ミラ達の元に着いた時には‥‥エルフマンは意識を失って地面に倒れていた。
そして、ミラの魔力を辿り、進むと‥‥
「リサーナ?」
リサーナが力なく倒れていた。
眼には既に光が無く、魔力が消えて行く。
「あ、アレス」
ミラは涙を流しながら俺を見る。
「おい! しっかりしろ!」
すぐさま治癒の魔法を掛ける。
だが、治癒の魔法を掛けても効果が無い!
「くそっ! 何でだ!」
「リサーナ! 目を開けろっリサーナ!!」
リサーナの体が光り出す。
「なんだ?」
徐々に体が薄れて行く。
「やめろっ!」
ミラはリサーナを強く抱き締める。
「消えるなっ!」
ミラの願いは虚しく、体は薄れて行くだけだ。
「待てリサーナっ! 待ってくれっ! わたしを置いてくなっ! 消えちゃダメだっ! 待ってくれ!!!!!」
リサーナは最後にミラに向けて笑みを見せ、空へと消えた。
俺は‥‥何も出来なかった。
「あ‥‥‥ぁぁ」
ミラは呆然と消えたリサーナを抱き締めていた自分の手を見る。
俺は黙ってミラを強く抱き締める。
「あぁ‥‥ぁぁぁ」
脳が理解出来ていない、追い付かない。
「済まない‥‥救えなかった」
震える声で、涙を堪えながらミラに言う。
ミラは爪を皮膚に食い込ませ、裂く程に強く俺に抱き付き、大粒の涙を流し、大声で泣き叫んだ。
「アァァァアァアアァァァ!!」
「俺が‥‥俺が‥‥」
ミラの悲痛の叫びに耐えられず、涙を流した。
この日、俺達は共に傷付き、叫び、涙を流した。
そしてその翌日、妖精の尻尾から一人の男が消えた。
その男の家には一枚の手紙と家の鍵が置いてあった。
『ミラへ
本当なら、傍でお前の傷を癒したいが‥‥
きっと‥‥俺が居ればお前は傷を癒せないだろう。
だから俺はギルドを離れる、お前を一人にする俺を許してくれ。
謝っても許されないだろう、俺はそれだけの事をした。
きっと俺は帰れない、だから家の鍵は置いて行く、好きに使ってくれ。
お前の相棒として俺は誇らしい、だが俺は最低だ。
皆に嘘を吐き続けて来た、リサーナを救えなかった、最低で最悪な男だ。
だから‥‥俺の事は忘れてくれ。
それがお前の為でもあり、ギルドの為でもある。
自分勝手だと思うだろうが‥‥許してくれ。
最後に皆へ、こんな馬鹿な男を愛してくれてありがとう。
妖精の尻尾は最高のギルドだ。
アレスより』
この手紙が発見された時、ギルドから一枚の依頼書が消えていた。
100年間、誰もが命を落とす『呪いのクエスト』と言われているクエスト。
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