「はじめまして、私は紫天の書が産み出した管理プログラムの一つ、闇の書の高町なのはの情報より生まれたマテリアル、星光の襲撃者、またの名をシュテル・ザ・デストラクターと申します」
シュテルと名乗った少女がそう言うと、リインフォースが瞬時に戦闘モードを展開し翼を広げる。ユートや隼も少し下がってデュエルディスクを展開させ、完全な臨戦態勢となる。
「安心してください、今回はただ夜天の主へ情報を渡しに来ただけです」
「情報を……だと、黒幕の口から出る言葉では無いぞ」
「闇の書の管制プログラム、いえ、今は祝福の風でしたね。それに闇の書自動防衛プログラム『ナハトヴァール』も」
少女の言葉が聞こえたのか、カード化してるナハトも得物を構えてシュテルの後ろに立つ。
「あんまりその言い方は好きじゃねぇな。今は当代の夜天の主の臣下、ただのナハトだ」
「そうですか。しかし、封時結界も張らずに武器を構えるとは感心しませんね。ここが監視カメラの一切ない完全個室でなかったら大変なことになってましたよ」
「そういいつつテメェ自ら大規模な封時結界張ってんだから関係ねぇだろ。ご丁寧に病院一つまるごと覆うとはな」
「ナハト、口が悪いし一旦武器を下ろそな」
私の苦言に、ナハトは渋々ながら左手のボウガンを解除する。
「それでシュテルやったな、わざわざこんな所に来てどないな情報をくれるんや?」
「……良いでしょう、まず一つ、これは大前提ですが、今回の件に闇の書はある意味関係あり、ある意味関係は無いということです」
「なん……だと」
シュテルの言葉にリインフォースが目を鋭く呟く。
「そもそも闇の書で融合していた二つの魔導書、『夜天の書』と『紫天の書』は完全な融合はしていませんでした。融合率は良くて8割ぐらいです」
「ほう、それとどう関係する。関係に融合してないにしてもかなりのスペックを持ってる筈だ」
零児は今までの会話を軽く分析しながらそう聞き返す。「確かに、8割でも能力面は別に問題はありませんでした。ですが、完全に融合してなかった残りの2割によって、闇の書に無理矢理組み込まれた『エグザミア』の結晶は摩耗し、少しずつ『闇の残滓』として様々な世界にばら蒔かれました」
「闇の残滓……闇の欠片のさらに小さなものか?」
「その解釈で構いません。そして闇の残滓は長き時の中で一部は消滅し、一部は結晶として変化していきました」
そう言うとシュテルはポケットから何やら小瓶のようなものを取り出す。その中には小さな黒い結晶のようなものが入っていて、それからはどす黒いオーラのようなものが溢れている。
「これがその『闇の欠片』です。そして中にあるオーラのようなものが『闇の残滓』、私達はある目的のためにこの欠片から作られたカードを手に入れたい」
「どうやってや?実際その欠片を持ってたってカード化はせんやろ?」
「――ところで、あの金髪の傲慢知己な少年は元気ですか?」
その瞬間、私は漸く分かった。沢渡が持っていたモンスターカードが『闇の欠片』によって生み出されたカードだったということを。
「なるほど、君があのカードを渡したのか」
「正確には私とは別の人間ですが、まぁ私が渡したのと同義ですがね」
「…………デュエルや。私とデュエルや!!」
「……良いでしょう。飛んで火に入る夏の虫、夜天の主、あなたがそう思うなら、喜んで行いましょう」
私はベットから立ち上がり、騎士服を展開してデュエルディスクを構える。
「夜天の、相手はマテリアルなんだ、十分に気を付けろよ」
「分かってるで、ナハト」
ナハトはそれだけ言うとカードに戻り、リインフォースは後ろから悲しげな表情で見つめる。
「主はやて……」
「大丈夫やでリイン、私は負けへんから」
私は笑みを浮かべてリインフォースを安心させる。
「「デュエル!!」」
はやて LIFE4000
シュテル LIFE4000
