俺は溜息を吐きながらギルドに入る、すると、エルザがドレス姿で慌てていた。
「‥‥‥駄目だ、やっぱ帰ろ」
ギルドから出ようとするとカナとレビィに止められた。
「はいはい、ちゃんと取材を受ける」
「ミラさんから怒られるよ?」
「頼む帰らせて」
若干涙目で訴えるがミラ本人から引き摺られ、渋々隅の方で酒を飲んで居た。
すると‥‥
「オゥ―――――! ティタァァァニア‼‼」
俺の耳はソイツの声を捉えた。
直ぐに魔力と気配を完全に消し、様子を窺う。
「やっべ、本物だ!クール、COOL、クゥール!!本物のエルザじゃぁん!!クゥゥゥール!!」
今来たのは週サラの記者のジェイソン。
此奴は俺が嫌いな男、いや、正確にはウザい男なのだ。
理由は二つ、五月蠅い事とテンションが高い事、それはもう俺が全力で殴りたくなる位のウザさだ。
遠くで見ているとエルザはいつもの鎧姿になっていた。
「これでは普段のままではないか…折角のドレスアップが…」
「ノープログレム!こーゆー自然体を期待してたんですよ!」
その後何故かルーシィは、自分を見てほしいアピールをし続けるが、スルーされる。
しかし会話を聞いているととんでもない事を言って居るな、エルザは好きな鎧がバニーって何だ、何でバニーなんだよ、しかもそれが一番のお気に入りなんだ、いや待て、もしや幼い頃にふざけ半分でプレゼントしたあのバニーではないだろうか?
その後ハッピーを取材してて、グレイ、ジュビアに取材しに行き、次にナツに取材したのだが思いっ切り打ん殴られた、でも殴られた記者はものともせずに記録を続けた。すごいプロ根性だ、其処だけは認めて遣る。
次にエルフマンに取材、返答はもちろん漢の一言、意味不明だ。
シャドウ・ギアは三角関係を質問にドロイとジェットがノーコメントの一言を言って来た、しかし息ピッタリだ。
カナはグラビアの催促だが、それよりも酒らしい、カナらしいな。
そしてマスターの所に行った記者、緊張の為か、かなり嘘っぽい事を言う、駄目だこの爺。
その後、マカオとワカバの所に行っていた、そして何故か若干涙目になってたルーシィは、突然バニーの格好で出てきた。
「皆ぁー、注もーく!あたし歌いま~s「歌なら俺だ!シュビドゥバー!!」!?」
「「ガジル―――ッ!!?」」
「「またお前か―――!!?」」
折角のルーシィの出番がガジルによって遮られた。
当然記者はガジルに夢中になった。
『正しいモンが馬鹿を見るこの世界で、お前はいつも…馬鹿をみていたよな。それってつまり、バカは正しいって事だろ?おい相棒、聞こえるかい?俺の魂の歌が!』
「うっせーガジル!」
ガジルが歌い始める前にナツがぶっ飛ばした。
「テ…メェ…!」
「下手な歌唄ってんじゃねえ!俺はこいつに用があるんだよ!」
ここから先はいつもの通り、ナツとガジルのケンカが始まった。
何が気にいったのか、取材をし続ける記者。
そしてナツとガジルにぶっ飛ばされる記者。
「と…突撃レポ…ダゼ…くぅ~る…」
「プロだね…」
ハッピーが突っ込んだ。
しかし、喧嘩で辺りの被害が大きくなるのを恐れた俺は仲裁に入った。
「二人とも止めろ!」
二人の頭を掴み、床に叩き付ける。
「ゴガッ!?」
「ブペッ!?」
仲裁し終えた俺はまた隅に戻ろうとしたのだが‥‥その前に見付かってしまった。
「其処に居るのはもしやも・し・や! 妖精の尻尾最強の魔導士にして全知全能の魔導士アレス!? クール! ベリーCOOL!」
記者は俺の周りをグルグルと周りながらカメラのシャッターボタンを押しまくる。
う、うぜぇ‥‥
「あ、握手してください!」
「手が使い物に成らなくなって良いなら」
飛び切りの笑顔で言うがそれでも求めて来るので折れない程度に握る。
「くくくくくCOOL!!!」
嬉しさと痛みが混ざった表情でそう叫ぶ。
う、うぜぇ‥‥
「質問をに、三個しても良いですか!?」
「手っ取り早くな」
「使える魔法は?」
「全部」
「好きな色は?」
「金・銀・紅・黒」
「フードを何時も被って居る理由は?」
「落ち着くから」
「最後に一つ、気に成る異性は居ますか?」
「ん」
ミラを指差した。
するとミラは赤面に成り、両手で顔を隠しバーの中に隠れた。
地味な仕返しだ。
「COOL! COOLだぜ! 今度お食事してください!」
「断る」
「ならミラさんとツーショットを一枚!」
「それなら良い」
この後、俺とミラはツーショットを取り、今週の週間ソーラの表紙を堂々と飾った。