天寿を全うしたはずなのに   作:たみぃ

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第一話

そんなこんなで、この世界に生まれて4年の月日が流れた。

久々の赤ん坊の姿はやはり恥ずかしかったとだけ言っておこう。あとは割愛させてもらう。

これと言って大きな事件とかもなく、俺は普通に地球で生まれて育った。

 

これでミッドチルダとかそこらへんで生まれていたら、俺はすぐさま絶望していたと思う。

よかった、運の底上げはこの世界でも聞いてるみたいで安心したよ。

もしくは運ではなく、あの神様が気を聞かせてくれた可能性もあるが、まあ自分の運だと思っておこう。あの神様に感謝何てしたくないからな。

一応三度目の人生をやらせられてる元凶の元凶であったりするし。

 

とまぁ、そんなことは捨て置いて。

この体なので、毎日暇を持て余している俺は、親が公園で遊んでいいと言う許可をくれたので、早速遊びに行っている最中なのである。

とっもだーちひゃっくにーんでっきるっかなーっ。

 

しかし現実は非常である。

そう、俺と合う同世代の子がいないのである!

まぁ、中身百歳越えのおじいちゃんだし仕方ないといえば仕方ない。

ここは年長者である俺が、年下に合わせて精神レベルを落とせば問題ないか?

 

とりあえずみんなとサッカーでもして遊ぼうと思う。

 

「わーい、ぼくもまぜてーっ!」

 

俺はサッカーをやっている少年たちに声をかけて走り出す。

はっはっは、見よ!この人生百年オーバーのキャリアを持つ俺の演技力を!

少年達は快く「いいよーっ」って言って向かい入れてくれたわ!はっはっはー!

……うん、今の自分相当痛い子ちゃんだよこれ、心に少しダメージ負ったわ…。

もういいっ、サッカーをやって気を紛らわせてやる!

 

 

 

 

 

そんなこんなで、ここでいつもサッカーをやっているという少年たちと意気投合し、夕日が出るまでサッカーをやりまくりましたとさ。

あれ、意外と年が離れたことでも意気投合できるぞ。やろうと思えば何でもできるものだな。

いやぁ、いい汗かきましたなぁ。小さい子ってどうして体力がこう無尽蔵にあるんだろうなぁ、おいちゃん不思議でたまりません。

そんな俺は明日筋肉痛確定なので、家に帰ったらマッサージをしてゆっくり疲れをとる所存であります。

 

そんな事をふつふつと考えながら公園から出ようと、ブランコの所を通ったら、一人の少女が悲しそうな顔をしながらうつむいて、ブランコに乗っていました。

そこで問題だ!明らかに原作の主人公が悲しそうにしている場合、君ならどうする!

3択、一つだけ選びなさい!

 

 

1 ハンサムでもない涼介は、気さくに声をかけて元気づける。

2 この娘の友達が突如現れ、元気づけてくれる。

3 見て見ぬふりをする。現実は非常である。

 

 

とりあえずこんな三択を考えては見たものの、俺は迷わず3を選びたい。

原作キャラと絡むとか、メリットがない、デメリットだらけだ。

だがしかし、悲しそうな顔をしている子供を見て見ぬ振りできないのも、また俺の甘さゆえ何だろうけど…うーむ…どうしたものか、悩ましい。

でもあの神様も言ってたっけ、俺の人生を覗いてるから、少しでも原作に絡まないと色々と大変な事になる(主に神様が)って言ってたしなぁ…俺としては別にあの神様がどうなろうと知ったこっちゃないし、義理もないけど。

 

仕方ない、ここは少しでも絡んでおいた方がいいだろう。

このまま少しも絡めないまままた寿命とかで死んであの世に行ったら、もっかい転生してね♡とか言われちゃいそうで怖い。

と言うか十中八九あるだろうな……流石に四度目の人生があるとするなら、俺は自分の記憶を消してもらいたい。そろそろ精神的に老けすぎて可笑しくなりそうだ。

 

「おーい、もう夕方だから帰らないと風邪ひくよぉ~」

 

