「ジュエルシード?」
ルナさんはまるでなにそれみたいな顔で、表情には?マークが見える。
「ジュエルシード……簡単に言えば願いを叶える特殊な鉱石だ」
「願いを?じゃあ私がそれに力が欲しいとか願ったら叶うの?」
「そんな生易しいものじゃない。使い方次第では最悪、世界の1つを破壊しかねない」
クロノ君の言葉に私は頷く。『PT事件』という私が初めて関わった事件の現況でもあり、フェイトちゃんやユーノ君、クロノ君やエイミィさん達と知り合うきっかけにもなったが、それはとてつもなく危なっかしい代物だった。
「といっても、現在『ジュエルシード』は管理局で厳重に管理されている。それに解析したところ、これは『ジュエルシード』のレプリカだった」
「レプリカって……つまり偽物ってこと?」
「偽物ならそこまで危険な物では……」
私とルナさんは思わずそう聞くが、ユーノ君の表情は険しいままだった。
「偽物といっても、簡単に言えば本物とほぼ同じ贋作ってところかな。願望機としての力や保有魔力もオリジナルには劣るけど、それでも暴走すれば街一つ……下手したら国を一つ滅ぼしかねない。しかも質の悪いことに、この『レプリカジュエルシード』、なのはやクロノがボコした仮面連中のディスクからも検出されたよ」
その言葉を聞いた私は思わずため息を吐きたくなった。そんなものを量産されたら封印処理なんて追い付かないの。
「それでだ神月ルナ、君さえ良ければ僕たちに協力して貰いたい。僕達はこんなものを量産している奴等を捕まえなければいけない、君は彼らの暴虐非道を許せないでいる。充分に利害が一致してると思うが」
「……私は別に構わないわ。ただし、三つ条件がある」
「…………聞こう」
クロノ君がそう言うと、ルナさんは少しリラックスした表情になる。
「まず一つめ、私のデュエルディスクの即時返還。多分そのジュエルシードはデュエルディスクのソリットヴィジョンシステムのエネルギーにもなってるから、そのままもしくは代替機関を取り付けるとかして貰いたい」
「…………二つ目は」
「私の衣食住の確保、私は別の次元から脱出してきた身だから着の身着のままだからね。そういった面での保護を申請するわ。問題は三つ目」
「…………何だ」
「デュエルよ」
ルナさんはそう言うと私の方を睨んでくる。
「あなた達の主力メンバーで一番強いメンバーとデュエルさせて。利害云々は私と対等に戦えるか、もしくはそれ以上の実力が必要になるから」
「なるほどな。そういうことだなのは」
「にゃ!!なんで私なの!?私よりユーノ君の方が強いと思うの」
「いや、いくら僕でもあんな高速展開するデッキと戦ったら勝つのは至難の技なんだけど」
ユーノ君は遠い目をしながら言ってくる。
「あ、でもデュエルディスク無いからすぐには出来ないと思うの」
「それならさっきの仮面連中から何台か強d…………拝借したからなんとかなるだろ」
「今絶対に強奪って言おうとした!!執務官が強奪って言おうとしてたの!!」
クロノ君がシレッと仮面の人たちのデュエルディスクを差し出しながら言い、私は思わず突っ込んだ。
「まぁどっちにしろ、色々とシステムをチェックしなきゃいけないからな。今回は卓上デュエルで我慢してくれ」
「まぁ……ライフ計算機さえあれば別に構いませんけど」
ルナさんは渋々といった感じで頷く。
「そういうことだなのは、急いでデッキを取ってきて貰えないか?」
「わかった」
私はすぐに病室から出ると、急いで自宅へと走った。……途中何度か転んじゃったけど、やっぱり運動音痴直したいの。
約十分後 食堂
「ぜぇ……ぜぇ…………」
「おかえりなのは、ってだいぶお疲れみたいだが?」
「行く途中に……何度か躓いちゃって……」
「そうか……」
クロノ君はそれだけ言うとあとは口を閉ざして目で合図する。テーブルにはライフ計算機が置かれ、反対側にはルナさんが既にカットを始めてる。
私もすぐに座り、デッキを確認してシャッフルする。そして互いに互いのデッキをシャッフルしてもとに戻して手札を引く。
「「デュエル!!」」
なのは LIFE4000
ルナ LIFE4000