「先行は私や!!私は手札から『星因士 ウヌク』を通常召喚!!効果でデッキから『星因士 ベガ』を墓地へ送る」
『星因士 ウヌク』 ☆4 A 1800
「私はカードを二枚伏せてターンエンドや」
はやて 手札2枚 LIFE4000
場
『星因士 ウヌク』 A 1800
伏せカード二枚
「それでは私のターン、ドロー!!私はフィールドにモンスターが存在しないので『アンノウン・シンクロン』を特殊召喚」
「な!!」
『アンノウン・シンクロン』 ☆1 A 0
「……ジャンクドッペルのシンクロデッキ……」
「さらに私は手札から魔法カード『調律』を発動。デッキから『クイック・シンクロン』を手札に加え、デッキからカードを一枚墓地へ送る」
〈送られたカード〉
『レベル・スティーラー』
「さらに私はフィールド魔法『スターライト・ジャンクション』を発動、そして手札から『ジャンク・シンクロン』を通常召喚。効果で『レベル・スティーラー』を特殊召喚、さらに墓地からモンスターが特殊召喚されたため、手札から『ドッペル・ウォリアー』を特殊召喚」
『ジャンク・シンクロン』 ☆3 A 1300
『レベル・スティーラー』 ☆1 D 0
『ドッペル・ウォリアー』 ☆2 A 800
「私はレベル2の『ドッペル・ウォーリアー』にレベル3のチューナーモンスター『ジャンク・シンクロン』をチューニング、シンクロ召喚!!現れなさい『TG ハイパー・ライブラリアン』」
『TG ハイパー・ライブラリアン』 ☆5 A 2400
「さらに私はレベル1の『レベル・スティーラー』にレベル1チューナーモンスター『アンノウン・シンクロン』をチューニング、シンクロ召喚!!現れなさい、『フォーミュラー・シンクロン』」
『フォーミュラー・シンクロン』 ☆2 D 1500
「『TG ハイパー・ライブラリアン』と『フォーミュラー・シンクロン』の効果で二枚ドロー。そして私は手札から『ボルト・ヘッジホッグ』を墓地へ送って『クイック・シンクロン』を特殊召喚、さらに私は『クイック・シンクロン』のレベルを1つ下げて『レベル・スティーラー』を特殊召喚。そして私はレベル1の『レベル・スティーラー』にレベル4のチューナーモンスター『クイック・シンクロン』をチューニング、シンクロ召喚!!現れなさい、『ジェット・ウォリアー』」
『ジェット・ウォーリアー』 ☆5 A 2100
「『TG ハイパー・ライブラリアン』と『ジェット・ウォーリアー』の効果発動、デッキから一枚ドローしてフィールドのカードを手札へ戻す。私はあなたの伏せカードを選択します」
「させへん!!チェーンして罠発動『神星なる因士』!!フィールドの『ウヌク』をリリースして『ジェット・ウォーリアー』の効果を無効にする!!そして一枚ドローや!!」
「ならば私は魔法カード『ワン・フォー・ワン』を発動、手札から『チューニング・サポーター』を墓地へ送ってデッキから『ジェット・シンクロン』を特殊召喚。さらに墓地の『ジェット・ウォーリアー』の効果で『ジェット・シンクロン』をリリースして守備表示で特殊召喚。そしてさらに手札から『死者蘇生』を発動。墓地の『ジャンク・シンクロン』を特殊召喚。さらにフィールドにチューナーモンスターが存在するため『ボルト・ヘッジホッグ』を墓地から特殊召喚」
「(このデッキ……もしかしたら)」
「私はレベル2の『ボルト・ヘッジホッグ』にレベル3のチューナーモンスター『ジャンク・シンクロン』をチューニング、シンクロ召喚!!現れなさい『ジャンク・ウォリアー』」
『ジャンク・ウォーリアー』 ☆5 A2300
「『TG ハイパー・ライブラリアン』の効果でさらに一枚ドロー。そして私はレベル5の『ジェット・ウォリアー』、『ジャンク・ウォリアー』にレベル2のシンクロチューナー『フォーミュラー・シンクロン』をチューニング、紅き闇より産まれし明星よ、全てを焼き尽くす焔となれ、シンクロ召喚!!現れなさい、レベル12『ルシフェリア・シュタルク・ドラゴン』!!」
