天寿を全うしたはずなのに   作:たみぃ

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第三話

「お、おう?」

 

開幕早々こんな素っ頓狂な声を上げてすまないとは思っている。

どうも、私です。

あれからと言うもの、公園に行けば高町氏と顔を合わせては話をし、日々の楽しみ方について語らっていたりしてましたよ。

たぶんであって結構な日数が過ぎたと思う。

高町氏も前の暗い性格が一変して明るくなり、公園で遊んでる女の子達とも時たま遊んでいるのを見かける当たり、かなり変わったみたいですね。

 

ある種この公園のアイドルと化してるのはここだけの話。

この子にはアイドルの才能でもあるのだろうか。そろそろスーツ姿の現役高校生プロデューサーが名刺でも持ってきそうではある。

まあそんな事はさておき、いつもの通り公園に行き、サッカーでもやろうと思ったが、今日はサッカー少年たちがいなかったので、あえなくブランコでゆらんゆらんする事になってしまった。

 

くっそー、今日は俺のタイガーシュート(と言う名の普通のシュート)を見せたかったのにっ。

それは明日の楽しみの取っておこうとしよう。

っと、話が逸れてしまった。

そう、ブランコでゆらんゆらんしている時だった。今日も俺よりも後に来た高町氏が、俺を見つけたとたん笑顔で、小走りでこちらにやってきたのだった。

 

今日もラブリーでチャンスでぺたんこでちゃんみたいな笑顔ですね、大変可愛らしいですまる。

そんな事を思いながら、高町氏の話でも聞きますかー精神でブランコから降りると、高町氏は開口一番にこう告げた。

 

「あ、あのね?今日はなのはのお家で遊ばない…?」

 

そして冒頭の俺の素っ頓狂な声に戻るというわけだ。

まてまて、どうしてこうなった。そこまで好感度を上げていたのか俺は。どうしてこうなった。

こんなの世の男子に見られたら後ろからさされかねない状況ですよ。

ナイスボートとかシャレになりませんけども。

 

「だ、ダメ…かな?」

 

俺の返答がなかったせいか、心配した表情で俺の顔を覗き込んでいる高町氏。

おっと、この覗き込みは俺的にポイント高いですよ。

いやはや、どうしてこうなったかなぁ…。

 

「いやまあ、ダメじゃないけど」

 

「ホントに!?」

 

いい笑顔になったと思ったら、ググッと一気に顔を近づけてくる。

おおう、顔が近い顔が近い。君はどこぞの謎の転校生兼超能力者かっての。

そんなこんなで俺は高町氏にドナドナされ、家に招かれることとなった。

道中、なぜおれを誘ったのか理由を尋ねると。

 

「お父さんが退院したから、リょーすけ君を紹介したかったの!」

 

だそうだ、今の子供ってそんなに進んでるの?

それとも俺が汚れているの?正解は後者ですねわかります。

とりあえず菓子折りとか何も持ってないのだけど、手ぶらで大丈夫なのかなこれ?失礼に当たりませんか?

何か手違いで戦闘民族高町の怒りを買うとかまっぴらごめんなのである。

 

そう言えば高町氏の家ってお菓子屋だったよね。

あー、お金持ってくればよかったなぁ…まだお小遣いとかもらったことないから一銭も持ってなかったりするけど。

今度行くときはお母さんにせびってみようかと考えたが、無駄遣いはするなと怒られて一時間は正座の刑に処さてるだろうからお父さんにせびてみよう。

可愛くねだったらくれると思う、その時にお母さんには見つからないようにするのがコツだ。

なぁに、失うものは何もない、精神的ダメージ(自分のキモさ+羞恥)を食らうだけだ、致命傷で済む。

 

「ここが私の家だよ!」

 

どうでもいいことを考え、高町氏と他愛もない話をしていたら、いつの間にか着いた模様。

ふむふむ、やはり人気のお店を経営してるだけあって、お家は中々にデカイ。

俺の家の倍はデカイ、これが格差と言うものか……。

 

「それで、あれがうちのお店なの!」

 

時間にして今は三時過ぎ。

お菓子屋さんなだけあって、結構客足は良好のようだ。

中には子供連れの母親が結構いて、お菓子が入った箱をもってニコニコと店から出ていく。

ここにいるだけでも分るくらいに、甘い匂いが漂ってきて、おやつ時には抗い難い誘惑が押し迫る。

ぐぬぬ、ホントにお金がないのが悔やまれる……。

 

「へー、高町氏のお家ってお菓子屋さんだったんだ」

 

「そうなの!お父さんとお母さんが作るお菓子、すっごく美味しいんだよ!」

 

「それは羨ましいっすわぁ」

 

