やはり俺の教師生活はまちがっている。   作:芝書き

8 / 11
調子を取り戻すのが難しいです笑
書くたびに下手くそになってますが、温かい目で見守ってください。


第8話 いつでも葉山隼人は輝いている。

第8話 いつでも葉山隼人は輝いている。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「アイタタタタ…」

 

幸せの昼休みタイム。

先日の傷がまだ痛いが、FGOでセイバー式さんが出たのでよしとしている。

空の境界おもしれぇよな。学生時代読んでた数少ない小説だ。劇場版がやってたなんて知らなかったけど…

 

とにかく、背中の傷はそう酷くはなかったみたいだ。先輩や妻には口酸っぱく注意されたが…まぁ過ぎたことはしゃーない。結果的に怪我人は俺だけで済んだわけだし。

 

そんな感じで俺は至ってケロっとしている。

妻の弁当も食べ終わったので常備薬に手を伸ばす。

 

バシッ!

 

「いってぇ!!」

 

背中を思いっきり叩かれた。

こんな悪質なイタズラをする人は、一人しかいない。

 

「どうだ烏飼、傷の具合は。」

 

「先輩の馬鹿力で叩かれても大丈夫なくらいには…」

 

俺は涙目で皮肉を言う。

 

「…薬がまた増えたな。」

 

「え?あぁ、花粉症っすよ。花粉症。アレルギー体質なんですよ。」

 

「そうなのか?体には気をつけろよ。」

 

「先輩に言われたくないですね…俺は下戸だし、煙草も先輩みたいにバカバカ吸ってないですよ。」

 

「そうか…ならいいんだが。」

 

………………………………………………。

 

気分変えるか。

 

「外で煙草吸ってきます。」

 

「………………………………」

 

なんか危なかったので、いそいそと職員室を出る。

 

…屋上行くか。

 

普通、屋上は鍵が閉まっていて生徒はおろか教員も出入りすることはできない。

 

だが、総武高校は俺が新任の頃に鍵をぶっ壊して職員会議をサボっていたため出入りができるようになっている。

とりあえず他の教員たちにはバレてはいない…と思う。

 

ただ一部の生徒にはバレているらしく、知る人ぞ知るということらしい。

 

割も重いドアを開けて屋上に出る。

5月後半の日差しはすでに暑い。

ポッケから煙草を取り出し、ライターを探す。

 

無い。

 

思い返せば今日はまだ1本も煙草を吸っていなかったため、ライターそのものを家に置いてきたようだ。

 

「チッ…先輩に借りて…くるのもなんだよなぁ…」

 

溜息をつき、その場にしゃがみ込むと上からライターが降ってきた。

 

ん?

 

落ちてきた方を見上げると貯水タンクの上に、ウチの生徒がいた。

 

あいつは…確か2年F組の川崎沙希か。

 

てか、なんでライター持ってんの?

 

「それ、あげます。」

 

「おお、さんきゅ…じゃなくて川崎、なんでお前がライター持ってんの?あとパンツ見えてる。」

 

「えっ?あっっ!!」

 

川崎は赤面しながら降りてくる。

 

「で、なんでライターなんて持ってんの?俺的にはありがたいけど。」

 

ライターで煙草に火をつける。

バニラともなんとも言えない香りが広がる。

 

「…バイト先で貰ったんですよ。」

 

嘘を言ってるようには見えないな。

 

「ならいいが…煙草なんて吸ってないだろうな?」

 

「吸ってないっすよ。」

 

「ん、ならいい。俺も人のことは言えない。」

 

「…先生は吸ってたんですか?」

 

「ん、まぁ…高三のころね、友達が事故で死んじまってな…真面目なやつだったけど、仲間の中で何故かそいつだけが喫煙者だった。死んだあいつの弔いも含めて吸ってた。」

 

ま、今はすっかり依存症だけどな!と明るく付け足す。

 

「私には理解できません…そうゆうの。」

 

「理解する必要なんてないよ。普通に暮らしてりゃ経験しないことだし。」

 

「そうっすか…」

 

「あと、お前パンツませてんなー黒のレースってどゆことよ。高校生ってもっと初々しいもんじゃないの?俺の勘違い?」

 

「………………………………………さよなら。」

 

「ああ、それともう一つだけ。」

 

俺は杉下警部のモノマネをしながら俺は川崎に問うた。

 

「昨日夜から朝方にかけて、何してた?」

 

「…ッ」

 

「答えれないんならいい。また今度な。」

 

俺がそう言うと、川崎は校舎の中に消えた。

 

俺は甘い煙を吐き出すと、携帯灰皿に煙草を押し付けた。

 

…アークロイヤルとかガラムとかって他の喫煙者に公害扱いされるから喫煙所で吸えないんだよな。またハイライトに戻そうかな?

