遊戯王 Legend of Dragons   作:ダーク・キメラ

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第7話 魔界組織ダーク・レイダー

「なんとか被害が拡大せずに済んだな……」

 

ここは大樹海。

先ほど騎竜に乗った闇魔界の戦士ダークソードは無事巨大昆虫や植物を駆逐することができたのである

 

「何とか樹海から出る前に怪物達を倒す事ができてよかった」

 

『俺はまだ満足足りないけどな』

 

「それよりあの子が心配だ。闘龍をつけておいたとはいえこの樹海は怪しすぎる。闘龍の気配を辿って……はっ!?」

 

『どうした相棒?』

 

「この気配…《ナンバーズ》か!」

 

『ナンバーズ?この樹海の中でか?』

 

「ああ、それも闘龍の近くにあるようだ…行くぞ騎竜」

 

『おう!』

 

騎竜は素早く降下し、漆黒の闘龍の元へと飛んで行く

 

 

 

 

 

その頃、アウスは勝利していた。

 

「うむ……まさかあたしが負けるとはねぇ」

 

「さて、おじさんがこの森を汚染させたのなら警察を呼ばないとね…」

 

『チュー!』

 

「ふふふふ、しかし驚いたわ。まさか貴方が《竜に選ばれし者》とはね」

 

「りゅ、竜に選ばれし者?」

 

『ガウウゥ…(とりあえずこのオッサンを丸焼きにしよう)』

 

漆黒の闘龍が火を噴こうと構えた。

 

「それじゃあ引き上げようかしら?」

 

そう言いつつ科学者は化学薬品が入った瓶を投げつける!

 

「!?」

 

『ゴウウゥ!』

 

アウスと闘龍とデーモン・イーターは動揺し、闘龍は瓶に向かって火を吹いた。

 

「ま、待って!」

 

「化学薬品は無暗に燃やしちゃ駄目よ~!」

 

化学薬品は熱によって爆発し、紫色の煙を撒いた。

 

「うっ…!(吸っちゃ駄目だよ!)」

 

『グルルル…』

 

2人は息を止めつつ研究室から出ようとする。

しかし出口が見当たらず、このままでは脱出する前に窒息してしまう。

 

 

 

 

 

 

「この大樹の中だな…」

 

『おい、妙な煙が出てるぞ!』

 

「――強引に行くぞ」

 

騎竜は強引に大樹に突っ込んでいった。

 

 

 

 

 

「ゲホッ、ゲホッ……体が痺れて……」

 

『ガウゥ…(動けないよ~!)』

 

どうやら煙を吸うと体が痺れてしまうようだ。

 

「あなたは興味深いわ~実験台として連れて行く事にしたわ」

 

「きゃっ!」

 

そう言って科学者はアウスの襟を掴んでいく

 

『ガウウゥ!!』

 

『ヂュヂュヂュ~!』

 

「助け…て…」

 

そう悲願した瞬間、願いは叶ったようだ…

壁が破られ、《ダークソード》と《騎竜》が入ってきた。

 

「「……!!」」

 

『ガウウゥ!(クライ!)』

 

「悪いな、待たせてしまった……」

 

壁を突き破った事により空気が換気され、周囲が見えるようになった。

 

「あら、あなたは……」

 

「そうか、この森の異変の原因、そしてナンバーズの気配は貴方でしたか…」

 

科学者とダークソードはお互いに反応した。

どうやら知り合いの様だ。

 

「Dr.キーソン。モンスターに違法な実験を施し続けた結果、科学省を追放された貴方がここで実験を続けていたみたいだな」

 

「……」

 

「先ずはその子を放してもらおうか」

 

「フン…」

 

「きゃっ!」

 

科学者はアウスを突き倒した。

 

「貴方が相手だと敵わないわね……今日はここで引き上げるわ」

 

そう言いつつDr.キーソンは薬瓶を地面に叩きつけるとその煙が姿を消した。

 

「き、消えた…」

 

「……」

 

ダークソードはアウスを担いで外へ出た。

 

 

 

 

「助けてくれてありがとうございます…」

 

「…何故あの大樹の中へ入った?君にはこの森を出て行くようにと言った筈だ」

 

「その……私、森の声が聞こえるんです」

 

「森の声?」

 

「正確には植物の声ですけど……その、森が苦しんでいた声をしたので助けてあげなくちゃって…」

 

「…そうか。しかし勝つ事ができてよかったな…」

 

「そんな事ないです。相手も中々強かったですから…あ、そういえばこのカード!」

 

そう言いつつアウスは《No.72 ラインモンスター チャリオッツ・飛車》を見せる。

 

「そのカードは…」

 

「さっきあの変なおっさんに捕まれた時に手にしました」

 

「…確かにナンバーズだ」

 

「あの…ナンバーズって何ですか?」

 

「まあ、正確に言うと人の心の闇を増幅させてしまう危険なカードだ」

 