とりあえず当たり障りのない言葉で問いかけてみることにした。

しかしブランコに乗っている女の子は俺の声に反応し、こちらをちらっと見るが、すぐさまうつむいてキーコーキーコーとブランコを漕ぎ始めた。

あらやだ、無視されましたわ。

おじいちゃんショックで腰抜けそう。いや抜けないけども。

 

「むーしーかーよーっ」

 

とりあえず隣の空いてるブランコに乗って俺もキーコーキーコーしながら再度話しかける。

流石に無視するのも忍びなくなったのか、暗い表情のまま俺の問いにポツリポツリと返事をしだす。

 

「…もう少ししたら、ちゃんと帰るよ…」

 

「ほうほう、なら俺の心配は無用ってわけですな」

 

お?意外にブランコ面白いぞこれ。

何だ、この得も言われぬ浮遊感と言い、そんなことないのに空まで近づいてるような感覚と言い。

子供のころこんな思いになっただろうか、否!もうそんなことは覚えてはいない!

俺は立ちこぎにシフトし、膝をかっくかっくさせながら勢いをつけてどんどん高く揺れる。

 

「そうなの…君の方こそ早く帰った方がいいと思うな…」

 

「うははは!何これ超楽しい!風気持ちいい!このまま俺は風と一つになるのだぁ!」

 

「……………」

 

「お?何か言った?」

 

思いのほか勢いが付きすぎて、風を切る音とブランコの音でよく聞き取れなかった。

心なしかこの娘が冷めた目で俺を見てるような気がしなくもないんだけど、俺のせい?

いや、そんなはずはない。俺は純粋にブランコを楽しんでいただけだからなっ!

 

そんなこと思いながら、俺は満足し、ブランコを止めて座る。

あー、ブランコがこんなに楽しいとは思わなかった、と言うか忘れてたなぁ。

公園来た時には必ず乗るとしよう、次は靴飛ばしをやってみるのもありだな。

 

「っと、そんじゃ俺は帰るけど。一人で帰れる?」

 

「うん…いつも一人で帰ってるし、大丈夫なの…」

 

「お、おう。そう…それじゃ、気をつけてなぁ」

 

どうしてこう返答しずらい答えを出すのだろうか。

今どきの若い者は、抱え込むのが早いのですなぁ…さ、これで目的は果たしたし、家に帰ってゆっくり休みましょうかね。

母さんの晩御飯が楽しみだ。

 

 

 

 

親が公園に行ってもいいという許可を出してくれて二日目。

俺は今日も公園に遊びに来ている。

今日はサッカー少年たちがいないので、雲梯でブランとしながら遊んでいる。

この遊具も中々に遊び道があるなぁ。上に登ってもよし、普通に腕で進んでもよし。

筋トレにもなるからこれは一石二鳥な遊具な気がしないでもない。しかし長時間やると筋肉痛は間逃れないであろう事間違いなし。

 

筋肉痛は流石にいやなので、数十分くらい遊んでから、俺はブランコに乗ろうと雲梯を後にした。

さーって、ブランコが俺を呼んでるぜぇっと。

鼻歌まじにりブランコのところまで行くと、昨日と同じく女の子は暗い顔でブランコに座っている。

 

昨日もそこにいましたよね貴女。

もしかして毎日いるの?ゲームのNPCキャラなの??

と言うか暇じゃない?大丈夫?おじちゃん心配よ?あ、隣良い?

 

「あ…昨日の男の子…」

 

「こんにちはー。隣良い?」

 

「うん…良いと思うよ…?」

 

とりあえず許可は取れたので、空いているブランコに座って漕ぎ出す。

昨日は夕方だったからあれだけど、昼だと顔に陽があたって眩しい!

うあーーっ!目が!目がぁ!

 

「うお、眩しっ…」

 

太陽と言うのはなぜこんなに眩しいのか。

くっ、煩わしい太陽ね!…あれ、これって熊本弁だったっけ?

太陽がまぶしい時に使う言葉じゃなかったな、失敬失敬。

今度からこの時間帯にブランコやるときはサングラスでも「ぷ…ふ、ふふふ…」かけr…あん?

 

 

隣から笑い声が聞こえたのでちらっと見ると、俺の隣のブランコに座っている子が笑っている。

何で笑ってるんですかねぇ、何か面白い事でもあったの?

