遊戯王ARC-Ⅴ 夜天の来訪者   作:ドロイデン

54 / 73
Episode52 闇遊矢vsネオニュー

『ええー、一日目も残すところ一戦!!様々な試合が、デッキが、モンスターが初日から飛び交いました』

 ニコさんの司会が、フィールド中を駆け巡る。観客はまるで待ちわびたかのようにざわざわと騒ぎが起きている。

『ですが、皆様は待っていたはずです!!つい数ヵ月前、かのストロング石島と戦い、そして、ペンデュラム召喚という新たな召喚法を生み出した彼を!!』

 俺は自分のデッキを再び見直し、相棒を見つめ、デッキに戻してディスクに戻す。

『そして今、今日この時!!その彼がフィールドに現れる!!その名は……遊勝塾所属!!さ~か~き!!遊矢!!』

 周りからの歓声は再び大きくなる。俺はゴーグルを嵌め、フィールド内に飛び出した。

「ladies and gentleman!!今宵も私が織り成すデュエルに皆様、ぜひご注目致してくださいませ!!」

 俺の前置きに、観客達はさらに歓声をあげ、ボルテージは最高潮へと盛り上がる。

『それでは対戦相手の発表です!!LDSのデュエリスト、マルチデッキの使い手にして、榊遊矢へのリベンジへと燃える!!その名は……沢渡シンゴ!!』

 口上と共に、突然入り口に突風のようなものが舞い起こり、そして空から、まるで昔の旅人のような姿をした奴が現れる。

「榊遊矢!!今日こそは、新たに生まれ変わった、このネオニュー沢渡が、新たなエンタメデュエルを見せてやる!!」

 ネオとニューが被ってるぞと突っ込んでやりたかったけど、まぁそんなことはどうでも良かった。

「沢渡、悪いけど俺は負けるつもりは毛頭ない!!だから、全力で相手をさせてもらう!!」

「当然だ!!嘗めたデュエルなんて、絶対に許さねぇ!!」

『おー、二人とも試合前だというのに滾っています!!それではアクションフィールド発動!!『夕日の荒城』!!』

 発動し、フィールドが荒れ果てた城のフィールドに代わり互いにディスクを構える。

「行くぞ沢渡!!戦いに集いしデュエリスト達が!!」

「モンスターと共に地を蹴り、宙を舞い、フィールド内を駆け巡る!!」

「「見よ、これぞ、デュエルの最終進化系!!アクショーン!!デュエル!!」」

 

遊矢 LIFE4000

沢渡 LIFE4000

 

「先行は俺だ!!俺は手札からスケール1の『星読みの魔術師』とスケール8の『時読みの魔術師』でペンデュラムスケールをセッティング!!」

 

「いきなりそれが来るかよ!!」

 

「これで、レベル2から7のモンスターが同時に召喚できる!!揺れろ、魂のペンデュラム!!天空に描け、光のアーク!!ペンデュラム召喚!!現れろ、俺のモンスター達!!」

 

『オッドアイズ・P(ペンデュラム)・ドラゴン』 ☆7 A 2500

『EMペンデュラム・マジシャン』 ☆4 D 800

 

「『ペンデュラム・マジシャン』の効果発動!!自身を破壊して、デッキから『EMボットアイズ・リザード』を手札に加える。俺はカードを一枚伏せて、ターンエンド!!」

 

遊矢 手札一枚(『EMボットアイズ・リザード』) LIFE4000

フィールド

『オッドアイズ・P・ドラゴン』 A  2500

『時読みの魔術師』 ◆8

『星読みの魔術師』 ◆1

伏せカード一枚

 

「俺のターン、ドロー!!俺は永続魔法『修験の妖社』を発動!!さらに『妖仙獣 鎌壱太刀』を召喚!!『修験の妖社』の効果でこのカードに妖仙カウンターを乗せ、『鎌壱太刀』の効果で、俺は手札の『妖仙獣』を召喚できる!!俺は手札から『妖仙獣 鎌弐太刀』を召喚!!」

 

『妖仙獣 鎌壱太刀』 ☆4 A 1600

『妖仙獣 鎌弐太刀』 ☆4 A 1800

 

「さらにこの瞬間、フィールドの『修験の妖社』のカウンターは一つ上がり、さらに『鎌弐太刀』も、『鎌壱太刀』同様に召喚時に手札の『妖仙獣』を召喚できる!!俺は『妖仙獣 鎌参太刀』を召喚!!」

 

『妖仙獣 鎌参太刀』 ☆4 A 1500

 

「この瞬間、再び『修験の妖社』のカウンターは一つ上がり、『修験の妖社』の効果を発動!!カウンターを三つ取り除き、デッキから『魔妖仙獣 大刃禍是』を手札に加える。さらに『妖仙獣 鎌壱太刀』の効果で、俺はお前の『オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン』を手札に戻す」

 

「く!!マズイ!!」

 

 俺は急いでアクションカードを探しに回る。

 

「バトルだ!!三体の『妖仙獣』で榊遊矢にダイレクトアタック!!」

 

