遊戯王ARC-Ⅴ 夜天の来訪者   作:ドロイデン

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Episode61 タッグデュエル 後編

ユート・ナハト LIFE 6000 手札 ユート:3 ナハト:2

フィールド

『夜天鎚騎士 アイゼンブルグ』  A 2900

『ダーク・リベリオン・X・ドラゴン』 A 5000

『No.104 神葬令嬢ラグナ・ゼロ』 A 2400

『夜天の夢幻層』 フィールド魔法

『祝福の風』 永続罠

『夜天の書』 ◆1

『闇の書』 ◆5

伏せカード1枚

 

     vs

 

闇遊矢・ユーゴ LIFE 4100 手札 闇遊矢:1 ユーゴ:2

フィールド

『オッドアイズ・ディストピア・ドラグーン』 A 3000

『補給部隊』 永続魔法

『龍穴の魔術師』 ◆8

『賤竜の魔術師』 ◆2

伏せカード一枚

 

「く、私のターン、ドロー!!私は魔法カード『一時休戦』を発動!!デッキから互いにカードをドローし、相手ターン終了まで一切のダメージを無効にする!!」

 

ナハト 2 → 3

闇遊矢 1 → 2

 

「(これではまだ勝てない……)……私は伏せカード『貪欲で強欲な壺』を発動!!デッキからカードを10枚除外して二枚ドロー!!……私はカードを二枚伏せ、ターン終了」

 

ユート・ナハト LIFE 8000 手札 ユート:3 ナハト:2

フィールド

『夜天鎚騎士 アイゼンブルグ』  A 2900

『ダーク・リベリオン・X・ドラゴン』 A 5000

『No.104 神葬令嬢ラグナ・ゼロ』 A 2400

『夜天の夢幻層』 フィールド魔法

『祝福の風』 永続罠

『夜天の書』 ◆1

『闇の書』 ◆5

伏せカード三枚

 

「俺のターン!!俺は魔法カード『貪欲な壺』を発動!!墓地の『カレイドスコーピオン』、『クリアウィング』、『クリスタルウィング』、『タケトンボーグ』、『ドクロバット・ジョーカー』をデッキに戻して二枚ドロー!!」

 

「「(エースをやはり回収しに来たか……)」」

 

「そして俺は配置してあるペンデュラムスケールでペンデュラム召喚!!現れろ、俺のモンスター!!」

 

『オッドアイズ・P・ドラゴン』 ☆7 A 2500

『SR ベイゴマックス』 ☆3 A 1200

『SR 三つ目のダイス』 ☆3 D 1500

 

「『ベイゴマックス』が召喚、特殊召喚されたとき、デッキから『SR』を手札に加える。俺は『SRダブルヨーヨー』を手札に加え、召喚!!」

 

『SR ダブルヨーヨー』 ☆4 A 1400

 

「『ダブルヨーヨー』の効果発動!!このカードが召喚に成功したとき、墓地から『SR 赤目のダイス』を特殊召喚する!!」

 

『SR 赤目のダイス』 ☆1 A 100

 

「『赤目のダイス』が召喚、特殊召喚に成功したとき、フィールドのモンスターのレベルを1~6の何れかに変化できる!!俺は『ベイゴマックス』のレベルを6にする!!」

 

「このタイミング……来るか!!」

 

「俺はレベル6となった『ダブルヨーヨー』に、レベル1チューナーモンスター『赤目のダイス』をチューニング!!シンクロ召喚!!再び舞い降りろ『クリアウィング・S・ドラゴン』!!」

 

『クリアウィング・S・ドラゴン』 ☆7 A 2500

 

「さらにレベル3の『ベイゴマックス』にレベル3チューナー『三つ目のダイス』をチューニング!!シンクロ召喚!!現れろ、『HSR 魔剣ダーマ』!!」

 

『HSR 魔剣ダーマ』 ☆6 A 2200

 

「『HSR 魔剣ダーマ』の効果により墓地の機械族を除外して相手に500ポイントのダメージを与える事ができる。けど『一時休戦』の効果でダメージは与えられねぇ、俺はカードを一枚伏せてターンエンド!!」

 

闇遊矢・ユーゴ LIFE 4100 手札 闇遊矢:1 ユーゴ:2

フィールド

『オッドアイズ・ディストピア・ドラグーン』 A 3000

『オッドアイズ・P・ドラゴン』 A 2500

『クリアウィング・S・ドラゴン』 A 2500

『HSR 魔剣ダーマ』 A 2200

『補給部隊』 永続魔法

『龍穴の魔術師』 ◆8

『賤竜の魔術師』 ◆2

伏せカード二枚

 

