バカと田舎とペルソナ   作:ヒーホー

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第三十話

天城さんを救出後、今は打つ手もないのでしばらく様子見という結論になった。

雄二が言うには

「ここまでの交通費もただじゃないし、しばらくはお前たちに任せる。マヨナカテレビのチェックと天城の経過、あと何かあったら連絡してくれればいい、ま、そうは言ってもたまに遊びに来るくらいはするけどな」

「本音は?」

「ここまでの長距離移動の間、翔子と二人きりだと命の危険を感じるから最小限にしたい」

とわかりやすく語っていた。

霧島さんは

「……天城のお見舞いに行くなら私も一緒に行く」

と里中さんと話をしていた。

それらを相談して僕たちは解散した。

 

 

「あ、帰ってきた」

その日の夜、菜々子ちゃんと過ごしていると叔父さんが珍しく早めに帰ってきた。

「お、おかえり」

「おかえりー」

そして叔父さんと一緒にこの前警察であったたしか……足立さんが一緒にいた。

菜々子ちゃんはちょっと人見知りしているみたいだけど。

「こんちゃーっす」

「珍しく上がりが一緒になったんでな、送りがてら連れてきた」

「どーも、この春から堂島さんにこき使われている足立です」

「なんだ、足立、これでも遠慮してるんだぞ?」

「まーた、お父さん冗談きついっすよ! あはは」

叔父さんと足立さんは割と良い相棒のように見える。

「ドラマによくあるベテラン刑事と頼りない新人って感じですね」

「ははは、言われてんな、足立」

「堂島さん、否定してくださいよ~」

僕の言葉に足立さんが苦笑を浮かべる。あれ? 僕おかしいこと言ったかな?

「あ、そうだ! そういえばキミ、天城さんの友達だったよね? 天城さん無事に見つかったからさ、みんなに知らせてあげてよ」

「あ、うん、知ってます」

「……知ってる?」

叔父さんが僕の言葉に反応する。しまった! 僕が既に知っているのはおかしかったか!?

「ははは、狭い町だしね、もう噂広まってるんだ。あ、もしかして友達に聞いたとか?」

「そ、そうなんですよ、天城さんの親友の里中さんから……」

「……そうか」

よかった、納得してくれたみたいだ……

「でもまだ全部クリアってわけじゃないんだ。さっき訪ねたけど天城さんいない間のこと覚えてないってさ。それにその間の彼女の足取り、僕らも掴めてなくてさ。なーんか怪しいっていうか裏に何か……」

僕たちは知っているけど話さない方がいいと雄二に口止めされている。

バシッ

そう考えながら足立さんの話を聞いていると叔父さんが足立さんを殴る。

「いたっ」

「バカ野郎、いらんこと言うな!」

「す、すいません……」

「気にしなくていいぞ、コイツの勝手な妄想だ」

「あ、はい、気にしないでおきます」

叔父さんがそう言うなら足立さんの妄想なんだろう。

「おなかすいた」

話についていけなくて退屈だっただろう菜々子ちゃんが言う。

「あー、そうだった、俺もペコペコだ、足立、お前も食ってくだろ、明久の作る飯は意外とうまいぞ」

「あ、はい、ははは、でも堂島さんも菜々子ちゃんの前じゃペコペコとか言うんですね」

「足立、やっぱお前飯食わずに帰るか?」

「か、勘弁してくださいよ~」

そうして今日は足立さんも交えての食事となった。

 

 

Prrr Prrr

部屋に戻ると僕の携帯がなる。

『非通知』

誰だろう? とりあえず出ることにする。

「はい、吉井です」

『もしもし』

どこかで聞いたことのある女性の声。

『不意にお呼び立てしてすみません。過日、ベルベットルームでお会いしたマーガレットでございます。ひとつ大事な忠告を忘れておりましたので、お耳に入れようと思いまして』

「ちょ、ちょっと待ってください、マーガレットさん、僕の番号教えてないですよね!?」

『コミュニティのもたらす絆もまた、ペルソナの力を高める大きな源……』

「ちょっと、スルーしないでくださいよ!」

『細かいことを気にしない方がモテるわよ』

「うん、些細なことでしたよね! それでコミュニティがペルソナの力ですか、この前もそんなこと言ってた気が……」

確かに絆を結ぶことで色々なペルソナを召喚できたけど……

『コホン……時を争い、ただ戦いに邁進しても、それで人が真に満たされることはないでしょう』

「すみません、マーガレットさん、言ってる意味がわかりません」

イゴールさんといいマーガレットさんといいなんでこんなに難しい言い回しをするんだろう。

『……そういえばあなた馬鹿だったわね』

「そ、そんなことないですよ!? 人よりちょっと出来が悪いくらいで……」

『つまりわかりやすく言うと、焦って戦いのみをやっていないで日々の生活も大切にし楽しみなさい、そういうことよ』

最初からそう言ってくれるとよかったのに……

『この言い回しなら理解できたようですね、それでは失礼しま……』

「あ、ちょっと待ってください」

『まだご理解できなかったですか?』

「あ、そうじゃなくて……ありがとうございます」

『いえ、お客様に対するご忠告も私どもの役割ですので』

「あ、それもあるんですけどマーガレットさんとイゴールさんの助けがなかったら天城さんも里中さんも助けれなかったから、それも含めてです。イゴールさんにもよろしく言っておいてください」

『かしこまりました、主にも伝えておきます』

僕の言葉にマーガレットさんは少し驚いたような声で言う。

『ふふ、思ったより面白いお客様だったようね』

最後にマーガレットさんはそう言って電話を切る。

う~ん……ペルソナのためとかそういう理由で友達と付き合うわけじゃないけど、せっかく電話して忠告してくれたんだし、新しい学校生活を楽しもう!




ここで雪子姫の城を完全解決、章としても次こそ日常編です。
日常に関しては日付を表示せず完全に好きに書こうと思っています。
コミュも厳密なランクとして書かずにこういう日常送ってます的に複数キャラ出して仲良くなっていく感じにしたいです。
もちろん新規コミュとかは書いていきますけど。
さて、ここでアルカナクイズ! 日常編1ではバカテスキャラのとある人物のコミュが発生します。
これは誰が出てきてなんのアルカナでしょうか?
後々仲間になるキャラではありますがこのキャラに関しては仲間入りより先にコミュ発生というちょっとペルソナキャラとは違うことになります。
このエピソードは日常編の三話目か四話目くらいにやる予定です。
と言ってもこれだけでは難しいでしょうからヒントを

ヒント1
このキャラのアルカナは割と分かりやすい方です。一番ではないでしょうがその次くらいには……

ヒント2
このキャラのアルカナは雄二や翔子のように悩まず瞬間的に思いついたものにしました。

ヒント3 
ペルソナプレイ済みの方へのみのヒントになりますが……このキャラはまだ未登場のあるペルソナキャラとも関わります。

以上です。わりと正解者が出そうな予感がしています。
ちなみに残りの選択肢は
『女帝』『法王』『隠者』『剛毅』『節制』『悪魔』『塔』『月』『太陽』
しばらく待ってから回答すると他のコミュが発生して選択肢が減るかもしれませんね。
では次回もよろしくお願いします。
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