遊戯王ARC-Ⅴ 夜天の来訪者   作:ドロイデン

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Episode37 夜天の目指し日 序幕

「お父さん…………?お母さん…………?」

 私は目の前に居る両親を信じられず、かなり動揺してしまった。

「久しぶり…………というべきなのかな?」

「う~ん、こういった形で会うのは最初やから、初めまして言うんとちゃうん?」

「い、いやどっちでもええけど…………ホンモノ?」

 二人のボケを軽く突っ込みながらそう聞くと、両親は心外そうに肩を竦める。

「娘ながらに失礼だな。ちゃんとした本物の八神流と茜だよ。まぁ、いきなりノコノコと現れてなに言ってるんだって気持ちも分からなくないがね」

「い、いやそういうことじゃなくてやな……」

「流、あんまり実の娘をからかうんじゃないの。ただでさえ私に似て繊細なんだから」

「お、おぅ(お前が繊細なら他の人間全員が繊細だろうよ)」

「何か言ったかな?」

「イエ、ナンデモアリマセン」

 お母さんの笑顔の言葉に、お父さんが片言で返事をする。

「それで…………」

「うん、分かっとるよ。これから説明してあげる」

 そういうとお母さんは私の目を見て真剣な表情を浮かべる。

「事の起こりははやてが5歳になる丁度一ヶ月前――」

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~

 

リリカル次元 視点なのは

 

「いらっしゃいませ~!!」

 私はお店の接客をしながら笑顔で挨拶する。中には偶々遊びに来ていたフェイトちゃん、すずかちゃん、アリサちゃん、そして現在居候中のルナさんも手伝いをしている。

 そして、私の左肩にはお馴染みのフェレットモードのユーノ君が鎮座してる

「やっぱりアリサちゃん達が居るとお店の売り上げ上がるわ~」

「美由紀、そういうならお前も接客に回れ。妹やその友人に手伝わせるのは年上として恥ずかしくないのか?」

 お姉ちゃんが微笑みながらそう言ってると、お兄ちゃんは呆れたように突っ込む。

「そういうけど、『最近は猫の手でも借りたいほどに忙しすぎる』って恭ちゃんも言ってたじゃん。それに、お母さんほどじゃないけどあの子達見てると……癒し?的な気分になるし」

「前者は否定しないが…………小学生や中学生を見て癒しを求めるのは流石にな……お前だって一応中学生だろ」

「中三に癒しを求められても困るよ」

「それ言ったら、私だって一応この世界じゃ中二なんですけど?」

 と、商品を運び終えたルナさんがジト目でお姉ちゃんに突っ込む。

「残念!!中二と中三じゃだいぶ扱いが違うんだよ」

「そうなんです?あ、恭さん追加でチーズケーキとガトーショコラ、カフェ・モカ二つです」

「分かった。しかし恭さんというのはな…………せめて恭也にしてもらえないか?」

「え~恭さんは恭さんですよ。あ、美由紀ちゃん、今日の夜ももう一回デュエルです!!」

「え~!!ルナちゃんの『真紅眼』って面倒なんだけど~!!なのはじゃダメ?」

「なのは様は勘弁してください、『ライブラ』抜いたからって酷いコンボ仕掛けてくるんですもん」

「酷くないもん!!前より展開遅くなったもん!!」

 私はルナさんの言葉に憤慨して突っ込む。

「確かに展開は遅くなって1ターンで『クェーサー』は来なくなりました。けど、1ターンで『ゴヨウ・ディフェンダー』3体呼び出して、そこから『アクセル・シンクロン』からの4体チューニングで『クェーサー』なんて出されたら後攻1ターンで最悪死にますから!!」

「「「「「「同感同感」」」」」」

「酷いの!!たった三回攻撃するだけなのに!!」

 実際、『ゴゴゴゴーレム』とか『ダーク・リゾネーター』とかの一回破壊無効にするモンスターや、『希望皇ホープ』とか『セイクリッド・プレアデス』に『神聖なる領域』を組み合わせれば少なくとも1ターンは保つのに。

「その1ターンで攻撃力4000以上のモンスターを特殊召喚出来るならね。そんなモンスターざらにやってられないわよ」

「…………『オネスト』とか?」

「あはは、自分もデッキに容れてるのに良くもまぁ、言いますね」

 ルナさんは額に青筋をピクリと立ててる。と、その時だった。

 カランコロン!!