「俺のターン、ドロー!!……俺は『アイゼンブルグ』と『ラグナ・ゼロ』を守備表示へ変更し、カードを一枚伏せてターンエンド!!」

 

ユート・ナハト LIFE 6000 手札 ユート:3 ナハト:2

フィールド

『夜天鎚騎士 アイゼンブルグ』  D 2500

『ダーク・リベリオン・X・ドラゴン』 A 5000

『No.104 神葬令嬢ラグナ・ゼロ』 D 1200

『夜天の夢幻層』 フィールド魔法

『祝福の風』 永続罠

『夜天の書』 ◆1

『闇の書』 ◆5

伏せカード四枚

 

「俺のターン、ドロー!!俺は『HSR 魔剣ダーマ』の効果発動!!墓地の『ダブルヨーヨー』を除外して、500ポイントのダメージを与える!!」

 

「「ぐぅ……!!」」

 

ユート・ナハト LIFE 6000 → 5500

 

「バトルだ!!『オッドアイズ・ディストピア』で、『ダーク・リベリオン』に攻撃!!『オッドアイズ・ディストピア』の効果で、このモンスターは破壊されず、受けるダメージも相手が受ける!!」

 

「「うぁぁぁぁぁ!!」」

 

ユート・ナハト LIFE 5500 → 3500

 

「さらに『クリアウィング』で『ラグナ・ゼロ』を破壊!!そして俺は罠カード『貪欲な瓶』を発動!!墓地の『貪欲な壺』、『連成なる振動』、『死者蘇生』、『EM オッドアイズ・ライトフェニックス』、『壺の中の魔術書』をデッキに戻して一枚ドロー!!」

 

「面倒なカードばかり戻しやがったなおい!!」

 

「しかもこれで、遊矢のデッキに今、『貪欲な壺』と『死者蘇生』が二枚も入ってる状態になってる……引かれたら厄介だ」

 

「俺はこれでターンエンド!!」

 

闇遊矢・ユーゴ LIFE 4100 手札 闇遊矢:3 ユーゴ:2

フィールド

『オッドアイズ・ディストピア・ドラグーン』 A 3000

『オッドアイズ・P・ドラゴン』 A 2500

『クリアウィング・S・ドラゴン』 A 2500

『HSR 魔剣ダーマ』 A 2200

『補給部隊』 永続魔法

『龍穴の魔術師』 ◆8

『賤竜の魔術師』 ◆2

伏せカード一枚

 

「私のターン、ドロー!!……私は伏せられていた速攻魔法『手札断札』を発動!!互いに手札二枚を墓地へ送り、二枚ドロー!!」

 

闇遊矢 捨て札

『EM バリアバルーンバグ』

『オッドアイズ・ドラゴン』

 

ナハト 捨て札

『オネスト』

『星因士 シャム』

 

「(来た!!)私は『RUM―夜天の祝福(ミッドナイト・リインフォース)』を発動!!自分フィールドの『夜天』Xモンスターを素材にランクが1つのXモンスターをエクシーズ召喚する!!私は『夜天鎚騎士 アイゼンブルグ』を素材にオーバーレイ!!」

 

「ランクアップマジック……(やはり存在していたのか、あのデッキには)」

 

「狂いし闇の鎚騎士よ、祝福の風の名の下に、立ち塞がる物を叩き潰せ!!ランクアップ・エクシーズチェンジ!!」

 

 現れたのは、見た目はさっきまでの『アイゼンブルグ』と同じだが、装甲が先程までの赤から白を基調にした物へと代わり、浮かんでいた鉄球は無くなり、代わりに手持ちのハンマーがかなり大きく、とてつもない圧力があった。

 

「現れろ、ランク5!!『夜天鎚皇 アイゼンシュラーク』!!」

 

『夜天鎚皇 アイゼンシュラーク』 ★5 A 3300

 

「ランク5で攻撃力3000超えだと!!」

 

「『夜天の祝福』は発動後、この効果で特殊召喚したモンスターのORUになる。そして『アイゼンシュラーク』のモンスター効果!!ORUを一つ使い、相手フィールドの魔法・罠カード全てを除外する!!」

 

使用ORU

『RUM―夜天の祝福』

 

「く、罠カード「無駄だ!!こいつも『アイゼンブルグ』同様に、発動時に相手はカードを発動できねぇ!!」ぐ!!」

 

「バトルだ!!『アイゼンシュラーク』で、『HSR 魔剣ダーマ』に攻撃!!この瞬間、『アイゼンシュラーク』の二つ目の効果!!『夜天鎚騎士 アイゼンブルグ』がORUに存在するとき、レベルまたはランクが5以上のモンスターとバトルする際に、バトルするモンスターの攻撃力の半分を、バトル終了までこのモンスターの攻撃力に加える!!轟天爆砕!!ギガントシュラァァァァァァク!!」

