FAIRY TAIL 全知全能の魔導士   作:勇義

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X777年 ナツ・ドラグニル加入。


火竜

 

妖精の尻尾 

 

テーブルに座る俺にエルザが依頼書を持って来た。

 

「アレス、一緒に仕事に行かないか!」

 

「悪い、先客が居る」

 

俺の隣に座るリサーナを指差す。

エルザは渋々と諦めた。

 

「アレスってモテるね?」

 

「? そうなのか?」

 

首を傾げて問うと、リサーナに溜息を吐かれた。

何か傷付くな。

 

「おぉ~い、帰ったぞぉ~い」

 

マカロフが帰って来た。

あの爺さん、二日位帰って来なかったな?

何処に行ってたんだろう。

よく見れば、爺さんの横に桜色の髪と白銀の鱗模様のマフラーが特徴の少年が居た。

 

「マカロフ、ソイツ誰だ?」

 

「おぉアレス、紹介しよう、名前は「アレス、俺と勝負しろ!」これ!」

 

何か行き成り戦闘を申し込まれた。

 

「おい、何馬鹿な事を言ってんだ死ぬぞ!?」

 

「そうだ、お前がどれだけの力の持ち主か知らんがアレスは別格だ! 下手すれば死ぬぞ貴様!?」

 

「グレイ位で妥協しろ! 死ぬぞ!?」

 

上からグレイ、エルザ、ミラと少年を止める。

つか何でみんな『死ぬ』って言うんだ? 俺は加減するから死ぬ事ないのにな?

 

「勝負をするのは構わないが‥‥何故俺だ?」

 

少年に問う。

すると笑い答えた。

 

「じっちゃんが言ってた! アレスって奴が強いって! だからだ!」

 

俺はマカロフを見る。

即行で目を逸らした。

 

「はぁ‥‥お前名前は?」

 

「ナツ‼ ナツ・ドラグニルだ!」

 

 

 

 

 

俺とナツは表に出て軽く準備運動する。

その間に観客では『アレスに傷を負わせれるか、負わせれないか』の賭けがされて居た。

比率は傷を負わせれないが殆どだが‥‥ラクサスとミラが傷を負わせれると賭けている。

 

「新人、ちょいとは期待してるぞ」

 

「同じく、まぁかすり傷位なら行けるだろ」

 

「何ぉ~! ボコボコにしてやる!」

 

火を噴きながら怒る。

成る程此奴は炎使いか、なら打倒に水で戦って遣るか。

 

「それでは‥‥ナツ対アレス‥‥始めぃ!」

 

マカロフの合図と共に速攻で攻撃を仕掛ける。

 

「水竜弾ウォータードラゴンブレット」

 

両手の指先から水の弾を撃ち出す。

 

「よっ! ほっ!」

 

素早い身の熟しで弾を躱す。

 

「火竜の‥‥」

 

息を吸い込む。

 

「咆哮!」

 

炎のブレスが飛んで来た。

此奴‥‥滅竜魔導士だったのか!

 

「反射リフレクション!」

 

ブレスを跳ね返す。

 

「うおっ! 遣るじゃねぇか!」

 

「‥‥‥悪いがまだ一割も出してないぞ?」

 

「んだと!?」

 

何か驚いているが‥‥現に全然出してない。

 

「良し、こうしよう、お前の全力を俺に見せろ、それが俺に通用するなら俺は本気を出す」

 

「? 良く解んねぇけど、本気で行きゃ良いんだな!」

 

ナツは何やら構える。

 

「滅竜奥義―――紅蓮爆炎刃ぐれんばくえんじん!!!」

 

螺旋状炎を纏い、突っ込んで来た。

それを片手で受け止める‥‥が。

 

(熱っ!?)

 

皮膚が焼け始めた。

俺は慌ててナツを地面に叩き付ける。

 

「おがっ!?」

 

地面に罅が入る。

少し強く叩き付けてしまった。

 

「いてぇ~! 火竜の咆哮!」

 

叩き付けられた状態から咆哮を放ち、俺を燃やす。

 

「「「アレス!?」」」

 

グレイ達が叫ぶ。

 

「だぁ~はっはっ! 如何だ! これが俺の実力だぁ!」

 

「‥‥‥成る程、こんなもんか」

 

俺はナツの炎を食べ、全身から炎を出す。

その炎は熱気だけで草木を燃やし始めた。

 

「あ‥‥あぁ‥‥」

 

ナツは腰を抜かし俺を見る。

今のナツには俺の魔力は重すぎるだろう。

 

「ナツ、お前は滅竜魔導士だ、俺と同じ魔法が使えるなら‥‥これ位出来ないとな」

 

炎を消し、ナツに歩み寄り、手を差し伸べる。

 

「まだまだ強くなれるだろ? 誇り高き竜の子供、ナツ・ドラグニル」

 

先程の恐怖は消え、何処か憧れに似た眼差しで俺を見てナツは手を握り立ち上がる。

 

「アレス! 何時か必ず、お前を超えるぞ!」

 

「その日が来ると良いな」

 

「おぉ~! 燃えて来たぁ~!」

 

体から炎を出して叫ぶ。

 

「おい、勝負は如何すんだ?」

 

ワカバがそう言うとナツは我に返る。

 

「そうだった! 火竜の「遅い」へばっ!?」

 

ナツの脇腹を蹴る。するとギルドの壁にめり込み、気を失った。

 

「勝者・アレス!」

 

マカロフの声で試合は終わった。

 

「良しっ! 無傷だな!」

 

「これで今回は酒が呑める!」

 

俺が無傷だと勘違いして居る奴等が叫ぶ。

俺はそいつ等に手を見せた。

手には火傷の跡が残っている。

 

「「「「なっ!?」」」」

 

「へぇ~少しは遣るな、彼奴」

 

ミラが腕を組んでそう言う。

 

「アレス、お前気ぃ抜いてただろ?」

 

少し呆れ顔でラクサスはそう呟く。

 

「気は抜いてねぇよ、案外熱かった」

 

「だそうだ、おいおっさん達、酒代分寄越しな」

 

大半の奴等が泣きながらラクサスとミラに金を渡していた。

何か、俺が悪いみたいな感じだな。

その後、勝った金でミラが食事に誘ってくれた。

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