FAIRY TAIL 全知全能の魔導士   作:勇義

3 / 27
グレイ・ラクサスVSアレス


氷と雷

妖精の尻尾に加わって二日。

俺はグレイ・フルバスターと言う少年に決闘を申し込まれた。

正直面倒だが‥‥少し此処の実力と言う物を知りたいから受けた。

 

「へへっ! ボコボコにして遣る!」

 

グレイは早速、構えるが俺はそれを制止し、忠告する。

 

「ちょいと待て、戦うのは良いが俺は“右腕”しか使わん」

 

俺は珍しい魔法が二つ使える。

何方とも失われた魔法(ロストマジック)と言い、珍しい魔法なのだが‥‥その力を制御する為に俺は基本的に片腕しか使わない、両方使っても良いのだが‥‥もし力加減を間違えればギルドが吹き飛ぶ可能性がある、だから、基本的に片腕しか使わないのだ。

 

「その余裕、ムカつくな!」

 

「いや、お前の体を思っての事であって‥‥」

 

俺の発言は全部火にガソリンを注ぐ様に怒る。

 

「これは‥‥面倒だ」

 

外野は俺が勝つか、グレイが勝つかで賭けをしている。

因みにグレイが7で俺が3だ。

 

「あぁ~ごほん、両者準備は良いかの?」

 

「何時でも行けるぜ!」

 

グレイは今にも飛び掛かるのを堪えながらそう言う。

俺は黙って頷いた。

 

「それでは、グレイ対アレス‥‥始めぃ!」

 

合図でグレイは両手を添え、構える。

 

「先手必勝、アイスメイク・槍騎兵ランス!」

 

氷の槍が飛んで来た。

右腕でその槍を受け止める。

 

「へっ! 遣るじゃねぇか!」

 

「‥‥‥成る程、造形魔法か」

 

右腕に冷気を集め、グレイに向け、グレイの出した槍の三倍の量を出して放つ。

 

「! お前も俺と同じ造形魔法使いか!」

 

躱しながらそう言う。

残念、俺はそんなんじゃない。

 

「アイスメイク・大槌兵ハンマー!」

 

今度はデカいハンマーを造って俺を殴って来た。

 

「オラオラオラオラオラオラオラオラッッッッッ!!!」

 

ハチャメチャにぶん回す。

俺はそれを冷静に躱す。

 

「オラッ!」

 

「破竜拳はりゅうけん」

 

ハンマーを軽く叩く。

すると強力な衝撃が発生し、グレイのハンマーが砕け‥‥

 

「オワァァァァッッッ!?」

 

グレイは吹き飛ばされ、ギルドの二階を突き抜け見えなくなった。

 

「し、勝者アレス!」

 

辺りの者は驚いて口が開いて居た。

いや、一人だけ笑って居る。

 

「中々やるじゃねぇか新人」

 

その笑って居た奴が俺にそう言う。

 

「‥‥ラクサスだったか?」

 

「そうだ、最強候補の男だよ、新人さん」

 

挑発的発言。

此奴、一番厄介かも知れない。

 

「それで‥‥最強候補が何の様だ?」

 

「お前、全然力を出してねぇだろ、気に食わねぇな‥‥」

 

ラクサスの体から雷が走り、バチッと音を立てる。

此奴は雷系か? しかし、何処か見覚えのある雷だ。

 

「如何だ? 俺と戦って見ないか?」

 

「‥‥‥構わない」

 

俺は静かに構える。

 

「おいジジイ! 審判頼むぜ」

 

「解った、アレス、済まんが相手してくれ」

 

「別に良いけど‥‥‥強そうだから半分出す」

 

さっきから肌に感じる魔力、中々だ。

手を抜いて居たら怪我するだろう、だから“左腕”をポケットから出した。

 

「半分だぁ? 大層な余裕だなおい?」

 

「まぁな、本気でしたら怪我じゃ済まねぇだろうし」

 

俺は笑ってそう言う。

ラクサスの額に血管が浮かび上がる。

挑発に乗り易いな、上手く事が進めばいいが‥‥

 

「それでは‥‥ラクサス対アレス‥‥始めぃ!」

 

開始の合図と同時に両方動く。

 

「破竜拳」

 

衝撃波をラクサスに向け放つ。

だが、それを躱し、拳に雷を纏わせ、殴る。

左腕でその拳を止める‥‥が。

 

「ッ! 重い!」

 

予想に反して拳は重かった。

堪えれず、吹っ飛んだ。

 

「チッ!」

 

片腕で地面を掴み、止まる。

 

「まだまだぁ!」

 

今度は雷を纏って高速で突っ込んで来た。

 

「!」

 

地面に衝撃波を撃ち、空に逃げた。

成る程、最強候補は伊達ではない様だ。

しかし、あの魔法は‥‥まさか彼奴。

 

「如何した? こんなもんか?」

 

「冗談、まだまだ行けるぞ?」

 

「へっ! そうじゃないと困るんだよ」

 

俺の頭上に黒雲が現れた。

 

「レイジング・ボルト!」

 

雷が俺に直撃した。

 

「ははっ! 何だ何だ? 口の割には弱いなおい?」

 

何か俺を倒したみたいな事を言って居るな。

 

「おいおい、まだまだ行けるッたぞ?」

 

俺は地面に降りて手を合わせる。

 

「ご馳走様、中々美味かったぜ?」

 

「なっ!? お前まさか!」

 

ラクサスは眼を見開き驚く。

しかし、此奴まさか滅竜魔導士だったとは驚きだ。

だが、別にそんな事は如何でも良い。

今は此奴を大人しくさせる事が先だ。

 

「チッ! オラッ!」

 

雷を纏わせ、剛腕を振る。

それを右腕で受け止める。

 

「!」

 

拳を止められた事に驚いている。

俺は笑って言う。

 

「何だ? 随分と遅く見えるぞ?」

 

「吹くなよ!」

 

雷を纏い、ラッシュを打ち込む。

だが、全て右腕で受け止める。

 

「悪いな、そろそろ終わりにする」

 

左腕に黒い雷を纏わせ、拳を振り上げる。

 

「雷神の鉄槌」

 

ラクサスの腹を殴り飛ばした。

地面を数回撥ね、地面に俯せに成って倒れた。

俺はラクサスに近付き、言う。

 

「‥‥軽く殴ったから大丈夫だろ?」

 

ラクサスは苦笑いを浮かべながら弱弱しく言う。

 

「これで‥‥軽くか‥‥参ったぜ」

 

ラクサスはそう言い、意識を失った。

 

「勝者・アレス!」

 

歓声が一気に湧く。

 

「ふぅ‥‥疲れた」

 

そう溜息を吐き、一日を終えた。

しかし、更に疲れる出来事が三日後にあるとは思いもしなかった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。