遊戯王ARC-Ⅴ 夜天の来訪者   作:ドロイデン

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漸く風が治りました~!!いや~、頭痛は酷いし体はふらつくしで大変でした~。一人暮らしなもんで尚更w

そんなこんなで、本編をどうぞ( ゚д゚)ノ


Episode54 夜天vs覇王

 チャンピオンシップ二日目、何というか原作通りに話は進んでいって、柚子ちゃんは真澄ちゃんとの融合対決、権ちゃんはなんか不良みたいな人と元同門対決を制して二回戦へと駒を進めた。

 そして私はというと、今現在自分のデッキを最終調整してる真最中や。

「…………色々と枠が嵩張っとる」

 メインデッキ、特に最近だと『リビングデッドの呼び声』からの『ワンダーエクシーズ』での『トライヴェール』というスタイルで相手を封殺するスタイルで来たわけなのだが、それでリインが言うところの『覇王』言う子の『ガスタ』ならまだしも、装備次第で此方の最高火力越えしかねない『ドラグニティ』ならかなり危ない。

 しかも最近増えたカードの影響でデッキの中身が膨張、今では49枚と中途半端に多くなってしまったのだ。『ライトロード』やらの墓地にあることで真価が発揮するデッキならともかく、高速展開型の『テラナイト』だとどうしてもデッキは40枚ちょうどの方がいい。

「う~ん、仕方ない。とりあえず『フォトン・スラッシャー』と『プロキオン』、『ペテルギウス』は抜くしかないな~。どうしても使いづらいし」

 二~三枚ずつ入れていたカード抜いて、これでトータル42枚、どうしても二枚程多かった。

「う~ん、あとはどうするべきか……『ゴブリン』も『オオルリ』も二枚ずつしか容れとらんから抜くに抜けんし……『夏三角形』はそれぞれ構成上三積みは必須、かといってその他の『星因士』は現状二枚ずつだから……この際『瓶』を抜くかな~、然程使わんし……でもそれだとドローソースが……」

 うんうん悩んでいると、どうやら対戦開始五分前へとなってしまった。

「ああ、もうしゃあない!!こうなったら仕事しない『ミラフォ』を抜いてやる!!そうや、それがいい!!」

 横暴である。

 

 

 

『さぁ、チャンピオンシップ二日目もこれが最終戦!!既に多くのデュエリストが次のステージへと駒を進めました!!そして今行われる二人のデュエルで、本日最後の二回戦進出者が決まります!!』

 ニコさんの司会のもと、会場のボルテージは最高潮へと膨れ上がる。

『それでは右側から!!今大会のダークホースの一人!!かの榊遊矢を下し、プロデュエリストの『ライトニング岩丸』をも下した超新星!!人は彼女をこう呼ぶ!!『夜天の星王(スターナイト・ロード)』八神はやて!!』

「あはは……恥ずかしいからやめてぇや……」

 まさかそんな二つ名を付けられると思っても見なかった私は、乾いた笑みを浮かべて観客に手を降る。

 観客はその対応にさらに歓声が大きくなり、また騎士服状態やから尚更やった(所謂変態って奴やな、うん)。

『そして対するわ、こちらもまたダークホース!!一日目第一試合のオリヴィエ選手と同じst.ヒルデ出身にして、そのデュエルの一撃は、まさしく覇者の如く!!故に『覇王』!!ハイディ=E=S=イングヴァルト!!』

 その紹介で現れたのはやはりバイザーで目もとを隠し、まるで武闘家をイメージしたようなコスチュームのバリアジャケットを纏った女の子がそこにはいた。

「…………八神はやてさん」

「…………なんや、()()()()()()()()さん?」

「!!……やはり気づいておりましたか」

 少女はまるで当然のように聞き返してくる。

「まぁそっちのことを知っとる身内が居るもんでな~。ま、今はそんなことはどうでもええよ……」

「そうですね……デュエリストなら……」

「「言葉はデュエルで語るのみ!!」」

『それではアクションフィールドセット!!『ゆりかごの地』!!』

 フィールドが書き換えられると、そこはまるで燃え盛り、剣が突き刺さる戦場のような背景やった。

「……主催者の方は、どうやら私に何らかの悪意があるようですね」

「ふーん、ならここが()()()()()()やったのかな?」

「それはデュエルをすれば分かることです……」

「ええやろ、だったら」

「「デュエル!!」」

『え、ちょ、口上は!?』

 