「く!!アクションマジック、『大脱出』を発動!!このターンのバトルフェイズを強制終了する!!」

 

「ち、俺はカードを一枚伏せて、ターンエンド。この瞬間、フィールドの『妖仙獣』は手札に戻る」

 

沢渡 手札5枚(四枚割れ) LIFE4000

フィールド

『修験の妖社』 永続魔法

伏せカード一枚

 

「俺のターン、ドロー!!……俺は魔法カード『壷の中の魔導書』を発動!!互いにデッキから三枚ドローする!!」

 

遊矢 手札 2 → 5

沢渡 手札 6 → 9

 

「……沢渡、これが俺の出したペンデュラム召喚の先だ!!」

 

「ペンデュラム召喚の先だと!!いったい何をするつもりだ!!」

 

「俺は儀式魔法『オッドアイズ・アトベント』を発動!!」

 

「ぎ、儀式だぁ!?」

 

「俺は手札のレベル7『オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン』を素材に儀式召喚!!封印された力を解放し、今その怒りを燃やせ!!儀式召喚!!現れろ、『オッドアイズ・グラビティ・ドラゴン』!!」

 

『オッドアイズ・グラビティ・ドラゴン』 ☆7 A 2800

 

「これが……ペンデュラムの先だと!!」

 

「『オッドアイズ・グラビティ』が儀式召喚に成功したとき、開いて相手フィールドの魔法・罠カードを全て手札に戻す!!グラビティ・バインド!!」

 

「く、だが、ここはアクションフィールド!!アクションマジックさえとれれば!!」

 

「まだだ!!俺はセッティング済みのペンデュラムスケールを使い、ペンデュラム召喚!!現れろ、俺のモンスター達!!」

 

『EM ボットアイズ・リザード』 ☆4

『EM ペンデュラム・マジシャン』 ☆4

 

「『ボットアイズ・ドラゴン』の効果発動!!デッキから『オッドアイズ・ドラゴン』をリリースすることで、このモンスターはこのターン、そのモンスターとして扱う!!バトルだ!!『オッドアイズ・グラビティ・ドラゴン』で沢渡をダイレクトアタック!!」

 

「俺はアクションマジック『回避』を発ど……」

 

「『グラビティ・ドラゴン』の効果で、相手はモンスター、魔法、罠カードを発動するとき、ライフを500払わなければ発動できない!!」

 

「な!!まぁいい、たった500くらいくれてやる!!」

 

沢渡 LIFE 4000 → 3500

 

「俺は『EM ボットアイズ・リザード』と『EM ペンデュラム・マジシャン』をリリースして、手札から『オッドアイズ・セイバー・ドラゴン』を通常召喚!!さらに伏せカードオープン!!罠カード『リビングデッドの呼び声』を発動!!墓地より甦れ、『オッドアイズ・ドラゴン』!!」

 

『オッドアイズ・セイバー・ドラゴン』 ☆7

『オッドアイズ・ドラゴン』 ☆7

 

「そして俺は、レベル7の『オッドアイズ・ドラゴン』と『オッドアイズ・セイバー・ドラゴン』でオーバーレイ!!」

 

「な!!ここでエクシーズ召喚だと!!」

 

「真紅に揺れる眼よ、いま鋼の炎纏いて、歯向かうものを焼き尽くせ!!エクシーズ召喚!!現れろ、ランク7『真紅眼の鋼炎竜』!!」

 

『真紅眼の鋼炎竜』 ★7 A 2800

 

「俺はこれでターンエンド!!」

 

遊矢 手札0枚 LIFE4000

フィールド

『オッドアイズ・グラビティ・ドラゴン』

『真紅眼の鋼炎竜』

『時読みの魔術師』 ◆8

『星読みの魔術師』 ◆1

 

「俺のターン、ドロー!!(榊遊矢のフィールドのモンスターはどっちも攻撃力2800、『修験の妖社』を発動させて、『大刃禍是』を召喚してもライフは500残る)俺は永続魔法『修験の妖社』を発動!!こいつは発動しただけだからその『グラビティ・ドラゴン』のバーン効果は受けない!!さらに手札から『妖仙獣 鎌弐太刀』を召喚!!ライフを500払い効果発動!!」

 

「この瞬間、『真紅眼の鋼炎竜』の効果発動!!相手が効果を発動したとき、相手に500ポイントのダメージを与える!!」

 

「なんだと!!つまり俺様は、効果を使う度にライフを1000払わなきゃならねぇってことかよ!!」

 

「そうだ!!そして、既に『鎌弐太刀』の効果が発動されたことにより、沢渡に500のダメージを与える!!」

 

「ぐぉぉ!!」

 

沢渡 LIFE 3500 → 3000 → 2500

 

「(これじゃあ俺は、モンスター効果もアクションマジックも対して使えねぇってことかよ!!)ち、俺は効果でモンスターを裏守備表示でセット。バトルだ!!『鎌弐太刀』は自身の効果で、ダメージを半分にする代わりにダイレクトアタックできる!!」

