遊戯王 Legend of Dragons   作:ダーク・キメラ

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第4話 大樹海での戦い

「そこの君…ちょっといいか?」

「え?は、はい……」

「キュ~!」

 

ダークソードが話しかけたのは少女。

茶髪のショートカットに眼鏡をかけた14~15歳ぐらいのボーイッシュな少女である。

彼女の肩には角と翼が生えて丸々太った動物《デーモン・ビーバー》が乗っている。

どうやら漆黒の鎧の姿に動揺している様だ。

 

「驚かして済まない。さっき私が巨大な昆虫と戦っているのを見ただろう…私はこの森の異変について調べに来たのだ。何か異変に心当たりはないか?」

「すいません……私、ここの森に生息する薬キノコを調達しようと来たんですけどので、異変が起こっていたのは知らなかったんです…」

「そうか、それは済まなかった。先ほどの昆虫も化学薬品で巨大化したと思われる。」

「そうなんですか…」

「この森は危険だ。今すぐ帰った方がいい」

「そうみたいですね。わかりました…」

 

樹海の状況を理解した少女はキノコ狩りを諦め、帰る事にした。

 

「ちょっと待て。送って行こう」

「いえ、大丈夫ですよ…」

「駄目だ、危険な場所とわかってて一人で歩かせるわけにはいかない」

「それじゃあ、お願いします……」

「ガウウゥ!!」

 

ダークソードは少女を《漆黒の闘龍》に乗せて飛んでいく。

 

 

 

 

 

「……ここを嗅ぎ付けられたか。まずいな、今のうちに始末しておくか」

 

研究服を着た謎の男は装置を起動し、電波を放つ。

 

 

 

 

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴ……

 

「ん?地が揺れてるな…」

「まさかまたさっきの様な…」

 

飛行中のダークソードは地鳴りに気づいた。

 

「ギシャアアアァ!!」

 

地中から巨大な昆虫族モンスター、《デビルドーザー》が現れる。

その巨躯はおよそ10メートル!

 

「あ、あれは《デビルドーザー》!?しかも倍ぐらい大きい!

「闘龍!!」

「ガウゥ!」

 

闘龍は横に移動し、《デビルドーザー》の攻撃をかわす。

 

「はあっ!!」

 

ダークソードは闘龍から飛び出し、《デビルドーザー》に斬りかかる。

 

 

カチン!!

 

 

「!!」

 

 

バッ!

 

 

《デビルドーザー》の甲殻が頑丈なのか剣が通らなかったらしく、ダークソードは腹部を蹴り、闘龍に飛び戻る。

少女はダークソードを心配して声をかける。

 

「だ、大丈夫ですか?」

「私は大丈夫だ。しかし大変だな…」

 

 

ゴゴゴゴゴ…

 

 

「また音が…まさかもう1体!?」

「……」

「ギシャアアアァ!!」

 

地中から《デビルドーザー》にも引けをとらない大きさの植物の怪物、《ギガプラント》が現れる。

 

「《ギガプラント》と《デビルドーザー》か…」

「このままだと森が…」

「森だと迂闊に炎も使えないか…ともあれ君を連れた状態ではまともに戦えないな」

 

ダークソードは上空に剣で円を描いた。

 

「《騎竜》!!」

 

円からは赤き細身のドラゴンが現れる。

 

「呼んだか、クライ!俺を呼ぶとは珍しいな!」

「騎竜、お前は俺と一緒にこいつらの相手をする。その内に闘龍、お前はこの子を安全な場所へ連れて行け。」

「ガウッ!(了解!)」

「任せろ!」

 

騎竜は周りに煙幕を吹き始めた。

 

「ガアアァ!」

 

その内に闘竜は少女を連れて森に入っていく。

 

「行くぞ、騎竜…」

「今回の敵はこいつらか……俺を満足させてくれよぉ!!」

 

騎竜は吼えた。

 

 

 

 

 

 

 

上空を飛ぶのは危険だと判断したダークソードは歩いて森を抜けさせる事にしたのである。

 

「ガルル…」

 

少女、《デーモン・ビーバー》、そして《漆黒の闘龍》は森の中を歩いていく。

 

「しかし大変な時に大樹海へ来ちゃったな……」

「キュ~~」

「ねえ闘龍、あの人を置き去りにしちゃったけど大丈夫なのかな?」

「ガル!(大丈夫だ、問題ない)」

「とりあえずここを抜け出すか……ん?」

 

クンクン……

 

「ガウ?(どうしたんだ?)」

「……臭いがする」

 

臭いに気付いたアウスは走り出した。

 

「ガア?(え、ちょっと……!?)」

「キュ~~!」

 

ビーバーと闘龍は少女の後を追う。

 

 

 

 

 

「……あった。ここだ!」

 

少女がたどり着いた場所には巨大な樹に洞窟の様に大きな穴が開いていた。

 

「ガウ?」

「あの人は化学薬品が原因だと言っていた。そしてこの穴からは森とは違う臭いを感じる!森の異変の原因はここにあるに違いない!」

「ガウ~ガルル~(確かに臭うけど信用していいのか?)」

「キュ~!(大丈夫だよ!彼女の鼻は凄いんだよ!)」

「ようし!」

「ガウッ!?」

 

少女は恐れる事無く堂々と洞窟の中へと入っていく。

《デーモン・ビーバー》と闘龍は已む無く彼女の後を追うことにした。

 

 

「くっ……なんで俺がの秘密基地の居場所がばれているんだ……こうなったら行け!」

 

装置を起動すると植物族や昆虫族モンスターが少女達へ向かっていく!

 

 

カタカタカタカタカタカタ……

 

ズザザザザ……

 

 

「……!!」

「ガウゥ…」

「待って!この中で火を吹くのは危険よ!」

 

闘龍はモンスター達へ向かって火を噴こうと構えるが少女が制止する。

 

「グルル……」

「ここは私に任せて!」

 

そう言うと少女はバッグからスプレー缶を取り出した。

 

 

プシュウウウゥ……

 

 

なんと、スプレーを放つと昆虫や植物達は少女達から遠ざかっていくではないか!

 

「私が調合した特性のスプレーだよ。これで昆虫や植物が嫌いな臭いで追い払えるのよ」

 

モンスター達を追い払った少女達は部屋の奥へと辿り着いた。

 

「闘龍!」

「ガウゥ!!」

 

闘龍がドアを突き破るとその中は実験室で白衣の男が居座っていた。

 

「くっ、まさかここまで来るとは……こうも簡単に秘密基地を突き止めるとはお前、何者だ?」

「あなたですね、この樹海の異変の原因は!」

「それがどうした……」

「あの人に代わってあなたをやっつけます!」

 

そう言うと少女はデュエルディスクを起動した。

 

「フン……」

「あなたの所為で森が荒らされています。森の静寂を荒らす者はこの自然の使者、アウス・ネイチュレスが許しません!」

 

 

「「デュエル!!」」

 

 

 

To Be Continued…




人物紹介

アウス・ネイチュレス(地霊使いアウス)
14歳。
生物学を目指しており、その知識は豊富。
樹海の中で化学薬品の臭いをかぎ分けるなど嗅覚が強い。


ビッパ(デーモン・ビーバー)
アウスの肩に乗っているペットのモンスター。
ドングリが好物。
ドングリスと喧嘩する事が多い。


騎竜
ダークソードのもう1体の相棒のドラゴン。
闘竜と違って人語を話せる。
よく「満足」という言葉を使う。
Q. これがやりたかっただけだろ!
A. これがやりたかっただけです
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