 

『夜天鎚皇 アイゼンシュラーク』 A 3300 → 4400

 

「うぁぁぁぁぁ!!」

 

闇遊矢・ユーゴ LIFE 4100 → 1900

 

「私はこれで、ターンエンド!!」

 

ユート・ナハト LIFE 3500 手札 ユート:3 ナハト:2

フィールド

『夜天鎚皇 アイゼンシュラーク』  A 3300

『ダーク・リベリオン・X・ドラゴン』 A 5000

『夜天の夢幻層』 フィールド魔法

『祝福の風』 永続罠

『夜天の書』 ◆1

『闇の書』 ◆5

伏せカード三枚

 

「俺のターン、ドロー!!……俺は『クリアウィング』と『オッドアイズ・P・ドラゴン』を守備表示へ変更!!バトルだ!!『オッドアイズ・ディストピア・ドラグーン』で『ダーク・リベリオン』を攻撃力!!」

 

「ぐぁぁぁぁ!!」

 

ユート・ナハト LIFE 3500 → 1500

 

「俺はカードを一枚伏せて、ターンエンド!!」

 

闇遊矢・ユーゴ LIFE 1900 手札 闇遊矢:3 ユーゴ:2

フィールド

『オッドアイズ・ディストピア・ドラグーン』 A 3000

『オッドアイズ・P・ドラゴン』 D 2000

『クリアウィング・S・ドラゴン』 D 2000

伏せカード一枚

 

「俺のターン、ドロー!!」

 

「罠カード!!『威嚇する咆哮』!!」

 

「させない!!カウンター罠『盗賊の七つ道具』!!ライフを1000支払い、その効果を無効にする!!」

 

ユート・ナハト LIFE 1500 → 500

 

「――遊矢、まさかお前にこのモンスターを使うとは思ってもみなかった」

 

「――なんだと?」

 

「だが俺は、このモンスターを使ってでも、お前を正気に戻す!!俺は『ダーク・リベリオン』を素材に、オーバーレイネットワークを再構築!!」

 

「な!!なんだ!!その召喚方は!!」

 

「漆黒の闇より、破滅の光に抗う反逆の牙!!今ここに舞い降りる!!リ・オーバーレイ・エクシーズ!!」

 

 現れるのは、『ダーク・リベリオン』に姿形は似てるものの、色は正しく闇を体現したような漆黒に代わり、翼が二対四翼へと変化した、大型のドラゴンだった。

 

「ランク4!!『ダークネス・リベリオン・X・ドラゴン』!!」

 

『ダークネス・リベリオン・X・ドラゴン』 ★4 A 2500

 

「ダークネス……リベリオン……」

 

「『ダークネス・リベリオン』の効果発動!!自分のライフが1000以下の時、このカードに置かれているオーバーレイユニットを全て取り除く事で、相手フィールドに表側表示で存在するモンスター全ての攻撃力を半分ずつ奪い、効果を無効にする!!」

 

「なんだと!!」

 

「遊矢、お前のフィールドには表側表示の『オッドアイズ・ディストピア・ドラグーン(A 3000)』、『オッドアイズ・P・ドラゴン(A 2500)』『クリアウィング・S・ドラゴン(A 2500)』……それぞれのモンスター全ての攻撃力の半分を合計した数値4000を、このモンスターの攻撃力に加える!!トリーズン・ディスドレイン」

 

『オッドアイズ・ディストピア・ドラグーン』 A 3000 → 1500

『オッドアイズ・P・ドラゴン』 A 2500 → 1250

『クリアウィング・S・ドラゴン』 A 2500 → 1250

『ダークネス・リベリオン・X・ドラゴン』 A 2500 → 6500

 

「バトルだ!!『ダークネス・リベリオン・X・ドラゴン』で『オッドアイズ・ディストピア・ドラグーン』を攻撃!!反旗の逆鱗、ストリーミング・ディスオベイ!!」

 

「く、ぐぁぁぁぁ!!」

 

「うぁぁぁぁぁ!!」

 

闇遊矢・ユーゴ LIFE 1900 → -2100

 

 

 

「そんな……俺が……負けた?」

 デュエルが終わった直後、遊矢は崩れ落ちるようにその場へとへたり込む。ユーゴの方は意識が途切れた途端に別の次元へと行ってしまったので、既にここには居ない。

「遊矢……」

「どうして……俺のモンスターは最強だった……俺は誰にも負けない強さを手に入れられたはずなのに……どうして……」

「…………デュエルにおいて、最強のモンスターなんて存在しない」

 俺の言葉に、遊矢は見上げるようにこちらを見る。

「確かに遊矢、お前の『オッドアイズ・ディストピア』の効果は強力で、対処にも難しいモンスターだった。けど、それさえもたった一枚のカードで無効化されるなんてことは良くある話だ。あの『エグゾディアデッキ』でさえ、『手札抹殺』などで一瞬で負けが決まることさえある」

