遊戯王ARC-Ⅴ 夜天の来訪者   作:ドロイデン

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Episode51 星域vs謎の少女

「これより、舞網チャンピオンシップをここに開催します!!」

 黄色いスーツと奇抜なサングラスを付けたおっさんの言葉でチャンピオンシップの幕は開けた。私たちは配られたカードを確任し、デュエルディスクに挿入すると、対戦相手の名前が表示された。

「主、私はどうやら三日目最初のようです」

「私は二日目の最初ね」

「俺は二日目昼の試合だ」

 リイン、柚子、権ちゃんはそう言ってその場を離れた。ユートと隼はどうやら互いに一日目昼の試合らしく、既に控室でデッキの最終調整を始めとる。

「それで遊矢は……っと」

「遊矢なら一日目の最終戦みたいだよ」

 と、私が確認しようとすると、既に調べ終えたらしく素良が飴を嘗めながら答える。

「へー、それで、遊矢の相手は?」

「沢蟹だったかな……確かそんな感じの名前だったよ」

 ……どうやら遊矢の相手は原作通りになったようだ。

「ねぇ、それではやては何時なの?」

「私?私は二日目の最終戦やね。相手の子は……」

 相手のデータを確認するために選手情報を見ると、そこには仮面を付けた緑の髪をした女の子が映っていた。

「名前はハイディ=E=S=イングヴァルト……外人の子かなぁ?使用デッキは主に『ドラグニティ』、『ガスタ』といった風属性を中心とした速攻展開型デュエリスト……」

「所属はst.ヒルデ……でもこの名前、確かどこかで聞いたことがあるんよね……」

 頭を振り絞りつつ唸っていると、権ちゃんが肩に手をおいてくる。

「そろそろ試合が始まる。俺たちも観客席へ向かうぞ」

「う、うん。分かっとるで」

 結局思い出せず、仕方なく私は観客席へと向かう。そのときだった。

「…………」

 一人の少女と私は通りすぎた。その服は黒いボディースーツに白いジャケット、そしてその瞳は緑と赤のオッドアイで、()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

『さーて!!舞網チャンピオンシップ一回戦!!その記念すべき第一試合を開始いたしたいと思います!!』

 黄色い人……ニコ・スマイリーさんの司会のもと、大きな歓声が巻き起こる。

『それでは私からみて右側から、LDSエクシーズコーストップ!!志島北斗くん!!』

「ふ、まぁ一回戦くらい余裕で突破して見せるさ」

 なんともフラグのようなもの建てたのは、原作で遊矢に負け、オベリスクフォースになす術なくカードにされた志島北斗。

『続いて左側から、st.ヒルデのオリヴィエ=T=V=ゼーゲブレヒト!!』

「…………」

 そしてもう片方から現れたのは、さっき出会った金髪のポニーテールの女の子で、無言で相手の事を見ている。

『それではアクションフィールド、オン!!『天空の聖域』!!』

 ソリッドビジョンが産み出したのは、まるで雲の上の神殿に正しく違いなかった。

「戦いに集いしデュエリスト達が!!」

『モンスターと共に地を蹴り、宙を舞い』

「フィールド内を駆け巡る!!」

『見よ、これがデュエルの最終進化系!!アクショ~ン!!』

「「デュエル!!」」

 

北斗 LIFE4000

オリヴィエ LIFE4000

 

「……先行は私です。私はモンスターをセット、カードを2枚伏せ、永続魔法『凡骨の意地』を発動します」

 

「『凡骨の意地』?バニラデッキか何かなのか……」

 

「私はこれでターンエンド……」

 

オリヴィエ 手札二枚 LIFE4000

セットモンスター

『凡骨の意地』 永続魔法

伏せカード二枚

 

「僕のターン、ドロー!!」

 

「この瞬間、罠カード『威嚇する咆哮』を発動!!これによりこのターン、貴方は攻撃できません」

 

「ち、僕は『セイクリット・ボルクス』を召喚、このモンスターの効果で、僕は『セイクリット・カウスト』を召喚!!『カウスト』の効果で、自身と『ボルクス』のレベルを一つずつ上げる」

 

『セイクリット・ボルクス』 ☆ 4 → 5

『セイクリット・カウスト』 ☆ 4 → 5

 

「僕は2体のモンスターでオーバーレイ!!現れろ、『セイクリット・プレアデス』!!」

 

『セイクリット・プレアデス』 ★5 A 2500

 

「僕はカードを一枚伏せてターンエンド、ふん、バニラデッキなんかに負けるわけないってんだ」

 

北斗 手札三枚 LIFE4000

フィールド

『セイクリット・プレアデス』

伏せカード一枚

 