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

放課後、奉仕部にて

 

ガラッ

 

「夜津破路ーーー!!!」注,,やっはろーです。

 

俺は建てつけの悪いドアを開け、由比ヶ浜の挨拶をパクってみた。族調で

 

「なんか字が違うしっ!?」

 

「由比ヶ浜、それはタブーだ。」

 

「由比ヶ浜さん、気にしてはいけないわ。」

 

次々にツッコまれる由比ヶ浜。

なに?俺そんな悪いことした?まぁ、いいや。由比ヶ浜だし

 

俺は椅子を1個出してきて教室前方の窓際に設置し腰掛ける。

 

んー眠いなぁ。

 

今日も依頼は来ない…か。

 

「あ、そうだ!ヒッキーメアドメアド!!」

 

由比ヶ浜がなんか騒ぎ出した。

 

「俺はメアドじゃねぇっての。ほらよ自分で打込め。」

 

「ああ、そだ。事務用に俺のメアドも入れといて。雪ノ下もちょーだい。」

 

「あ、わかりました。」

 

こうして、俺はみんなのメアドをゲットした。

 

昔、仲良くて好きだった女子にメアド聞いたら「は?」とか言われて以後卒業まで話しかけてもらえなくなったんだけどなんでかな?※作者の実話です。

 

ピロリンッ!

 

由比ヶ浜の携帯が鳴った。

それを開けた由比ヶ浜は何故か苦い顔をする。

 

「どうした由比ヶ浜、クラス1の陰キャラからのメールか?」

 

「まさかとは思うけど、比企谷君あなたじゃないでしょうね?」

 

「なんで俺なんだよ、あと110番しようとするのはやめろ。」

 

「で、由比ヶ浜、なんだったんだ?」

 

「あ、いや、なんか変なメールが…」

 

「変なメール?ちょっと見ていいか?」

 

由比ヶ浜から携帯を受け取ると雪ノ下と比企谷君も画面を覗き込む。

自然と2人に挟まれる形になる。

何これ?俺生徒との距離近くね?最高じゃん。雪ノ下はいい匂いだし、比企谷君は…知らない家の匂いだな。

 

「えーと、なになに…戸部は稲毛のヤンキー、ゲーセンで西校狩り…大和は三股、最低のクズ野郎…大岡はラフプレーで相手校のエース潰し…ははぁ、所謂チェーンメールというやつか。」

 

チェーンメール…腐っても教員なので話には聞いてる。実物を見たのは初めてだが…。

 

すると唐突にガラッと奉仕部のドア開けられた。

 

「奉仕部ってのは、ここでいいのかな?」

 

「お前は…葉山か…。」

 

「先生!こんにちは!」

 

「あ、ああ、ちーっす…」

 

なんだこいつは、いつも思うがこいつはなんでこんなハキハキと俺の目を見てしっかりと挨拶するんだ。正しいんだが気味が悪い。

 

「平塚先生に悩み相談するならここだって言われてここに来たんだけど…」

 

チッ…あのアマ余計なことを…

 

ブーブー

 

あれ?俺のケータイにメール?

 

「すまない少し出てくる。」

 

一言断って廊下に出てケータイのメールを確認する。

 

ぱかっ

 

ーーーーーーーーーーーーーー

From:平塚静

 

コ ロ ス ゾ ?

 

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ!!

 

殺害予告されちゃってるよどうしよう!?

 

あ、そうだ

 

ーーーーーーーーーーーーーー

Re:To:平塚静

 

すみませんでした先輩。

合コン誘われたんすけど行けないんで代わりに行ってきていいっすよ。

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

ブーブー

 

ーーーーーーーーーーーーーー

Re:Re:From平塚静

 

本当ですか?