はやて LIFE4000 

イングヴァルト LIFE4000

 

「……先行は私です。私は魔法カード『調和の宝札』を発動!!手札の攻撃力1000以下のチューナーモンスター、『ドラグニティ―ファランクス』を墓地へ送り、デッキから二枚ドローします」

 

「早速墓地へとファランクスを送るか……せやったら」

 

 私はアクションカードを探すためにフィールド内を走り回る。

 

「私はさらに魔法カード『テラ・フォーミング』を発動!!デッキからフィールド魔法『竜の渓谷』を手札に加えます。さらに手札から『ドラグニティ―ドゥクス』を召喚します」

 

『ドラグニティ―ドゥクス』 ☆4 A 1500

 

「『ドゥクス』は召喚時、墓地のレベル3以下のドラグニティを自身の装備カードに出来ます。私は『ドラグニティ―ファランクス』を選択して装備。さらに『ドゥクス』はフィールドの『ドラグニティ』と名の付くカード1枚につき攻撃力が200アップします。私のフィールドには『ドゥクス』と装備カードの『ファランクス』、よって400ポイント攻撃力がアップ!!」

 

『ドラグニティ―ドゥクス』 A 1500 → 1900

 

「さらにフィールド魔法『竜の渓谷』を発動し効果を使います!!手札の『BF―精鋭のゼピュロス』を墓地へ送り、デッキから『ドラグニティアームズ―レヴァテイン』を墓地へ送ります。そしてさらに永続魔法『フィールドバリア』を発動!!これによりフィールド魔法は破壊されないうえに相手は発動できません。私はカードを1枚伏せてターンエンド」

 

イングヴァルト 手札0枚 LIFE4000

フィールド

『ドラグニティ―ドゥクス』 A 1900

『ドラグニティ―ファランクス』 装備カード

『竜の渓谷』 フィールド魔法

『フィールドバリア』 永続魔法

伏せカード一枚

 

「私のターン、ドローや!!……う!!」

 

 私は手札を確認すると、

 

『サイクロン』

『一時休戦』

『死者蘇生』

『リビングデッドの呼び声』

『幻蝶の刺客オオルリ』

『二重召喚』

 

(こ、これは酷い!!デュエルをサレンダーしたくなるくらい酷い!!)

 

 まさかこんなに召喚も何もできなくなるとは誰が予想するだろうか、出来てサイクロンで『バリア』を割って、『蘇生』でさっき捨ててた『レヴァテイン』を召喚するくらいだろう。

 

「(仕方ない、するしかないなら……)私は魔法カード『サイクロン』を発動!!『フィールドバリア』を破壊!!」

 

「やはりそれを握っているとは思いましたが、良いんですか、伏せカードではなくても」

 

「かまへん!!そのけったいな永続魔法を破壊!!」

 

「なら私はチェーンして永続罠カード発動、『リビングデッドの呼び声』!!墓地から『ドラグニティアームズ―レヴァテイン』を特殊召喚!!」

 

『ドラグニティアームズ―レヴァテイン』 ☆8 A 2600

 

「しまった!!」

 

「これによりフィールドの『ドラグニティ』が増えた為、『ドゥクス』の攻撃力がさらに200アップする」

 

『ドゥクス』 A 1900 → 2100

 

「ぐ……私は魔法カード『一時休戦』を発動!!互いにデッキから一枚ドローして、相手のエントフェイズまで一切のダメージを無効化する……私はカードを二枚伏せてターンエンド」

 

はやて 手札三枚 LIFE4000

フィールド

伏せカード二枚

 

「私のターン、ドロー!!」

 

「この瞬間、速攻魔法『手札断札』を発動!!互いに手札を二枚捨てて、二枚ドロー!!」

 

「く、そのカードでしたか……」

 

はやて 捨て札

『二重召喚』

『幻蝶の刺客オオルリ』

 

イングヴァルト 捨て札

『ドラグニティアームズ―ミスティル』

『ドラグニティの神槍』

 

「…………よし」

 

 漸くまともなカードを引けた私は聞こえないようにそう呟く。

 

「……私は『竜の渓谷』の効果発動!!手札の『ドラグニティ―ファランクス』を墓地へ送ることで、デッキからレベル3『ドラグニティ―レギオン』を手札に加え、召喚します」