「心の闇、ですか?」

 

「これを序でに回収していくのも私の仕事だ。出来れば渡してくれないか?」

 

「いいですよ…助けてくれましたし」

 

そう言ってアウスはダークソードにナンバーズを渡した。

 

(それにしてもこの子……ドラゴンの力を感じるな。それもただのドラゴンじゃない。もしかすると…)

 

先程Dr.ジェイムズが言っていた「竜に選ばれし者」。

ダークソードもそれを確かに理解したようである。

 

「(…これも竜の運命か)アウス、ちょっと一緒に来てくれないか?」

 

「え?」

 

「君はあの科学者に目を着けられた。このままでは今後どうなるか君の身の安全の保障は出来ない。だから安全の為に君を連れていきたいんだ」

 

「……」

 

アウスは少し疑った。

無理もないだろう、ただキノコ狩りに来たのにあんな事が起こったのだ。

そして今、どこかに連れていかれようとしているのだ。

 

「…わかりました、行きます」

 

「済まないな」

 

「…あ、その前にこの森で採取したい物があるんですがいいでしょうか?」

 

「良いだろう。だが手早く頼む」

 

「あ、はい」

 

こうしてアウスは欲しい物を採取した後、ダークソードは通信機を起動した。

 

「私だ。迎えに来てくれ」

 

『畏まりました~!』

 

「それから実は…」

 

こうしてダークソードは迎えを呼んだ。

 

「今から迎えが来る…」

 

「あ、そう言えば貴方の名前は何ですか?」

 

「…クライだ」

 

そう言っている間に現世発魔界行きバスが現れた。

 

「迎えに来ましたDEATH!」

 

現世発魔界行きデスガイドであるミホシが迎えに来た。

 

 

 

 

 

「ここがダークゾーン…暗い場所って聞きましたけどあまり怖くないですね」

 

「別に闇が漂うだけで怖くないからな」

 

 

ここは【ダークゾーン】。

その闇のエネルギーが漂う地域である。

正に闇属性らしい場所である。

そしてその中で辿り着いた組織が…

 

 

-魔界組織ダークレイダー-

 

「よ、クライ」

 

魔界闘士バルムンクがやってきた。

 

「バルムンクか…こいつは私の同僚のバルムンクだ」

 

「あ、初めまして…」

 

「ほほう、また子供連れてきたのか?」

 

「ま、また…?」

 

「この子は『竜の継承者』かもしれないからな…保護する必要がある」

 

「成る程。よろしく、お嬢ちゃん」

 

「は、はあ…」

 

「ルシファー様はいるのか?」

 

「ああ、部屋で待ってるぜ」

 

「わかった」

 

歩きながらダークソードは鎧を解除した。

鎧の中身は黒き髪に顎髭、見た目の三十代のおっさん、それがクライ・ドラグニスである。

 

(あれが鎧の中の顔…)

 

2人はルシフェルの部屋の前に辿り着いた。

その扉は如何にも入ると魔王が待ち伏せていそうなデザインである。

そしてゴゴゴゴとオーラを放っているように見えている。

 

「……ルシファー様。只今戻ってまいりました」

 

「入っていいよ~」

 

「…」

 

 

 

「ようこそ、アウスだね…」

 

部屋の中には黒い装束と赤いマント身に纏った者が座っている。

そして黒装束の額には大きな眼球がアウスを睨みつけている。

 

「ひっ……!」

 

「安心したまえ。あの目は唯の飾りだ」

 

「え、そうなの?」

 

「ごめんごめん、驚いた~?」

 

「は、はあ……」

 

ルシフェルが怖そうな見た目に反して軽い口調で喋っていた為、アウスは調子を崩した。

 

「あ、お茶入れようか」

 

そう言いつつルシフェルはお茶をカップに入れる。

それにしても……

 

(そのティーセット……ダサいですね)

 

アウスの感想であった




ルシファー
モンスターイラスト:暗黒の眠りを誘うルシファー
性別:男 年齢:不明
種族:不明
ダークレイダーのリーダー。
デザインのセンスが悪い。
見た目に反して口調が軽い。


バルムンク
モンスターイラスト:魔界闘士バルムンク
性別:男 年齢:20代
種族:戦士族
ダークレイダーのメンバーでクライの同僚。
大剣を使いこなす剣士


ミホシ
モンスターイラスト:現世発魔界行きデスガイド
性別:女 年齢:20代
種族:悪魔族
ダークレイダーのメンバーでクライの同僚。
主に現世発魔界行きバスでメンバーを任務先の場所に送って行く役割をする。




Dr.キーソン
モンスターイラスト:ない
性別:男 年齢:不明
種族:サイキック族
使用デッキは【デュアル植物昆虫】
違法とされているモンスター改造を行っていた為科学界から追放された科学者。
今は何をしようとしているか不明。
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