バカと田舎とペルソナ   作:ヒーホー

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第六十七話

「学園祭一日目から随分盛り上がったね」

「うむ。喫茶店も成功しておるしのう」

学園祭一日目が終わり、僕たちは今僕の実家に向かっている。

「しかし、わしらも馳走になって良いのか?」

「気にしないで良いよ、食事は大勢でしたほうが美味しいしね」

僕の家に泊まるのは陽介や完二、菜々子ちゃんと身内+向こうの学校の男性陣のみだけど食事はみんなで食べようということで雄二、秀吉、ムッツリーニ、陽介、完二、美波、姫路さん、霧島さん、里中さん、天城さん、菜々子ちゃんの総勢11人となっている。

「自分を数え忘れてるぞ、バカ」

……11人分で食材を計算しようとしていた僕に雄二がツッコミを入れてくる。

「あの、吉井くん、よろしければ今日のところは私が作りますよ?」

姫路さんが申し出てくれる。女子の手料理、ちょっと惹かれるものを感じる。

「い、いや、姫路、今日のところは明久に任せておこう。俺とムッツリーニも手を貸すしな」

「…………今日のところは男性陣に任せろ」

「うむ、せっかく明久が招待してくれたんじゃから馳走になろうではないか」

僕がお願いしようとしたら雄二、ムッツリーニ、秀吉が慌てたように止めてくる。

「ま、明久の料理は美味いから楽しみにしてたしな」

「そうだよね、吉井くん意外に料理上手なんだよね」

「あれ? 千枝たちはアキの料理食べたことあるの?」

一瞬美波から殺気のようなものが漏れる。

「うん、前にお弁当を分けてもらってね」

分けたんじゃなくて強奪されたような記憶がある。

「ほう、明久、お主向こうではきちんと弁当を作っておるのか? 去年はお主の昼食といえば塩と水じゃったのにのう」

秀吉が失礼なことを言う。

「ちゃんと砂糖も食べてたよ!」

いくら僕でも塩と水だけは辛い、せめて砂糖がないと。

「それは食べるって言わねーだろ」

「正確には舐めるだな」

陽介と雄二がツッコミを入れてくる。

「ていうか明久先輩、どういう生活送ってたんスか……そして先輩方はどうして誰もそういう生活送ってるのに疑問持たないんスか……」

完二が驚いてるけど……

「吉井くんだしね」

「だな、明久だしな」

「……吉井らしい」

天城さん、陽介、そして霧島さんまで普通に僕だからで納得している。

「お兄ちゃん、ちゃんとご飯は食べないとダメだよ」

菜々子ちゃんにだけは怒られてしまった。

「まあ、明久も家族と住んでいる時にはそういう無茶はしないだろ」

「自分以外の人がいるときはきちんと作るのはアキらしいわね」

美波も納得したみたいでよかった。でも僕が作ったものでも美味しいものは食べてみたいっていうことは美波は意外と食べ歩きとか好きなのかな?

そして僕たちは大人数で僕の家に向かった。

 

 

そして僕の家に鍵を開けて入ったとき僕の目に入ったのは大きなブラ……僕は慌てて扉を閉める。

「うん、やっぱり今日の食事は別のところで食べようよ」

嫌な予感がする。具体的には生命の危機。

「おいおい、もう食材も買ってるんだから他のとこってわけにいかないだろ」

「うむ、これだけの人数が入れるところは少ないからのう」

確かに雄二の家もムッツリーニの家も秀吉の家も家族がいる。この人数は迷惑をかけるだろう。

「…………今明かりが付いてた」

くそ、ムッツリーニが余計なことに気付いてしまった。

「消し忘れ?」

「それはおかしくないか? 明久は久しぶりのこの家に帰ってくるわけだし」

里中さんの疑問に答える雄二。こいつの無駄に回る頭が憎らしい。

くそ、この邪悪な気配的に相手は……僕は今いるメンバーを見渡す。

雄二、陽介、完二、ムッツリーニ、この4人は問題ない。菜々子ちゃんも身内だからセーフだろう。

秀吉、美波、姫路さん、霧島さん、里中さん、天城さん、やばい、女の子が6人もいる!?

霧島さんは雄二の嫁でごまかすとしてもあとはどうするか……

僕が必死に頭を回転していると扉が内側から開く。

「おかえりなさい。アキくん」

そしてそこから悪魔が顔を出していた。




暑さで執筆速度が落ち気味です。なので短いのはご容赦ください。
まあ、数日中に吉井家編は書くよう努力しますが、暑さに弱いので数日は気長にお待ちください。
では次回もよろしくお願いします。
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