 

『ドラグニティ―レギオン』 ☆3 A 1200

 

「『レギオン』も召喚したとき、墓地のレベル3以下の『ドラグニティ』を装備できます。私は『ファランクス』を装備します。そして『ドゥクス』の攻撃力は二枚増えたので400アップします」

 

『ドゥクス』 A 2100 → 2500

 

「まだです。私は二体の『ファランクス』の効果を発動します!!このカードが装備カードとなっているとき、このカードをフィールドに特殊召喚できます。出てきてください、『ファランクス』!!」

 

『ドラグニティ―ファランクス』×2 A 500

 

「私はレベル3の『レギオン』にレベル2の『ファランクス』をチューニング!!シンクロ召喚!!出てきてください、『TG ハイパー・ライブラリアン』!!」

 

『TG ハイパー・ライブラリアン』 ☆5 A 2400

 

「ら、『ライブラ』やと!?」

 

「さらにレベル4の『ドゥクス』にレベル2の『ファランクス』をチューニング!!シンクロ召喚!!出てきてください、疾風怒濤の騎士、『ドラグニティナイト―ヴァジュランタ』!!」

 

『ドラグニティナイト―ヴァジュランタ』 ☆6 A 1900

 

「『ライブラリアン』の効果が発動し、さらに『ヴァジュランタ』の効果発動!!チェーン処理で『ヴァジュランタ』の効果でシンクロ召喚に成功したとき、墓地から『ミスティル』を装備、さらに『ライブラリアン』の効果でデッキから一枚ドローします。さらにフィールドの『レヴァテイン』を除外し、手札の『レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン』を特殊召喚!!」

 

『レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン』 ☆10 A 2800

 

「こ、この場面で『レダメ』を引くか、普通!!」

 

「なんとでもどうぞ、『レッドアイズ』の効果発動!!1ターンに一度、墓地のドラゴン族を復活させます。私は『ドラグニティアームズ―ミスティル』を選択!!」

 

『ドラグニティアームズ―ミスティル』

 

「『ミスティル』は召喚、特殊召喚されたとき、墓地のレベル3以下の『ドラグニティ』を装備できます!!私は2体目の『ファランクス』を選択します」

 

「……ミスティル、絶対過労死するで……」

 

「私は、『ミスティル』に装備されている『ファランクス』をフィールドに呼び出し、レベル6の『ミスティル』にレベル2の『ファランクス』をチューニング!!シンクロ召喚!!飛翔せよ『スターダスト・ドラゴン』!!」

 

『スターダスト・ドラゴン』 ☆8 A 2500

 

「『ライブラリアン』の効果で一枚ドロー、そして『ヴァジュランタ』に装備されている『ファランクス』を特殊召喚し、レベル6『ヴァジュランタ』にレベル2『ファランクス』をチューニング、シンクロ召喚!!駆け抜けろ『クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン』!!」

 

『クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン』 ☆8 A 3000

 

「え、ちょ、ま、それはマズイ!!色んな意味でその2体はマズイって!!」

 

 方や伝説のライディングデュエリストのエースモンスターに、方やシンクロ次元の遊矢ことユーゴのエースモンスターの進化版、そんな2体がフィールドに一斉に召喚されたとなれば、とてつもなくバカにならないエネルギーが起こるに決まってる。

 

 現に2体のドラゴンが発するオーラのせいで、アクションフィールドが崩れ始め、所々が通常フィールドに戻りかけている。

 

 否、それどころか通常フィールドすらあまりのエネルギーに皹が入り、所々が盛り上がり始めた。

 

「く、ニコさん!!急いでフィールドを止めて!!」

 

『は、はい!?ですがまだ試合中では……』

 

「このままやとフィールド崩れて私達二人、スタジアム地下へまっ逆さまになってまうで!!」

 

『は、はい~!!』

 

 私の叫び声でニコさんは大慌てでスイッチを切ると、当然フィールドは消滅、モンスターも消えた。が、

 

「…………これは酷いわ……」

 

 フィールドは暫くは絶対に使えなくなるほど皹や割れ目が入り、相対する彼女もこれには驚いている。

 

「…………こら零児に連絡する他ないわな……」

 

 初の魔法少女対決は、まさかの結末で幕を閉じることになったのは、言うまでもない。

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