やはり俺の教師生活はまちがっている。   作:芝書き

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前話からだいぶ遅れてしまいました。
楽しみにしていてくださった方々申し訳ありません。
もう少し僕の我儘に付き合ってください。
この度僕はバイクを乗り換えました!
ゼファー750rsからついに、ついに、カワサキZ1に!
高かった…。車検込みで240万…。
でも憧れのバイクを手に入れたんで楽しく乗っていこうと思います!


第7話 たまに烏飼健一はやる気になる。

第7話 たまに烏飼健一はやる気になる。

 

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昼休みのテニスコート。

五月のグラウンドはすでに少し暑い。

そのコートにスパーンスパーンとガットがボールを捉える気持ちのいい音が響く。

 

我々奉仕部は現在、戸塚の依頼によりテニスの練習に付き合っている。

 

んで俺は比企谷君とありんこを眺めている。

 

アリっていうのはケツからフェロモンを出しててそのフェロモンに他のアリはついていくらしい、生物のじーちゃんが教えてくれた。

でもなんかそれって他人のレールの上を歩いてるみたいだな…それは機械的でつまらないな。みんな優等生とか先生悲しい。

まぁこいつらは俺の生徒でもないし、そもそも人じゃねぇしいいか。

 

アリの観察は飽きたので打球練習してる戸塚たちの方に目をやる。

アレ?雪ノ下が居ない…便所か?

 

なんで俺がこんなとこで時間潰してるかというとテニス部の顧問を待っているからだ。

 

遡ること1時間前、俺はテニス部の顧問(面倒クセェから以後顧問)にテニス部の早朝練習と土日練について話をつけてきた。

最初は渋っていたが、女紹介するって言ったらちょっと揺らいでた。

 

まぁ俺にそんな人脈無いけどな、騙される方がバカなんだよ。

 

 

 

んでも一つ条件付きで了承を貰った。

 

その条件ってのが…

 

「親父いいいいい!!!!」

 

「は!?」

 

なんか比企谷君が絶叫してる。

 

「どうした!?比企谷君!」

 

「あ…いや、何も…」

 

え?何?アリ?比企谷君の親父ってアリだったの?そんなわけ無いよね?そんなわけ無いよね?大事なことだから三回言う。そんなわけ無いよね?

 

「あ、テニスやってんじゃん!!」

 

そこに現れたのは三浦や葉山のグループだった。

 

おおう、すげー漂う女王様気質。

覇王色のアレとか使えるんだろ?多分。

 

「ねぇ〜あーしらもここで遊んでいい?」

 

女王三浦はズカズカとテニスコートに入ってくる。靴を脱げ。あ、テニスコートは屋外だから靴脱がなくてもいいか。

 

「み、三浦さん、僕たちは別に…遊んでるわけじゃ…なくて…練習を…」

 

「え?何?よく聞こえないんだけど?」

 

はいはい出ましたよー難聴系。

ラノベの主人公か多いが例外的に強者が弱者に威圧を与えるというものもある。

ネウロの最終話とかにもあったかな?

 

「だから…練習を…」

おお、よくやった戸塚。ここで譲らないところが素晴らしい!先生感動しちゃったよ!…だが

 

「ふーん、でもさ、部外者混じってんじゃん。結衣も居るし、変な学年主任とよくわからないのまでいるし。」

 

「あ!お前変なとか言ったな!変なとか!変とか言った奴が変なんだz」

 

「は?」

 

「あ、ハイスミマセン。」

 

チクショー!威圧に負けた。これが覇王色か…。

 

 

「おい、比企谷君、あれをなんとかしろ。」

 

俺は小声で比企谷君に全て押し付ける。

どうもあいつは苦手なんだ。

 

「…俺関係なくね?」

 

「いいから。」

 

「なんて言えばいいんすか?」

 

「依頼とか、業務委託とかテキトーに言っときゃいーだろ。」

 

まずい、何がまずいかと言えばこのままでは顧問との”条件,,が成立しなくなってしまうからだ。

 

「えーと、俺たちは戸塚の練習に付き合ってるわけであって遊びじゃなくて業務委託っつーかアウトソーシングなんだよ。」

 

よし、よくやったそれでい

「はぁ?何意味わかんないこと言ってんの?キモいんだけど」

 

……あれ?おかしーなー先生これで行けると思ったんだけどなー

 

「まぁまぁ、あんまケンカ腰になるなって」

 

おお参謀葉山!あいつは人の扱いを知ってる。教えがいの無い生徒だ。だがそこがいい。

 

「ほら、みんなでやったほうが楽しいしそのほうがいいんじゃないかな?」

 

「…みんなってだれだよ?」

 

「は?」

 

「カーチャンにものねだる時に言うみんなかよ、誰だよそいつら?友達いないからそんな言い訳使えたことねぇよ。」

 