『ルシフェリア・シュタルク・ドラゴン』 ☆12 A4000
現れたのは、『シューティング・クェーサー・ドラゴン』と似た姿をした、黒いオーラを纏った紅いドラゴンだった。
「『TG ハイパー・ライブラリアン』の効果で一枚ドロー。そして『ルシフェリア・シュタルク・ドラゴン』の効果発動、自分の墓地のモンスターとチューナーモンスターを一体ずつ除外し、そのモンスターの合計レベルのシンクロモンスターをエクストラデッキから召喚条件を無視してシンクロ召喚する」
「墓地から召喚条件無視のシンクロ召喚やと!?」
「私はレベル5の『ジャンク・ウォリアー』とレベル5のチューナーモンスター『クイック・シンクロン』を除外し、シンクロ召喚!!現れなさい、『シューティング・スター・ドラゴン』」
『シューティング・スター・ドラゴン』 ☆10 A 3300
「『TG ハイパー・ライブラリアン』の効果で一枚ドロー。『シューティング・スター・ドラゴン』の効果発動、デッキから5枚確認して、その中のチューナー一枚につき一回攻撃できる一枚目『貪欲な壺』、二枚目チューナーモンスター『ジェット・シンクロン』、三枚目『レベル・スティーラー』、四枚目チューナーモンスター『ガード・オブ・フレムベル』、五枚目チューナーモンスター『エフェクト・ヴェーラー』」
「三回攻撃やと!!」
「バトル。『ルシフェリア・シュタルク・ドラゴン』で攻撃」
「罠発動!!『リビングデットの呼び声』!!墓地の『星因士 ベガ』を特殊召喚!!さらに効果で「『シュタルク・ドラゴン』がバトルするとき、相手はフィールドのモンスターの効果を発動できない」そんな!!うぁぁぁぁ!!」
はやて LIFE 4000 → 1200
シュテルのドラゴンが放った紅い閃光に『ベガ』は一瞬にして吹き飛ばされ、その衝撃で部屋の中が大きく揺れる。
「そして『シュタルク・ドラゴン』はシンクロ素材となったチューナー以外のモンスターの数まで連続で攻撃できる。もう一度攻撃、『ルシフェリオン・ブレイカー』!!」
「う、うぁぁぁぁ!!」
はやて LIFE 1200 → -2800
「この程度ですか……当代の夜天の主とはいえこんなものですか」
シュテルは呆れるように言い尽くす。
「そんな……はやてが何もできずに負けるだと……」
「それよりもあの紅いドラゴン……なんてエネルギーを内包しているんだ」
隼もユートもあり得ないと見つめる。
「それではまたお会いしましょう、夜天の主八神はやて、願わくば次会う時はもっとまともなデュエルができますように」
それだけ言うと、シュテルは一瞬にしてどこかへ転移してしまった。
「……何も……出来へんかった……何も……!!」
「主……」
「私は……弱い……!!」
私は立ち上がれなかった。眼から溢れる滴が止まらなかった。
オリカ紹介
『ルシフェリア・シュタルク・ドラゴン』
シンクロ/闇/☆12/ドラゴン族/A4000/D3000
シンクロチューナーモンスター+シンクロモンスター2体以上
このモンスターがフィールドに存在するとき、墓地のモンスターとチューナーモンスターを除外し、そのモンスターの合計レベルと同じレベルのエクストラデッキのシンクロモンスターを、召喚条件を無視してシンクロ召喚する。この効果は1ゲームに1度しか使えない
このモンスターがバトルするとき、相手はフィールドのモンスターの効果を発動できない。
このモンスターはシンクロ素材となったチューナー以外のモンスター一体につき、連続で攻撃できる。
というわけで、シュテルのデッキはなのはさんと同じ『ジャンドデッキ』となりました。はっきりいってオリカやり過ぎたかな?って感じになってしまいました。反省はしますが後悔はしません(オイ!!