それは是非行きたいですね笑

日時等は順次連絡くださいね。

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

フッ…チョロい。

 

先輩まだ気づいてない。

男の欠員が出たんだから女がいっても余るだけである。

 

もどろっと。

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

ガラッ

 

「んで…話はどうなった?」

 

俺はなんかハブられてる比企谷君に聞く。

 

「さっきのチェーンメールについての話みたいっす。」

 

やっぱあれは葉山のグループのチェーンメールか。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「んで、結局観察ってわけか。」

 

「はい、犯人と思わしき人物をあぶり出します。」

 

「わ、私も頑張るよっ!」

 

「なぁ、ところであれって本当にチェーンメール?」

 

俺は存在そのものは知ってるものの、定義がよくわからないので雪ノ下に問うた。

 

「と言うと?」

 

「普通チェーンメールってのはそう…これ1時間以内に10人に送らないと明日死ぬとかじゃないの?」

 

「そうゆうのもありますが、今回のように他人の誹謗中傷を書いたものものもあります。」

 

「なるほど丁寧な説明ありがとう。」

 

だが、これって誹謗中傷なのか?

俺のいた高校では日常茶飯事すぎて感覚が麻痺してるのか…。そうか…もう隣の高校のカツアゲ狩りってないのか…。

 

とりあえずチェーンメールの犯人は葉山グループの3人ではないかという線で、対策は明日からということで今日はお開きになった。

 

「あ、雪ノ下はちょっと残れ。」

 

「…わかりました。」

 

雪ノ下にはちょっと聞きたいことがある。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「それで…話というのは?」

 

部室の鍵を返し、昇降口に来た雪ノ下に買っておいたレモンティーを渡す。

 

「ほれ、奢りだ。」

 

「え?でも、先生に悪いです…」

 

「気にすんな、俺は社会人だし大丈夫」

 

「……………………………」

 

雪ノ下の端正な顔は沈むのが遅くなってきた夕日に照らされている。

昇降口には、俺と雪ノ下しかいない。

だ、だからって変な気は起こさないぞ!

俺は既婚者だし、年上好きなのだからな!!

 

「………先生?」

 

「あっとすまない。えと、話だったな。」

 

急に話しかけられてびっくりしたが冷静を装って話を戻す

 

「雪ノ下、お前は葉山と何かあったのか?」

 

「……それはどうゆう意味ですか?」

 

質問を質問で返しちゃったよこの娘…

 

「お前が葉山を見たときいつにも増して不機嫌そうでな。雪ノ下、お前は隠し事をするには態度に出すぎだ。あとは…葉山の態度だな。」

 

「葉山君の…態度?」

 

「お前しか見てないんだよ、会話中。まるでわざとお前と話すために依頼を…………!」

 

あぁ、そうゆうことか…そうかよ。

 

「とにかく、お前と葉山は決して初対面ではないそれなりに見知った人間であると俺は推理している。」

 

「ほぼ正解ですね。確かに私と葉山君は小学校が一緒で、所謂…幼馴染といった関係です。」

 

「嫌なことをきいたな。悪いこれ以上は詮索しない。」

 

そう言って雪ノ下の頭をワシャワシャと撫でてやる。雪ノ下は照れているのか俯いてしまった。

 

「時間取らせて悪かったな。送ってくよ。」

 

「はい。ありがとうございます。」

 

雪ノ下をタンデムシートに乗せ、バイクを発進させる。

 

聞き慣れたヨシムラ管の音が響く。

 

なぜ、葉山はチェーンメールについてわざわざ奉仕部に依頼を持ち込んだのか?

 

そもそも、葉山ほどのコミュ力の持ち主なら仲間内で気にする必要はないとかそうも言えないか?

 

もし、葉山が誰かがチェーンメールを流したとと言うことをいいことにそれを利用し雪ノ下会いに来たとしたら。

そうゆう腹黒いやつならあの不気味さも納得が行く…

いや、考えすぎか…。

 

だが、仮にそうなら全ての辻褄が合う。

そして犯人は…そんなもん妄想の域じゃないか。なんの証拠がある?小説家にでも転職するか?

 

でもやはり疑ってしまう。

教師が生徒を疑うなんて言語道断である。

でも、だとしたら…

 

 

 

比企谷君、君はとんだ戦場に身を投じてしまったわけだ。




第8話でした!
ここからは、話中で烏飼のある理由にちょくちょく触れていくつもりです。
感想、どしどしおくってください!全部返信します!
長ったらしい文を読んでくださり大変ありがとうございました!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。