みんなというワードが逆鱗に触れたのか、比企谷君は妙につっかかっていく。

 

「い、いやそうゆうつもりじゃなかったんだ。なんかごめんな、なんか悩んでるんだったら、相談に乗るからさ!」

 

なんだよそれ?よく知りもしない奴の悩みなんてよく聞けるな。

てか、そうゆうの俺ら先公の仕事だろ。

俺の仕事盗るな。

 

「葉山、お前の優しさはよくわかった。性格がいいのもわかった。サッカー部のエースで、その上お顔までよろしいじゃないですか。さぞ女性におモテになられるんでしょうなぁ?」

 

「な、いきなりなんだよ?」

 

比企谷君の言動に周りがどよめく。

あるものは蔑む眼であるものは哀れむ眼で、本当あいつ昔の俺みたいだな。

 

「俺と違ってそんなけいろいろ持ってるお前が何も持ってない俺から、テニスコートまで奪う気なの?人として恥ずかしくないの?」

 

おいおい、なんつー屁理屈だよ。

まぁ、でもこうゆう言い合いは面白い。

傍観してるに限る。もう顧問との”条件,,もどうでもよくなってきた。

 

「そのとーりだ!貴様がしていることは人倫に基づく最低の行動だ!!」

 

材木座まで入ってきた。あいつの声響きすぎだろ。近所迷惑だ。

 

…そろそろ仲裁に入るか。

 

「おい、お前らそのへんdぶへっ!?」

 

仲裁に入ろうとしたら顔面にボールがめり込んだ。ソフトだけど、痛いものは痛い。

 

「ねぇ〜隼人〜あーしそろそろテニスしたいんだけど?あ、あと先生すみませ〜ん!」

 

「チッ、謝ったからよしとしてやるよ。」

 

ぜぇってぇわざとだぞあれ。

今度の日本史の時間に集中砲火してやろ。

 

「んじゃあこうしよう。部外者同士で俺とヒキタニ君で勝負する。勝ったほうが今後ここを使えるってことで…もちろん戸塚の練習には付き合う。強いやつと練習したほうが戸塚のためにもなるし、一石二鳥だ、それでいいかな?」

 

ほう、テニスで勝負か面白い。

 

比企谷君もその条件を呑んだようだ。

 

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「…………………………………圧倒的だな。」

 

三浦の提案でダブルスになったため。

比企谷君は由比ヶ浜と組んでいる。

俺は教師だから手は出さない。生徒同士の抗争には中立の立場をとるのが俺の流儀だからだ。

 

三浦が元テニス部だということは知ってた。だがこれほどとはな。雪ノ下は何してる?あと顧問は?

 

あ、由比ヶ浜がこけた。ありゃ足ひねったな。

 

雪ノ下を探しに行くか…。

 

「烏飼先生ー!ってなんの騒ぎですかこれは!?」

 

おせーよ脳筋。

とか内心思いつつ笑顔で取り繕う。

 

「ああ、ちょっとですね…。」

 

「この馬鹿騒ぎはなに?」

 

「雪ノ下!?」

 

そこには救急箱を持った雪ノ下がいた。

ああ、そうゆうこと。戸塚が怪我したから保健室に取りに行ってたのね。

 

「どーするんですか?烏飼先生!?これでは我々の試合が出来ません!てゆうか、試合前なのになんで弁当食べてるんですか!?運動前食事を摂るのはよくないんですよ!?」

 

あー、そうだった。そう、テニス部の練習時間を増やすため”条件,,それは俺と顧問がテニスで試合をし、俺が勝つことだった。

 

「あー、どうしましょうね…あ、そうだ!」

 

俺は顧問にあることを提案した。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「よぉし、準備運動完了!」

 

ラジオ体操一式を終わらせた俺は、コートに立つ。

 

「全く…先生、テニスの経験は?」

 

「ない!!」

 

はぁ、と雪ノ下がため息をつく。

 

そう、俺の提案とはダブルスでの勝負だった。俺と雪ノ下、向こうは顧問と三浦、これならば俺も勝負に出られる。

三浦は雪ノ下を敵視してるし、双方負けられない戦いになったって訳だ。

 

「…なにかスポーツの経験は?」

 

「あ…ああ、柔道なら二段だ。あとそろばんは五段だ。」

 

「ということは全くのド素人という訳ですね。わかりました。」

 

なーんか期待されてないなー。まぁいいか。

 

スパァン!とサーブが打たれた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

試合は俺たちの優勢だった。顧問や三浦は完全に慢心していたようで割と簡単に同点になった。

 

俺も結構身体能力には自信があったのでそれなりについていくことができたが驚いたのは雪ノ下で普段の彼女からは想像もできない動きだった。本当になんでもできるんだまなこいつ。

 

「すげぇな雪ノ下、このまま押し切れるんじゃねぇか?」

 

「私も…そうしたいところなんですが…」

 

雪ノ下の息が上がってる?