「ぐ…………」

「だからこそ、デュエリストは自分のデッキに心血を注いで作り上げる。俺のデッキだって、ここに来たときに比べて、入ってるカードは色々と変わってるし、何より負けることなんて良くある」

 事実、デッキの調整に隼とバトルして負けることなんて良くある話で、互いに意見を出しあって組み上げるなんてことは昔からだった。

「遊矢、お前はいったいデュエルで何を伝えたい?」

「俺は…………俺が伝えたいのは…………」

 遊矢はそこで口をつぐむ。いや、言いたくても言えないという方が大きいのかもしれない

「それが言えないようでは、この先、どこかで自分の限界に躓くぞ」

 俺はそう言ってその場から立ち去る。ナハトも俺に着いていくように後ろから浮いてくる。

「……ユート、少し厳しいんじゃねぇのか?」

「ナハト、逆に考えろ。あんな闇に囚われたままの遊矢がこの先勝ち進められると思うか?否だ。確かに遊矢にはそれなりの力も運もある、けど、それは更なる強者の前では無力になる事の方が多い」

「…………」

「そうなったときに一番頼りになるのは自分自身、自分の気持ちと覚悟だけだ。それが今の遊矢には決定的に欠けている。だからこそ、力に対する不安定さがアレだ」

「そうかい…………ところでユート」

「?」

「私が誰の精霊かわかった上で歩いているわけではあるまい?ついでに今の時間を考えてみろ?」

「時間?そんなの今は……」

 俺はデュエルディスクで確認してみると、既に時刻は夜の9:30を越えていて……

「…………」ダラダラ

「おうおう、案の定冷や汗ものだな、これは」

「……これ、情状酌量の余地あるかな?」

「全くないな、むしろはやてどころか隼とリインの制裁まであるだろうし」

「そうやで~幾らなんでも遅すぎるわな~」

「!!」ビクッ!!

 俺は聞き慣れた、そして今一番聞きたくない声と後ろから掴まれた肩から、ゆっくりと後ろを振り返る。そこには、光のない笑みを浮かべ、どういうわけか髪が白くなったはやてが目の前に存在した。

「あ……あ……」

「まぁ言いたいことは色々とあるけど……とりあえず……」

「…………」ダラダラダラダラ

「O☆HA☆NA☆SHIして……少し、頭冷やそうや?」

 次の日の朝、舞網市の公園近くに謎の小型クレーターが誕生したとニュースで報じられることになったが、真相は闇のなかである。




~オリカ紹介~

『RUM―夜天の祝福(ミッドナイト・リインフォース)』 魔法カード
①フィールドの『夜天』Xモンスターを対象に発動する。そのモンスターを素材に、ランクが1つ上の『夜天』Xモンスターをエクシーズ召喚する。このカードはこの効果で特殊召喚したエクシーズモンスターのオーバーレイユニットになる。
②自分がダイレクトアタックを受ける際、墓地のこのカードとモンスター1体を除外して、受けるダメージを、除外したモンスターの攻撃力分減らすことができる。


『夜天鎚皇 アイゼンシュラーク』
★5/闇/戦士族/A 3300/ D 3000
闇属性戦士族レベル5×3
①オーバーレイユニットを一つ使い、相手フィールドの魔法・罠カードを全て除外する。この効果に対して相手は魔法・罠・モンスター効果を発動できない。
②このモンスターが守備モンスターを攻撃した時、攻撃力が守備力を超えていたとき、その数値分のダメージを相手に与える。
このカードのオーバーレイユニットに『夜天鎚騎士 アイゼンブルグ』があるとき、③の効果を発動できる。
③レベルまたはランクが5以上のモンスターとバトルするとき、バトルするモンスターの攻撃力の半分をこのモンスターの攻撃力に加える。


『ダークネス・リベリオン・X・ドラゴン』(メタルダイナスさん提供及び修正)
★4/闇/ドラゴン族/A 2500/D 2000
闇属性レベル4×3
自分のライフが1000以下の時、このカードはフィールドの『ダーク・リベリオン・X・ドラゴン』の上に重ねてエクシーズ召喚できる。
①自分のライフが1000以下の時に発動できる。オーバーレイユニットを全て使い、相手フィールドの表側表示のモンスター全ての効果を無効にし、相手フィールドのモンスター全ての攻撃力を半分ずつ下げ、このモンスターの攻撃力に下げた数値の合計を加える。
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