「先行は私ね。私は永続魔法『アップ・オア・ダウン』を発動!!自分のメインフェイズにお互いの手札、フィールド、墓地のモンスターのレベルを、相手エンドフェイズまで一つ上げるか下げるかを選択できる。私は一つ上げる」
「うわ……いきなりピンチだったりするの……」
「そして私は魔法カード『トレード・イン』を発動!!手札のレベル8のモンスターを棄てて二枚ドローする。私は『アップ・オア・ダウン』の効果でレベル8となった『真紅眼の黒龍』を手札から棄てて二枚ドロー」
「(『レッドアイズ』デッキ……やっぱり融合次元の出身だからかな?)」
「さらに私は魔法カード『銀龍の咆哮』を発動!!」
「それにチェーンして『増殖するG』発動!!このカードを墓地へ送って相手が特殊召喚する度に一枚ドローなの!!」
「うわ……私は『真紅眼の黒龍』を特殊召喚……」
『真紅眼の黒龍』 ☆7→8 A 2400
なのは 手札 4 → 5
「そしてさらに手札から『伝説の黒石』を召喚!!さらに効果でリリースしてデッキから『真紅眼の黒龍』を特殊召喚!!」
「『増殖するG』の効果でさらに一枚ドローなの」
『真紅眼の黒龍』 ☆7→8 A 2400
なのは 手札 5 → 6
「そして魔法カード『黒炎弾』を発動!!最初に出した『真紅眼の黒龍』を選択してその分の攻撃力……2400分のダメージを与える!!」
「なの!?」
なのは LIFE 4000 → 1600
「私はカードを一枚伏せてターンエンド」
ルナ 手札0枚
場
『真紅眼の黒龍』×2 ☆8 A 2400
『アップ・オア・ダウン』永続魔法
伏せカード一枚
「私のターン、ドローなの!!私は魔法カード『サイクロン』を発動!!『アップ・オア・ダウン』を破壊!!」
「……破壊されたのでレベルは元に戻る」
『真紅眼の黒龍』 ☆ 8 → 7
「さらに私は手札の『アンノウン・シンクロン』効果発動!!相手フィールドにのみモンスターが居るとき特殊召喚する!!さらに私は魔法カード『調律』発動!!デッキから『クイック・シンクロン』を手札に加えてデッキからカードを一枚墓地へ送るの」
『アンノウン・シンクロン』 ☆1 D 0
〈送られたカード〉
『ドッペル・ウォリアー』
「さらに私は『ジャンク・シンクロン』を通常召喚!!効果で墓地から『ドッペル・ウォリアー』を守備表示で特殊召喚!!」
「チューナーモンスター……来ますか」
「私はレベル2の『ドッペル・ウォリアー』にレベル3のチューナーモンスター『ジャンク・シンクロン』をチューニング!!シンクロ召喚!!来て!!『TG ハイパー・ライブラリアン』!!」
『TG ハイパー・ライブラリアン』 ☆5 A 2400
「出た!!なのはの『ジャンドコンボ』!!」
「あれが出たって事は、それなりに手札が揃ってるわけか……」
「おいクロノにユーノ、お前らほんとに管理局員か?」
興奮してる男子二人にヴィータが少し冷めた目で見てるの。隣でフェイトちゃんも苦笑いしてる。
「さらに私はシンクロ素材になった『ドッペル・ウォリアー』の効果で、フィールドに『ドッペル・トークン』を特殊召喚!!そしてレベル1の『ドッペル・トークン』にレベル1のチューナーモンスター『アンノウン・シンクロン』をチューニング!!シンクロ召喚!!『フォーミュラ・シンクロン』!!」
『ドッペル・トークン』 ☆1 A 400
『フォーミュラ・シンクロン』 D 1500
「『ハイパー・ライブラリアン』と『フォーミュラ・シンクロン』の効果で二枚ドロー!!」
「……手札が全然減ってないような……」
「さらに私は手札から『レベル・スティーラー』を棄てて『クイック・シンクロン』を特殊召喚!!そして『クイック・シンクロン』のレベルを下げて『レベル・スティーラー』を特殊召喚!!そしてレベル1の『レベル・スティーラー』にレベル4になった『クイック・シンクロン』をチューニング!!シンクロ召喚!!来て!!『ジェット・ウォリアー』!!」
『ジェット・ウォリアー』 ☆5 A 2100
「『ハイパー・ライブラリアン』の効果で一枚ドロー!!さらに『ジェット・ウォリアー』の効果で伏せカードを手札に戻す!!」
「させない!!罠発動『威嚇する咆哮』!!このターン相手は攻撃できない!!」