事と次第によっちゃ泣くことも辞さないよ??

 

「何で笑ってるし」

 

「あ、ご、ごめんなさい…っ。眩しそうにしてる顔が、何だかおかしくて…ふふふ…っ」

 

「ひっでーひっでーっ。人の顔見て笑うとかひっでーっ」

 

そらブサイクだったかもしれないけど、そこまで笑うほどでもないと思うんだよねっ。

 

「お前もブサイクにしてやろうかぁっ」

 

「こわいよ!?」

 

人を笑うものには天誅でござる。

ブサイクを笑うものはブサイクに泣けばいいんだ!物理的になっ。

でも物理的にやったら社会的に死ぬからお勧めはできない!余程の事がない限りやっちゃだめだぞ。お兄さんとのお約束だ。

 

「とまぁ冗談は置いといて。少しは気はまぎれたかな?」

 

「え…?あ……」

 

今になって自分が落ち込んでいたことを思い出したのか、すごく自分で意外そうな顔をしている。

おいおい、そんなに俺の変な顔インパクトあったのかよ?それはそれですっごい凹むぞおい。

く、やはり特典で少しくらいイケメンにしてもらうんだったな、誤った。

それと、計算づくで笑わせたみたいな風に言ったけど、全然偶然の産物なので、悪しからず。

まああれだ、時には必要な嘘もあるってことだよね、うんうん。

 

とりあえず我に返った女の子は、また悲しそうな顔に戻ってしまう。

ああ残念だ、余計な事を言ってしまったかもしれない。

少しばかり軽率な発言だったな、気を付けないと。

 

「あの……ありがとう……」

 

「んー?何で感謝されるのかな」

 

「えっと……その……少し気が紛れたから、かな…」

 

「人の顔見て気が紛れるとは、変わった性格してんね」

 

キーコーキーコーとブランコに揺られながらジト目でその子を見る。

と言うか何時まで俺の顔の事言ってるんだよ、そろそろ泣くぞ俺。

 

「あ、あう……」

 

「ジョークジョーク。んじゃ、少し元気出たみたいだし、俺は帰ろうかねぇ」

 

ブランコを止めて降り、スタスタと女の子を置いて帰ろうとする。

やれやれ、これで良いですかねぇ。

必要以上に干渉するのは好ましくないし、こん位がちょうどいい気がしないでもない。

 

「ま、待って!」

 

「んー?」

 

何故か呼び止められたでござる。

これから帰ってテレビ見たいんですけど、何の用でございましょう?

なぜ呼び止められたのか不思議な顔をしてるのが分かったのだろうか、女の子は慌ててしゃべりだした。

 

「あ、あの…私は高町なのは!き、君の名前……教えてほしいな…?」

 

「俺は麻倉涼介。そんじゃ、さよならねー」

 

「うん!また明日ね(・・・)!」

 

おや?また明日?

おっとこれは何か?フラグでもおっ立てちまったのかな俺?

それともこの二日のやり取りで警戒が解けたってことなのか?どちらにせよ明日からはなんかめんどくさい事になりそうな気がしてならない。

それでもブランコが楽しいので、明日も公園にはいくことになるだろうけども。

 

ま、なるようになれだ。




サッカー
超次元サッカーではないよ!


マッサージ
肉体はピッチピチの四歳の肉体なのに、精神年齢が百何歳なのでガタが来るらしいです


三択
答えは③だ……現実はあまくねーぜ やつの執念の……勝ちってとこか
あばよ イギー


ブランコ
作者自身も久々に乗りたいとか思った
あれはあれで結構楽しい


靴飛ばし
小学生のころ、児童館で遊んでいてブランコに乗りながら靴飛ばししてたら、思いのほか飛んで窓ガラス割ったことはいい思い出


雲梯
漢字があってるか怪しい
これまた小学生のころ好きだった遊具の一つ


煩わしい太陽ね!
熊本弁


目が!目がぁ!
ラピュタ王のお言葉

ブサイク
オリ主君はフツメン、イケメンオリ主じゃなくてサーセン


お前もブサイクにしてやろうか
ふぅははははは!貴様もろう人形にしてやろうか!


前話の半分の文量
ネタまみれの話をたくさん書く所存
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