「私のターン、ドロー!!この瞬間、『凡骨の意地』の効果発動!!今引いた通常モンスター『エルフの剣士』を見せることで、デッキからもう一枚ドロー!!今引いたのは『青眼の白龍』、よって見せることでもう一枚ドロー!!今引いたのも通常モンスター『真紅眼の黒龍』、よって一枚ドロー!!」

 

「さっきからバニラ、バニラ……やるきあるのかい?」

 

「黙っててください、そして今引いたのも通常モンスター『ヴェルズ・ヘリオローブ』、よって一枚ドロー。……引いたのは通常モンスターではないのでドローは終了です」

 

「ふん、手札を増やしたところで、全部バニラなら問題ないね」

 

「何を言ってるんですか?私は伏せていた速攻魔法カード『リロード』を発動!!手札合計七枚を戻して七枚ドロー。このドローはドローフェイズでのドローのため、引いた中の『真紅眼の黒龍』を見せることで再びドロー」

 

「く、そんな効果も持たないモンスターなんて、僕のプレアデスの敵じゃ無いんだよ」

 

「……今引いたのは『エルフの剣士』、よって再びドロー!!今引いたのも『青眼の白龍』、よって一枚ドロー!!……引いたのは通常モンスターじゃないためドローは終了です」

 

~~~~~~

「い、いったい何枚ドローしたんや?」

「……俺の見間違いでなければ、少なくとも今の手札は11枚の筈だ。いったい何枚のバニラモンスターを……」

 私と権ちゃんはあり得ないように呟く。隣のリインも唖然としてるし、他の観客も口をポカンと開けてるのが何人もいる。

「でも、バニラモンスターでどうやって『セイクリット』を……」

「…………いえ、一つだけあります」

 リインは驚くように呟く。

「私の予想が合っていれば、恐らくあのセットモンスターこそが、あのデッキのキーカードになるはずです」

「セットモンスター……」

~~~~~~

 

「メインフェイズ、私は魔法カード『ハーピィの羽箒』を発動!!相手のフィールドの魔法カード全てを破壊します」

 

「ち、『神の警告』を消されたか……」

 

「私はスケール7『ドラコニアの海竜騎兵』とスケール2の『フーコの魔砲石』をセッティング!!」

 

「な!!ペンデュラムモンスターだと!!」

 

「さらに『ドラコニアの海竜騎兵』に対して魔法カード『ペンデュラム・ターン』を発動!!ペンデュラムスケールを『10』へと変更する。これにより、3から9のモンスターが同時に特殊召喚できます。ペンデュラム召喚!!現れろ、私のモンスター達!!」

 

『青眼の白龍』 ☆8 A 3000

『エルフの剣士』 ☆4 A 1400

『真紅眼の黒龍』 ☆7 A 2400

『ヴェルズ・ヘリオローブ』 ☆4 A 1950

 

「く、だが『セイクリット・プレアデス』がいる限り、お前のモンスターには勝てない!!」

 

「……誰が、モンスターで攻撃するなんていったでしょうか?」

 

「…………は?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「セットモンスターをリバースします。()()()()()()()()()()()()()()()』」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『デス・ウサギ』 ☆3 A 1000

 

「…………へ?デス…………ウサギ?」

 

「『デス・ウサギ』はリバースしたとき、自分フィールドの『通常モンスター』1体につき1000のダメージを与えます。フィールドの通常モンスターは4体、よって4000のダメージを相手に与えます」

 

「…………へ?…………あ?………………え?」

 

北斗 LIFE 4000 → 0

 

『………………えっと、しょ、勝者……オリヴィエ=T=V=ゼーゲブレヒト……』

 

「ありがとうございました」

 

「え、あ、はい…………」

 

 

 

~~~~~~

「『バニラPデス・ウサギバーン』……やと?」

「す、凄い……あの娘」

 私と柚子ちゃんは驚きを隠せないでいた。というよりも回り一帯がそんな感じになってしまっている。

「あ、あんなデッキ……よく回せるよな」

「お、恐らく、あのデッキは俺の『超重武者』のように、殆どが通常モンスターで占められているのだろう。でなければ回したところであそこまで旨くいくものではないぞ……」

 私たちは驚愕に固まり、漸く動けたのは次の試合が始まる頃だった。

 

 

 

オリヴィエside

 

「う~ん、も少し歯応えのあると思ってたんだけどな~」

 

「仕方ありません、あんな気難しいデッキに対処するなんて普通なら無理ですし」

 

「そうですね~……()()()()()()()()

 

「そうですよ……()()()()()()()

 

 私たちは大人モードを解除し、普通の女の子に戻る。

 

「さて、アインハルトさんも頑張ってくださいね!!」

 

「勿論です。相手がはやてさんなのは難しいですけど、全力でぶつかってみます」

 

 今と未来の魔法少女が交わるのはもうすぐである。

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