「さらに私は手札から『ボルト・ヘッジホッグ』を墓地へ送って2体目の『クイック・シンクロン』を特殊召喚!!そしてレベル1の『ドッペル・トークン』にレベル5のチューナーモンスター『クイック・シンクロン』をチューニング!!シンクロ召喚!!来て!!『ジャンク・ガードナー』!!」
『ジャンク・ガードナー』 ☆6 D 2600
「『ハイパー・ライブラリアン』の効果で一枚ドロー!!そして『ジャンク・ガードナー』のレベルを一つ下げて『レベル・スティーラー』を特殊召喚!!そしてレベル5の『ジャンク・ガードナー』、『ジェット・ウォリアー』にレベル2のシンクロチューナー『フォーミュラ・シンクロン』をチューニング!!集いし星の光と共に、不屈の心をこの胸に!!シンクロ召喚!!『シューティング・クェーサー・ドラゴン』!!」
『シューティング・クェーサー・ドラゴン』 ☆12 A 4000
「そして『ハイパー・ライブラリアン』の効果で一枚ドロー!!」
「…………1ターンに五回もシンクロ召喚するなんて……」
「まだなの!!さらに私は『ワン・フォー・ワン』を発動!!手札の『ボルト・ヘッジホッグ』を墓地へ送ってデッキから『ジェット・シンクロン』を特殊召喚!!さらに魔法カード『貪欲な壺』を発動!!『ジャンク・ガードナー』、『フォーミュラ・シンクロン』、『クイック・シンクロン』二体、『ジャンク・シンクロン』をデッキに戻して二枚ドロー!!そしてレベル1の『レベル・スティーラー』にレベル1のチューナーモンスター『ジェット・シンクロン』をチューニング!!シンクロ召喚!!もう一度来て!!『フォーミュラ・シンクロン』!!」
『フォーミュラ・シンクロン』 ☆2 D 1500
「『ハイパー・ライブラリアン』と『フォーミュラ・シンクロン』の効果で二枚ドロー!!」
「……ねぇ、私の目が可笑しいのかな?手札が実質一枚も減ってないんだけど……」
「ごめん、それがなのはのいつものデュエルだから」
「…………魔王よ、絶対にこの娘魔王よ……」
ルナさんのその言葉にフェイトちゃんが申し訳なさそうに謝り、ルナさんは呟くように何か言ってるの。
「まだまだ行くの!!手札から『ガード・オブ・フレムベル』を墓地へ送って墓地から『ジェット・シンクロン』を特殊召喚!!そして『ジェット・シンクロン』をリリースして墓地からから『ジェット・ウォリアー』を特殊召喚!!」
「…………嫌な予感しかしない」
「私はレベル5の『ジェット・ウォリアー』、『TG ハイパー・ライブラリアン』にレベル2のシンクロチューナー『フォーミュラ・シンクロン』をチューニング!!シンクロ召喚!!並び立つの!!『シューティング・クェーサー・ドラゴン』!!」
『シューティング・クェーサー・ドラゴン』 ☆12 A 4000
「…………泣いていいですか?」
「「「あはは…………」」」
「う~ん、バトルフェイズは攻撃できないから、私はカードを三枚伏せて、さらにフィールド魔法『スターライト・ジャンクション』を発動してターンエンドなの!!」
なのは 手札三枚 LIFE1600
場
『シューティング・クェーサー・ドラゴン』×2 A4000
『スターライト・ジャンクション』(フィールド魔法)
伏せカード三枚
「私のターン、ドロー!!」
「伏せカード三枚オープン!!『リビングデッドの呼び声』二枚と『リミット・リバース』!!『リミット・リバース』の効果で『フォーミュラ・シンクロン』を、『リビングデッドの呼び声』の効果で『TG ハイパー・ライブラリアン』と『ジャンク・ガードナー』を特殊召喚!!」
「…………すみません、サレンダーでお願いします!!」
「…………はい?」
「なのは、これは普通の反応だからね」
ルナさんはまるで脱け殻になったように呆然としていて、あとで私はクロノ君やユーノ君、フェイトちゃんにお説教されたのは別の話。
オリカ紹介
『アップ・オア・ダウン』永続魔法
自分のメインフェイズに1度、相手のエンドフェイズまでお互いの手札、フィールド、墓地のモンスターに対してどちらかを選択して発動する。
●モンスターのレベルを一つ上げる
●モンスターのレベルを一つ下げる
またこのカードが破壊されたとき、お互いのモンスターのレベルは元に戻る。