家の両親はお菓子は作らないからなぁ。

ご飯は美味しいけど、大体は買ってきたものをおやつにしてるから、クッキーはおろか、ホットケーキすら既にできたものを買って来る。

たぶんうちのママンの事だから、この時間はめんどくさいから売ってるやつを食べて茶を濁せって感じなのだろう。

まあ、それでもお菓子は美味しいのでしっかりと食べている。

 

醤油煎餅って何であんなに美味しいんだろうな。

お茶との愛称もばっちりだし、凄くベネ(良い)

しかし俺は知っている、お父さんがその姿を見て、母さんに「息子が何か爺臭いから、もうちょっと良い物を買ってあげよう」って話していたことを。

余計なお世話じゃ。

 

「食べすぎには気を付けようね」

 

「あ、あう……」

 

心当たりがあるのか、顔を赤くしてうつむいてしまう高町氏。

お菓子ってかなりカロリーあるから、気にしないで食べるとすぐ太ってしまう、犯罪的な食べ物なのだ。

でもそんな物を気にしていたら美味しいものは食べられないという現実。

体に悪そうなものほど美味しいのは何でなのだろう。

 

「そ、そんな事より!お店に行こう?」

 

「へいへーい」

 

話を元に戻して、俺は高町氏に連れられて店の中に入る。

入った瞬間、外に居たときよりも甘い匂いが濃くなり、同時にコーヒーや紅茶などの香りも鼻に入ってきた。

お腹空いてきたどうしよう、お腹鳴りそう……って、俺は女子か。

 

「あら、なのはお帰りなさい。お友達も連れてきたの?」

 

「うん!」

 

カウンターから顔を出した女性、高町氏のお母さんの桃子さんだ。

ホントにこの人、三児の母なのだろうか……石仮面でも被った?それとも波紋使い?

それくらいの若い女性にしか見えないのだ。ほんと、うちの親とは月とすっぽんだ。

そして、こんな事をお母さんに言った日には、正座三時間コースじゃ効かないので、俺の胸の内に秘めておくことにしよう。

 

「えっと、こんにちは?」

 

「はい、こんにちはー。なのはから話は聞いてるわよ?」

 

ふふっと笑顔を浮かべて、子供を扱うように返してくる。

何だこの包容力は……1、100、1000、10000……馬鹿な!?億だと!?

ええい、高町家の人間は化け物か!

それくらい魅力的な笑顔なのですハイ……隣の高町氏はどことなく面白くなさそうな表情をしているのはスルーでいいですかね。

 

と言うか、俺の話って、何話してるんだろうか。

ブランコでいつもゆらんゆらんしてる変な男の子と友達になったよーってか?

 

「あ、あはは……どんな話なんですかねぇ…」

 

「あら、気になるの?」

 

からかわれているのだろうか?

 

「桃子、そこまでにしておきなさい」

 

「ふふ、ごめんなさい士郎さん」

 

そして奥からもう一人現れ出たのは、戦闘民族高町家が大黒柱の士郎さんだ。

大怪我をしたなんて誰が信じられるだろうかって位の感じで、凄いぴんぴんしている。

病み上がりとは思えないなぁホント。

 

「やあ、いらっしゃい涼介君。歓迎するよ」

 

「ど、どうも…?」

 

「なのはがお世話になってると聞いて、何かお礼をと思ってね」

 

さ、椅子に座ってと、流されるがままに俺は勧められた席に座った。

これから何が始まるんです? 第三次大戦だ!

などと自問自答するあたり、幾分か余裕があるのだろうか、俺。

とりあえずここは穏便に事を済ますことにしようと思う。何しろここは魔窟だ、何が起こっても何ら不思議ではない(失礼)。

 

「そんなお礼何て。俺はただ高町氏と話をしてるだけですよ」

 

「ははは、そうかそうか。それでもお礼がしたいんだ、受け取ってくれるかい?」

 

「……まあ、そこまで言われたら……」

 

にこにこしているが、その目の奥底では、まるで見透かしているかのような視線を感じている。

詮索や腹の探り合い見たいな、そんな物ではなく、純粋に俺がどういった人物なのかと言った感じのものだろう。

ふむ、第一印象としては、子供っぽくない子供と言ったところだろうなぁ。

別段隠す必要もないし、めんどくさいので地を行っているが。

 

「はい、翠屋特製シュークリームよ」

 

桃子さんがお盆にシュークリームを乗せて、俺の座っているところに置く。

え、これがお礼?すっごく嬉しいんだけど、俺今お金持ってないのだが……。

 

「あ、あの…」

 

「お金のことは気にしなくていいわ、お礼だもの」

 

語尾に音符が付きそうなほどご機嫌な桃子さんにそう言われる。

ぐぐぐ…それはずるい、まさかこの時間帯に連れてこられたのは、俺が抗えないと思ってこのお礼を!