 

「体力だけには…は自信がなくて

…」

 

嘘だろ…流石の俺でも雪ノ下がいたからこそ、あの化け物二人と渡り合ってきたんだ。俺一人じゃ確実に負ける…

 

「……そろそろ時間もないし、これで決めないか?」

 

「はぁ?」

 

葉山がこれをラストゲームにしようと持ち出したのだ。

もしかして…葉山は雪ノ下のガス欠が早いことを知ってたのか?

 

「そうだな…午後の授業もあるし僕もそろそろ…」

 

よし、顧問も乗ってきた。

 

「よしじゃあこのゲームでポイント取ったほうが勝者だ。」

 

俺が改めて言うと三浦も納得したようだ。

 

「よし、サーブはこっちからだ。」

 

俺がサーブを放つと三浦がすぐ返してくる。

 

雪ノ下がそれを返す。

 

顧問が攻撃に入る。

 

ここだ。

 

ここで俺は比企谷君と昼飯を食ったことで知った風の向きを生かすためにわざとフライを上げる。

 

この風は昼頃に急に流れが変わるそれも一度じゃない。

 

ちょっと前まで俺も知らなかったことだ。

 

でも比企谷君と出会ったからこそ出来たことだ。

 

学校は生徒が育つだけの場所ではない。

 

同時に教員も育つのだ。

 

生徒、教員全ての人間が育つ場所ってすげーじゃねぇか。

 

生徒と教員さえいればそこは学校になるんだ。

 

ほら、戦後の青空学校ってあるだろ?あんな感じ。

 

まぁ、何が言いたいかっていうとどっちかがやってやってる。とか偉そうなこと考えた時点で学校は成立しないと思うってこと。

 

ふわふわと飛ぶテニスのボールを顧問と三浦は捕まえられずあたふたしている。

 

それでも三浦は諦めが悪く、走って追いかけている。

 

あ、まずい!あのままじゃフェンスにぶつかる!しかもあの辺は古いからただのフェンスより危ない

 

「くっ!」

 

葉山も顧問も反応が一瞬遅れた。

 

俺が行くしかない!

 

「三浦ァァァァァァァァァァァァ!!!」

 

ネットを飛び越え、夢中で走った。

 

「え?何…?きゃ!?」

 

俺は三浦に抱きつき、背中をフェンスの方へ向ける。

 

ガッシャーン!!

 

予想通り、古くなっていたフェンスは俺の体重に耐え切れず裂けてしまったようだ。

 

「ぁ…え?」

 

三浦は何が起きたかわからない感じだ。

 

「いつつつ…おい葉山、三浦を保健室に連れてってやってくれ。」

 

「え…あ、はい!先生は大丈夫ですか?」

 

「ああ、大丈夫。とにかく早く。」

 

周りも呆然としている。

 

「とりあえず試合は俺たちの勝ちだ。みんな解散!」

 

そう言ってみんなを解散させる。

 

「先生も次体育の授業でしょう?時間取らせてすみませんでした。」

 

「あ、ハイ、大丈夫ですか?烏飼先生?

あなたも保健室に行ったほうが…」

 

「行くなら自分で行きます。先生が授業に遅れてどうするんですか?」

 

そう言うと顧問も渋々職員室に戻っていった。

 

「「「「…烏飼先生。」」」」

 

「おう、お前らまだいたのか。早く着替えて教室戻ったほうがいいぞ。」

 

「そうゆうわけにもいきません。先生?後ろを向いてください。」

 

「嫌だ。」

 

「ダメです。」

 

「やだ、うちのクラスの生徒の頼みでもやだ。大丈夫、なんともない。」

 

「大丈夫な訳ないでしょう!?そんな血まみれで次の授業を行うんですか?」

 

「こんなもん水道で流しゃすぐだって。」

 

「ダメだよ先生!ちゃんとゆきのんの言うこと聞いて!!」

 

「僕の責任もあります!折角依頼のために試合してもらったのに…」

 

「…………………」

 

「比企谷君、無言は怖いぞ。」

 

「…消毒くらいしてきてください。」

 

「………わかった。ちゃんと保健室行く。だからお前らは戻れ。」

 

「………わかりました。絶対に行ってくださいよ。」

 

「へいへい…」

 

3人を見送り、保健室へと歩き出す。

 

「ゲホッ…ゴホッ…」

 

「ッ…………本当に大したことないんだよ…今は…もう…」

 

ペッと血の塊を吐き出すと俺は今度こそ保健室にへ向かった。

 

続く




以上第7話でした!
遅れていたので少し長めでした。
読んでくださった方お気に入りくださった方評価くださった方感想くださった方本当にありがとうございます!
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