バカと田舎とペルソナ   作:ヒーホー

29 / 101
第二十八話

バカテスト 英語

 

 

サービス問題、定冠詞はひとつしかないものに付けるものの前に付ける、不定冠詞はそれ以外、では定冠詞は何か答えんさい。

 

 

花村陽介の答え

the

 

 

教師のコメント

正解だな、花村もこの程度は間違えないな、全員正解して欲しいところだ。

 

 

島田美波の答え

der, die, das

 

 

教師のコメント

それはドイツ語だな、英語だとtheを使うと覚えておくように

 

 

吉井明久の答え

単語の最初を大文字で書く

 

 

教師のコメント

それは固有名詞だな、名詞の前につける単語のことを聞いてるんだぞ。実際には使わないけど教科書に書かれているんだ、覚えておけ。

 

 

 

 

「あれ、雄二、どうしたのその怪我?」

放課後ジュネスで雄二と霧島さんが来るのを待っていると怪我した雄二と霧島さんが来た。

「ちょっと暴徒に襲われてな」

霧島さんと話しているところを見られたのかな?

「翔子の暴力が減ったと思ったら今度はあいつらが襲ってきやがる……」

「ま、よくある事だね。他のターゲットが現れるまでそういう生活じゃない?」

「お前が残っていれば囮にしてやるんだがな」

「何言ってるのさ、女の子に縁がない僕が襲われるわけないじゃない」

「なんであのふたりはあんな物騒なこと普通に話してんの?」

「俺はもう慣れてきたぜ……実際に行動起こさないだけまだましだ」

「……あの二人はあれが日常」

「異常なのはあいつらだけじゃなくて学校の方かよ……」

「……?」

陽介と里中さんは驚いているけど霧島さんはなぜ陽介たちが驚いているのかわからないようだ。

「ま、くだらない話してないでさっさとテレビの中に行くぞ」

「そうだね」

 

 

「クマ?」

僕たちが来るとクマはなにか考え事をしていた。

「どうした?」

「クマ、悩んでるクマ」

「シャドウが人から生まれたのならクマはなにから生まれたのかって悩んでるクマ……」

何から生まれたかか……

「それは保健体育の勉強をすれば……」

クマって何歳なんだろう、もしかして早すぎるかも……

「アキヒサ、教えてくれるクマか!」

「いや、クマにこの行為はまだ早いと思うんだ」

「……私と雄二のような夫婦がする行為、大丈夫、大人になればわかる」

「死ね! 雄二」

「いや、してないからな! そんな事実ないからな!?」

「ちげーだろ! 明久だけじゃなくなんで霧島までそっちの考えにいってるんだよ! クマが普通に両親から生まれてきたとは思えないぞ」

「ならヨースケはわかるクマ?」

「い、いや、わからねえけど……」

その場でバトルを始めた僕と雄二

「クマは悩んでこんなにクマってるクマよ……あ、ダジャレ言っちゃった、ウププ」

「そんなに深刻そうじゃないじゃん、さっさと雪子助けに行こうよ」

「おい、里中、スルーしてないで明久を止めろ!」

「あ、いや、楽しそうだし、邪魔しちゃ悪いかなーって」

「……二人は仲良し」

「だよなあ……」

「お前ら三人ともおかしいだろ!? どう見ても明久がバーサーク状態だろ!」

「ク、クマの悩みがどこかに飛んでいったクマ……」

 

 

「ここに誰かいる気配がするクマよ」

「なんだ、案外近かったな」

二階、昨日里中さんの影が出た部屋でクマが気配を読み取る。

「それじゃ、警戒していくよ」

僕たちは扉を開けて中に入る。

「雪子……?」

「天城、無事か?」

そこにいたのはドレス姿の天城さん

「やっと見つけたのに雪子、何か変!?」

「これは……天城の影か?」

そしてどこからともなくスポットライトが当たり天城さんを照らす。

『ふふふ、あはは、あははははは』

こちらを振り向いた天城さんはシャドウっぽい雰囲気を出している。

『あらぁ? サプライズゲスト? どんなふうに絡んでくれるの?  んふふ、盛り上がって参りました。さてさて、私は引き続き王子様探し! いったいどこにいるのでしょう? こう広いと期待も高まる反面、なっかなか見つかりませんね! それともこの霧でかくれんぼ? よ~し、捕まえちゃうぞ! ではではさらに奥まで突撃~!』

ジャンジャンジャン

『やらせナシ、雪子姫、白馬の王子様探し!』

効果音と共にテロップらしき字幕が空中に現れる。僕たちはその様子に口を挟めず圧倒されてしまう。

「な、なんだよ、これ!?」

「雪子じゃない、あんた誰?」

『うふふ、な~に言ってんの? 私は雪子、雪子は私』

「違う、あんた、まさか」

「……私たちと同じ影の暴走」

「けど今までの時は全部影が本人のところに現れたよね」

「なんか建物ができていることといい、今回は大きくパターンが違うな……」

と、そこで周りからざわめき声が聞こえる。

「な、なんだ、この声……!?」

「シャドウが騒ぎ出したクマ!」

『それじゃ、再突撃行ってきます! うふ、王子サマ、首を洗って待ってろよ!』

「あ、待って……」

里中さんが止めるけど天城さんの影はそれを無視して走り去る。

「今のって天城さんの影だよね?」

「雰囲気といい言動といい本人ではないんだろう。ということは影ってことだろうな」

「そうクマね、でもでたらめに騒いでたわけじゃないクマ、本物のユキチャンは何かを見せたがってる……それをはっきり感じるクマ。なんていうかこの城そのものが、あの子に関係しているっていうか……想像していたより結構危険な感じクマ」

「あれが影ってことはマヨナカテレビのとおり天城さんは逆ナンをしたいという願望があるってこと?」

「逆ナン?」

「クマ吉、そこは食いつくとこじゃないでしょうが?」

「……雄二、それは許さない……」

「落ち着け、翔子! 見ての通り俺はスルーされてただろう!?」

雄二に向かって食い込みかけた手が止まる。

「とりあえず急いで追いかけようぜ」

 

 

「つ、疲れた……」

最初に天城さんの影を目撃してからしばらく経ち、やたらと広いダンジョンを歩き回ってようやく大きな扉の前に出た。

道中では天城さんの心の声が少しづつ聞こえ、彼女も色々抱え込んでいることがわかったり、やたらと強い騎士みたいなシャドウをを相手に試練とか言われて戦わされたりした。

「アキヒサ、ここが最後の部屋クマよ、ここにユキチャンはいるクマ」

「……雪子、今助けるから」

「よし、行こうぜ!」

そして僕たちは最後の部屋の扉を開いた……




中ボス戦は省略、次回は雪子の影です。
雄二と翔子の登場でカットされてきたクマの悩みもいれておきました。
リアルにダンジョンも攻略しつつなので投稿時間が遅くなってしまいました。まあ、周回プレイなので強力なペルソナでゴリ押しですが……
では次回もよろしくお願いします。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。