︎マスター・オブ・ザ・リンクで繋いだだけで位置の方は問題ないってこと⁉︎)

(うむ、これでマスター・オブ・ザ・リンクで繋げれた。ただし、助けるタイミングは必要じゃがな。

あ、これも伝えるの忘れておった)

(あんたなぁ…話してないこと多すぎだろ‼︎)

 

このマスター・オブ・ザ・リンクを使って二人を救出するために早速取り掛かった。

 

*****

 

あの時の二人のカップルがタワーに、後から二人の子供と男の大人一人の三人が入ってくる。正輝は彼らが入ってくる様子を双眼鏡で遠くからずっと見ていた。時間が経つにつれ、タワーの所々から爆発している。

 

その音によってタワーSAKURAMIの周辺には警察とやじうまが大勢寄ってきた。

 

7/7 13:50

 

建物の高い場所にタワーの上の階を見渡すことができる場所に行く。

どの場所で準備をしなければならないのかも考えならなければならないから建物を必死に探す。建物にあるエレベーターを使って屋上から確認する。距離については制限があるためにタワーの近くの大きな建物の屋上を使わないと機能しないといけなかった。

 

(よし、見つけた‼︎)

 

 

大きい公共施設を見つけ、すぐにエレベーターで屋上まで上がる。機能が回復し、二人の命の危機による連絡が正輝に届いた。

リンクに繋がれた二人が死にかけている。

(距離とかは問題ないか、助けるためのタイミングとかは!)

(距離は問題ない!タイミングはわしが図る!)

(なら俺はタイミングを間違えないようにしないとなぁ!)

正輝は双眼鏡を荷物に入れて、二人を救出するために携帯を両手に持っていた。

「運命っつーのは何が起こるかわからないね」

(マスター・オブ・ザ・リンク発動。今度はしくじるなよ、神様)

(わかっとるわい)

 

神は因果律を調整し、正輝は二人の救出の最終手順に入る。タイミングを計って、彼らを救い出す。そして、

 

 

7/7 14:10

(今じゃ)

(転移!)

 

正輝は携帯のボタンを押し、画面からは救出は成功と表示されている。彼らがいたタワーは爆発して崩れていき、灰色の煙と瓦礫の山へと変わってゆく。転移は完了した。無事前の一人と同様に二人を助ける事に成功した。

デウスに連れて行かれたり、突然自分の身体が消されてない。これは、安全に救出が成功したという何よりの証拠だった。

 

正輝は疲れ果てて床に倒れている。

 

 

「にしても、俺を許すって…この世界の神は一体何を考えてんだ」

デウスは救出したところを狙われ、消されることなく因果律を変化させたということに関しては水に流されることとなった。

 

正輝は、なぜ許されたのかは疑問に思っているかと仰向けになって寝転んだまま考えている。

 

携帯の画面には戦場マルコと美神愛という二人の名前が記されており、救出完了と後から表示された。

 

因果律が大きく変わる事なく、デウスに咎められる事なく事なきを得た。無事二人を助ける事に成功できたものの、正輝は二人のことやマスター・オブ・ザ・リンクによる接続の問題で建物を探し回っていたために疲れ果てて一歩も動けない。

「…少ししたら、帰るか」

(じゃな)

正輝は公共施設の屋上で携帯を確認しながら空を見上げて寝転び、回復した後に電車に乗って家に帰って行った。

その施設にそのままぐったりしていたら働いている人に見られて叱られる。

ぐったりするのは家に帰ってからにした。




Qよく助けられましたね。あの二人と関与するのはかなり厳しいと思います。正輝の固有スキルであるマスター・オブ・ザ・リンクで二人を自動接続及び生命の危機を連絡して救出ですか。かなり強いですね

A話的にかなりきつかったです。彼らとどうやって二度関与するという方法がかなり狭まれていたのは事実です。どうやって助け出すかって思いついたのが二人がまだサバイバルゲームをやっているのと、選ぶ結婚式場が人が集まる場所じゃないことです。ただ、タワーSAKURAMIじゃなかった場合だと諦めてさっさと帰らざるおえませんですが。
マスター・オブ・ザ・リンクに距離が必要な理由は、本来の能力の場合距離は必要ありません。ですが能力が抑制されているので距離がないとリンクが切れてしまいます。(なお高坂黄泉を助ける時の距離は問題ありませんでした)

どうやって見つけられたのかと言うのは幸運スキルが高いからというくらい。要は運が良かったということです。
Q助けたのは良かったものの、彼らが目を覚まし正輝達に協力するって言われても二人の返答は来須圭悟のようにいい迷惑だと言われるのでは?助けられてもやはり微妙なままで終わってしまうのではないかと?

A正輝本人は彼らの意思を尊重しますし、まず助けられてその後協力するか別の世界で平和な人生を過ごすか尋ねるくらいです。今まで仲間にしてきた人達の気持ちをずっと無視して正輝の都合で無理矢理入れられているのなら、仲間との関係は麻紀と同じように複雑でしたし、まどか達を仲間に加える前にちゃんとどうするか尋ねました。
あの二人の方は二人一緒ならよっぽどのことがない限りは冷静に互いに相談して協力し合いながら正輝のことを判断します。
(シンフォギアの方はルールによってかなり無理矢理に仲間に加わらせたけど…)
ただ自分達の戦力だけを求めているのなら正輝は未来日記の世界を無視し、未来日記所有者を助けに向かってません。二人が別世界で安心して幸せな生活で生きるのもよし、正輝達に協力するのも、その二人が決めるかというのを質問する必要があります。

余談

それにしても今回は、かなり難しかった。
次回は…えーっと。これもどうすればいいんだ?
次回もまたややこしくなりそうだなぁ…

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