何ともずるい、ずるいぞ高町家!

「さ、食べてくれ」と、士郎さんにも催促されてしまう。そして隣にはいつの間にか高町氏が座って、食べるのを待っているのだろうか、そわそわしながら俺を見ている。

 

えぇえぇ、食べます…食べますよ!食べればいいんでしょ!

そんじゃいただきます!

 

かぷっ…と、一口噛む。その瞬間、中のクリームがとろっと流れ出し、口の中にカスタードの味が広がる。

さらに、シューの生地がふわぁっと溶ける感じで胃の中へと流れ込んでいき、ごくりっと、カスタード最後に流し込む。

うっま……何やのんこれ、すっごい美味しいんだけど。

もうコンビニとかスーパーで売ってるシュークリーム食べられないかもしれない。

それ程までに、翠屋のシュークリームは美味しい。

 

鼻孔をくすぐるバニラの匂いは、食べた後でもその余韻に浸らしてくれるほどのものだった。

これは紅茶にも、コーヒーにも合いそうなものだ。

流石に緑茶には合わないだろうなぁ……。

 

「お気に召してくれたようでよかった」

 

「…顔に出てました?」

 

「凄い幸せそうにしていたよ?」

 

自分が作った物を美味しそうに食べてくれたという事で、またにっこりと笑う士郎さん。

いやはや、人気とは聞いていたけど、ここまでおいしいとは思わなかった。

これはぜひ、お母さんにせびてみよう、お母さんも気にいるはずだ。

しかし高いといって買わない可能性もあるので、そうなったらお父さん頼みだ、目いっぱいせびよう。

 

「えへへ、よかったぁ」

 

そして、自分の事のように喜ぶ高町氏が俺の隣にいた。

そら自分のお店のシュークリームが褒められたのだ、そら喜びもするだろう。

っと、そんなこと考えずに、普通に食べよう。せっかくの美味しいシュークリームを味合わなくてどうする。

 

もくもくと静にシュークリームを食し終え、余韻に浸る。

いやぁ…大満足ですなぁ。

 

「ごちそうさまでした」

 

「お粗末様でした」

 

「いやあ…めっちゃ美味しかったです」

 

「伊達に人気店と呼ばれていないからね」

 

おおう、自信満々ですなぁ。

 

「りょーすけ君、なのはの部屋で遊ぼう?」

 

「おー、構わないぞー」

 

そんなに俺と遊びたかったのか、ふははは、よいぞ良いぞー、ならばこの俺直々に遊んでやろうではないかぁ。

って、桃子さんや、何ほほえましい物を見る目で俺を見てるんです?

中身百歳声なんで結構恥ずかしい物があるので、やめてほしいのですが。

とか言えるわけもなく、少々微妙な表情をしながら、俺は高町氏に引っ張られてお部屋にレッツゴーするのであった。

 

 

 

 

帰り際、これはお土産と言って、士郎さんと桃子さんにケーキとシュークリームの詰め合わせをただでもらってしまった。

どうやら家族ぐるみの付き合いもしたいそうなので、ぜひ親御さんに渡してほしいとのこと。

その願いを承り、俺はお土産を引っ提げて帰宅したのだった。

 

そして、それを見たお母さんが、翠屋のスイーツがほしかったらしいので、大層喜ばれた。

ついでに何故もらえたのか理由を聞かれたので答えると、このプレイボーイって言われたのは大変遺憾である。

おいお父さん、何そんなはしゃいでんだ、座れ、カツラ取れんぞ。

そんな平和な一日が過ぎましたとさまる。




プロデューサー

笑顔です
武内君何であんな可愛いのやら、デレマスで一番人気と言っても過言ではないかもしれない。


タイガーシュート


ボールは友達!()


ラブリーでチャンスでぺたんこでちゃん


ヒメなのだぁ!
無駄に豪華だった声優陣


ナイスボート
かーなーしーみのぉーむーこーをへとー
あれは嫌な事件だったね……


謎の転校生兼超能力者
ふーんもっふー!
無駄にイケボだったのは今でも忘れない


石仮面、波紋使い
作者さんはこのどちらかを絶対使っていると思う
ちなみ俺じゃなく荒木先生な


何が始まるんです? 第三次大戦だ

来いよティアナ、武器何て捨ててかかってこい
ヤロウオブクラッシャアアアアアア


お母さん
麻倉家のトップカースト


お父さん
カツラ


あと何書いたか覚えてね
思い出したら追加するンゴ
なのは編長いからそろそろ何か違う事書こう
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