 

「けど、それを発動するコストは払ってもらうぞ!!……うわぁ!!」

 

沢渡 LIFE 2500 → 2000 → 1500

遊矢 LIFE 4000 → 3100

 

「そしてカードを一枚伏せてターンエンド!!そして『鎌弐太刀』は自身の効果で手札に戻るが、俺はライフを払わず効果を発動しない」

 

「なるほど、本来は発動するという強制効果だけど、『グラビティ』の効果で500払わないと発動できないっていう選択効果になったわけか……」

 

「そういうことだ。そして手札枚数制限により、俺は手札から『鎌参太刀』、そして『手札断札』を捨てる」

 

沢渡 手札六枚 LIFE2500

フィールド

『妖仙獣 鎌弐太刀』

セットモンスター

『修験の妖社』 永続魔法

伏せカード一枚

 

「俺のターン、ドロー!!……俺はカードを一枚伏せてターンエンド」

 

遊矢 手札0枚 LIFE 4000

フィールド

『オッドアイズ・グラビティ・ドラゴン』

『真紅眼の鋼炎竜』

『時読みの魔術師』 ◆8

『星読みの魔術師』 ◆1

伏せカード二枚

 

「俺のターン、ドロー!!……俺は『鎌弐太刀』を守備表示へ変更、モンスターを伏せ、さらにカードを一枚伏せてターンエンドだ!!(今伏せたのは『激流葬』、これならライフは失うが何とかなる……)」

 

「この瞬間、俺は永続罠『連成する振動』を発動!!俺は『星読みの魔術師』を破壊して一枚ドロー!!」

 

沢渡 手札五枚 LIFE2500

フィールド

『妖仙獣 鎌弐太刀』 D 200

セットモンスター×2

『修験の妖社』 永続魔法

伏せカード二枚

 

「俺のターン、ドロー!!……俺は魔法カード『ハーピィの羽箒』を発動!!俺は沢渡の魔法・罠カードを破壊する!!」

 

「くそ!!そんなカードをデッキに仕込んでやがったのか!!」

 

「バトルだ!!俺は2体のモンスターでセットモンスターを攻撃!!」

 

「ち、俺はそれに対して何も発動しないぜ!!伏せモンスターは『妖仙獣 鎌壱太刀』と『妖仙獣 辻切風』だ」

 

「ならば伏せたモンスターは破壊!!そして俺は永続罠『連成する振動』の効果で、『時読みの魔術師』を破壊して一枚ドロー!!俺はカードを一枚伏せ、これでターンエンド!!」

 

遊矢 手札1枚 LIFE 4000

フィールド

『オッドアイズ・グラビティ・ドラゴン』

『真紅眼の鋼炎竜』

『連成する振動』 永続罠

伏せカード一枚

 

「俺のターン、ドロー!!……俺はモンスターをセット、ターンエンド」

 

沢渡 手札五枚 LIFE1500

フィールド

『妖仙獣 鎌弐太刀』 D 200

セットモンスター

『修験の妖社』 永続魔法

 

「俺のターン、ドロー!!沢渡、いいデュエルだったよ!!」

 

「ち、まぁしかたねぇな……来いよ榊遊矢!!お前のエンタメデュエルで、この盛り上がった観客達を大歓声にしやがれ!!」

 

「あぁ!!俺は手札から魔法カード『太陽の書』を発動!!沢渡のリバースモンスターを表側表示へ変更!!」

 

「モンスターは『妖仙獣 鎌壱太刀』!!攻撃力は1600だ!!」

 

「バトルだ!!いけ、『真紅眼の鋼炎竜』でモンスターを攻撃!!ダークネス・メタルフレア!!」

 

「ぐぉぉぉ!!」

 

沢渡 LIFE 1500 → 300

 

「これでフィナーレだ!!いけ『オッドアイズ・グラビティ・ドラゴン』!!沢渡の『鎌弐太刀』に攻撃!!撃滅のグラビティ・ストリーム!!」

 

「く、うぁぁぁぁぁぁぁ!!だ、だが、俺のライフはまだ残って……」

 

「アクションマジック!!『大火筒』を発動!!モンスターが破壊されたとき、そのモンスターの攻撃力の半分のダメージを相手に与える!!」

 

「そ、そんなバカな~!!」

 

沢渡 LIFE 300 → -600

 

 

 

「大丈夫か沢渡!!」

「おう!!……まさかエクシーズ召喚と儀式召喚をマスターしてるとはな」

「これが俺の、俺が作り出したエンタメデュエルだ!!」

 俺は倒れている沢渡を立ち上がらせながらそう宣言した。

「ま、今回は俺の完敗だな……次こそは負けねぇ!!」

「おう、次も俺が勝つ!!」

 俺たちは互いに握手を交わし、途端歓声と共に大きな拍手が溢れ出した。

(これが……俺のデュエルだ。もう……誰にも否定されてたまるか……)

 そんな心の言葉を聞いてるものは、誰も居ない。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。