バカと田舎とペルソナ   作:ヒーホー

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日常編1ラスト、今回はかなり短いです。


第三十八話

GWも開けていよいよ中間試験……天城さんたちとの勉強会によると丸暗記をする歴史系が、一番伸びが良いとはわかった。

でも文月学園のように一教科得意科目を作るという策は通じない。あれは上限がない、そして得意教科があると、その教科を使って試召戦争を行えばクラスに貢献できるという文月の特殊なシステムだから通じるのであって普通の学校ではまんべんなく勉強しないといけない。

ムッツリーニのように保健体育は学年トップ、ほかの強化は赤点とかいう成績だと高い確率で留年することになる。

結局全教科を勉強することになったけど……前のテスト、振り分け試験の時は勉強しなくても割とできたと感じた。10問中1問は解けるという状況、今考えるとあれは上限がない文月だからこそ僕の点数は二桁になったけど……100点満点だとミス一つで一桁の点数になってしまう。けどあの時と今の僕は違う。今の僕なら5問に1問……いや、4問に1問は解ける! 振り分け試験に時のこれができればCクラスくらい狙えたかもしれない……

そうして中間テストは終わりを迎えた。

 

 

「やーっと終わったなー。この開放感、これだけは全国共通だな」

テストが終わって開放感に浸っていると陽介が僕に話しかけてくる。

「たしかに大きなテストが終わると開放感あるよね、文月では補充試験っていうのがあるからテスト自体はよくあるんだけど、中間、期末っていうのはやっぱり特別だよね」

「うげ……そんな日常的にテストやんのかよ……」

「ちょっと、うっさい」

陽介と雑談をしていると天城さんと答え合わせをしていた里中さんに怒られる。

「ね、じゃあ問7は何にした?」

「せっかくテスト終わったのにその話やめようよ」

「確かにな……今から張り出されるのが憂鬱だっていうのに……」

「天城さんのおかげで僕は少しは成績が上がってると思うけど」

「そういえば成績悪くて転校してきたって聞いたけどどんな成績だったんだ?」

「うん、文月学園は成績によってクラス分けされていて……」

僕は陽介たちに文月学園のクラス分けのシステムを話した。

「うわ……そのシステムだと絶対にあたしと雪子は別クラスよね……」

「ちなみに霧島さんは学年トップで他にこの前来た他のメンバーは全員Fクラスだよ」

「へえ、坂本くんって頭良さそうだけど……もしかして翔子と別クラスになるためわざと低い点数とってたりして」

あいつの場合はそれくらいやりかねないけど……

「うん、実際に雄二は頭良いよ、中学以降は悪鬼羅刹と呼ばれるくらい荒れて勉強はサボっていたけど、昔は神童と呼ばれるくらいに勉強できたみたいだし、その頭も今は策略とか僕を罠にはめる方向でしか使ってないけど……」

実際あいつは悪鬼羅刹の名のとおり酷いやつだ。ペルソナも鬼だしね。でも頭の回転は異常に良い。去年はいろいろ助けられ、その倍の回数以上迷惑をかけられた。

「へー、雄二が不良やってたのか、そういえばうちの一年にもすごい奴がいるらしいな」

「すごいやつ?」

悪逆非道の雄二と比べてもすごいと言われるなんてどんな生徒なんだろう。

「なんか暴走族? だったかな、それで中学んときに伝説作ったとか」

「伝説!?」

なにか天城さんの瞳が輝いている……

「いや、雪子、あんたの考える伝説とは多分違うと思うよ……」

「そっか……」

どんな伝説を想像していたんだろう……

「それで、文月の方はテスト終わったのか?」

「うん、僕たちと同じような日程で終わってるはず」

「それじゃ、いつ何が起こっても対応できるな!」

「確か天気予報だと明後日が雨のはずだよね?」

里中さんに言われて天城さんがメモをとっているのか手帳を確認する。

「うん、明日雨だね」

「なら忘れないようにマヨナカテレビ確認な!」

「うん、そうだね」

そしてこの日で日常から再び事件へと戻ることになる。

 

 

ちなみにテストの点数は赤点ギリギリ(アウト)……期末テストで良い点を取らないと夏休み補習……

 

勉強を続けたことで

根気 若者級 → 粘り強い




日常編1のラストです。タイミング的に他と繋げたくないので短い話になりました。
文月のシステムだと試召戦争でムッツリーニとかがAクラス相手にも戦える優秀な兵士ですからね。指揮官が雄二だからというのもあるでしょうが、普通の高校じゃ1教科赤点とかでもアウトなのに……
ということでこの小説内の明久は歴史集中ではなく全教科少しずつ伸ばしています。
そして転校してから勉強を明久なりに頑張り続けたということで根気をあげました。
次からは新章スタートです。では次回もよろしくお願いします。
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