「あ、いらっしゃ………………」

 お客さんの来店に私は元気よく挨拶するが、それは最後まで続かなかった。フェイトちゃんもユーノ君も目を見開いて驚いてる。

「久しぶりだね、なのはくん、フェイトくん、ユーノ君」

「やっほー、ちびちゃん達」

「ロッテ、他のお客さんに迷惑よ」

「グレアムさん!!リーゼさん達も!?」

 そう、この人達はあの『闇の書事件』で出会った『()・管理局』の提督さんとその使い魔だった。

「ど、どうしてここに!?」

「確か、事件の後に管理局をやめて故郷で暮らしてるはずじゃ」

「なに、もうすぐ私の友人の命日でね。毎年この時期になると二人を連れて墓参りに行くのさ。去年は()()と大変で無理だったし、今年は特に大事な事だしね」

「今年?それってどういう?」

 私がそういうと、アリアさんが少し頭を掻く。

「あー、ところで、はやては今日居る?どうにも私の魔力探知に引っ掛からなくてね」

「え?はやてちゃん?」

「そ、なんせこれから行く場所は()()()()()()()()()からね」

「?はやてちゃんは……」

 私ははやてちゃんが数週間前から行方不明なこと、私達やアースラの皆も手分けして探してることを話した。

「そんなことに…………今年こそは彼らに良い報告が出来ると思ったのだが……」

「?」

 私は頭に疑問符を浮かべて首を傾げる。

「これから私達が行く場所はね、『()()()()()()()()()()()()』なんだよ」

「「え!?」」

 私とフェイトちゃんは驚いた。なぜグレアムさんがはやてちゃんのご両親を知ってるのか、とその時

「あれ、ギルくんじゃない!!久しぶりね」

「え、お母さん!?」

「え、ええ。お久しぶりです桃子さん」

 なんとお母さんがグレアムさんと親しげに話してる。

「えっと……二人とも、もしかして知り合い?」

「知り合いも何も、私と士郎さん、ギルくんは同じ高校の同級生よ?」

「「えぇ~!!」」

 まさかの新事実だった。

「ついでに士郎さんとギルくんは私との交際のために喧嘩した仲よ」

 知りたくなかった新事実だった。

「桃子さん、その話はやめてくれないな。今回は君の娘さんも居ることだし……」

「あら?別に良いじゃない、どうせ過去が変わるんじゃあるまいしね」

「なんだなんだ、騒がしいな……ってギルか」

「やぁ士郎、久しぶりだね」

「もうこの時期か……待ってろ、今いつもの箱詰めする」

「済まないね」

「…………もう、どこから突っ込んで良いのか分からないの……」

 世の中はこんなに狭かったんだ、と私は遠い目をしながら思った。

「あぁ、そうだ。桃子さん、ちょっと娘さんを連れていっても構わないかな?」

「ええ、別に構わないわよ。何ならフェイトさんも一緒に連れてってあげて」

「ちょっとお母さん!?」

「え、でも…………」

 突然のことに私は驚き、フェイトちゃんはおどおどしてる。

「大丈夫よ、リンディさんには私の方から連絡しておくから。それに、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

「「!?」」

「流石桃子さん……相変わらず独自の情報網をお持ちで」

「あら?何の事かしら?」

 少しだけ真剣な表情からいつもの掴み所の無い表情へと変化し、グレアムさんはそれに感嘆としていた。

「というわけなんだが、どうするかね?」

「「えっと…………じゃあお願いします」」

 私達はそういうと、私服に戻るためにお店の裏に入る。すぐに着替え終えると、店の前に少し大きめの車が鎮座しており、運転席と助手席にはグレアムさんとアリアさんが乗ってる。

「ちょっと狭いかも知れないけど、我慢してね?」

 私達はロッテさんの両隣に座るとシートベルトを締め、そして車は発進した。

 口数はなく、社内には重たい雰囲気がのし掛かる。

「…………それで、はやてのご両親とはどういう関係なんですか?」

 口火を切ったのはフェイトちゃんだった。

「…………私とはやての両親は中学時代からの親友だ」

「中学?留学したんですか?」

「いや、留学とは違うな。私は中二の頃に父親の海外転勤で日本の海鳴市に来たんだ。それから高校卒業まで彼らとは同じ学校で過ごした。そのあとに魔法に出会って、管理局の一員となった」

「そうなんですか……」

「といっても交流自体は長かったがね。何せ彼女の出産の場にも居たし、はやての母親の手伝いをロッテやアリアに頼んだ事もあった」

 グレアムさんの口から証される事実に度々驚かされる。

「でも、ならどうしてはやてちゃんごと封印しようなんて…………」

「そう……だな、順を追って説明しようかな」

 そのときのグレアムさんの表情は、どこか悲しかった。

「あれは――」




アンケート速報

① スバル 2票

② ティアナ 2票

③ ヴィヴィオ 2票

④ アインハルト 2票

⑤ トーマ&リリィ 0票


まだまだアンケートは実施しております。また、オリカなども募集しておりますので、活動報告に欄を設けたいと思いますので、そちらやメッセージなとでお送りいただけると幸いです。
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